スナブログ

砂川自動車商会のドモドモ日記

スナブログ:「おとうと」

2021-10-14 17:51:56 | 本と雑誌

ども、砂川です。

幸田文の「おとうと」を読み終えました。

何度も映画化された本作、特に2010年の吉永小百合と笑福亭鶴瓶の印象が強いです。

高名な作家で、自分の仕事に没頭している父と悪意はないが冷たい継母、夫婦仲もよくはなく、経済状態もよくない。

そんな家庭の中で十七歳のげんは三つ違いの弟に母親のようないたわりをしめしていますケド、弟はまもなくくずれた毎日をおくるようになり、結核にかかってしまいます。

幸田露伴の実娘の文による自伝的小説で、細かな感情の表現が、読み続けるのが辛いほどでした。

同じ構図が現代でもあれば、「ヤングケアラー」なんて呼ばれるのかな、なんてふと思いました。

 


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