簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

四国遍路 四国三郎

2009-06-16 | Weblog
【写真:JR鴨島駅】


五月の某日、J R徳島線鴨島駅に午後四時過ぎ降り立った。
今回は歩き遍路の2回目とあって、ここまで電車で来たのだ。

本来なら10番切幡寺からは、約12キロの道のりを歩く事になる。
この道は途中、四国三郎(吉野川)を跨ぐ。
現在は川島の潜水橋がかかり、ここを通る遍路道が整備されているが、
昔は渡船で川を渡っていたらしい。
遍路さんは無料でこの渡船が利用出来たと言う。
それが粟島渡船場跡だ。

【写真:JR阿波川島駅ホームより】


渡船や川面近く歩く事の出来る潜水橋にも興味があったが今回はルートから外れている。
再建された川島城を仰ぎ見ながら、渡船で四国三郎を渡る・・・なんて、いかにも歩き遍路らしく、
想像しただけでゾクゾクする。
歩き遍路にはいかにも風情の有る情景で、今に残っていて欲しいと思う。
しかし、残念ながら、今、渡船は無い。

藤井寺前の宿を予約するとき「納経所は5時で閉まるから、乗ったほうが良い」と女将が勧めてくれた
タクシーが数台、整然と並んで客待ちをしている鴨島駅前は、思ったより賑わっていた。
一番札所の時とは随分と駅前の雰囲気が違う。
人通りこそ少ないが、立派な商店街が駅前から真直ぐに伸びている。
しかし地方都市にありがちなシャツターの閉まった店も結構目に付いた。
道の両側に並ぶ店に眼を遣りながら歩き始める。

ここから第11番札所藤井寺までは、3キロほどの道のりだ。
五時までには微妙な時間では有るが、歩いても何とか行けそうだ。

せめて残りぐらいは歩かないと歩き遍路の名も廃る・・と言う事も無いが、
やはりタクシーには乗らず歩くことにした。


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