【東北砕石工場技師時代の賢治(1930年頃 撮影は稗貫農学校の教え子高橋忠治)】
<『図説宮澤賢治』(天沢退二郎等編、ちくま学芸文庫)190pより>
<『図説宮澤賢治』(天沢退二郎等編、ちくま学芸文庫)190pより>
さて、佐藤竜一氏の『あるサラリーマンの生と死』(集英社新書)によれば、
一九二九(昭和四)年一二月一二日、春に訪ねて来た鈴木東蔵から広告「石灰石粉の効果」が送られてきた。東蔵は石灰石粉の販売を開始しようとしていたのだが、その内容に誤りがないかの確認を賢治に求めたのだ。…(投稿者略)…
賢治は同月中にこの問い合わせに、ていねいに回答している。
(同書108p)賢治は同月中にこの問い合わせに、ていねいに回答している。
という。そして、「このときからふたりは、手紙をやり取りするようになる」とある。
そこで、「四月一二日、東蔵は広告文に対して詳細な回答をしてくれたお礼を述べようと花巻に賢治を訪ねた」のだそうだ。
さらには、昭和5年になると賢治の方が初めて東北砕石工場を訪れたという。そのことにつては、同書の中の項「東北砕石工場を訪問」によれば、
賢治の書簡はおよそ五〇〇通が現存している。そのうち、一番多いのが鈴木東蔵宛で、一一七通確認されている。…(投稿者略)…
九月二日付書簡には、積極的な意思が感じ取れる。…(投稿者略)…
積極的な賢治は九月一三日、初めて東北砕石工場を訪れた。
(同115p~)九月二日付書簡には、積極的な意思が感じ取れる。…(投稿者略)…
積極的な賢治は九月一三日、初めて東北砕石工場を訪れた。
のだそうだ。しかも、翌日の14日付の東蔵宛書簡では、「実際に工場を見学したうえでの具体的な提案」をしているという。たしかに、佐藤氏がそこで続いて「賢治は相当入れ込んでいることがうかがわれる」と述べている通りだろう。
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