新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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ヤブツバキ:藪椿(茶花として愛用)

2008-01-09 07:22:01 | 植物観察1日1題

妻が初釜の茶花に使うというので、近所の山へ付き合ってヤブツバキ:藪椿(ツバキ科ツバキ属)をとってきました。ツバキは冬の茶花として古くから愛用されてきて、昔はこのヤブツバキを主体に淡い桃色や白色のウウスイロツバキと呼ばれるものが古書に登場します。
茶席では一期一会の心でその日だけのベストの花で客をもてなすことになっています。ツバキの場合、その朝今まさに開かんとする蕾を活けるのが亭主の心配りだといいます。
写真のヤブツバキは今の状態としてはまずまずですが、これを明日使うとすでに開き過ぎになってしまうそうです。
ということで持ち帰るには僅かに先端が色づいているくらいの蕾を選びました。
時季も早く、小さい花でしたが、素朴さも「花は野にあるように」という利休の心に通ずるものかと思いました。