8畳ほどの洋間
右と左に薄型のテレビが
壁に備え付けてある
夫が立ったまま赤ちゃんを抱いて
テレビを2つつけっぱなしにしている
1つはアニメで子供が見る用
もう1つは夫が見ていてSFもの
両方つけっぱなしで
ろくに見ていないと小言を言うと
夫:じゃあこうしよう!
SFのほうから離れて
アニメのテレビの前に立ち
子供をあやすと喜んでいる様子
私:もう・・・
夫はでしょ?て笑顔
部屋の中にもう一人
見知らぬ男が1人いる
謎だが別に何をするでもなく
大人しいので
私と夫は出かけることにして
男をまるで留守番のように置いていく
私:窓は開けないでね
近所の人にバレないように注意すると
おとなしく聞いている
返事はない
20代くらいの長身の青年
夫もすらっとした背丈で
整った顔立ち
後で分かるが
これは全国で大人気の
ホームドラマの撮影
*
いかにも日本家屋の居間のセット
さっきの洋間の斜め後ろにある
真ん中にこたつがあり
2人ずつ四方に座っている
家族団らんの風景
これも人気ドラマの出演者が
視聴者からの質問に答える
ほのぼのした番組
進行役のアナウンサーが質問を読んで
それぞれが答える
質問:ヒロインの父親役はどうですか?
伊東四朗:
楽しくやらせてもらっています
つい目尻が下がっちゃう
可愛くて
私はトイレに行きたいのを
ずっと我慢していたので
先ほどの洋間のセットの
奥にあるトイレに向かう
ヒロインが生放送番組?にいないのは
マズいなと思いつつ
途中から
私:ごめんね、遅れちゃった!
と入れば
みんながフォローしてくれるだろう
今も
「〇〇ちゃん(私)は、今〇〇へ出かけていて・・・」
みたいな設定になっている
まずは廊下の襖を開けた
すぐ前にある洗面台で顔を洗う
慌てて石鹸を泡立てたため
1回目は上手くつかず
2回目に泡立てて顔につけて
両手でゴシゴシと荒っぽく洗う
髪が濡れてしまうと
後でセットに戻る時
乾かないといけないから
気をつけるが
前髪が少し濡れてしまう
トイレは狭くて
細長い箱の中が
2段になっている
下半分に本?が並んだ上を
這うように進み
その奥の戸をこじ開けて
入ろうとした瞬間
夫役の俳優が
最後のハガキをカゴから出して読み
夫:
海外から?
“時計が止まってる”
地震!?
周りは騒然となる
番組収録中で分からなかったが
どこかで地震があって
時計も止まるほどだったのか
私はとにかく
トイレを済ませてから
駆けつけることにする
右と左に薄型のテレビが
壁に備え付けてある
夫が立ったまま赤ちゃんを抱いて
テレビを2つつけっぱなしにしている
1つはアニメで子供が見る用
もう1つは夫が見ていてSFもの
両方つけっぱなしで
ろくに見ていないと小言を言うと
夫:じゃあこうしよう!
SFのほうから離れて
アニメのテレビの前に立ち
子供をあやすと喜んでいる様子
私:もう・・・
夫はでしょ?て笑顔

部屋の中にもう一人
見知らぬ男が1人いる
謎だが別に何をするでもなく
大人しいので
私と夫は出かけることにして
男をまるで留守番のように置いていく
私:窓は開けないでね
近所の人にバレないように注意すると
おとなしく聞いている
返事はない
20代くらいの長身の青年
夫もすらっとした背丈で
整った顔立ち
後で分かるが
これは全国で大人気の
ホームドラマの撮影
*
いかにも日本家屋の居間のセット
さっきの洋間の斜め後ろにある
真ん中にこたつがあり
2人ずつ四方に座っている
家族団らんの風景
これも人気ドラマの出演者が
視聴者からの質問に答える
ほのぼのした番組
進行役のアナウンサーが質問を読んで
それぞれが答える
質問:ヒロインの父親役はどうですか?
伊東四朗:
楽しくやらせてもらっています
つい目尻が下がっちゃう
可愛くて

私はトイレに行きたいのを
ずっと我慢していたので
先ほどの洋間のセットの
奥にあるトイレに向かう
ヒロインが生放送番組?にいないのは
マズいなと思いつつ
途中から
私:ごめんね、遅れちゃった!

と入れば
みんながフォローしてくれるだろう
今も
「〇〇ちゃん(私)は、今〇〇へ出かけていて・・・」
みたいな設定になっている
まずは廊下の襖を開けた
すぐ前にある洗面台で顔を洗う
慌てて石鹸を泡立てたため
1回目は上手くつかず
2回目に泡立てて顔につけて
両手でゴシゴシと荒っぽく洗う
髪が濡れてしまうと
後でセットに戻る時
乾かないといけないから
気をつけるが
前髪が少し濡れてしまう
トイレは狭くて
細長い箱の中が
2段になっている
下半分に本?が並んだ上を
這うように進み
その奥の戸をこじ開けて
入ろうとした瞬間
夫役の俳優が
最後のハガキをカゴから出して読み
夫:
海外から?
“時計が止まってる”
地震!?
周りは騒然となる
番組収録中で分からなかったが
どこかで地震があって
時計も止まるほどだったのか
私はとにかく
トイレを済ませてから
駆けつけることにする