《創られた賢治から愛すべき賢治に》
一昨日(7/12)、『新庄ふるさと歴史センター』で『松田甚次郎の日記』を見せてもらうために山形県新庄市を訪れた。同センターでは近江正人氏にお目にかかることもできて、新庄では松田甚次郎の再評価が今始まっているということを教わってとても嬉しかった。あのベストセラー松田甚次郎著『土に叫ぶ』によって宮澤賢治なる人物を全国的に有名にし、続く松田甚次郎編『宮澤賢治名作選』にて宮澤賢治の作品を全国に知らしめた松田甚次郎の貢献度は計り知れない。しかし、昨今「井戸を掘った人の恩をすっかり忘れ去ってしまった(あるいは無視してきた)」観があって、その松田甚次郎の名はあまり知られていない。
しかも、誤解を恐れずに言えば、いわば「宮澤賢治精神」を実践したのは残念ながら賢治自身ではなくて松田甚次郎その人と言える。賢治の「訓へ」どおりに、小作人になり、農村劇を上演し続けたからだ。さらに、当時松田甚次郎が行った実践は進取なものも多く、今に通じるものもまた多い。
そしてこの9月には近江正人氏が中心となって、このブログのトップに掲げたような公演を行うという。その内容は以下のようなものだという。
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