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明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

屋号の「餃子」はダテじゃない! 三鷹『餃子菜館』

2025年05月29日 | 餃子
餃子の美味しい店や、地味だが実力のある中華食堂が多い印象がある、三鷹駅周辺のエリア。
数ヶ月前、三鷹の餃子店を数軒紹介したが、もっとも私好みの餃子だったのが『餃子菜館』

お店HPより拝借

HPによると、創業は1959(昭和34)年で、以前は別の場所にあったそうだが、数年前に現在の場所に移転。
上記画像のように、なかなか店構えも立派で、店内はカウンター席やテーブル席の他、宴会場まである。
ちょっと高級な中華店というイメージだが、価格は街中華レベルなので、万年金欠の私でも安心して食事ができる。

餃子は全6種類あり、初訪問時は、基本の「焼餃子」と「特製にんにく餃子」をオーダー。


どちらも美味しく、「他の餃子や料理も試したくなったので近いうちに再訪する」と記したので、数日後に本当に再訪。


まずはドリンクとして「サッポロラガー 大瓶」750円を注文。この日のお通しはもやしナムル。


おツマミ第1弾として、「茹で餃子」500円と「辛し味噌餃子」600円を選択。
焼いた餃子よりも早く、茹で餃子がポン酢と一緒に出てきて、


すぐに辛し味噌餃子も登場。よく確認せず頼んだため、ベースが同じ茹で餃子なのに気付かなかった(苦笑)。


食べてみると、中身は焼餃子とおそらく一緒。野菜が細かく刻まれて、にんにくもしっかり効いている。


辛し味噌餃子は、茹で餃子にピリ辛の味噌ダレを乗せたもので、ほのかにセロリの風味がした。
香ばしい焼餃子に対し、皮がモチモチの水餃子。どちらも甲乙つけ難いね。
食べている途中で、ビールから「ホッピー白」450円にチェンジ。
店員さんに「三冷にしますか」とたずねられたので、そうしてもらう。中華屋さんで用意してあるのは珍しいかも。


餃子計12個を食べ終えたので、おツマミ第2弾として、好物の「玉子ときくらげ肉炒め」を追加しようと思ったら、
ちょうど隣テーブルの家族客に、玉子ときくらげ~が届いたので、真似したと思われたくないので(←向こうは気にしてないよ)、
「豚肉生姜焼き定食」900円のおかず単品に変更。会計時に価格は800円と判明。


豚肉と長ねぎを一緒に炒めるスタイルで、キャベツやレタスなどの生野菜が添えてある。
ちょっと前に、是政の洋食屋さん『レストランはなみ』の「豚肉生姜焼き定食」を絶賛したが、
中華屋さんが提供する生姜焼きも、火や油の使い方が独特で、これまた絶品なのである。
こちらの生姜焼きは、油と絡んだ豚肉が光沢を放ち、見ただけで食欲がわいてくる。


味付けは醤油が濃い目で、ホッピーもいいけど、白メシが欲しくなったね。
ホッピーもお替わりし、生姜焼きも半分以上食べ進めたところで、シメのお食事を頼むことに。
温かいスープを欲したので、汁あり麺から「五目ソバ」800円をチョイス。
後日撮影した、見えづらい写真で申しわけないが、麺類を頼むとABCのお得なセットが付けられる。


Aがライス+漬物+サラダで、Cがミニマーボー飯+サラダ。私はBの半チャーハン+サラダを選択。価格は300円。
サラダは生姜焼きに添えられていたので辞退し、さらに+200円でドリンクやデザートも付けられるので、杏仁豆腐を追加。
まずは半チャーハンが登場。実はその前に、不要と告げたサラダがやってきていたのでキャンセルしている(笑)。


妙に黄色いが、もちろんサフランなどは入っていない。完成から少し時間がたったのか、ちょっとパサついている。
チャーハン自体の味は薄いので、生姜焼きの残りを乗せてみた。


続いて、具だくさんで塩味スープの五目ソバが登場。


麺は、中華屋さんでよく見かける、パインジュースのように透きとおった黄色(←変な例え)の縮れ麺。


中華の旨味が溶け出したスープも、飾り切りされた味玉やチャーシューなどの具材も美味しく、スルスルとお腹に収まっていく。
途中で杏仁豆腐が届き、今さらながら3点セットが揃ったので撮影。


杏仁豆腐は通常価格350円だが、量も同じなのかは不明。ちなみに味の方は、見てのとおりの「よくあるタイプ」。
五目ソバは味玉、チャーシュー、海老、ナルト、キャベツ、きくらげ、人参の他、スープの底にインゲンやイカも沈んでいた。


正直、半チャーハンと杏仁豆腐はイマイチだったが、五目ソバは満足できた。

それから数ヶ月後、餃子菜館さんに3度目の訪問。
4月に価格改定があり、ほどんどの料理は+100円、瓶ビール大は+150円となった。
前回は三冷ホッピーを試したので、今回は外と中が分かれ、グラスに氷が入る一般的な「ホッピーセット白」550円にした。


昔、飲み仲間の先輩に、「こうやって飲むのが正しいんだ」と、三冷ホッピーをドヤ顔で勧められたが、
私は下記のように、ホッピーは氷を入れてかき混ぜて飲むタイプが好きである。

※この日もお通しはもやしナムル

おツマミは、餃子6種のうち未食の2種、「水餃子」700円と「甘酢揚げ餃子」750円を注文。
最初に、スープに入った水餃子が来て、


続けて、甘酢ダレがかかった揚げ餃子が運ばれてきた。


双方を食べてみたが、中身はやはり他の餃子と同じ。下記の揚げ餃子だけでなく、水餃子の中身も撮影したが、もう載せなくていいでしょ。


揚げ餃子は、サクサクとした皮の歯応えが心地よいが、甘酸っぱいタレが個人的に苦手。前回の辛味噌ダレの方がいいね。
水餃子はスープに味がついており、そのままでも美味しいが、胡椒とラー油も入れてみた。


餃子6種を食べてみたが、ベーシックの餃子が素晴らしいので、どれも高レベルである。
私が一番好きなのはやはり、にんにくたっぷりの「特製にんにく餃子」だ。

ホッピーの「なか」250円を追加し、そのあとは「活命茶ハイ」550円という見慣れないドリンクがあったので、頼んでみた。
なお、焼酎は通常はいいちこを使用しているが、金宮への変更も可能なのでそうしてもらう。
こちらが活命茶ハイ。味の方は、ウーロン茶よりもスッキリとした、飲みやすいお茶であった。


ネーミング的にも、寿命が延びる身体にいいお茶に違いない。
追加おツマミとして、以前から気になっていた焼きそばメニューから、「五目ヤキソバ」900円を選択。
気になっていた理由は、「当店の焼そばは開店より太麺を塩味で炒めてます。」という壁の貼紙。


太麺の五目ヤキソバは、食べた記憶がほとんどないし、シメの食事も兼ねるため迷わずオーダー。
出てきた商品は、たっぷりの具材を使用した、熱々のあんかけがかかっている。


実にウマそうだが…これって太麺!?


女将さん風の女性店員にたずねたら、「太麺は(普通の)ヤキソバだけで、五目は違います」とのこと。しまった!
とはいえ、汁ありの五目ソバと同様、野菜に魚介にお肉にウズラと、五目ヤキソバも具だくさんで美味しい。


残っていた水餃子のスープに浸してみたが、冷めていたせいかイマイチだった。


次回こそ、太麺ヤキソバを頼もうと決意し、この日は退散。

会計してお店を出ると、「さいかん」と平仮名で記された看板に気付いた。


こちらのお店は、かつて『さいかん』という屋号だったそうだが、移転後に現在の屋号に変更した模様。
実際、どの餃子も美味であり、「餃子菜館」と名乗るのはダテではなかった
既にお気づきの方もいるだろうが、今回のブログカテゴリーは「中華食堂」ではなく、あえて「餃子」にした。

三鷹の餃子屋さんや中華食堂は、他にもまだまだ知っているので、随時紹介していきたいが、
グーブログは、約半年後には廃止されるそうなので、別のブログに引っ越す準備もしなくては…。


中華銘菜 餃子菜館
東京都三鷹市下連雀3-20-7
JR、地下鉄三鷹駅から徒歩約7分
営業時間 11時半~21時 ラストオーダーは30分前
定休日 木曜
※14時~17時まで、仕込みのため休憩する場合あり
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青春の味噌ダレ餃子 国立『あおはる餃子』

2025年05月25日 | 餃子
JR国立駅からほど近い場所に、餃子専門店がオープンしたのが一昨年の秋。
店名は『あおはる餃子』で、味噌ダレを付けて食べる、神戸風餃子のお店らしい。


私も以前、神戸三宮で餃子を食べ歩いているので、その美味しさは知っていたが、
あおはる餃子という屋号が、青春がとっくの昔に過ぎているおっさんには不釣り合いな気がして、訪問を控えてしまった。

それでも、餃子好きかつ隣市に住んでいる者としては、一度は食べておこうと思い、今年ようやく初入店。
店内はカウンター席とテーブル席があり、ひとり客の私はカウンター席へ。店員さんは若者が多く、みな快活であった。
先客は、お子さん連れの夫婦やママ友風の女性ふたりなど、学生っぽい若者客は少なく、おっさんもアウェイではなさそう。

