簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

小田原のういろう(東海道歩き旅・相模の国)

2018-05-28 | Weblog



 小田原に来て、シンボルの小田原城を見ずに通り過ぎるわけにはいかない。
とは言えゆっくり回るほどの時間はないので、せめて外回りの堀と石垣だけで
も見ていこうと立ち寄ってみた。江戸時代、稲葉氏や大久保氏の居城で、再建
された天守が聳える周りは市民憩いの公園になっている。



 街道を横道に入り、通りすがったと言う程度に慌ただしくお城公園を見て、
再び国道に戻り御幸の浜を過ぎ、箱根口の交差点まで来るとその手前にお城
のような建物を構える「ういろう」と言う店が有った。



 「ういろう」と言えば名古屋や山口の食べるお菓子の「ういろう」を思い浮か
べるが、ここ小田原の「ういろう」は、大陸から渡来した外郎家の作る中国伝来
の「透頂香(とうちんこう)」と言う万能薬だ。

 ういろう家で造るので「ういろう」と呼ばれたそうだが、先祖は薬をつくる傍
ら接待用に自ら菓子も考案したところ、こちらも評判を呼んだそうだ。
これが江戸時代の伝統を引き継ぐ「菓子のういろう」と言われるものである。



 この店では薬とお菓子の両方の「ういろう」が売られている。
薬はともかく、お菓子のういろうは大好物なので是非食べてみたいと、閉められた
ままの店の前で掃除をしていた女性の店員に尋ねると「あいにく今日は定休日です」
と言う。





 さきほどの「小田原宿なりわい交流館」では、開館時間にはまだ間があり入館
できなかった。今度は好物の店が店休日と言い希望が叶わない。
天気は昼頃から雨の予報である。
どうやら今日はツキには見放されているようだ。(続)

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