植物名で武士の時代につけられたものには、その時代に日常使われていた道具や器具に例えたもの多くあります。ウツボグサ:靭草(シソ科ウツボグサ属)の名は、花穂の形(06年6月22日記事)が矢を入れるのに使った靭に似ていることから来ています。
この花穂が夏過ぎに枯れて褐色になり始めたものを採取し、天日乾燥したものを夏枯草(かごそう)といい、漢方で消炎、利尿、浮腫、はれ物、腎臓炎、膀胱炎などの薬になります。そんなことから夏枯草はウツボグサの別名にもなっています。
花が終わると、走出枝(ランナー)をだし、その先に新苗を作ります。丈夫で栽培容易な草花です。
(写真はある薬草園でのもので、白花でした)