こちらのメニューを紹介する。まずは餃子などのレギュラー商品。


餃子は赤と白があり、赤が「ニラたっぷり、旨味がつよい」、白は「生姜たっぷり、あきない旨さ」との説明付き。
下記はドリンクメニュー。左側には餃子タレの作り方が記載されている。


餃子の食べ方は他の貼紙でも説明しており、薬味4点セットや、有料のしょうがやにんにく醤油漬けも推奨している。


薬味4点セットとは、餃子を注文すると出てくる、調味料入り仕切り皿のことで、


右上から時計回りに、大葉、辛子、生七味、カレー粉。十条にも、カレー粉を除く3種を提供している焼きトン屋がある。
卓上には味噌ダレや、醤油、酢、ラー油も当然あるので、いろいろ試せるのはありがたい。
レギュラー以外にも、下記の6種や「よだれ鶏」などの商品もある。


この日の私は、ドリンクの「ホッピーセット白」480円を注文。


おつまみは、赤・白餃子が一人前ずつの「ミックス餃子」700円に、餃子を焼いている間に出てきそうな「にらユッケ」450円を選択。
にらユッケは、隣の国分寺市にあった、餃子居酒屋『ぴぐもん』の「ニラのおひたし」と似たメニューで、


甘口醤油と一緒に提供されたので、さっそく醤油を垂らし、卵黄を絡めて食べ始める。


残った卵黄+醤油タレを、餃子に付けて食べるのも、ぴぐもんで習得した作法だ。
数分後に餃子が焼き上がる。一人前6個で赤白合わせて12個。


運んできた店員さんが「手前が白餃子で奥が赤餃子です」と説明してくれたが、見た目はほぼ一緒。
裏返すと、左側の赤はニラが透けており、右側の白との違いがわかる。


ただ、色は赤くないし、辛口でもないので、普通に「ニラ餃子」「生姜餃子」と呼んだ方がわかりやすいような。
あるいは、ニラは緑色なので「あお餃子」にして、生姜の方は「はる餃子」にすれば、屋号と一緒でいいかも…って、余計なお世話か。

食べてみると、どちらも薄皮で、ひと口で食べられるサイズ。1個あたりの重量は18グラムくらいか。
ニラ入りの赤は、昔から街中華や家庭で食べられているタイプで、


生姜が入っている白は、ほんのり甘口で、最近の居酒屋やラーメン屋で見かけるものに近い。


どちらも味がついており、タレなしでもイケるが、せっかくなので、いろいろ試してみることに。
まずは、さっきのニラ卵黄に付けて食べる。醤油とかより先に試すなよ、って自分でも思う。


続いては、4点セットの調味料を使用。さっき皮を開いた赤餃子に、大葉、生七味、カレー粉を乗せる。


辛子は私が苦手な、辛い和ガラシだった。「チキンマックナゲット」のマスタードみたいな辛さなら大丈夫なのだが。
4点セットは無料だが、試しているうちに餃子がなくなり、お替わりする客もいるはず。売上に繋がるいいサービスである。

もちろん、お店自慢の味噌ダレも使う。苦手な酢は入れず、醤油とラー油を少し混ぜた。


神戸三宮の餃子店と同様、味噌ダレはしょっぱすぎず、酸味は皆無で甘味を感じる。
餃子自体が小ぶりなので、付けすぎるとくどく感じる人もいるだろうが、濃い味が好きな私はどっぷりと浸す。
そのままでも美味しい餃子だが、甘味噌ダレで食べると、さらにウマさが増幅!
餃子12個がなくなったので、さらにミックス餃子と、「水餃子」280円の赤を追加。
合い間には、「ホッピー中」250円を3回お替わりしている。中は別のコップで提供された。


こちらが、茹でたて熱々の水餃子・赤。


一人前3個と、焼餃子の半分で、中身は一緒だと思うが、その分サイズがやや大きめ。

※左が水餃子赤で、右の2個は焼餃子赤

水餃子の方が、皮がモチモチしているため、味噌ダレとの絡みもよかった。
餃子を計27個、ホッピー焼酎を4杯飲み、だいぶ酩酊してきたので、シメを食べることに。
注文したのは、「正来軒のひとくち中華麺」150円と「スープ」100円。お店の推奨どおり、合わせてミニラーメンを作る。


正来軒がどこのお店なのかは不明。「神戸自慢の逸品」枠にあったので、神戸のラーメン店なのかな?
さっそくスープに入れて食べる。スープの味は、中華屋さんのチャーハンに付くタイプよりも薄口。
麺の量も控えめなので、シメにはちょうどいい。


途中で、胡椒と味噌ダレを投入し、味噌ラーメンになるかと思ったが、ちょっと違った。通常の味噌ラーメンは、もっとしょっぱいからね。


ツユまで飲み干し、すっかり満腹になり、「ごちそうさまでした」。
食べている途中は気にならなかったが、ニンニクはけっこう入っていたようで、帰路のニンニク臭が心地よかった(笑)。

約1ヶ月後、あおはる餃子さんに2度目の訪問。この日は「大瓶ビール(サッポロラガー)」790円からスタート。
注文したのは、前回と同じミックス餃子と、水餃子の白と、神戸名物の「ぼっかけ」420円。
最初にビール、続いてぼっかけが登場。


牛スジとこんにゃく、ネギなどを甘辛く煮込んでおり、汁はサラッとしていた。七味を入れると、より美味しくなる。


私は、もっとドロッとした料理が出てくると思っていたが、それはぼっかけではなく「どて煮」だ。 ※どて炊きともいう
数分後、餃子が焼き上がったので、ぼっかけの汁にも浸してみるが、相性はイマイチ。


水餃子の白はこちら。さっき書き忘れたが、水餃子には酢醤油も一緒に出てくるが、私は使わなかった。


酢醤油の他、甘口醤油、4点セットなど、とにかく調味料が豊富である。
お店は、よだれ鶏の残ったタレを餃子に付けるのもおススメしているし、「明石焼き」のスープに浸しても多分ウマいと思う。
しかし、私が一番気に入ったのは、お店自慢の味噌ダレである。この日は醤油と胡椒を加えた。


味噌ダレについての解説も貼ってあったので、以下で少々転記する。


第二次大戦中、満州に住んでいた日本人が餃子を食べる際、故郷の味を求め味噌を使用。
戦後、神戸に戻って食堂を開いた方が、餃子に味噌ダレを付けて提供したら、それが定着した
…というのが、味噌ダレの始まりらしい。
宇都宮の餃子も、満洲から帰国した人が広めたそうだが、あちらでは味噌ダレは流行しなかったのかな。
餃子の食べ方はいろいろあるが、私は調味料ならば、オレンジ色した甘口の味噌ダレが一番好きだ。
4点セットなどはそのうち、有料になるかもしれないが、味噌ダレだけは、いつまでも無料であってほしい。

この日は、国立にしては珍しい泥酔オヤジが来店し、私にもなにやら話しかけてきた。
メンドくさいので相手にしなかったが、お会計してお店を出たら、責任者らしい男性が追いかけてきて、
「さきほどのお客さん、大丈夫でしたか!? どうもすみません」と、わざわざ謝罪してくれるではないか。
恐縮した私は、「(自分もたまに、あのような状態になるので)全然気にしてませんよ」と返答。もちろん、()内は発言していない。
あおはる餃子さんでは、泥酔して迷惑をかけないよう心掛けるので、どうか今後も温かく迎え入れてほしい。

私が味噌ダレ餃子に惹かれるのは、 高円寺の餃子専門店『赤天』で何度も食べてきたからであろう。

※赤天の味噌ダレと、醤油とラー油を混ぜたもの


※赤天の餃子、2人前

このブログでも何度か紹介した、日本一好きな餃子店であるが、一昨年に立ち退きのため一時閉店し、新たな開業場所を探しているそうだが、
一年以上たった現在も、「再開した」という噂を聞かない。理想の物件が見つからないのだろうか。
初訪問時は既にセイシュン(苦笑)は過ぎていたが、私の思い出の味といえる、赤天餃子の復活が待ち遠しい。
詳細を知ってる方、情報の提供をお願いします!



