ここのところ、読書―情報収集が原発・放射能に集中しています。
そのポイントだと思ったところをご紹介していますが、時間のある方には情報源の本を読んで、詳しい情報を共有していただきたいと願っています。
読んだ範囲では、長年反原発に取り組んでこられた高木仁三郎氏のものが、定評もあり信頼できると感じてきました。しかし、非常に残念なことに2000年に亡くなっておられ、フクシマについてのコメントを聞くことはできません。
現存の学者の中でも、小出裕章氏のことは、すでに多く方がご存知のとおりです。しかし、NHK他の大きなメディアはなかなか起用しようとしていませんが。
私は、『隠される原子力・核の真実』(創史社)を読んで以来、この人は信用できると思っています。
特に最新刊の『原発のウソ』(扶桑社新書)はフクシマの現状へのコメントも含め、コンパクトで(新書版184頁)きわめて正確な―と私には思えます―情報を提供してくれる本です。
現状で、一冊だけと言われたら、この本を強くご推薦したいと思います。
忙しくて情報を収集する時間がない方、私の判断力を信用してくださる方のために、今後も「基本の基本」だと思うポイントについて書いていきますが、やや詳しくは、どうぞこの本を読んでください。
加えて、『放射能汚染の現実を超えて』(北斗出版、1992、河出書房新社、2011再刊)は、チェルノブイリ事故の後の著作ですが、今でも読むに値する、小出氏の心情や思想もよく伝わってくる本です。
なお、小出氏の折々の発言・コメントを知りたい方には、「小出裕章(京大助教)非公式まとめ」というブログが参考になります。
つけたしですが、小出氏は私とほぼ同世代で、同世代にこういう人がいてくれたことに深い感謝と尊敬の念を感じています。
原発のウソ (扶桑社新書) | |
クリエーター情報なし | |
扶桑社 |
放射能汚染の現実を超えて | |
クリエーター情報なし | |
河出書房新社 |
特に「売ったらあかん」という詩が紹介されていて、小出さんの人間性と思想が本から感じ取れました。
自分の良心を売らず、信念をつらぬく生き方にまさに尊敬の念を感じます
いま、「道元のコスモロジー」と「よくわかる般若心経」を読み返しています。人間の無明の反映としての社会に向き合うには、深い精神性ー哲学が要りようです。どうとらえてよいか、わからなくて。
小出さんには、高潔な人間性を感じますし、仏心を感じます。
岡野先生に会ったときも感じました。
こんな濁世にも「人間」はいて、その仕事をしておられること。光であり、私には菩薩のようにおもえてなりません。
汝のできることをなせ。
菩薩は身をもってそう言っている。
わたしのできることはなにか?
<・・・・・この人は信用できると思っています。
・・・・・>
僕も、そう思います。
お返事が遅れて失礼しました。
小出氏の本、もうお読みになったでしょうか。衝撃的な事実に直面させられることになりますが、ぜひ避けないで直面しましょう。
「わたしにできることはなにか」という問いの答えは、もちろんご自分で出していただくほかありませんが、まずできる範囲で・できるだけ広く、信頼できそうな情報を得ること、多様な情報のどれが正しそうか自分で判断すること、判断ができたら、それにふさわしい(効果のありそうな)行動をすること、という順序になるのではないでしょうか。
私は、すでにお知らせしているとおり、できるだけ近未来に「持続可能な国づくりの会」の「理念とビジョン」のような方向性をしっかりともった新しい政党を立ち上げ、それを主権政党に押し上げていくというのが、きわめて困難だけれども唯一有効な方法ではないか、と考えています。
>今日さん
小出氏の本、きっと大きな示唆を得られると思います。
ぜひ、読んだ感想もコメントしてください。
最初から核を準備するための原発推進、原発は廃止しなければならないことは、骨の髄からわからせてもらいました。
廃炉でも、ヒロシマ原爆の120万発ぶんの放射性廃棄物は100万年残るそうです。
弱い立場の人を犠牲にしてなりたつエネルギーを、その傷みもしらずに浪費する、 何よりも人間の『無明』が告発されていました。哲学、宗教的でした。
具体的にスエーデンモデルの政策が実現すれば…実現したいです。政党が立ち上がることをまっています。応援します。