新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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パンジー:(昔は三色すみれ) 

2012-01-25 10:19:21 | 植物観察1日1題

今の時期、どこの庭にも色とりどりのパンジー(スミレ科スミレ属)が咲いています。
ヨーロッパ原産のViola Tricolorを原種とし、これにいくつかの近縁種を交雑してできた園芸草花です。初期のころ花は小形で、Tricolorの名のとおり1個の花に紫、黄、白の3色を持っていたので三色菫と呼ばれていました。ゴッホと岡鹿之助の三色菫は有名ですが、いずれも1個で三色ではなく、いろいろな色の三色菫を扱っているようです。
今では大輪の単色が主流になり、サンシキスミレとよぶ人は少なくなり、もっぱらパンジー(ガーデンパンジー)で通っています。
そのパンジーの語源はフランス語のpenser(パンセ)=“考える”とされています。花の咲いている様子とも、蕾の時のややうつむいた形からきているともいわれています。
中央にあるブロッチといわれる黒い色模様が顔に似ていることから人面草といわれることにも通じているかもしれません。
ところで、英語の辞書でpansyを引くと、パンジーの花のほかに、にやけた男、女々しい男、ホモなど妙な意味があります。英米の園芸愛好家が、何か別の名前で呼んでいるかどうかまではわかりません。