あおはる餃子
東京都国立市東1-15-1
JR国立駅から徒歩約2分
営業時間 11時半~22時
定休日 年末年始だけ?
※詳しくはお店インスタグラムにて
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「餃子の日」に三鷹の餃子を紹介

2025年03月08日 | 餃子
2022年から、3月8日は餃子の日になったそうなので、
昨年からこの日は、「餃子の大将」を自称する私が、最近食べた餃子を公開している。 ※昨年分はこちら
タイトルでわかっただろうが、今年は三鷹エリアで食べられる餃子を紹介。

先日スポットを当てた、下連雀の三連星の一軒、『高社楼』もそうだったが、三鷹は餃子がウマいお店が意外と多い

※高社楼の「餃子」

拙ブログでも過去に、ジャンボ餃子で有名な『一圓』三鷹北口店(南口店は閉店)や、麺類やビールとの餃子セットがお得な『大黒屋』
さらに、現在は閉店しているが、隠れ家的餃子専門店『やみつき』や、餃子と唐揚げの『誠一郎本舗』なども投稿している。
今回はあえて、一圓や大黒屋がある駅北口とは反対側、南口にあるお店だけをピックアップした。

まずは、駅から徒歩約10分、中央通り沿いにある『ワンタンメンの満月』三鷹店。
本店が山形県の酒田市にある、店名どおりワンタンメンの人気店である。
主なメニューはこちら。入店したのが今から1年以上前なので、現在はもう少し値上げしている。


注文したのは、「ぎょうざ」420円に、「生ビール」と「ワンタンメン大盛」。


今回のブログテーマは餃子なので、他の商品については、あまり語らないことにする(以下同)。
餃子は1人前6個。やや縦長だが、一般的なサイズだと思われる。


皮は薄めで、アンは肉が主体で、柔らかくてちょいと甘味がある、近年のラーメン店でよく出てくるタイプ。


ワンタンの方は、肉がみっちり詰まっていて、歯応えがあった。さすが専門店である。


満月さんで飲むならば、餃子よりも「皿ワンタン」を選ぶべきだったか。

続いては、ちゃんぽん・皿うどんの人気店『グラバー亭』。行列ができることも多く、先日ようやく初訪問できた。
注文したのは「餃子」450円と、「長崎ラーメン」。福岡や熊本は有名だが、長崎ラーメンというのは珍しい。
厨房内で時間調整をして、2品まとめて提供された。


長崎ラーメンは、メンマと絹さやが乗る、東京ラーメンの豚骨スープ版という印象であった。
餃子の方は1人前6個で、ハードな焼き目が付いている。


アンは野菜が多めで、しっかり味が付いており調味料ナシでもOK。
背脂を足したのか、元々の肉に入っている脂身なのが、ややジューシーな仕上がり。


それにしても、いつもながら私が撮影する餃子の中身は、見苦しい画になりがちだ。
小型ナイフでスパッと切れば、綺麗な断面が撮れるだろうが、ナイフを持ち歩くと、職質をくらったときにメンドーだ(苦笑)。
調味料不要と書いたが、せっかくなので卓上にあった、「長崎生まれの金蝶ソース」を試してみる。


このときも使ったように、私はこのソースが結構好きである。
食べてみると、スパイシーなウスターソースと、脂身でやや甘口な餃子の組み合わせは、意外と悪くなかった。
グラバー亭さんは、ちゃんぽん・皿うどんがウリのお店ゆえ、次回はどちらかを食べてみるつもりだ。

3軒目は、数年前に紹介した、天ぷらで飲める激安居酒屋、『すーさんち』の目の前にある『餃子菜館』。
店内は広くて席数も多く、ちょっと高級な雰囲気ではあるが、価格は街中華レベルなので、ひと安心。
店員さんにテーブル席に案内され、サッポロ黒ラベルの生「大ジョッキ」を注文。


お通しとして提供された、麻辣風味のビーフン(春雨?)が美味しかった。 
餃子は数種類あり、私は基本の「焼餃子」500円と、「特製にんにく餃子」600円を選択。


数分後、ふた皿揃って焼き上がった。サイズはどちらも標準か。


こちらが普通の焼餃子で、


こっちがにんにく。焼き面をよ~く見ると、仕上がり具合が異なっている。


また、裏返してみると、包み方も異なっており、上のヒダが多い方が焼餃子だ。


焼から食べてみると、野菜が細かく刻まれた正統派の餃子で、にんにくもほどよく効いていて実にウマい。
一方、メニューに「にんにく5倍」と記されていた、にんにくの方は、おお、確かにすごいガーリック臭!
中身はぼ一緒で、細かく刻まれた野菜がたっぷりの緑色。


上のが焼でこっちがにんにく。茶色いのはしいたけだ。


私の好きなタイプの餃子だったので、計12個をすぐにたいらげてしまった。
他の餃子や料理も試したくなったので、餃子菜館さんには近いうちに再訪すると思う。

次のお店は、三鷹駅からは結構歩く、ラーメン店の『小国』。どのくらい歩くかというと約30分。
三鷹駅は、北口側の住所は吉祥寺などと同じ武蔵野市で、南口は三鷹市なのだが、このお店は調布市になる。
駅からは遠いが、かなりの繁盛店のようで、私の訪問時も次から次へと客がやって来た。
注文したのは、「餃子」500円と「味噌らーめん」。
ラーメンだけでなく餃子も人気商品らしく、厨房内では店員さんが、中身のアンを仕込んでいた。
店員さんが懸命にかき混ぜていた、野菜が細かく刻まれていたアンに期待が膨らむ中、餃子が焼き上がった。


割り箸を置いてみたので、ビッグサイズであることはわかるはず。これで5個500円はお得だよ。
一方、味噌らーめんの方も丼が大きめ。餃子と一緒に食べたら満腹になった。


餃子の味は意外と薄口で、肉も赤身を使っているのか脂分を感じず。


卓上の醤油やラー油、胡椒を駆使し、さらには味噌らーめんのスープを含ませ、小籠包状態にして食べたりした。


そういえば、餃子用の小皿は、かわいいパンダ模様だったよ。


小国さんは人気があるのもうなずける良店で、往復1時間歩いた甲斐があった。

ここまで、高社楼を除く4軒の餃子を紹介してきたが、惜しくも載せられなかったのが、餃子菜館の並びにある『ぶぅたん』。
豚の舌を使った「ぶぅたん餃子」が名物で、10年以上前に1度だけ訪問。イカやエビが入る「燻製海鮮餃子」も美味しかった。
一般的な三日月形の方がぶぅたん餃子で、上の三角形が燻製海鮮餃子。


久々に食べたくて何度か訪問したが、売り切れ早じまいや、繁忙中につき入店不可など毎回入れず(泣)。機会があったら改めてリポートしたい。

さらにもう一軒、三鷹駅南口でどうしても触れておきたいのが、中華屋さん『王華』の餃子。
中央通りを南下し、最初の信号で左折し、ちょっと歩けばお店に着く。駅からは5分もかからない。
ここも今から10年以上前、たまたま入ったら餃子が美味しく、その後も何度か利用したのだが、
当時は撮影する習慣がなかったので、画像はほとんど残っていない。


最後の訪問が2017年の12月。
ハシゴ酒を終え駅に帰る途中、定休日のはずの王華さんが開いていたので、迷わず訪問。
ビールと、おツマミ兼シメの「カタヤキソバ」を注文し、


当然のように「焼餃子」もオーダー。価格は400円だった。


大きさ、焼き加減、野菜と肉の割合、かじったときのジューシーさ、そして味付けなど、
すべてのバランスが良く、派手さはないが欠点もない、理想の餃子であった。
その訪問した直後、王華さんが閉店したことを知った。定休日に営業していたのも、最後だからと特別に営業したのだろう。
店頭のショーウィンドウ内には、一番目立つ場所に、山盛り餃子のサンプルが飾ってあったが、

※せっかくの写真なのにブレてしまった

あれは閉店後どうなったのだろうか。可能ならば、餃子愛好家の私が譲り受けたかった。

今回は三鷹駅南口の餃子について語ったが、超有名店『ハルピン』に行かないのは、拙ブログらしいといえよう(苦笑)。
三鷹エリアは穴場的な中華屋さんが多いので、来年の3月8日には、北口方面のお店も含め、再び取り上げるかもしれない。
コメント (2)
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知る人ぞ知る餃子店が復活! 府中本町『大一』

2024年11月03日 | 餃子
自称「餃子の大将」として、今も昔も、餃子店のチェックを欠かさないわたくし。
6年ほど前、府中本町の駅近くに、知る人ぞ知る餃子店があると知り、足を運んでみた。
お店の名前は『大一』。競馬場の反対側、駅西口の小さな商店街の中にある。


訪問したのは土曜日の昼。場所柄か、店内は競馬ファンらしき酩酊オヤジが多数。
空いてる席に座らせていただき、瓶ビールと餃子を注文。
ビールは中瓶で当時500円、餃子は350円。お通しのキャベツはサービスだ。


餃子は、大きさこそ普通だが、7個で350円は、個人店では安い部類だろう。


ファサードに「手作り餃子」と記してあるように、野菜主体で家庭的な味わいの餃子であった。
私以外の客は全員顔見知りらしく、頭ごなしに会話をされて、ちょっと居心地悪かったので、追加はせずに退店。
当時は月火が定休日で、競馬客が来ない平日に、改めて再訪するつもりだったのだが、その後、コロナ禍に突入し大一さんは閉店。
ラーメンなども食べてみたかったし、なによりもう一度、餃子をツマミにじっくり飲みたかったので、残念であった。

昨日、今回掲載してきた画像3枚を、削除する直前にふと思い立ち、「府中本町 大一」でネット検索してみたら、
大一さんはなんと、娘さんが同じ場所で営業再開していたではないか!
週末限定営業なので、土曜日はちょうど開いており、日本シリーズも中止になったことだし、6年ぶり2度目の訪問をすべく府中本町へ。
雨が降っていたので撮影はしなかったが、真っ赤なファサードと「手作り餃子」の文字は、以前と変わらず。

