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何年も前に家の周りの花壇に蒔いたフウセンカズラ:風船葛(ムクロジ科フウセンカズラ属)が、毎年こぼれ種で芽生えて石壁を這いあがり、風船形の果実をたくさんつけます。
今年も、自然工作好きの二人の人から種子の予約が入りました。
北アメリカ原産で、本来はつる性の多年草ですが、わが国では多年草として栽培されています。
花は小さくて目立ちませんが、風船形の果実が面白く、白いハートのマークがつく種子とともに人気がある栽培種です。
7~8月、各葉脇から長い花柄をのばし、先端に直径4㎜ほどの白くて小さい4弁花を総状につけ、花柄には細い巻きひげを伸ばし他物にからめつかせます。よく見ると大2個小2個の花弁状の萼片があり、この萼片が果実の付け根に宿存することから、フウセンカズラの風船は、ホウズキのように萼が大きくなったものでなく、子房がふくらんだものだと分かります。
3稜の果実を切断すると、3室に分かれ(3心皮)、部屋ごとに1個の種子があり、ハート形の紋は心皮についている部分であることが分かります。
英名でもBalloon vineいわれるフウセンカズラの果実は、風船のように風に乗って転がり種子散布を行います。
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