岡山から津山線に揺られる事1時間余りで、快速「ことぶき」も停車する
駅に到着する。「亀甲」駅である。
この駅の読み方はそのものズバリ、「かめのこう」と読む。珍しい駅名が評
判ではあるが、この駅をさらに有名にしているのはその駅舎の形にある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/da/735119fa83ae2b93b41fbc04be935e8f.jpg)
それはまさに見たまんま、カメそのものである。
赤いスレート葺きの屋根は甲羅模様に造られている。
そこから巨大な亀の頭と言うか、顔と言うかが、ニューッと突き出している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/79/089275164b380ebe4d097169e3a80306.jpg)
眼の部分に時計がはめ込まれていて、口角の少し上がった口元は、笑ってい
るようにも見受けられる。
見ようによってはグロテスクでもあり、顔の水玉模様が可愛くも有り、キュー
トでもある不思議な造形だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/78/ef9f4c98b77408bc21aaa182e3ef2b7a.jpg)
凡20年前、当時の町が町制40周年の記念事業として建てたもので、駅舎は
今も町の所有となっている。内部にはコミュニティースペースが有り、カメ
の甲羅様のテーブルが置かれている。町の観光物産情報とともに、利用者が
持ち寄ったのであろうか、色々なカメグッズも置かれ、本物のカメもコンテ
ナで飼われている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/61/672133f3bdbea13cdff2ca60c6fc2102.jpg)
駅の近くに建つ役場の駐車場脇には、亀の甲羅に似た岩が有る。
うっかりしていると見過ごしてしまいそうな、何もない平坦地に盛り上がる
ように居座る岩は、見様によっては異様な光景にも感じられる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/fc/fc27c292d08f5c69787279e9e3c23e22.jpg)
昔旅人がこの地で倒れ、それを哀れんだ村人が埋葬したところ、蒼い月の夜、
巨大な岩が弘法大師の像を背に乗せてせり上がった。
それがこの岩で、その姿が亀の甲羅に似ていたので「亀甲岩」と呼ばれ、それ
がやがて地名として使われるようになったと伝説は伝えている。(続)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/e7/bbfaa0fe4a6392ffc799717fa17ba948.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/61/641e3b0cba397c261af9f75a51d04eda.jpg)
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