18時頃の訪問で、先客は常連らしき男性ひとり客と、競馬帰りなのかは不明だが、ややガラの悪い3名客。
先代夫婦に代わってお店を切り盛りしていたのは、娘さん夫婦とおふたりの愛娘、つまり先代のお孫さんにあたる若い女性の3名。
娘さん=奥さんは調理担当で厨房におり、旦那さんは接客と調理補助。お孫さんは当初、客席で休憩していたが、混雑してきたため配膳担当に。
壁の黒板メニューから、まずはキリン瓶ビールを注文。下記画像では550円になっているが、11月から600円になった模様。


酒のアテには、お店自慢の「餃子」350円と、「おつまみチャーシュー」380円を選択。


料理は他にも、日替わりかつ自家製と思われる「筑前煮」や、「姫たら2本」など珍しいものもある。


先代の頃は、街中華だったそうだが(私の訪問時はメニューをだいぶ絞っていた)、現在は居酒屋寄りに業態変更したようだ。

まずはキリンラガーの中瓶、続けてチャーシューが登場。


生野菜が添えられた厚切りチャーシューは、ほどよい塩分を感じるバラ肉が4枚で、餃子が焼けるのを待つのに最適。
数分後に餃子が完成。5個に減ったが、350円と価格を維持しているのは嬉しい。


6年ぶりに食べてみると、まずはニラの風味を感じるが、続けて肉の旨味が押し寄せる。
不自然な甘みや肉汁を含まない、業務用とは一線を画す、手作りならではの味わいだ。
ふたつに割って中身を撮影。見栄えが良くないのは私の責任だ。


味付けはしっかりしているので、醤油は不要。私は白胡椒と、チャーシューに付いてきたマヨネーズ少々を使った。


ビールを飲み終わったので、「白ホッピーセット」500円に変えて、さらに「水餃子」400円を追加。


焼酎の「ナカ」200円はそこそこ入っており、300円のソト1本に対し、ナカ3でちょうど釣り合う量であった。

しばらくすると、透明なスープに入った水餃子が運ばれてきた。


1人前4個で、餃子自体はおそらく焼いたものと同じ。卓上には醤油、酢、七味などがあるが、

※胡椒は他テーブルに移動中

前回は使用しなかった、ラー油代わりに置いてある(?)、壺に入った辛口タレを使ってみることに。


辛口タレとの相性も悪くはないが、水餃子が浸っていた透明なスープには、しっかり魚介風味が付いており、そのままでもウマい!


このスープで酒が飲めると思い、ホッピーを飲み終えたところで「ウーロンハイ」400円を追加。


さらに、余ってしまった辛口タレを使うべく、「白モツ串煮込み」180円を1本、ついでに好物の「マカロニサラダ」300円も追加。
まずは、ガラスの容器に入ったマカサラが登場。こちらも自家製らしく、人参、ウインナーなども入る。


続いて、ネギが振りかかった串モツがやってくる。ギャンブル場では恒例のツマミである。


この串モツが、昔懐かしいというか、ホルモン独特の匂いがする。なので辛口タレだけでなく七味も付ける。


府中競馬場近くには、屋台の飲み屋が数軒あり、現在もそうなのかは不明だが、そこで提供していた煮込みも臭みがあった。
好みは別れるだろうが、これぞ府中らしい「鉄火場の味」で、焼酎もススムので私は嫌いではない。 

串モツとマカサラで飲んでいた頃、来店したお客さんが私の隣席に座った。
彼は常連らしく、焼酎ボトルをキープしていたのだが、そのボトルは「宝焼酎」の360ml。このサイズでキープできるのは珍しい。
常連限定のサービスではなく、私も注文可能らしいので、私もそのボトルと、割り用の「ウーロン茶」200円を追加。
ボトル価格は900円なので、ナカ4.5杯分だが、360mlならこっちの方がお得だろう。
しばらくすると、配膳担当のお孫さんが、焼酎とウーロン茶を持ってきてくれたのだが、ご覧のとおりウーロン茶が多い!


「これで200円?」と驚いた私に、お孫さんがうなずく。グラスや氷はもらえなかったが(笑)、さっき頼んだウーハイのグラスを使うので問題なし。
そういえばさっき、「ガラ悪い3名客がいる」と記したが、こいつらは注文の際に「ナカ追加あ!」などと偉そうに叫んでいたのだが、
接客担当がお孫さんに代わった途端、少し大人しくなった気がする。若い女性の力は偉大だ。

だいぶ飲み食いしてきたが、せっかくなので以前から気になっていた、シメの「ラーメン」650円をいただくことに。
即席ラーメンや、スーパーで売っている生ラーメンを出す居酒屋もあるが、昔中華屋さんだった大一さんは、ラーメンにも手抜きなし。


やや小さめの丼だが、麺もスープも、そして具材もみっちり入っており、物足りなさは感じない。


麺は、東京の醤油ラーメンではおなじみ、やや縮れた中細麺。
具材は、さっき食べたバラチャーシューに、味玉半分、モヤシ、メンマ、ネギなど。
水餃子のスープで感じた魚介風味は、あまり感じなかったが、その理由はスープに含まれる茶色い粒々か。


焦がしor揚げたネギだと思うが、イヤな苦みがなく、ほのかに甘味を感じる。他にない醤油ラーメンで満足できた。

ボトルを飲み干してもよかったのだが、その前にビール中瓶、ホッピーと中3杯にウーハイも1杯飲んでいたので、無理せず自重。
旦那さんに「キープか持ち帰りか」たずねられ、少なくて申しわけないがキープを選択。
マジックペンを渡され、身体のデカさに反し小心者のため、ボトルに細字で、名字と日付を書き入れたところ、
旦那さんがマジックで文字をなぞり、太字にしてくれた。お手数かけてすみません。


ついでなので旦那さんに、久々に来店したことを告げるとともに、「よくぞお店を復活してくれました…」と感謝を伝える。
週末限定営業ということは、ご夫婦は普段、他の仕事もしているだろうし、再開は簡単なことではなかったはず。
私が座った席のそばには、先代夫婦がお店に出ていた頃に撮った写真が掲示してある。


両隣の大柄な人物を私は知らないが、写真のフチに「FC TOKYO」と印字されているので、サッカー選手なのかな。
さらにもう一枚、昭和時代に撮影されたと思われる、モノクロ写真もある。


「大一」と記された提灯が下がった店頭の前で、先代女将さんと思われる女性と子供たちが写っている、微笑ましい写真である。
旦那さんによると、奥さんは写っておらず、中央のお子さんは、奥さんのお姉さんらしい。他のふたりは近所のお子さんかな?
この写真を見て、「歴史あるお店を継いでくださり、本当にありがとうございます」と、さらに感謝の気持ちが強まった。
最近、府中で飲む機会が多いので、ここ大一さんも昼飲みなどで、今後も利用させていただくつもりだ。
少ないけれど、焼酎ボトルもキープしてあるしね(笑)。無論、次回は2本目を入れる予定。



大一
東京都府中市本町2-20-83
JR府中本町駅から徒歩約1分、京王線の府中駅や、分倍河原駅からも徒歩圏内
営業時間 金17~20時くらい、土日12時~20時くらい
定休日 月~木、金曜の昼
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会えない時間が 愛育てるのさ 高津『しくよろ亭』

2024年09月30日 | 餃子
かつて、TVを中心としたマスコミ業界では、「銀座で寿司」=「ザギンでシースー」のような、あえて逆にする言葉が流行っていた。
私が業界の末端に足を踏み入れた頃(注:現在も末端のまま)は、そんな業界用語を使うヤツはほぼ滅亡していたが、
「よろしく」→「しくよろ」だけは、積極的に使っていた人間がいた。
私は、そいつが嫌いだったし、そもそも業界用語自体を拒むタイプなので、しくよろなんて言葉は口にしたことがない。
なので、餃子専門店『しくよろ亭』も、だいぶ前から存在は知っていたのだが、
いかんせん屋号に嫌悪感があり、餃子好きにもかかわらず、訪問する気にならなかった。

それから時は流れて。つい最近、しくよろ亭店主のブログ「ぎょーびー@365」を発見。
近年は更新していないが、餃子を提供しているお店を一日一軒ペースで365日以上訪問し、ぎょーびー=餃子とビールを注文・紹介している。
そのブログから、店主の並々ならぬ餃子愛を知り、彼の餃子を味わいたくなり、先日初訪問してきた。

お店の場所は川崎市高津区で、最寄り駅は東急田園都市線の高津駅だが、隣の溝の口駅やJR武蔵溝ノ口駅からも歩ける。
私の地元立川市からは、そこそこ離れたエリアではあるが、数年前に足繁く通っていた、
激安食堂『おばちゃん八百屋』や、煮込みの『タイガーワン』(現在はどちらも閉店)からも近く、あの頃来ておくべきだったかな。
東急線代をケチり、武蔵溝ノ口から歩き、お店に到着。


看板の「手のし餃子」とは、「一枚一枚、手で延ばした皮を使ったこだわり餃子」のこと。 ※お店HPより
期待が高まる中、ドアを開けて入店。店内はカウンター5席に4人テーブル席がひとつ。私はカウンターの端に着席。
働いているのは男性店主ひとり。私より年長で、ちょうど「ザギン」などの業界用語を使っていた世代に該当しそうだが、
現在の風貌は、そのような言葉を使うようには見えない、寡黙でマジメそうな方である。

