簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

中国地方の子守唄 (井原鉄道沿線の旅)

2018-10-19 | Weblog





 井原駅を出た井原線の列車は、次の「いずえ」駅に停車の後、2分ほどで次の
「子守唄の里高屋」駅に停車する。変わった駅名だがこれが正式である。
一面一線で小さな無人の高架駅の造りは、この線ではよく目にする、駅前広場
から直接階段でホームに上がる構造である。



 子守唄の里と言うのは、当地が「中国地方の子守唄」発祥の地であることに
由来している。
「ねんねこ しゃっしゃりませ~♪」と唄い始める子守唄は、昔からこの高屋村
で歌い継がれていたものらしく、それを当地生まれの声楽家・上野耐之が、山田
耕筰の前で披露したことから耕筰が編曲し広く世に知られるようになったと言う。



 駅の南側には、「華鴒(はなとり)大塚美術館」がある。
ここは神辺出身の日本画家・金島桂華の作品を中心とした現代日本画を展示する
美術館で、美しい日本庭園の併設していることから、山陰は島根県にある有名な
足立美術館を小さくしたような、と評する声もあると聞く。
 残念ながら時間の関係で今回の旅ではこの駅での下車は叶わず訪問できなかっ
たが、高架駅のホームの真下には黒瓦葺きの大屋根を持つ日本家屋を見下ろすこ
とが出来る。



 ここ高屋は旧山陽道の間の宿である。街道とほぼ並行した井原線は、この先で
県境を越え広島県に入ると、御領、湯野と停車を重ねJR福塩線との接続駅であ
る神辺に到着する。
始発の総社からはおよそ1時間の道のりで、多くはここが終点であるが、一部の
列車は福塩線に乗り入れ、福山まで運行されている。(続)




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『がんばれ 真備 がんばれ 岡山』





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