ども、砂川です。
日曜日、首が痛いので自宅でおとなしくしていました。
で、録画したままだった映画、「天国の門」を・・・。
'81年公開、マイケル・チミノ監督でクリス・クリストファーソン、クリストファー・ウォーケン、イザベラ・ユペールが出演、西部開拓時代の悲劇を映画化した壮大なドラマです。
'78年の「ディア・ハンター」で不動の名声を手にし、相当な意欲を持って今作の撮影に挑みましたものの、莫大な時間と予算を費やした末に興行は大失敗に終わり、映画製作会社(ユナイテッド・アーティスツ)を倒産に追い込んだ、といういわくつきの映画。
19世紀のワイオミング州を舞台に、ロシア・東欧系の移民への粛清と全面対決の実話を大迫力の映像美で映し出しており、私が見ている限り、何がそんなにも酷評されたのが理解できない、とも思います。
ベトナム戦争もそうですケド、アメリカ人にとっては「触れられたくない歴史」なんでしょうね。
後にフランシス・F・コッポラ監督が「”天国の門”を最後に監督が野心を持って映画を製作できることがなくなった」と語っています。
コッポラも「地獄の黙示録」で同じような経験をしていますね。
これ以降、ハリウッドにおいては会社側が現場に介入するようになってきた、とも言われており、エピソード7以降の「スターウォーズ」にもその気配をふんだんに感じます。
監督の「感性」ではなく、万人受けするストーリーや演出で映画製作がなされるようになってきたのですね。
突き出ようとするものは潰される、まるで昨今の相撲協会も・・・。(笑)