最終授業3:授業効果2

2006年12月23日 | 心の教育

 昨日で、すべての大学の授業とサングラハ教育・心理研究所の講座が終わりました。

 ほっとしながらも、もう次の仕事のことを考えています。

 我ながらご苦労様な性格だと思いますが、これは自分のカルマでしかたないようです。

 別にワーカホリックというわけではなく、むしろもともとはゆったりのんびり暮らすのが好きなのですが。

 昨日の授業は「宗教論」。テキストは前期『生きる自信の心理学』と、後期『唯識と論理療法』、それに加えて『聖徳太子『十七条憲法』を読む』(大法輪閣)です。

 アンケートの「授業を受けたことによって、人生観・世界観にプラスの変化があったと感じていますか」の項目に対する、42名の回答は次のとおりでした(9以下は累計のパーセント)。

 10   40%
  9   45%
  8   57%
  7   74%
  6   76%
  5   79%

 例年と比べると、10が40%というのは顕著な違いです。こんなにもたくさんの学生が、いわば「人生観・世界観がまるで変わった」と言ってくれたわけです。

 例えば、次のような感想を書いてくれました。

 哲学科2年 女
 この授業を受けたことによって、確実に人生観が変わりました。希望を持って生きていこうと思います。先生、本当にどうもありがとうございました。

 哲学科2年 女
 今まで受けてきたどの授業よりも、感銘を受けました。
 本当に先生には人生においてとても大切なことを教わったと思います。
 その事を考え直し、思い起こしながら、様々な確信度をより高めていくつもりです。
 先生の授業はこのままで充分だと思います。
 これからも、たくさんの人に今まで私たちに教えて下さった事を伝えてあげてください。

 日本文学科3年 女
 今までうけたことのない種類の授業で、自分のためになったと胸をはって言える唯一の授業かもしれません。(学部の先生には申し訳ないですが)
 ありがとうございました。

 4以下も入れると88%、これに「前期で10まで変わったので今期は0」という回答や、プラスはあったが数値としてはわからないというのも入れると90%以上になり、これはほぼ例年どおりです。

 前にも書いたように、積極的な反応がきわめて鈍いのがとても物足りないのですが、しかし蒔かれた種は季節になれば芽を吹くものですから、それまでゆっくり待てばいい、と考えることにしましょう。

 しかしそれはそれとして、「先生の授業はこのままで充分だと思います」と書いてくれた学生もいるのですが、私としてはやはり、すぐに引いてしまう若者たちを前に進み出るように勇気づけるより効果の高い技法を編み出さねば……いやいや編み出せるといいなあ、と思っています。

 それは、若者も含め私たちの置かれている状況が、引けば安全が確保できるといったものではなく、引けば引くほど迫ってくる危険に対する対応がどんどん遅れてしまう、もうあえてリスクを冒して前に出るしかないという段階にあると思うからです。

 リスクを冒さなければチャンスはつかめない、ということを、どうやったら若者に実感させ、身に付けさせてあげられるのでしょう?




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