緑の福祉国家と聖徳太子の理想

2006年12月04日 | 持続可能な社会

 昨日は、サングラハ第90号、特集「持続可能な社会の条件――『自然成長型文明に向けて』改題増補版」の発送と、シンポジウム「日本も〈緑の福祉国家〉にしたい!――スウェーデンに学びつつ」の反省会、そして二次会で、午前中から最終電車まででした。

 実り多い、充実した疲れの一日でした。帰ってきたらがっくりで、ブログ記事を書く気力が足りませんでした。


 何よりも大きな反省は、多くの市民ががんばってきた「環境運動」の「自分のできることをする」というアプローチに対して、「政治・経済の方向性と市民のしていることの方向性のベクトルが一致していれば、市民のしていることは有効に作用するのですが、ベクトルが違っているために、せっかくの市民の努力がムダになってしまっています。それではあまりにも残念ではありませんか。努力がムダにならないよう、ベクトルを一致させるためのもう一努力を一緒にやりましょう」ということを伝えたいのに、「あなたたちのやってきた(やっている)ことはムダだ」と聞こえる言い方をして、無用な反発を招いたのではないか、ということでした。

 これから、もっとたくさんの人に心情的に受け入れやすく、一緒に行動していけるような、ポジティヴなアプローチの仕方を一工夫も二工夫もしなければならないな、と思っています。

 それから、いろいろやむをえない事情はあったにせよ、DMの発送など広報をもっと早く始められるとよかった、という反省もありました。

 次回はもっと早くから企画、準備、広報を進めたいと思います。

 最後に、シンポジウムの趣旨をさらに発展させ実現していくために新しい組織を立ち上げていくこと、そのための準備委員会を作ることが決まりました。

 ともかく、みんなますますやる気になっています。とても楽しい熱気が感じられます。

 これで、日本を持続可能な社会=緑の福祉国家にするためのさらなる一歩を進めることができる、という手ごたえを感じています。


 ところで、日本を緑の福祉国家にすることは同時に、私にとって聖徳太子の高く掲げた日本の国家理想を実現していくということを意味しています。

 一見、意表をつかれた感じがする読者がおられるかもしれませんが、私にとってそれはまったく一つのことなのです。

 そして実は、それは日本人全体にとってもそうなのではないか、と思っています。

 これまでの記事、そして今書いている記事を続けて読んでいただけると幸いです。

 今日は、ミーティング・ルームの後片付けに行ってきてから、記事を書いています。


 *なお、本ブログに掲載した「自然成長型文明に向けて」を大幅に増補した『サングラハ』特集号「持続可能な社会の条件」をご希望の方は、送料とも700円でお頒けします。代金は郵便振替後送でけっこうです。住所氏名を明記して、okano@smgrh.gr.jp 、サングラハ教育・心理研究所宛にメールでお申し込み下さい。



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