簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

フェリーへの期待 (JR乗り潰しの旅・宇野線)

2019-02-20 | Weblog



 瀬戸大橋の通行料金が下がり、JRの列車が便利になると、嘗ての四国連絡
の雄、本四連絡フェリーに勝ち目はない。
大橋開通前は何社もが豪華さを競う合戦を繰り広げた栄華の時代は終焉を迎え、
次々に航路からは撤退、今では辛うじて1社が細々と営業を続けるのみである。
とは言えフェリーの旅客数や利用車両数は、大橋開通前と比べると20分の1程度
と言うから悲惨である。



 しかし、思わぬ処からフェリーが見直されることになる。
昨年7月6日の西日本豪雨の折には、JRがその影響で早々と運休を決めてし
まった。元々大橋は風に弱いという致命的な欠点があったが、豪雨も例外で
はなかったのだ。
翌7日には四国側の道路事情もあり、高速道路も通行止めとなった。



 瀬戸大橋は鉄道と道路の併用橋で有る。
鉄道は時に強風や豪雨の影響を受け運休する。高速道路も同様な理由に交通
事故が加わり通行止めになったりもする。
このような時、その代替はこのフェリーに頼るしか無いのである。
その日は、多くの利用客がフェリー乗り場に押しかけた。



 フェリーさえも停まってしまえば四国は陸の孤島となってしまう。
ただ1社残ったフェリー会社を潰すわけにはいけない理由がそこにあり、これ
までも関係する自治体は補助金を出し支援を続けてきた。



 強風や台風、濃霧の影響で運休することはあるフェリーだが、輸送の安定
性では大橋より数段勝ることは過去のデーターからも明らかになっている。
そんなわけで今、悪天候時や災害時の緊急連絡手段としての航路に見直しの
機運が高まっている。(続)



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