「京都」「沖縄」「北海道」が「ブランド力のある観光地」として多
くの人々から認知されていることは、なるほどと理解できる。
しかし、トップテンの中に古都「奈良」が入っていないことが些か以外
で腑に落ちない。
奈良にも東大寺、興福寺、春日大社、薬師寺、唐招提寺、法隆寺など
なうての寺院群や、春日山の原始林や、平城京跡など名だたる観光地が
有り、それらは世界遺産の指定も受けている。
なのに何故・・・と言う気がしてならない。
「ブランド力のある観光地」と評価するその理由で最も支持を集めた
のは、「旅行の満足度が高いところ」であった。
以下、「観光サービスの水準が高いところ」「リピーターが多いところ」
「観光資源のレベルが高いところ」「独自の世界観を持っているところ」
と続いている。
これらの判断基準に当てはめてみても、「奈良」が観光資源のレベル
が低いとも思えないし、仏教文化の栄えた日本人の古里ともいえる古都
に独自の世界観が無いとも思えない。
学生時代に修学旅行で訪ね、その後も何回も行ったと言う人も決して
少なくはない筈だ。
だとすると、つまるところは満足度の低さは、「観光サービスの水準の
低さ」との差と言うことになってしまう。
そんな風に考えると、我が岡山県が誇る「瀬戸大橋」と言う超一級の
観光資源も、それが有るからだけでは人を呼べない時代だと知れる。
待っているだけでは駄目で、様々な仕掛けで多様化するニーズにきめ細
かく対応し、地域ぐるみで観光に力を入れ、観光のまちつくりに精進す
ることがそのブランド力を高めていくのであろう。(続)
(写真は奈良・法隆寺)
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