先客が、「ほろ酔いセット」500円を注文したので、私も相乗り。
その他、「水餃子」と、餃子は時間がかかりそうなので、「自家製チャーシュー・小」も頼んでおいた。
ほろ酔いセットとは、「焼餃子3ヶ」と「生ビール小」の組み合わせで、まずはビールが登場。


つまみ完成まで時間があったので、卓上のメニューを撮影した。
「焼餃子」と水餃子は、それぞれ5ヶ550円。水餃子はシイタケやセロリ入りもある。


「揚げ餃子」は4ヶ600円で、皮で具材を包まない、珍しい「オープンギョーザ」は4種で650円。


メニュー上段に記載された、「餃子ごとに皮も中身も変えている」のと、「すべてにんにくは使っていません」のがこちらの特徴だ。
餃子以外のメニューはこちら。私が注文したチャーシューの他、ナムルなども小サイズ(たぶんハーフ)が選べる。


カレー粉&ケチャップのソーセージ「カレーブルスト」という料理は初めて知った。
最後にドリンクメニュー。生ビールはサッポロ樽生で、小は380円。


ほろ酔いセットは、焼餃子3ヶで330円相当+ビール小380円=710円が500円なので、なかなかお得である。
上記以外にも、おつまみメニューや焼酎などが、下記画像のように壁紙で提示されている。


焼酎3種の上の黄色いマークは、「飛び出し注意」の警告で、具材に練り込んだスープが飛び出す場合があるようだ。


すでにビール小を飲み終えているが、餃子などはまだ到着しない。ドリンクメニュー欄には、
「餃子と言ったらビールですね。ざーぎょーとるーびー、しくよろ、みたいな…」という一文があるので、
この日は私も「ぎょーびー」に徹しようと、通常サイズの生ビール500円をお替わり。

2杯目のビールを半分ほど飲んだ頃、ようやく餃子が焼き上がった。


大きさは普通だが、焼き色が揃っており、裏返してみると、包むときのヒダの数も多く、丁寧に調理されたのがわかる。


食べてみると、ドバっと出てくるほどではないが、確かにスープが含まれている。
具材は野菜多めで、ニラの印象が強い。味が付いているのでタレは必要ないが、少し醤油を垂らしてみた。


卓上にある調味料は、醤油、酢、ラー油に、黒酢と一味。特に珍しいものはないかな。


もう1杯ビールをお替わりし、店主推奨のぎょーびーを改めて撮影。


その後、水餃子が茹で上がり、


さらに自家製チャーシューの小も運ばれてきた。


水餃子は焼餃子よりも皮が厚めで、野菜は少なめ。肉臭さはなく私好みの味で、具材に含まれるスープも多い気がした。


しっかりとした味付けゆえ醤油は不要で、一味を少しだけ付けてみた。


チャーシューは、柔らかい豚バラ肉が3枚。甘口ダレを絡め、ネギやカイワレを巻いて食べる。


中華屋さんのおつまみのように、冷たいチャーシューを並べて出すスピードメニューと予想していたが、温かい状態で出された。
また、カイワレが綺麗に揃えてあるのが、店主の生真面目さを表している。

水餃子を食べ終えたので、揚げ餃子を追加しようとしたが、壁のメニューに、ポテトフライと揚げ餃子の組み合わせ、
「ギョーザ&チップス」700円があったので、そちらをオーダー。元ネタは、英国料理のフィッシュ&チップスだろう。
カウンター席後方の壁には、ユニオンジャックの旗が掲示してあり、
別の場所にはビートルズ関連のレコードも飾ってあるなど、店主はイギリス好きなのかもしれない。


店内BGMでも、ビートルズの楽曲が流れていたのは、立川の洋食店『にゅうとん』と共通している。

「お時間かかります」と告げられたように、揚げ餃子は、茹でてから揚げるので時間がかかる、と知っていたが、
店主は私の注文が入ってから、揚げ用鍋に油を注ぎ、ガスを点火した。そういえば水餃子も、注文後に水が入った鍋の加熱を始めていた気がする。
油やガスを無駄にしない調理法だが、驚いたことに店主は、油が適温になるまでの間、焼餃子用の鉄板を外し、流水で洗い始めた。
付着した焦げなどを取り除くことで、綺麗な焼き目が付くのだが、鉄板の温度が下がるし、そもそもメンドーなので、
普通のお店は、ラストオーダー終了後に一度掃除するだけで、営業中に鉄板を洗浄するお店は初めて見た。
時間はかかっても、納得できる状態の餃子を食べてもらいたいという、店主のストイックさがうかがえた。
数分後、油鍋に投入したポテトが揚がると、すべて鍋からすくい、入れ替わりで餃子を揚げる。
一緒に揚げた方が当然早いし楽なのだが、それをしないのも店主のルールなのだろう。
餃子も揚がり、ケチャップとマスタードとともに、ギョーザ&チップスが提供された。


英国風パブチェーン『HUB』のフィッシュ&チップスと同様、英字新聞風の敷き紙に、たっぷりのポテトと揚げ餃子が2個。


ポテトでビールを飲み、もう1杯お替わり。最近は焼酎ばかりだったので、こんなに生ビールを飲んだのは久しぶりだ。
揚げ餃子も食べてみると、3種の餃子の中ではもっとも味が濃く肉汁がジューシー。


メンチカツのような味わいで、ビールとの相性も抜群だが、皮がサクサクなので、メンチよりも食べやすい。
この餃子も、調味料ナシで食べられるが、せっかくなのでケチャップとマスタードも試してみた。


以上、3種の餃子計10個とチャーシューにポテト、生ビールも4.5杯飲み干し、いい気分になったところでお会計。

今回タイトルの「会えない時間が 愛育てるのさ」は、一度は食べてみたいと、長年待望していたこちらの餃子への感情もあるが、
実際は、「しくよろ」から連想した、郷ひろみさんの名曲「よろしく哀愁」の歌詞の一部である。わかる人にバレバレだよね。
無論、ストイックな店主が丹精込めて作った、しくよろ亭さんの餃子は、期待どおり美味しかった

滞在中、私以外にもお客さんは数名いたが、店主は誰とも私語を交わさず、調理に集中。
そんな寡黙な店主に、会計後あえて話しかけてみた。
私「ぎょーびー365というブログ拝見しました。勉強になりました」 店主「ああ、それはどうも」
私「もう更新はなさらないんですか?」 店主「お店を始めたから、できなくなっちゃったんです」
確かに、夜は営業があるし、昼間は仕込みに精を出している店主が、餃子とビールを楽しむのは難しそうだ。
ちなみに、そのブログの最終更新は2012年11月。最後に紹介したお店は、自身のお店『しくよろ亭』であった。

最後に、メニューブックに記された、お店データの画像を掲載し、今回はおしまい。



餃子 しくよろ亭
神奈川県川崎市高津区溝口4-1-5
東急田園都市線高津駅から徒歩約1分、溝の口駅やJR武蔵溝ノ口駅からも徒歩約10分
営業時間 18時~24時
定休日 日曜、その他不定休あり
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家族経営の駅チカ餃子店 日野『大餃子はんじゃ』

2024年05月24日 | 餃子
ゴールデンウィークに初訪問した、JR日野駅からほど近い、餃子専門店『大餃子はんじゃ』
GWブログの文末でも説明したように、開業したのは今年2月だが、早くも人気を博しており、営業時間中に完売する日も多い。
初訪問した日も、お店に到着する直前で、ちょうど売り切れた模様。さすが、日頃の行ないが悪いオレ!
数日後に再訪したら、基本の「大餃子」が残っており入店できた。座席はカウンター4席のみだが、席の間隔は広く、窮屈ではない。
従業員は女性ふたりで、あとで母娘だと知った。娘さんが「あ、お客さん、この前は(売り切れで)すみませんでした」と、私の顔を覚えていてくれた。
しょぼくれた中年男(私)にも、愛想よく振舞ってくれる彼女が、餃子の焼き担当であり、こちらの店主である。

重複になるが、初回の注文を紹介。「瓶ビール大瓶」600円と、大餃子3個360円。ビールはアサヒであった。
餃子画像も再掲載。1個60グラムと、東京の一般的な餃子店の2~3倍サイズだ。


横アングルと、ビールとの画像も再掲。クリックすれば大きくなる。
  

ビール画像の奥に見えている、卓上のメニュー表がこちら。


餃子は全4種があり、どの餃子も5個注文した方が、1個あたり20円お得。
裏側はドリンクメニュー。度数の高い酒は少ないが、種類自体は豊富だ。


この前のブログでは、「具材にもしっかり味がついており、調味料は不要。ビールとの相性も抜群。」と説明したが、少し補足する。
具材は、野菜が多めで、歯応えが少し残るように刻んでおり、ニンニクも結構効いている。
せっかく包んだ皮を開くのは申しわけないが、中身はご覧のとおり。


肉の旨味、野菜の甘味、ニンニクの香りが三位一体となり、ボリューミーでジューシーでワイルドで、要するにウマい餃子なのである。
なお、かじると結構な量のスープが飛び出すので、取り皿で受け止め、次の餃子に浸して無駄なく食べよう。


大きめサイズの3個だったが、すぐに食べ終えてしまったので、当然お替わり。
訪問時は15時台だったが、他の餃子は既に完売していたので、再び大餃子を、今度は5個で焼いてもらう。価格は500円。
店主は、焼き場に餃子を並べ、水を注いでフタをしたあと、タイマーで焼き時間をセット・計測している。
タイマーが鳴ったあとも、必ず餃子を裏返して焼き目を確認したのち、もう少し焼くか、仕上げるかを決める。
仕上げる場合は、油を少量注入して再度フタをし、皮の表面をパリッとさせて完成。専門店ゆえ当然とはいえ、丁寧な仕事ぶりである。


5個だと総重量は300グラム。『餃子の王将』餃子で換算すると、1個25グラムだから、ちょうど2人前の12個。
現在、東日本の王将餃子は1人前319円だから、638円。はんじゃさんの500円は、大手チェーン店よりも安いことになる。
※5月31日追記 王将餃子、東日本は6月21日より、1人前341円に値上げするそうです

途中で焼酎の「烏龍茶割り」380円にチェンジ。まだ明るい時間帯に、美味しい餃子と一緒に飲むウーハイはウマい!


