簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

小野川渓流

2017-12-01 | Weblog
 大内宿に向かう猿游号は、駅前の坂を少し下った駐車場から出発する。
湯野上温泉駅前を出て右折すると、すぐに源次郎橋を渡る。



 ここから車窓左手には、大川渓谷の流れと、その対岸にそそり立つ奇岩・夫婦岩
が見て取れる。
まるで人が二人寄り添うように立っている姿からこのように呼ばれている岩だ。



 会津線の線路を踏切で越え、国道121号線に出て、右に温泉駅を望み、そこをし
ばらく走り左に折れ、阿賀川の支流小野川に沿った県道131号線を上り始める。
その道路脇には「8.7‰ 急勾配注意」の標識が建てられている。
湯野上温泉辺りの標高は400m余り、ここから標高670mの大内宿へは登り続ける
小野川渓流沿いの道が続いている。



 山々の紅葉はすでに盛りを過ぎ、黄や茶色に色付いた落ち葉が風に舞っている。
山裾の木立を割って流れる小野川の川幅はあまり広くはなく、所々で岩を食み白い
急流になって流れ下り、その美しい姿を見せてくれる。
その様が青森県の奥入瀬渓流に似ていると評判で、ここを歩いて上り、大内宿を
目指すハイカーも多いと言う。



 渓流はしばらく車窓の左手に、付かず離れず眺めることが出来る。
猿游号の車内の椅子は木製で、その一部が窓側に向けて設けられているのこんな
渓谷美を楽しむためだろうか。



 車窓をのんびりと眺めながら走ること凡そ20分で大内宿入口のバス停に到着する。
宿場内の通りには車両の乗り入れが全面的に禁止されているので、路線バスと言え
ども入ることは許されない。大型の観光バスもマイカーも並行して走る県道脇に設け
られた駐車場に車を止めることになる。(続)



                   
 最新フォトチャンネル 「晩秋の上高地」公開しました


にほんブログ村 旅行ブログへにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする