ども、砂川です。
行動自粛中の黄金週間、とにかく映画をたくさん見て、読書をたくさん・・・、の毎日でした。
そのうちの1つ、「ドクトル・ジバゴ」。
1965年、米・伊共作で、イギリスの巨匠デヴィッド・リーン監督、オマー・シャリフ、ジュリー・クリスティ主演の大作。
「戦場にかける橋」や「アラビアのロレンス」同様、デヴィッド・リーン監督にはおなじみのアレック・ギネスもシブい役どころで登場します。
ロシア革命前夜、医師ユーリー・ジバゴ(オマー・シャリフ)はトーニャ(ジェラルディン・チャップリン)と結婚しますケド、クリスマスパーティの会場で好色な弁護士(ロッド・スタイガー)を撃ち殺そうとした薄幸の女性ラーラ(ジュリー・クリスティ)に心ひかれていき・・・。
混乱を極める時代にふたりの女性をめぐるひとりの男の愛の遍歴を壮大なスケールで描いた一大叙事詩で、やはりこのレベルの映画を見ると、「見たぁーーー・・・!!!」と感じますね。(笑)
全編通してカラーコーディネイションが素晴らしく、セットで建築したモスクワの街は徹底してダークな色で表現されていて、登場する人々の衣装も黒か灰色です。
で、そんな中、パリ留学から帰ってきた婚約者がピンクのドレスを着ていた李、虐殺される白衛軍の少年兵が真っ白の軍服をきていたり、が、痛ましさを逆説的に表現していたりします。
そして革命軍(赤衛軍)の軍服と流れる鮮血が真っ赤・・・。
ラストシーンまで見て、「あ、これがキーワードだったんだ」と気付く楽器、バラライカも真っ赤。
見事ですね。
完璧主義者として知られるデヴィーッド・リーン監督は、1シーンだけ登場する2~3匹のネズミまでオーディションで選んだとか・・・。
そしてあまりに有名な「ラーラのテーマ」。
生涯に1度は見ておくべき映画ですね。