朝方、夢を見た。
用があって道を歩いていると、この辺りでは見かけることのない路上販売が行われていた。
何が売られているかと覗くと、長細いテーブルの上に、お椀に入った雑煮と、それをスケッチ用紙に描いた絵が売られていた。
雑煮は湯気が立っていて、緑の野菜やかまぼこも入ってうまそうだった。
一方の絵は、その雑煮の入ったお椀と、それを持つ白い手が本物らしくさらっと描かれていた。
そして私はその絵が気に入り「欲しい」と思いながら見ていると、
テーブルの向こう側に腰かけていた店のおばさんが、「さあ、どちらがいいですか?」と聞く。
私は絵が欲しいと思って「絵はいくら?」と聞く。
すると、おばさんは「お雑煮は200円ですけど、絵は1万円です」という。
それで私は思い切って絵を買い、家に持ち帰り、机の上に置き、
「あの200円の本物の雑煮と、絵に描かれた餅とどこが違うのだろう」
と不思議に思いながら眺めている。その時、目覚ましで起こされたのだった。
おいしそうとは言え、いっぱい200円の日常的食物が、それをさらっと絵にすれば、1万円でも買いたくなるほど価値あるものに見えてくる。それが不思議なのである。
今日の朝、家内が「雨戸を開けたら、まだロウバイのいい臭いがぷ~んと匂ってくるよ」と言うので、どれどれと私も硝子戸を開けてみれば、やはりその微かな臭いが漂ってきた。今晩、夢の中で、満開のロウバイの絵を描くぞ!と思った。(笑)
○“わたし”は“あなた”の実相としてあなたの内に宿っている。そしてあなたの肉体を生かしている。肉体は自分で生きているように思っているけれども“わたし”があなたの肉体から去ったら、肉体は死んでしまう。あなたの肉体に生気を与えているのは“わたし”である。そしてあなたの“本当の自分”は此の“わたし”すなわち”神”なのである。 (谷口雅春著『神真理を告げ給う』より)