簾 満月「バスの助手席」

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目薬のこと

2013-09-11 | Weblog
 術後は一日四回、三~四種類の目薬を差していた。
混合液なら一滴で済むのに、全く別だから、それぞれを5分以上の間隔を
あけ差さなければならないので、日がな一日目薬を差しているような状態
であった。



 それでもこれは看護師さんが、「目薬の時間ですよ~」と差しに来てくれ
るので、嬉しそうな顔をして、黙って目を上に向けておれば良かった。
 そんな中、退院日が決まって、その三日前くらいから目薬を自らさせるよ
うにと、看護師の指導の下、訓練が始まる。



 石鹸を使い、手をきれいに洗いあげ、その都度眼帯を外し差すわけだが、
これが中々うまくは行かない。
 テレビのCMで見るように、カット見開いた目に向かって目薬が滴下し、
瞳の上でパッと弾けるような、あんなに美しく差せれば・・と思ってはみるが
全く駄目である。



 目薬の容器が、睫毛や目に直接触れないように、一定の間隔を保ちなが
ら滴下させるわけだが中々的が定まらない。
最も術後でまだ目が良く見えていないと言う事も有るが、それを差し引いて
もとても卒業できるレベルにはなく、思い余って「点眼補助具を使ってみよう
か?」と看護師に相談すると、「道具に頼らない方が良い」と言う。



 それでも良くしたもので、退院する日までには、何とか2回に1回程度は
1滴で上手く落とせるようになってくる。人間やれば出来るものだ。
この年に成ってまた一つ成長した。(続)


(写真は高知・早明浦ダム、本文とは無関係)




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