ども、砂川です。
実力はあるものの、前任者があまりに偉大だったせいでどうにも光り輝けない・・・、という「気の毒な後任者」というのが世の中にはいらっしゃいます。
ヴァン・ヘイレンのゲイリー・シェロン(vo)は最たる例で、エクストリーム時代から私は大好きだったんですケド、ヴァン・ヘイレン加入後は前任者のデビッド・リー・ロスやサミー・ヘイガーと比べられるあまり、ネガティブな評価ばかりが集まりました。
ジューダス・プリーストのティム・リッパー・オーウェンズやアイアンメイデンのブレイズ・ベイリー(Vo)、レインボーのドゥギー・ホワイト(Vo)もかな・・・。
さて、先日、先輩の井料さんからお借りしたウチの1枚、Dead Daisiesの「Make Some Noise」です。
えっ、ナニそれ?
恥ずかしながら知りませんでした。
モトリー・クルーのヴィンス・ニール(Vo)解雇後の後任者、ジョン・コラビをボーカルに据え、元ホワイトスネイクのダグ・アルドリッチ(G)、ブライアン・ティッシー(Dr)、元ブルーマーダーのマルコ・メンドーサ(B)が参加。
大阪の陣ならぬ、浪人どもの寄せ集め集団かと思いきや、なんとも素晴らしいアメリカンロックを展開しています。
ジョン・コラビ加入後のモトリー・クルーのライブは当時、大阪城ホールまで見に行きましたケド、なんとも気の毒というか、同情の気分さえ漂う空気でしたケ。
しかし、いろんなプレッシャーやしがらみから解放されるとこんなにも味のある歌ソウルフルな唱を聴かせてくれるのですね。
心なしかダグ・アルドリッチものびのびと演奏しているような・・・。(笑)
骨太で適度に「毒」を感じさせ、ブルースやロックンロールを基調にしたサウンドは風格さえ漂います。
こんな「発見」がときどきあるのでロックファンはやめられないですね。