大餃子を計8個たいらげ、ほろ酔い気分でごちそうさま。
会計時、屋号の由来をたずねたところ、一緒に働いているお母さんが、沖縄の方言で「はんじゃ」と呼ばれていた地域の出身らしい。
調べたところ、沖縄県・読谷(よみたん)村の波平(なみひら)という地域のようだ。その呼び名を店名にした理由を、店主さんが、
「お客さんが故郷のように感じる、くつろげる親しみやすいお店にしたいという願いを込めました」と教えてくれた。
生まれも育ちも、そして現住所も立川市で、故郷に思いを寄せる機会のない私だが、はんじゃさんにはその後、2度「帰郷」した。

ハナシは逸れるが、私の地元・JR立川駅から、中央線でひとつ隣の日野駅だが、下車した回数は極めて少ない。
友人も住んでおらず、行きつけのお店もないため、降りた理由はほぼ、「酔って寝過ごし、立川に戻る電車がないのでやむなく」だ(恥)。
拙ブログで、最寄りが日野駅として紹介した、うどん店の『どんたく』にも、私は毎回徒歩で向かっている。
「食事」というちゃんとした目的があって、日野駅で下車するのは、はんじゃさんが初めてである。

2度目の訪問では、駅ホームからお店外観を撮影。看板の間に見える停車中のバスの奥、


緑色の軒先テントに、青いノレンのお店がはんじゃさん。まさに至近距離である。


17時台の到着で、この日は「キムチ大餃子」が売り切れ。大餃子は前回食べたので、瓶ビールとともに、
「チーズ大餃子」3個450円と、


「しそ大餃子」5個550円をオーダー。ハシを置いてみたので、大きさがわかってもらえるかな。


チーズの方は、チェダーチーズ(左側)とナチュラルチーズ(右側)の2種を使用。


ただでさえウマい餃子に、チーズの濃厚な味と香りが加わるのだからたまらない。
ついでに、餃子の裏部分も撮影。ヒダが7つで、丁寧な成型ぶりがうかがえる。


しその方は、刻んだ紫蘇がアンに混ぜられている。身体に良さそうな味だ。


ビールを飲み終え、ますます身体に良さそうな「青汁割り」450円に変更。


餃子を8個食べ終え、たっぷりの栄養を摂取し、お店の方たちに元気もいただき退散。

店を出てからは、明るい時間帯の日野駅周辺が新鮮だったので、少し探索してみたら、剥き出しの小川が流れていてビックリ。


よ~く見ると、画像中央奥には、ホームで停車している中央線が確認できる。つまり、駅のすぐそばなのだ。


漫画「ドラえもん」では、のび太くんがドブ川に落ちるシーンが度々あったが、近年は暗渠化により川を見かけなくなったので、
「こんな駅チカに残っているとは!」と、驚かされると同時に、酔っ払いが落ちたりしないのか、心配になる。
ところが、私自身がそんな酔っ払いになりかけたのが、3度目の訪問。

電話で「今から行くのでキムチ餃子を取っておいてください」とお願いし、お店に駆け付ける。
こちらは、席予約は不可だが、持ち帰りなど餃子の予約自体は可能。ただし、受付・受け取り時間は17時まで。
青汁割りを注文し、大餃子5個と、未食だったキムチ大餃子3個を焼いてもらう。


さっそくキムチ餃子を頬張ると、おお、結構辛いではないか。
「キムチは辛いのが好きなので」という店主の意向により、辛口キムチを使用している模様。
ちなみに中身はこちら。昔の中央線のような(←そうか?)、鮮やかなオレンジ色だ。


こちらが、一緒に頼んだ普通の大餃子の中身。色の違いは歴然である。


辛い、けどウマい、やっぱり辛い…とキムチ餃子に舌鼓を打っているうちに、ついつい酒も進んでしまい、
滞在時間30分で、焼酎割り4杯目のお替わり。もういいトシなんだから、ペースを抑えろよ。
あと、辛いキムチに合うかと思い、七味を借りてみたが、元のキムチの方が辛かった。


店主さん曰く「マヨネーズとか、調味料もいろいろ用意してますので遠慮なく」とのこと。
そういえば以前、チーズ餃子にタバスコを使っていた常連客がいたな。
既述したように、ここの餃子は調味料ナシでも美味しいが、マヨネーズはちょっと試してみたい。次回のお楽しみだ。

この日も、餃子8個(王将餃子の3人前以上)をたいらげ、焼酎割りを短時間で4杯飲み、酩酊状態に。
のび太くんのように落ちないよう(笑)、帰りはドブ川に近寄らず、まっすぐ駅に向かった。

書き忘れていたが、餃子の成型や仕込みは、店主の旦那さんが担当しているらしい。
母の故郷を屋号にした、家族経営のアットホームな餃子店。実に応援したくなるお店である。
6月からは、新しいテイストの餃子も発売予定と聞いたので、今後もちょくちょく里帰り…というか訪問するつもりだし、
友人知人宅へのお土産もしばらくは、はんじゃさんの大餃子を持参することになりそうだ。



大餃子はんじゃ
東京都日野市大坂上1-32-2
JR日野駅から徒歩約30秒 ※信号次第
営業時間 11時~19時、完売次第閉店
定休日 今のところ月曜のみ
※売り切れ情報などは、お店インスタグラムを参照してください
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GWは餃子ウィーク

2024年05月06日 | 餃子
ゴールデンウィーク、皆さんはいかがお過ごしだろうか。
ロクに仕事をしていない私は、年中ゴールデンウィークのようなものなので、特にありがたがることもなく、
飲んで食って昼まで寝て…と、普段と変わらぬ怠惰な毎日を送っている。
連日の二日酔いを反省し始めた5月の3日頃、自宅で昼食の餃子と冷やし中華(写真はない)を食べていたところ、
「そういえば、最近はずいぶん餃子を食べているな」と気付いた。
【餃子の日】である3月8日のブログでは、「新規開拓こそサボっているが、餃子自体はちょくちょく食べている」と記したが、
この数日間は特に高頻度で、1人前ずつとはいえ、計7店舗で餃子を注文していた。
今年のゴールデンウィークは私にとって、GW=餃子ウィークだったようで、
せっかくなので、食べた餃子をすべて紹介させていただく。偶然だが、3月8日に掲載した10店舗とは別の店ばかりだ。

まずは、1月に紹介した、国分寺から徒歩15分の居酒屋『それはそれ』
注文した餃子は、「オリジナル」121円×2と、「にんにく丸ごと」132円×2の2種。

※緑色の皮が「にんにく丸ごと」

ここの餃子は、かじると肉汁が飛び出すため、2個目からは、その肉汁をタレにもできる。どうだ、ムダがないだろう(?)。
それはそれさんには、ブログアップ後もちょくちょく足を運んでおり、せっかくなので、未掲載の串焼き画像も紹介。
「つくね」154円、「鳥レバー」「もも」「にんにく」176円に、「卵黄」66円と特製の味噌をつけて食べる。もちろんウマい。


Gウィーク中、2本目の「キンミヤボトル」1980円を入れたし、これからも通い続けるつもりだ。

続いては、同じ国分寺だが、駅至近の距離にある居酒屋『多古屋』(たこや)。昼11時から飲める、地元で人気の飲み屋だ。
私も以前、入店を試みたが、満席で断られており、Gウィークに友人と、待望の初訪問を果たしたのだ。
「ギョーザ」は「焼」or「揚」、5個350円or10個550円が選択でき、我々は焼の5個を注文。他にもツマミを頼んでいたからね。


餃子は、自家製なのかもしれないが、他の店でも食べた記憶のある、小ぶりの甘口タイプ。ただし、味自体は悪くない。
他にも、和洋中様々な料理があるし、どれもお手頃価格。この日は、タイムサービスの「チューハイ」150円をがぶ飲みした。


私が嫌う、退店時にドアを開けっ放しにする客がいたが(苦笑)、それ以外は特に不満はなく、また行こうと思っている。

多古屋さんを出たあとは、すぐ近くにある『青空食堂』へ。店名は食堂だが、酒類も充実しており、飲み客も多い。
前の店でも結構飲み食いしたが、ここでもおつまみを数品注文。「水餃子」は3個で200円。


ちゅるんとした歯触りの餃子に、酸味の効いたタレがかかっている。イヤな酸っぱさではないので、私も食べられる。
レギュラーメニューだけでなく、ホワイトボードに記された、日替わりメニューも豊富。
この日は「鶏とネギの七味焼き」をオーダー。表示価格はなんと80円!


