邦画ブラボー

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「駅 STATION」

2008年01月10日 | ★人生色々な映画
「雪」「健さん」「紅白」
がイメージとして残る。
ずいぶん昔に見たが
大晦日に見たらさぞかし美味かろう?と思い再見した。

果たして・・・

「いしだあゆみ」コレだけ??

甚八、台詞無し?

コタツに入っていたのは室戸?

という、斬新な俳優の使い方に
あらためて感銘を受けた!

しかしストーリーは極めてベタである。

猛吹雪の中たたずむ健さんは
北島三郎の紅白紙吹雪映像とは趣を異にして
そのままひとつの絵である。

冬の荒れた海、雪の中でちぎれるほど手を振る老母、
嫁に行く妹、
大晦日の居酒屋に流れる八代亜紀「舟歌!」

ある意味たまらん。

倉本聰ってなんでこんなに暗いのだろう・・
湿っているわ・・・これは浪花節だわ・・と思いながらも
見てしまう私もいやおう無しに日本人か。

ぶりっ子演技の烏丸せつ子の役は秋吉久美子が演じたら
もっと深みが出たに違いない。
宇崎竜童はチンピラ役を等身大で演じておられる。

♪酒はぬるめの燗がいい・・肴はあぶったイカでいい・・♪

合わせる倍賞千恵子の歌声が微妙にはずれている。
ここでは男が無口なのである。

一回目に流れる時には「おお!」と
思う「舟歌」は
これでもかっ!と三回も流れるから
最後には息苦しくなるが、
黙っていてもいや、黙っていることが最高にサマになる男
大スター
高倉健のファンにはたまらない映像の抒情詩であろう。

監督   降旗康男
脚本   倉本聰
撮影 木村大作
音楽 宇崎竜童

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