簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

駿河湾の景観(JR乗り潰しの旅)

2015-05-11 | Weblog


 大した予備知識もないまま訪ねた「長八美術館」ではあったが、数々の素晴らし
い鏝絵の作品に圧倒され、その余韻を残しながらバスで今晩の宿を取っている
土肥温泉に向かう。



 下田から半島西海岸に向かうバスの多くは、ここ松崎かその先の堂ヶ島が終点
である。
その先の土肥温泉や修善寺温泉方面に向かうには、ここで修禅寺行や三島駅行
のバスに乗り換えることに成る。

 松崎の町並みを抜けたバスは、左手に駿河湾の碧い海を見下ろしながら、国道
136号線を北上し、20分ほど走ると車窓から堂ヶ島の景観を望むことが出来る。





 断崖や浸食された岩々が造りだす多島美で知られたところで、「伊豆の松島」と
もたとえられる景勝地だ。
付近には温泉も有り、大きなホテルも幾つか立地している。
島めぐりの遊覧船も出ていて、西伊豆を代表する観光地ではあるが、残念ながら、
途中下車するだけの時間的な余裕もないので、ここは車窓から眺めるだけだ。



 地図を見るとバスの進む先、北の方角の駿河湾を隔てた先に世界遺産の富士
山が聳え立っていることが解る。
車窓から駿河湾越しの富士山が見えるのではないかと目を凝らしてみるのだが、
そのあたりと思われる方向には真っ白な雲が幾つも垂れ込めていて、その姿を
隠している。



 「富士さんは、富士さんは?」とヤキモキしながら途中、夕陽を眺めるスポットとし
て知られる黄金崎、恋人たちが集う恋人岬などの名所をやり過ごし、バスは一時間
足らずで土肥温泉に到着した。(続)




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コメント
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