スターアニスの 『大和路 里の光彩』

アーカイブ中心の風景写真、趣味の書・刻字など・・いろいろと楽しんでおります。

かわいそうな「柘榴」

2008-08-28 15:09:39 | 奈良県の「巨樹・奇木」シリーズ


昨年から今年にかけて紹介した「地元の巨樹・巨木シリーズ」。いろんな樹木を訪ねました。
そのひとつ、今年2月23日に紹介の春日神社境内の「ザクロの巨木」・・・・。
そのとき、ツタ類に巻きつかれてはいる、樹高4m、幹周り70cm以上のザクロの木。
成長が遅いザクロとしてはかなりの大木です。
木は枯れずに・・・秋にはどんな実が成っているのか・・・ちょっと心配で・・・少し早めの訪問です。



やはり、木全体にツタが覆いかぶさり・・・樹の形も分かりません。・・・というか、太い幹は枯れているようで・・・。裾に生えた木に実が成っています。

氏子さんたちの、ツタを切り、木を労わる気持ちが途切れたのでしょうね。悲しいことです。
低い枝で、幾つかの実がツタの葉っぱの隙間から顔を見せていました。

ツタの中に、ヘクソカズラという気の毒な名前のつる性の多年草が巻きついています。ヘクソカズラとは・・・万葉集でも詠まれた花で・・・花や葉っぱをそっと嗅いだだけでは大丈夫。でも、決してもんだり、つぶしたりすると・・・名前どおりになってしまいます。



この花は、早乙女蔓(サオトメカズラ:早乙女のかぶる笠に似ている花)とかヤイトバナ(ヤイト:お灸、の痕に似ている花)とも・・・あまりヒドイ名前に、誰かが救いの手を差し伸べたのかな???


木に雪が・・・・「なんじゃもんじゃ」の花

2008-05-22 09:04:38 | 奈良県の「巨樹・奇木」シリーズ



5月12日には、まだ咲いていなかった「なんじゃもんじゃの木」の花。
やっと、咲いている花を見ることができました。

この木の存在を知ってから待ちに待った花です。

正式名は、「ヒトツバタゴ」。モクセイ科東アジア原産です。
「タゴ」とは、トネリコの別名で複葉ですが、この木は単葉なので一つ葉のタゴなのです。

<昨年2月の木の様子です。>

<今年5月の木の様子です。>

枝先に、雪が降り積もったように見えます。

モクセイ科の落葉樹ですから、甘い香りがするのでは・・・ということで、ご近所の方に、その香りを聞いたのですが・・・『さあ、匂ってないなぁ。』とのこと。

また、「木の辞典」では、実も成るということが書かれていたので、秋にはどんな実が成るのでしょう? とも聞いたのだが・・・『イヤ、見たこと無いナァ。』とのこと。

なんじゃ、本当にこの木が「なんじゃもんじゃ」なの?

本によると、実は長さ1cmのタマゴ形。はじめは緑色だが9月頃に黒紫色に熟し、表面は粉白色を帯びるとか・・・・。
でも、昨年の2月に訪ねたときは、実は無かったのだが・・・。
また、秋に確認に来なければ・・・・。


▲ちょうど、満開でした。見頃は1週間位しかないとのこと。

▲7~10cmほどの花房が枝先についています。

▲個人宅の庭にありました。自宅を建替えるため、かなり木を剪定され小さくなったとか。

▲樹高は30mにもなるそうですが・・・。この木は20m以上かな?


なんじゃもんじゃの木・・・まだ咲かず。

2008-05-12 23:41:03 | 奈良県の「巨樹・奇木」シリーズ

ブログでお付き合い頂いている「京さん」が、先月末に『なんじゃもんじゃの木』の花が咲いているのを紹介されていました。
京恋し・・・『なんじゃもんじゃの木』

これは出遅れた・・・・花が散らないうちに・・・と思って、出かけました。

去年、「巨樹・奇木シリーズ」において『なんじゃもんじゃの木』を紹介しましたが、まだ花を見ていません。

ところが、小さな蕾らしいものが付いていますが・・・まだ咲いていません。「雪の花」は、もう少しです。

ご近所の方に聞くと、『毎年、5月5日の頃に咲くのだが・・・。蕾の状態から、おそらく今年は20日頃だろうなぁ。』とのこと。

また、出直してくることにしょう。

帰途、水田準備のために耕された田圃には、白い鳥が・・・。白鷺かな? 


民家の庭に植えられている「なんじゃもんじゃ(別名:ヒトツバタゴ)の木」です。まだ花は咲いていません。


のどかな田圃では、白鷺でしょうか、餌を啄ばんでいました。


樹齢300年の紅梅・・・ 「歯花芽」が咲いた!

2008-03-21 18:09:57 | 奈良県の「巨樹・奇木」シリーズ

3月15日に紹介した桜井市初瀬・與喜天満神社御旅所にある『樹齢300年・・・八重咲きの紅梅』の『歯花芽』の一部が咲きました。
枝先の花は満開となり、風が吹くたびに、ヒラヒラ~と舞い落ちてきました。


▲『歯花芽』の一部が満開となりました。幹の樹皮から咲く『歯花芽』なのです。まだ蕾もあり、暫くは見られます。


▲枝には苔やノキシノブ(軒忍)が生えていて風情があります。


▲樹齢300年・・・八重咲きの紅梅は、散り始めています。でも、『歯花芽』は、これから咲き始めます。


樹齢300年・・・紅梅 満開!

2008-03-15 20:52:39 | 奈良県の「巨樹・奇木」シリーズ

奈良県の「巨樹・奇木」シリーズで、2月20日に紹介しました桜井市初瀬・與喜天満神社御旅所にある『樹齢300年・・・八重咲きの紅梅』・・・満開です。

撮影していると向い側の酒店のご主人が、この古木について説明してくれました。

『樹齢が300年と案内板に書かれていますが・・・本当はこの石柵が設けられたのが300年前なんです。
この御旅所が整地された年号が一つの石に彫られていて、それが300年前。
そのとき既に梅の木が柵をはみ出した状態で、柵が設けられているのです。
恐らくこの木は1000年くらいでは・・・と思っています。
長谷寺が1300年以上経っていますから・・・恐らく・・・・。
白梅の古木は、月ケ瀬梅林などにありますが、紅梅はなかなか大きくならず、この古木は恐らく日本一なのではないでしょうか?』
と教えて頂きました。

更に、柵内に招き入れられ・・・太い幹の下に案内され・・・・。

『太い幹の樹皮から赤い花芽が出ているのが、この木の特徴なんですよ。「歯花芽」というのです。
枝先の花と同じ大きさになるのですよ。あと3日もすれば・・・』
ということでした。


樹齢300年以上・・・1000年とも言われていて・・・。

花は淡い紅色で、中輪の八重咲きです。

これが「歯花芽」です。樹皮の割れ目から花芽が出てきて・・・咲くのです。咲けばカメラマンが殺到するとか・・・。私も、来ることにしよう。