簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

港町女川(JR乗り潰しの旅)

2011-02-07 | Weblog
 石巻線に乗る。
女川と、内陸部仙石平野に位置する小牛田間を44.9Kmで結ぶ路線だ。
8時過ぎの列車だと言うのに、何人かの乗客が乗り込んだものの、車内は空いていた。


 
 暫く走ると車窓右手に、きらきらと朝日に輝く海が見えた。
カキの養殖で有ろうか、無数の筏が穏やかな海に浮かんでいる。



 列車は、40分ほどで女川駅に到着する。
到着したホームの反対側に赤く塗られたキハ40と言われる車両が留置されている。
駅の風景としては決して珍しい光景では無いが、これは実は珍しい電車である・・・と言うか、
これは電車ではない。
この正体は、何と駅に隣接した温泉の休憩施設。
ホームからその車内を窺い見る事は出来ないが、中はお座敷に改装されているらしい。



 ホームから駅の改札に向かう階段の中ほどの二段ほどが、青く塗り分けられている。
何の印だろうと、訝ってキョロキョロしていると、そのすぐ脇に立つ看板が目に留まった。
『階段の青い線まで津波が押し寄せました』と書いてあった。

 昭和35年5月23日に南米チリで発生した巨大地震は、丸一昼夜を経て、一万七千キロも隔てた
日本の太平洋沿岸地方に大津波となって襲いかかった。
これにより全国では、139人もの犠牲者と260億円もの被害をだす大惨事となった。
ここ女川町では人的な被害は無かったものの、被害額は25億円にも上ったと言う。



 折角ここまで来たのに、すぐに折り返してしまうのも勿体ないので、一列車遅らせて、少し町歩きを
楽しむことにした。(続)





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