新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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キガンピ:黄雁皮(高級和紙の原料)

2008-07-30 06:21:51 | 植物観察1日1題

山地の道端にキガンピ:黄雁皮(ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属)の枝先に薄黄色の筒形花が膨らんでいました。
東海道以西、四国、九州の日あたりのよいやせ地に生える落葉低木で、高さは2mほどになります。葉は対生し卵形もしくは卵形披針形です。
花は夏の初め、花弁はなく、先が4裂したがく頭の長さは8~10mm、7~20個集まってつきます。
樹皮の繊維は非常に丈夫で、良質の和紙(雁皮紙)になることで知られています。
雁皮紙は、ガンピの樹皮を原料とし、ノリウツギまたはトロロアオイの粘液を用いて漉き、表面を刷毛でこすり滑らかにした薄い上品な和紙で、緻密で光沢があり、虫害に強く、防湿性もある優れた和紙です。