簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

四国遍路 第18番札所恩山寺

2009-08-04 | Weblog
徳島の市街地を抜け、国道55号線を南下、南小松島を過ぎたあたりで右に折れ、
山に向うと「義経ドリームロード」の看板が目に付く。

 【写真:義経ロード】

山裾に「源義経上陸之地」と書かれた立派な石碑が立っている。
その昔、屋島を攻める義経一行は、暴風雨をついて摂津の国渡辺の浦より船を出し、
ここに上陸したらしい。
と言う事は、その頃はここまで海が入り込んでいたのだ。
今は豊かな田圃が広がり、バイパスが貫いている。
しかし、ここで背伸びしても海は望めない。

この先に大きなわらじの掛かった古い山門がある。
今は、すぐ脇にアスファルトの道が出来ているが、昔はここをくぐって山道を行ったのだろう。

 【写真:恩山寺山門】

山門を潜る古い道が残っている。
ここから約500m上がった山の中腹に第18番札所恩山寺が有る。
境内には大師堂があり、大きな修行中の弘法大師の像が見下ろしている。
石段を上がると本堂が有り、ここのお参りが済めば今回の遍路は終わる。

 【写真:恩山寺】

後はJRの南小松島駅までの約3キロを歩くのみだ。
暫く国道を歩き、適当に見当を付け国道を逸れ、街中の道を行くと踏切があり、
それを渡ると右手に小さな駅がある。

 【写真:南小松島駅】

無人駅かと思ったが有人で、若い女の駅員さんが詰めていた。
20分ほど待つと徳島行きの2両編制の列車が来た。

 【写真:徳島行き電車】

その時突然、曇り空から一粒、二粒と雨が落ちてきた。
「あぁ・・良かったぁ。」
お互い顔を見合わせながら、心地良い、とてつもなく大きな満足感を背負い、
急いで車中の人となった。(第二回 四国遍路旅 完)
コメント
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