気の向くままに

山、花、人生を讃える

感動した話

2020年06月05日 | 人生

2日、3日、4日と暑い中でのフルタイムの仕事が続いて、さすがにきつかったが、無事に終わってほっとしています。

仕事先は同じ町内だから帰宅するのにさして時間はかからず、昼食はいつも家で食べています。そして今頃の暑い時期になると、熱中症防止のため先ず水船に浸かるのですが、そのために冷たくなった風呂の残り水にお湯を足し、それほど冷たくない水温にして湯船ならぬ水船に浸かります。そしてさっぱりしたところで昼飯を食べ、また出陣。そして帰宅後また同じことを繰り返します。こうして水に浸かって身体を冷やすのですが、それがとても気持ちよく、身体がよみがえるようです。この時、水があることの有難さをつくづく思います。まさに、お水、さまさまです。

 

さて、話は変わりますが、あるエッセイ本の中に、新聞に出ていたという感動的な記事が紹介されていて、それがとても良い話なので書かせてもらいます。

 

新潟市の中心部に、信濃川にかかる万代橋というのがあるそうです。その橋を、毎朝7時過ぎに、魚の入った箱が山と積まれたリヤカーを引いていく女性がいたらしいのですが、その彼女の姿が、ある50歳になる男性の目に留まったというのです。

 

その彼の話によると、こういうことであるらしい。
彼は3、40代の頃も毎朝その橋を渡り、そのリヤカーを引く女性を見ていたが、当時は特に気にも留めなかった。
ところがその後、首都圏で単身赴任を経験し、その何年か後に、年老いた親の世話をする必要に迫られ、故郷の新潟に戻ることを希望した。すると会社からは、子会社への出向という片道切符を提示された。彼はそれを受け入れ、7年ぶりに新潟に戻った。そしてその春、以前と同じ時刻に同じ姿勢で、橋を渡る彼女の姿を見た。するとその瞬間、感動が突き上げてきたというのである。

 

彼が言うには、
「必要以上に金をもうけることや、他人と競争することとは無縁に働く姿を、美しいと思った。働くことの本当の意味を語っているような気がした」・・・・・のだそうです。

 

一方の78歳のその女性は、大酒飲みの夫との、平たんではない人生を歩んできたらしく、40年に及ぶ魚の行商に明け暮れたすえ、今ようやく何の心配もない、心静かな時を過ごしているとのこと。だが、以前は、煮えくり返るような夫への激しい感情があったそうで、夫が死に、それがもう過去のものとなり、その頃には、そのわだかまりも消え、平穏な気持ちになっていたらしい。

 

そのようにして、以前には何も感じなかった行商の姿に、ある年月と人生経験の後、再びその姿を見たとき、感動に突き上げられたという話ですが、それは何故かと言えば、双方にこのような切実な人生経験があったことがわかり、深く感動させられたのでした。

 

○わたしはこう見ている。あなたが不利だという立場に生まれついた人――グループ――はある。それは客観的な事実だ。さらに、きわめて高い形而上のレベルでは、誰も「不利」ではないことも事実だ。それぞれの魂は自分が達成したいと思うことを達成するのに必要な、自分にふさわしい人や出来事、環境を創り出すからだ。
 あなたはすべてを選んでいる。両親、生まれた祖国、あなたが再入場した環境のすべてを選んでいる。
同じく、あなたは人生の日と時を通じて選択を続け、ほんとうの自分を知るのにぴったりした、過不足ない完璧なチャンスを得られるよう、人や出来事や環境を創造しつづけている。言い換えれば、魂が達成したいことがらから考えてみれば、誰も「不利」な立場にはいない。
 
たとえば、魂は障害のある身体で、あるいは抑圧的な社会や厳しい政治的、経済的環境のなかで仕事をしたいと願うかもしれない。自分が設定した目標を達成するのに必要な環境を創り出すためだ。だから、物理的な意味では「不利な」立場に置かれているように見えても、形而上学的には的確で完璧な環境なのだ。  『神との対話』(ニール・ドナルド・ウオルシュ著)より


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2 コメント

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Unknown (mocamoca)
2020-06-05 16:09:32
こんにちは(^ー^)
お仕事お疲れ様ですm(_ _)m

私も以前よりは少しずつでも魂が研磨されていると思います。
このお話のような体験をしているからです。自転車で国道を走る身なりも構わない私と同年代の人を見て、以前は(可哀想。)などと思っていましたが、何年もたち同じ様子を見たとき(美しい)と思えました。自分でも不思議な感覚ですが。
巧く言えませんがもしかしたら私も成長しているのかと。
長々とすみません。
良いお話をありがとうございました(^ー^)
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Unknown (スズキ)
2020-06-05 18:13:15
こんにちは。
ここにきて急に蒸し暑さを増した感じですが、主婦にとっては、これからの台所仕事が大変ですね。

ここに書かせてもらったことと似た体験をされているとのこと素晴らしいですね。

人生いろいろありますが、こういう話は、不幸に見える出来事も、その奥に美しいものが秘められているのを感じさせてくれるから、私は大好きですが、いただいたコメントから、共感を感じ、嬉しい気持ちにならせてもらいました。ありがとうございます。
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