簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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食べたまま、書いてます。

とんだお年玉

2010-01-08 | Weblog
仕事始めの日、仕事場の駐車場にバッグが落ちていた。
と言うよりも、投げ捨てられていたと言う方が良いのかも知れない。

バッグの口は大きく開いて、中に入っていたと思われるものが飛び出して、辺りに散乱している。
その廻りには、近くのショッピングセンターのレジ袋。
中にはお弁当らしきものが。
そして、恐らく一緒に入っていたと思われる惣菜のパックが二つ、アスファルトの上に散っている。
レシートや薬の袋、薬の包なども折からの強風に煽られて、それらの周りを舞っている。

バッグの中を覗くと携帯電話に手帖、財布、この寒いのに何故か扇子などが入っていた。
それに驚いた事に、二つ折りにした万円札が何枚かむき出しのまま入っている。
どう見ても尋常な状況ではなさそうだ。

駐車場のフェンスの向こう側は、幅1メートル程の農業用水路が通っている。
しかし、この用水路には全面コンクリートの蓋が被せて有るので、格好の抜け道通路として
人や自転車の通行が多い。
察するに、ここからフェンス越に投げ込んで行ったのではなかろうか。

近くの交番に電話をする。
事情を説明すると「警察官を遣るので、現場をそのまま保存しておいてくれ」との事。
しかし、今日は生憎朝から強風が吹荒れているので、「このまま放っておけば飛んでしまうかも」と言うと、
「この風だから仕方ないな。飛ばないように纏めておいて」と言って電話が切れた。

直ぐにサイレンを鳴らしてパトカーが来るのかと思ったが、なかなかこない。
強盗や殺人事件なら兎も角、こう言った事犯では多忙な警察官はどうしても対応が遅くなるのかも。
路上に散った惣菜をレジ袋に入れ、風で舞うレシートや薬の袋、薬の包などをかき集め、その袋に納めた。
しかし、問題はバッグ。
現金や財布の入ったバッグを通りに面した駐車場にそのまま放置しておいていいものか。
このまま現場で立ち番をしているわけにもいかない。
思いあぐねた末、バッグも含めて全部屋内に退避させた。



 【写真:鳥取・賀露市場(本文とは無関係)】

一時間ほどして警察官がやって来た。(続)


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