鮎川俊介の「幕末・明治の日本を歩く」

渡辺崋山や中江兆民を中心に、幕末・明治の日本を旅行記や古写真、研究書などをもとにして歩き、その取材旅行の報告を行います。

辰濃和男さんの『文章のみがき方』について

2008-01-14 06:13:38 | Weblog
昨年に読んだ本の中で印象に残った本を1冊あげるとすると、9月に出版された岩波新書の『文章のみがき方』。著者は、もと朝日新聞で「天声人語」を担当されていた辰濃和男(たつのかずお)さん。すでに退社(93年)されて現在はジャーナリストとして活躍されているそうです。文章の書き方の本は、今までに数冊読んだことがありますが、その中で一番私にピッタリきた本で、読みながら「そうだそうだ」と頷いたり、「そうか」「そうだったのか」と膝を打ったり、「そう工夫すればいいのか」と合点したりすることが何度もありました。目次を見ると、Ⅰ 基本的なことを、いくつか Ⅱ さあ、書こう Ⅲ 推敲する Ⅳ 文章修業のために と四つに内容は大きく分かれ、それぞれが 1 毎日書く 2 書き抜く 3 繰り返し読む ……など、「動詞の連なり」の章(38章)として細かく分かれています。結局は、文章を書くことは、死ぬまで続く人生を賭けた修業である、と私は受け止めました。以下、特に印象に残ったところを抜き書きしますが、関心や興味をもたれた方はぜひ本書を手に取ってみてください。面白いですよ。 . . . 本文を読む