スナブログ

砂川自動車商会のドモドモ日記

スナブログ:「血と骨」

2017-07-25 12:20:54 | 映画

ども、砂川です。

ついでにもう1本、「血と骨」。

崔洋一監督、北野たけし主演で、梁石日の小説を映像化したものです。

小説を読み終えた時から映画を見たいとずっと思ってました。

小説を映像化すると、どうしても「はしょった」内容になり、ダイジェスト版という印象がぬぐいきれないモノなんですケド、小説のストーリー展開がやや散文的であったためか、「必要な部分のみ」をスパッと抜いた、と、むしろ好印象です。

小説と同様に、北野たけし演じる金俊平の暴力的かつ自己中心的な怪物ぶりが大迫力です。

やはり、というか、見事なハマり役ですね。

戦前の生野区猪飼野あたりを中心に、大阪の猥雑な下町を舞台としていて、もちろんカラー作品ではあるのですケド、色をあまり感じない、「幸福感」とは真逆の色彩が特徴的です。

ただ、暴力の描写となるとなかなか難しくて、ただただ「品がない」という印象。

もちろん、主人公は品がない人間ではあるのですケド、岩代太郎の荘厳なサントラにもう少しマッチさせられなかったのかと、その点はザンネンです。

暴力描写を品よく、なんて難しいハナシで、「パルプフィクション」なんかも品はまったくありません。(笑)

さすが、と思ったのは「羊たちの沈黙」かな・・・。

あと、脇を固める鈴木京香、オダギリジョー、この2人の存在が映画全体を引き立てているのは間違いありませんね。

 


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