気の向くままに

山、花、人生を讃える

ある女性のごみ拾い

2020年06月16日 | 人生

2日前、曇り空だったので、家から車で10分のアジサイ寺に行きました。

ほとんど毎年のことだからあまり新鮮味はないのですが、それでもこの時期になると行きたくなります。

そして、同じようにカメラのシャッターを切ります。

「去年も、その前の写真もあるじゃないか」と思うのですが、心のどこかが納得しないようで、結局、毎年同じようにして写真を撮ります。

今年もたくさんの人が訪れていました。

 

 

 

     紫陽花の青あざやかに空家かな  (平成22年)

 

話は変わって、
次の話は新聞記事に書かれていたものだそうで、「新しいページ」(谷口純子著)という本に紹介されていたのですが、とても良い話なのでここにも書かせてもらいます。(2002年頃に書かれたもの)

 

○東京都板橋区の89歳の女性は、「亡夫の好きだった街をきれいにしたい」という願いから、毎朝駅前でゴミ拾いをしてきたという。ところがある日、持ち帰ったタバコの吸殻が原因で、自宅が全焼してしまった。ところがこの女性は、火事の後に知人宅に身を寄せた後も、落胆して掃除をやめることもなく、「1日でも休めば、ゴミが散乱する」と駅前での掃除を続けているそうだ。

 そんな彼女の所には、全国から数十件の励ましの手紙や電話が寄せられた。中には「母子家庭で生活に余裕はありませんが・・・」とお金を送ってきた人もいる。また、それまでタバコのポイ捨てをしてきた男性が「これからは責任をもってタバコの始末をします」と書いてきたりした。こうして一人の善い行いは、多くの人の善意や善行を引き出していく。

 

と、紹介されていた。

 

毎日暗いニュースばかりがあふれているようですが、気を付けてみれば、中にはこんな素晴らしい話もあるのだと感動させられたのでした。

コメント
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