簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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井原・田中美術館 (井原鉄道沿線の旅)

2018-10-17 | Weblog

 井原鉄道の井原駅の構内にはジーンズショップが有り、当地で生産された生地
を使用したオリジナルジーンズをオーダーメイドしている。



 井原市は岡山県の南西部、広島県と県境を接する人口4万人余りの市である。
江戸時代から綿花の栽培が盛んな地で、そこからデニム地の生産地として繊維
産業が興り、一時全国シェア7割を誇った時代も有ったそうだ。
その伝統は今日まで引き継がれていて近年では「デニムの聖地」として知られる
ところである。



 駅前の通りを北に向け10分ほど歩き、少し西に入った辺りが市の中心部とも
いえる地域で、周辺は公園として整備されていてここには市役所や市民会館と
並んで、市の誇りとも言われる人物の名を冠した美術館が有る。
「田中(でんちゅう)美術館」である。



 近代日本の代表的な彫刻家として良く知られ、文化勲章を受賞した平櫛田中
(ひらくしでんちゅう)は、明治五年ここ井原市で生まれている。
その代表作が、「鏡獅子」と言われる作品だ。歌舞伎俳優の六代目尾上菊五郎
をモデルに、約二十年の歳月をかけて完成されたことが知られている。



 また数々の名言を残したことでも知られていて、
「いまやらねばいつできる わしがやらねばたれがやる」
「六十七十ははなたれこぞう おとこざかりは百から百から」
自身は百歳を超えても創作活動を続け、107歳で生涯を閉じている。



 美術館の前は「田中苑」と言われる日本庭園で、そこには「鏡獅子」「西山公」
「岡倉天心先生像」など五つのブロンズ像が配されていて、田中の作品の一端に
触れることが出来る。(続)



「はれのくに おかやま」観光情報はこちら 

西日本豪雨の被害復旧に向け、岡山は元気です。ぜひお越しを。
『がんばれ 真備 がんばれ 岡山』





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