布原から備中神代に向かう沿線は、高梁川の支流・西川が蛇行しなが
ら流れ下る「阿哲峡」と呼ばれる景勝の地である。
このあたりでは川は大きく曲がりくねり、そこに絡みつくように鉄路が沿い、
何度も橋梁で川を超え、列車は坂を上って行く。
備中神代は、伯備線の途中駅であると同時に芸備線の起点駅である。
とは言え列車はすべて新見まで乗り入れているので途中駅のようでもある。
したがってここの時刻表は伯備線と芸備線の二本立てであるが、その本数
は何れも極めて少なく、芸備線が数往復で、伯備線がそれよりも多少多いと
言った程度だ。
駅自体はこの沿線にあっては比較的大きく、ここには島式のホームと単式
ホームが有り、合わせて二面三線と言うことになる。
したがってこのあたりの駅にしては珍しい跨線橋が線路を跨いでいる。
駅舎は取り壊され、それらしき建物は何もない。
門のような建物と僅かにホームを覆う大屋根、その下に小さな待合室が設
けられている。この門構えは解体した駅舎の再利用らしい。
そんな建屋と、前に立つ赤丸ポストの共演は、レトロ感が有りなんともいい
味を出している。
このあたりにあっては珍しく、駅前に民家を見ることが出来、バス停もある。
しかしバスやタクシーが客待ちをしているわけでもなく、ローカル線の駅前ら
しく広場は静まり返っていた。
この駅では昭和52年に公開された映画「八つ墓村」のロケが行われた。
40年も前の出来事であるが、おそらくこの取り壊された駅舎を除いた景色は
何も変わってはいないだろう。そんな気がする駅である。(続)
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ら流れ下る「阿哲峡」と呼ばれる景勝の地である。
このあたりでは川は大きく曲がりくねり、そこに絡みつくように鉄路が沿い、
何度も橋梁で川を超え、列車は坂を上って行く。
備中神代は、伯備線の途中駅であると同時に芸備線の起点駅である。
とは言え列車はすべて新見まで乗り入れているので途中駅のようでもある。
したがってここの時刻表は伯備線と芸備線の二本立てであるが、その本数
は何れも極めて少なく、芸備線が数往復で、伯備線がそれよりも多少多いと
言った程度だ。
駅自体はこの沿線にあっては比較的大きく、ここには島式のホームと単式
ホームが有り、合わせて二面三線と言うことになる。
したがってこのあたりの駅にしては珍しい跨線橋が線路を跨いでいる。
駅舎は取り壊され、それらしき建物は何もない。
門のような建物と僅かにホームを覆う大屋根、その下に小さな待合室が設
けられている。この門構えは解体した駅舎の再利用らしい。
そんな建屋と、前に立つ赤丸ポストの共演は、レトロ感が有りなんともいい
味を出している。
このあたりにあっては珍しく、駅前に民家を見ることが出来、バス停もある。
しかしバスやタクシーが客待ちをしているわけでもなく、ローカル線の駅前ら
しく広場は静まり返っていた。
この駅では昭和52年に公開された映画「八つ墓村」のロケが行われた。
40年も前の出来事であるが、おそらくこの取り壊された駅舎を除いた景色は
何も変わってはいないだろう。そんな気がする駅である。(続)
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伯備線は山陰・山陽を結ぶ特急列車のために電化されたのでしょうね。沿線の地元を走る普通列車は本数も少なく、純然たるローカル線の雰囲気です。
芸備線も、広島〜三次とは違って、こちら側は本当に静かなのかと思います。
なかなか中国エリアを訪ねる機会はありませんが、山間を走るローカル線の魅力に触れに、いつかまた訪ねたいと思っています。
伯備線の険しい沿線の風景と直流電化の対比も興味を惹かれます。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/