簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

終着・新見駅(JR乗り潰し・姫新線)

2018-03-30 | Weblog
 姫新線は岩山駅を出ると、高梁川の流域に沿うようにまたもつれ
ながら、或いは中国自動車道を時に遠くにまた間近に見ながら次第
に下り勾配を重ね淡々と進む。



 やがて山間の地に少しずつ市街地が広がり始め、そこで国道180
号線を跨ぎ、右にカーブしながら高梁川の橋梁を渡る。
北上してきた伯備線が左手に接するとようやく終点の新見駅に到着だ。



 ここ新見駅は同市の玄関駅で、伯備線の主要な途中駅である。
また姫新線の終点であり、芸備線を行く列車の起点駅でもある。
そのため駅の構内は広く島式ホーム2面4線を持つほか、貨物列車
用のホームのない線路2本が、ホームとホームの間を貫いている。
ここには伯備線を行く特急「やくも」や寝台特急「サンライズ出雲」
が停車する。



 ホームと駅舎は地下通路で繋がれている。
その駅舎に近い方の1番・2番ホームが芸備線と姫新線で、遠い方
の3番・4番が伯備線の上り下りのホームだ。
1・2番ホームには芸備線と姫新線の時刻表が掲げられているが、
その本数は何れも驚くほど少なく、その殆どが朝夕の運行で、日中
は13時台に1本あるのみである。



 数の知れた通勤・通学の用に供するだけで、日中の利用は殆ど期待
がないことを物語る、やけに空白が目立つ時刻表である。



 新見は岡山県北西部に位置し、北に中国山地を控え、南は吉備高原
に接する山間の平地に小さな市街地が開けている。
町を流れる川は岡山県三大河川の一つ、高梁川でその上流域に当たる。
人口は3万人程の市であるが、その減少には今だ歯止めが掛からない。
(JR乗り潰し・姫新線・完)





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