~子どもたちの心と、地域を元気に!~ 阪南市議会議員・浅井妙子の活動日記

NPO法人理事長から、市議会議員に!フツーの市民が感じる「?」や「❕」や「・・・」を、いっしょに考えていきます!

18/5/14(月)子どもを巻き込む事件に思う

2018年05月14日 | 子ども・子育て
子どもを巻き込む事件は、
いつも、
家族や地域だけでなく、
たくさんの人の心に傷みを与えます。

夕刊に、
この1週間、
日本中の人が心を傷めた
新潟の事件の容疑者の事情聴取が始まったことが載っていました。


狭い地域での事件なので、
いずれ犯人は見つかるとは思っていましたが、
近所の20代の犯行というのは、
新たなつらい気持ちを生みます。

失われた命は戻らず、
家族や親しい方々の哀しみは、
長く消えるものではないことが
新たな哀しみとつらさに繋がります。

子どもが事件に巻き込まれると、
世の中的には、
「被害に巻き込まれないために」ということで、
保護者や地域の方々が登下校に同伴したり、
「知らない人についていかない」といった言葉が繰り返されたりしますが、

同伴は事件解決とともにフェードアウトしがちですし、
多くの事件は「知っている人」の犯行であることは、
データで明らかにされています。

セクハラ等でもそうですが、
日本では、
なぜか
「被害にあう人」の方が気をつけなければいけないような教育や報道が行われがちですが、
「加害者を生まない」教育や報道にも
力をいれていかなければならないと思います。

自分の中にある「悪」と向き合う機会は、
ぜひ学校でも家庭でも
幼児期から考えていくことが必要だと思います。

このごろは、
子どもたちの現場で、
トラブルの解決にならないような
関わりが多いと感じます。

「ケンカしちゃダメ」
「お友だちには貸してあげようね」
「やさしくしてね」
「どっちもわるい」
といった言葉がけは、
「気持ち」の解決にはならず、
「自分が大切にされている」実感にはつながりません。

たくさんの犯罪の要因に、
「孤独」や「だれもわかってくれない」気持ちがあることは、
よく言われていることです。

だれもが大切にされる社会の実現は
理想であり、
実際には難しいとは思いますが、
少しでも犯罪のない、
特に
子どもや女性をはじめ、
弱い立場の人を対象にした犯罪を少なくすることは、
「自分と相手を尊重する人権」を意識した教育や家庭での関わりで、
可能だと思うのです。

学力の向上が社会の当たり前になると、
どうしても競争が当たり前になり、
「人権」といったことへの学びや体験が軽視されがちになることを、
今一度振り返り、
「加害者を生まない」=「すべての人が大切にされる」地域づくりを
改めて考えていきたいと思います。