念のため店主にたずねたところ、「あ、0がひとつ消えてました」だそうで、正式価格は800円。まあ、そうだろうね(笑)。
ここ青空食堂さんには、すでに何度か訪問しており、近日中に拙ブログで紹介する予定だ。

なお、国分寺駅界隈では、『餃子酒場 谷信』にも行ってみたのだが、Gウィークは1~3日まで三連休であり、
私が訪問したのは3日だった。相変わらずツイてないね。なので、昨年夏に訪問したときの画像を掲載。
特製(普通)、出汁ネギ、しそ、海老の「四種盛り」500円に、「チェダーチーズ」600円。チーズは2個食べたあとだ。


ちなみに、3日間休むことはお店SNSで通知してあったので、未確認だった私が悪いのである。反省。

お次は東京23区内、といってもJR中央線では最西端の西荻窪。 ※隣の吉祥寺から多摩地区
街中華の名店が揃う地域だが、私が選んだのは、迷店扱いされることもある『中華料理21』。コロナ禍以降初の訪問だ。
餃子は「エビ餃子」に名称が変わっており、価格は500円。水を使わず焼いているようで、皮はクリスピー。


以前、奥様が客席で餃子を包んでいるのを見たときは、具材に海老のすり身が入っていたはずだが、現在はオレンジ色の乾燥海老のみ。


個人的には好みの味ではなかったが、店主の欧張さんは元気そうだし、奥様も愛想よく応対してくれた。
撮影し忘れたが、「瓶ビール」500円のあとに追加した、「カリン酒の烏龍茶割り」290円は、なかなか美味しかった。
なお、この日私が座ったテーブルには、調味料やティッシュなどと一緒に、以前はなかった将棋盤と駒が置いてある。


近所の常連客が、飲み食いしながら将棋を打つ、昼下がりののどかなシーンが目に浮かぶ。
営業時間は、以前と同様11時半~翌4時半らしいが、今後も無理せず、営業を続けていただきたい。

隣駅の荻窪では、久々に『野方ホープ軒』荻窪店に立ち寄り、麺類と一緒に「ぎょうざ」380円をオーダー。


卓上のニンニククラッシュを使い、ニンニク醤油ダレを作成。


味の方は、ラーメンチェーンでよく出てくる、とろみの強い甘め小さめタイプ。以前食べたので知っていたけどね。
最後の1個はラーメンに投入。商品名は「-濃-(こく)」で価格は980円。一番安い「元-はじめ-」も950円と、だいぶ高くなった。


ただ、店員さんたちの応対はいいし、背脂が無料で増やせるのは好感。私は「こってり」のさらに上、「こてこて」背脂を選択した。
あと、一度メニューから消えた、荻窪店限定の「きくらげ玉子炒め」(価格失念)が復活していたので、次回試してみるつもり。

そして昨日の5日、競輪の大レース・日本選手権決勝でヤラれたあと、地元立川のラーメン店『パワー軒』へ。
大金を失い落ち込んだときは、パワースポットで食事をしなくては。というか、レース前にパワー軒に来ていれば、当たっていたかも。
近年はレギュラーメニューとして定着した、「餃子」を注文。3個320円と6個600円があり、金欠なので(泣)3個をチョイス。


野方ホープと同様、こちらでもニンニクをクラッシュし、麺と餃子の双方に使用。
券売機の表記によると、餃子は1個42グラムで、一般的な餃子の約1.7~2倍サイズ。
中の具材には、しっかり味が付いており、下記画像とは異なり、実際はもう少し茶色がかっているのだが、


私のデジカメではその色が再現されない。正しい撮影方を、カメラ詳しい方に教わりたいね。
ついでに、この日頼んだ麺類・「ゆず塩ラーメン」930円も紹介。最近登場した新作ラーメンだ。


しょっぱいスープと中太麺に、時折柚子が香る、濃くて爽やか、そしてウマい、ちょっと不思議なラーメンであった。

最後に紹介するのは、専門店では久々の新規開拓となる、今年2月に日野駅前で開業した、『大餃子はんじゃ』。
キムチ入りやしそ入りもあったが、最初なので基本の「大餃子」をオーダー。3個360円で、5個だと500円のお得価格になる。
焼き上がった餃子は、大餃子のネーミングに偽りなく、1個60グラムとパワー軒よりもさらに増量。


大きさを強調すべく、横アングルも撮影したが、あまり意味ないかな。


具材にもしっかり味がついており、調味料は不要。ビールとの相性も抜群。

※頼んだのは「瓶ビール大瓶」600円

明朗な母娘が営んでおり、開店から3ヶ月で、早くも人気店になった模様。
私も、近いうちに再訪し、他の餃子も食べてくるし、その様子は当然、拙ブログにてリポートする。
※追記 大餃子はんじゃさんのリポートはこちら

以上、Gウィークで食べた7店舗+1(谷信)の餃子を紹介してきた。
最終日の本日5月6日は、さっき書いたように、前日競輪で負けたため、自宅でフテ寝の予定であったが、
このブログの執筆中、友人から飲みの誘いを受け、所沢で飲むことになった。
機会があったら、中華食堂『早池峰亭』で、餃子と焼売で一杯やりたいものである。
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3月8日は「餃子の日」らしいです

2024年03月08日 | 餃子
1972年の3月8日に、『味の素』が「冷凍餃子」を発売した記念として、一昨年から3月8日は餃子の日になったらしい。
「○○の日」などは、あまり興味がないが、せっかくなので今日は、餃子について語ろうと思う。

食堂でも居酒屋でも、メニューに餃子があれば必ず注文する私だが、餃子専門店の新規開拓は滞っている。
既知のお店でじゅうぶん満足できるし、年齢とともにフットワークが軽くなくなったのも原因だ。
都内には行きたいお店もあるのだが、安くて美味しい餃子を、交通費かけて食べに行くのも変だしねえ。
しかも、最近は飲食店の価格が軒並み上がっており、安くない餃子も増えてきた。
以前、「大きさにもよるけど、餃子は1個あたり100円、たこ焼きは50円を超えると、割高に感じる」と記したが、
大きさは普通なのに、100円超の値段設定となる餃子も、近年は珍しくない。
無論、私の価値観も古いのだろうが、派手な肉汁、数種類のタレ、パクチーなどの飾りつけ、オッシャレ~な内装やBGMのジャズなど、
餃子本来の味で勝負せず、見た目や雰囲気をウリにして、価格を上乗せする店は、どうも納得できない。

かつては「ニンニク臭い」など、負のイメージもあった餃子が、ここ数年で女性の支持も得て、親しみやすい存在となったのは間違いない。
需要が増えれば当然、供給する側も増え、餃子を扱う新規業者が参入し、無人販売店なども登場した。
選択肢が多くなったのは歓迎すべきだろうが、その分、ブームに便乗した、質の悪い商品も出回っているはず。
我々愛好家も、見た目などで安易に飛び付かず、餃子の味や質を見極める眼力を養わなくてはならない。
…と、偉そうなコト書いている私も、「安い」だけで認めてしまう傾向があるので、気をつけなくてはな。

新規開拓こそサボっているが、餃子自体はちょくちょく食べている。
以下では、自称「餃子の大将」の私が最近食べた、お気に入りのお店10軒を紹介。 ※一部数年前のもあり
すでに拙ブログで取り上げたお店ばかりだが、画像は一応、初公開のものばかりだ。

私の地元・立川市から近い順に紹介していこう。
まずは、北海道ラーメンのお店なのに、煮込みとつけ麺ばかり食べている立川『味源』
「餃子」は一人前8個で500円だが、私はビールとのセット餃子しか食べていない。
かつては瓶ビール500円で餃子も500円、なのにビール&餃子セットも500円、という不思議な価格設定だったが、
その後は、瓶ビールを含むドリンク+お通し+餃子5個で600円のセットが登場。


そしてつい最近は、餃子が4個に減ったものの、


セット価格は500円に。この時勢で値下げとは嬉しいねえ。


具材は、やや肉の甘味を感じるが、ビールの苦みとの相性は良好。
下記貼り紙は、3年前に撮影したものなので、今年で創業33年となる。


「無数にあるらーめん屋から 味源本店をお選び頂きありがとうございます」という、お店からのメッセージも好感が持てる。

続いては、味源からもほど近い、同じ立川の『四つ角飯店』
最近はYouTubeか何かで取り上げられたようで、餃子半額の日(毎月5日・15日・25日)以外でも行列ができている。
ブログアップした2020年は330円だった餃子は、その後何度か値上げし、現在は450円。
『餃子の王将』が、長年200円(税込、税別含む)だったように、四つ角飯店の餃子も300円(同)時代が長かったため、ちょっと違和感がある。
もう何度も食べているし、撮影もしていなかったのだが、約1年前に初めて「海老のチリソース」を注文したとき、


うっかりチリソース餃子を試してしまった。予想どおり、相性はイマイチ。


それにしても、常に行列ができ、長居するのが申しわけなく感じる、近年の人気ぶりには困っちゃうね。

お次は、隣市の国立にある『香来』
ブログアップした2017年に360円だった、基本の餃子である「普通餃子」は、現在400円に。


こちらは、前回ブログでは紹介できなかった「ニンニク餃子」480円。


他の餃子と区別がつかないので、中身を見せようとしたら、なんだか残酷な画になってしまったが、味自体はいい。


餃子は5種類あるが、おススメは韃靼粉を皮に練り込んだ、「ダッタン餃子」かな。

お次も同じ中央線駅から、八王子にある『餃子のパプア』
こちらは、「ニンニク餃子」(右側)と、「チーズカレー餃子」で、どちらも462円。


特製黒酢で食べる「水餃子」は418円。チュルンとした歯触りは相変わらず。


毎週火曜のドリンク半額サービスはやめたようだが、価格自体は、ブログアップ時の2017年とたぶん変わっていないのは素晴らしい!

