新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

エゾノコリンゴ:蝦夷の小林檎 (八ヶ岳・霧峰周辺6月の花①)

2010-06-16 06:24:25 | 植物観察1日1題

エゾノコリンゴ


ズミ
 

遅れている梅雨が始まらないうちにと、蓼科・霧が峰方面に6月の花を訪ねました。
あとひと月もすれば、ニッコウキズゲをはじめ高山の花々が咲き乱れ、人出でにぎわう高原も今は静かです。今日からしばらくシリーズで八ヶ岳・霧峰周辺の6月の花のいくつかをご紹介します。
芽吹きはじめた浅緑の高原を彩るのが一般にコナシ、コリンゴ、ズミなどと呼ばれるバラ科リンゴ属の落葉小高木です。
よく見ると、蕾が真っ赤で、開いた花びらも紅色を帯びる木と、蕾も花も真っ白な木があることに気づきました。たまたま出会った現地の自然ガイドの方に伺うと、赤いほうがズミ(別名コリンゴ、コナシ、ミツバカイドウ)、白いのがエゾノコリンゴ:蝦夷の小林檎(別名ヒロハコリンゴ)で、両者は別種だが、両者を合わせてコナシ(小梨)といわれていると教わりました。
花色の違いだけではなく、ズミは葉に切れ込みがあることが多いのに対し、エゾノコリンゴは切れ込みがなく、花はエゾノコリンゴのほうが大きく、花柄も長いことで、慣れれば区別は容易ということでした。