気の向くままに

山、花、人生を讃える

感動した松丸亮吾さんのターニングポイント

2023年07月03日 | 人生

先日、Eテレの「ニュー試」という番組を始めて見ました。この番組は「世界の大学の入試問題から世界の未来が見えて来る」というふうに冒頭で紹介され、今回は、ハーバード大学の入試問題が取り上げられていました。その設問は「これまでのあなたの異常な状況について(教えてください)」というものでした。

 

そして、この設問に対し、松丸亮吾さんが回答したものが大変すばらしく感動させられたので、一人でも多くの人に読んでいただければということで、ここにも紹介させていただくことにしました。
(ちなみにこの設問は、リーダーとしての資質を問うものだとか)

 

ということで以下は設問に対する、松丸亮吾さんの答案文章です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私の人生におけるもっとも異常な状況は、私が高校2年生の頃。
一生解決することのない人生最大の後悔を生んだ反抗期です。

 

当時私は男4人兄弟の末っ子で、何をしても兄に勝てない無力な少年でした。
そんな時、長男のDaiGoがメンタリズムというパフォーマンスでテレビに出演しブレイク。
学校では兄の話題で持ちきりになり、僕のことは「亮吾」ではなく「DaiGoの弟」と呼ぶ人が増えました。

 

誰も僕個人のことは見てくれない、僕には存在価値がないと思ったとき、
兄弟のいる家庭環境が嫌になり、強烈な反抗期が始まりました。
遅く帰宅するために補導の時間ギリギリまでゲームセンターで遊び、親に行かされた塾もずる休み。
そんな生活が続き、両親と話す時間も撮れなかった中、異常事態が起ります。

 

帰宅すると父が待ち構えており、「母の部屋に行け」と言われたのです。
部屋に行くと、チューブにつながれ声も出せず、意識もうろうとしている母がいました。
母は1年前に乳がんで入院。
その後退院して自宅治療になったため、僕はよくなったと思っていたのですが、実はその逆。
回復見込みなく、少しでも家族と暮らすための処置だったのです。

 

僕の懺悔が母に届いたかわからないまま、母は息を引き取りました。
その後、母の手記から、
「亮吾が小学生の時に言っていた東大に行くという夢を叶える瞬間を見たかった」
というメッセージが見つかります。

 

当時の私は全校生徒300人中、学年298位。
東大など不可能な成績でしたが、この日から私は毎日12時間の勉強を重ね、
受験の直前には学年の9位まで成績を上げ、東大に合格。
直接見せることは叶いませんでしたが、仏壇に手を合わせ、母に報告しました。

 

これらの経験から私は、誰がいなくなっても後悔しないために、
人とポジティブな会話をしよう、今できることを全力でやろう、
不可能な状況にも、必ず解決の糸口はあるので、
実現のための努力を欠かさないように生きよう、
と心に誓いました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いやあ、ほうとうに素晴らしいですね。感動しました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 本当の自分は? | トップ | 温暖化防止のために »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

人生」カテゴリの最新記事