新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

ムラサキニガナ:紫苦菜(ニガナでないニガナ)

2006-07-29 06:05:41 | 植物観察1日1題
高槻、川久保渓谷沿いに咲いていたのはムラサキニガナ:紫苦菜(キク科アキノノゲシ属)です。
少し高い山地に生える高さ60~120cmの多年草です。
ニガナの名がついていますが、ニガナとは別の属でアキノノゲシの仲間になります。写真では写っていませんが、互生する葉は茎の下部で普通羽状に切れ込み、上へいくほど小さくなって、次第に披針形になります。茎は中空で茎も葉も切ると白い乳液が出ます。
6~8月直径約1cmの細長い頭花が下向きに多数つきます。頭花は紫色の舌状花だけでできており、総苞も紫色です。あまりさえない花ですが、よく見ればこの紫色は重厚な深みがあり、渓流の上で結構存在感を示していました。