山下公園では春から秋にかけて色々な催しが有り楽しませてくれましたが、それとは別に、私は公園内に植えられている木々をデジカメに撮り、図鑑と照らし合わせて、木の名前を調べるのが楽しみでした。退職する1年ぐらい前から順次名札が付けられるようになったが、その前は何もなかったので、調べる楽しみが有って良かったと思う。そして、昔のフィルムカメラならそんなことはできないのだが、デジカメのおかげだ。
デジカメは仕事の面でもとても重宝だった。機械内部の細かい所を解放した時にデジカメで撮っておけば、いつでもパソコンで見ることができるのだから、こんな便利なものはなく、大変ありがたかったわけです。
ところで、木の名前をいちいち調べようと思ったのには、こんなきっかけがありました。
それはある名前を知らない木を見上げていた時、風が吹いて大きな葉が揺れた拍子に、隠れていた花らしきモノがちらりと見え、持っていた双眼鏡で覗きこむと、その花が超どアップで見えた。しかも今まで見た事もない形の花だったのでびっくりし、その木の名前をどうしても知りたくなった。家に帰れば図鑑はあったが、それまで待ち切れず、また高い図鑑を買い、ドキドキ、ワクワクしながら調べ、それがトチノキとわかったのでした(フランスではマロニエともいう)。
この時はまだ花は2つしか咲いてなかったが、別の本には、イギリスではチェスナット・サンデー(トチノキの日曜日)と言い、日本のお花見のように楽しむ、と書かれていたので、GW開けに再びこの木を見に行くと、写真のように満開になって沢山の花をつけていたのでした。
この様なわけで、仕事はそっちのけ、ドキドキ、ワクワクで、熱心に他の木も調べ始めたのでした。
トチノキの花。西洋トチノキをフランスではマロニエと言うが、トチノキもほとんど違いはないようだ。
満開のトチノキ。
これを見上げていると、花の一つ一つが白い衣を着たキリストにも見えたし、沢山の妖精がいるようにも見えたが、今見てもやはりそんな感じがするが、皆さんにはそんなふうに見えませんか。
次は銀杏の花。
雌花か雄花かは忘れましたが、普通高い所に咲くのでめったに見られないが、これは人道橋から撮ったもの。
最後は、ホテルから見た「港未来21」方面。
写真の中央の下よりに水路に挟まれた細い道が通っていますが、ここには水路に面し、所々にベンチが設けられているので、夜は特にロマンチックでカップルの名所になります。私はこの道を歩くのが何となく気持ち良くて好きでした。昔はここを鉄道が走っていたそうで、その遺構だとか。