スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

お彼岸・お稚児さん

2007-03-24 00:57:21 | 出来事
春の彼岸は3月21日の「春分の日」をはさんで前後3日間の7日間である。

既にお知らせしている通り、私は真言宗・長谷寺の彼岸講世話人メンバーの一人として、お彼岸の間(といっても、正味4日間のみ)お手伝いさせて頂いている。

彼岸とは・・・・
三途の川をはさんで、こちらの世界を此岸(しがん)、人間の世界。
向こう側の世界を彼岸(ひがん)、仏様の世界、悟りの世界、という。

また彼岸は、「日願」という説もあるとか。
太陽信仰から、春分と秋分は昼夜の長さが切り替わる節目の重要な日でもあり、日に願うから「日願」になったそうだ。


さて、講のお手伝いであるが「彼岸会」の行事として21日(春分の日)は、「お稚児さん」の行列があり、私はこれに参加したのです。といっても、新米見習いとしては、ただ皆さんの後ろに続いて歩くだけでしたが・・・。

2歳から7歳までの子供達を募り、「お稚児さん」として講が準備した衣装を身にまとい、僧侶、信徒に連れられて本堂まで行列するのである。
「お稚児さん」となることで、観音さまに守って頂き、賢く良い子になるという願いをこめるものらしい。

子供達は、顔に白粉(おしろい)を塗り、ヒタイには小さい黒い点を二つつけ、口紅をつけてキョンシーのような顔に・・・。きらびやかな着物を着て袴をはく。
女の子は、お雛様のような冠をかぶり、男の子はお内裏様のようなエボシをかぶる独特の衣装なのだ。

やはり、小さい子供は、着付けから行列まで長時間にわたるため、途中でむずかり、親達に抱かれての参加も・・・・。
どの子供も、初めての化粧と衣装に、喜びと驚きと退屈を味わったことだろう。
大人になったとき、写真に残る思い出となるだろう。

講として随行する私も、羽織と袴の正装で、足袋・ぞうりを履いて先導役についたのだ。
このような格好は初めてで、稚児達と同じ緊張を味わったのだ。

僧侶、彼岸講、信徒衆、子供、そして子供達の家族約110名ほどの行列である。

本堂に上がった稚児たちは、僧正より頭の上に聖水を頂く「灌頂」(かんじょう)という儀式を受け、無事終了した。


かくいう私も私の兄弟達も、そして二人の子供達もこの「お稚児さん」になり登廊を登ったのである。さて、孫達も来年あたり・・・。


20数年前 「お稚児さん」となった子供達。 


3 コメント

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Unknown (山法師)
2007-03-24 03:51:17
長谷寺って色んな行事が沢山あるんですね。写真撮影ばかりで余り知りませんでした。子供さん、可愛らしいスターアニスさんによく似ておられますね。(父親なので当たり前?)今や立派に子供さん親になられ、この写真を見られて懐かしく思われ、良い記念になり良かったですね。
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Unknown (のび太)
2007-03-24 05:55:16
彼岸講の手伝いで、お忙しく過ごされていましたとのこと、ごくろうさまでした。  稚児行列はあまり目にしたことないのですが、写 真は小さかった頃のお子さんですか?・・・此の衣装での行列、可愛いかったでしょうね。
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Unknown (なりちゃんじいじ)
2007-03-24 11:23:28
おはようございます
昨日、ウィークリーブック:古寺を巡る・長谷寺を買ってきました。これから読んで長谷寺のこと勉強します。
古くから伝わる伝統行事に参加できる子供さんやお孫さん達、大人になってから良い思い出になるでしょうね。こちらでも鎌倉あたりではこのような行事あるのでしょうか?分かりません。
講のお手伝いご苦労様でした。私は墓参りにも行きませんでした。交通渋滞と花粉症を理由にしていますが、ダメですね!
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