鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

「風船爆弾」について その2

2008-01-20 07:12:08 | Weblog
文政7年(1824年)5月28日(旧暦)の大津浜における多数の「異国人」上陸は、鎖国下の日本にとって本土(蝦夷地や琉球を除く)への異国人上陸の最初でしたが、昭和17年(1942年)4月18日のアメリカ軍B25双発爆撃機の水戸上空通過は、本土への敵機空襲を許した最初の出来事でした。大津浜事件は水戸藩における尊王攘夷思想を高めるきっかけとなり、また幕府が「異国船打払令」を打ち出す直接的契機となりましたが、日本本土へのアメリカ軍機による最初の空襲を許した「大事件」も、「風船爆弾」によるアメリカ本土直接攻撃計画を引き起こし、またミッドウェー攻略構想が急浮上するきっかけともなりました。しかし1942年(昭和17年)6月5日からのミッドウェー沖海戦は、日本敗北の序幕となる戦いでした。 . . . 本文を読む