次は、立川市から北上し小平市へ。ほぼ毎月チャーシューを買っている『なにや』では、生餃子を購入することもある。
店内で食べると1個180円で2個以上~だが、生餃子はもう少し安いはず。記憶にないが、おそらくオマケもしてもらっている。


ちゃんと焼き方の説明も付いてくる。記載されている「水餃子」も美味しい。


粉で真っ白だが、商品名は「手打ち三色大餃子」なので、焼くとカラフルになる。


私自身は、なにやさんでもっとも好きなのはチャーシューだが、友人・知人は餃子ファンが多い。

小平からさらに北上し、清瀬の人気店『みゆき食堂』へ。
今年久々に訪問したら、おばちゃん店員に「すみませんが、最近値上げしまして…」と告げられた。
どうやら、価格表示が内税から外税に変わったようだが、元の値段が安いので、10%くらい問題ない。
「ジャンボぎょうざ」は495円。500円以下では申しわけないボリュームだ。


みゆき食堂さんは、どの商品も安くてウマいが、中でも餃子は肉々しくボリューミーでおススメ。
餃子のライバル(?)「しゅうまい」は、8個300円と記載されているが、ご覧のとおり13個やってくる(笑)。


ホッピーの中も濃いし、「やっぱりこの店はスゴイ」と再認識させられた。

中央線に戻り、三鷹駅へ。まずは餃子土産の常連店である『一圓 三鷹北口店』
2021年のブログアップ時に1個110円だった「ジャンボ餃子」は、昨年末の購入時が120円で、つい最近140円になった模様。
それでも、重量は一般的な餃子の3倍あるので、コスパは良い。
生で持ち帰り、自宅で焼いて食べることもあれば、


店頭に用意されている、焼餃子を買うこともある。 ※撮影時は1個110円時代


いずれにしても、テイクアウトはお店の袋を利用する。焼餃子の場合、電車内で匂いがダダ漏れだ(笑)。


オーナーは違うようだが、上石神井の一圓にも、行ってみたいものである。

続いては、一圓から徒歩ですぐの『大黒屋 三谷店』へ。
近所にあった、通称『中華 大黒屋』が閉店したため、現在は「三谷店」と書かなくていいかも。


昨年末に訪問し、「味噌ラーメン」と一緒に注文。餃子の価格は、4年前のブログアップ時から変わらず350円。
まずはバター入りの味噌ラーメンがやってきて、


あとから焼き上がった餃子が到着。見てのとおり、つけダレには味噌ラーメンのスープを流用。


元々の餃子がウマいので、コーンが混ざってても気にならない。バターも加えるべきだった!

中央線をさらに上り、阿佐ヶ谷のラーメン店『萬福本舗』へ。
以前はなかった「餃子」が、レギュラーメニューになった。1人前5個400円で、現在は420円。


皮はパリパリで、中身の野菜は粗く刻まれており、手作り感が伝わる、


ブログで紹介した「焼きワンタン」のときと同様、ラーメンのトッピング兼ツマミにもなる、「肉味噌」を付けて食べた。


ビール、餃子&肉味噌、そして味玉。なんとも幸せな三位一体である。

最後はブログ未公開のお店から、テイクアウト専門店の府中『くりばやし餃子』を紹介。


店主(プロ)が焼いたのを、その場で食べるのが、焼餃子のもっとも美味しい食べ方だと信じている私ゆえ、
イートインスペースがないのは残念だが、それでもこちらには、結構昔から通っている、


餃子は7種類あり、営業中も、店員さんがせっせと具材を包んでいる。


一番人気の「オリジナル餃子」は、今どき珍しいニンニクががっつり効いた、私好みのテイスト。「スタミナ餃子」は、さらにニンニクが多い。
テイクアウトでは、お店ロゴ入りの赤い箱に詰めてもらう。


オリジナルは1人前5個537円だが、生餃子だと1個サービスで6個になる。


1個あたり48グラムと、一般的な餃子のほぼ倍サイズと、そこそこ大きめ。比較のため爪楊枝を置いてみた。
他の餃子メニューなど、詳細については、こちらのお店HPを見てほしい。

実際に焼いてみたのがこちら。ビールが「糖質0」なのが恥ずかしいね。


中身の撮影…はまたまた失敗し、見苦しいカットになったが、野菜が多いことはわかってもらえただろうか。


最近こそ、府中に足を運ぶことの多い私だが、10年以上前の行き先は、分倍河原の『ホルモン大学』と、ここくりばやし餃子さんだけであった。

以上、10軒のお店を紹介してきたが、23区内のお店が萬福本舗だけなのは、最近の私が遠出していない証拠だな。
個人的に一番ウマいと思っている、世田谷区の『ヤマタニ餃子店』も、2年以上ご無沙汰している。
なお、私が一番好きな餃子店『赤天』は、昨年末にいったん閉店し、現在は新店舗を探している段階。
来年の今日もまた、【最近行った餃子店10軒】を発表できるよう、今後は都内のお店も巡らなくては。
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高円寺『赤天』、現店舗での営業は2023年で終了!

2023年12月11日 | 餃子
今年もあとわずかという時期に、とんでもないニュースが入ってきた。
餃子愛好家の私が、日本一好きな餃子屋さん、高円寺の『赤天』が、今月一杯で店を閉めるそうなのだ。

ひとまず、TV・雑誌などあらゆる媒体の取材を受けないため、知らない方も多いと思われる赤天さんについて、簡単に説明。
接ブログでも2017年8月に紹介し、その後も何度か触れているが、お店の主な特徴は、
○メニューは餃子と瓶ビールだけ ○1人前6個で注文は2人前から ○店内はカウンター5席のみ
○席数が少ないので持ち帰り客が多い ○自家製の味噌ダレが絶品 ○営業時間は夜の2時間半程度
○国産の肉と野菜を使用した餃子は、軽く美味しく、何個でも食べられる

餃子のウマさもさることながら、一見寡黙だが、実は話好きのマスターとの会話を目当てに、通っている常連客も多い。
私が初めて訪れたのは、たぶん21世紀初頭。当時は、餃子1人前は7個で210円。ビールが480円なので、2人前+ビールが900円であった。

現在もたびたび足を運んでおり、何枚か撮影もしたので、以下で画像を掲載していく。
こちらは、2019年6月の訪問時。ブログ紹介時、店頭画像は商店街のHPから拝借していたので、今度は自分で撮影。


そのときは、まず2人前注文し、ペロリとたいらげたあと、


ビールと1人前をお替わり。注文は2人前からなので、3人前や5人前の注文も可能だ。


年が明けると、コロナ禍により飲食店での食事が禁止され、赤天さんもやむなく、テイクアウトのみの営業に。


過去にも何度か利用しているお持ち帰り餃子だが、やはりマスターが焼いた方が断然美味しい。


その後も、自粛要請やマスターの家庭の事情などが重なり、赤天餃子とは1年以上ご無沙汰。
2021年10月に、ようやく店内営業が再開。このとき記したように、マスターが焼いた餃子を久々に食べたら、感動して涙が出た。
無駄に長い人生で、いろんな料理を口にしてきた私だが、泣いたのはここ赤天だけである。

その後、餃子とビールの価格が少しだけ上がったが、


いつものように餃子&ビールを楽しむ。写真は3人前だが、この日はちょっと、クリスピーな仕上がり。


そして今年に入り、数ヶ月前に訪問した際、下記の価格に変更されていた。


大手チェーンの『餃子の王将』は、現在1人前319円(東日本価格)。20年前からずっと、赤天の方が少しだけ安い。

ここで冒頭に戻るが、赤天閉店の情報を知ったのが、つい先日。
師走の多忙な時期(←本当か?)であったが、真偽を確かめるべく、昨夜お店に行ってきた。
開店直後だったので、先客がふたり。その後すぐに満席になったので、タイミングがよかった。
とりあえず、閉店の話題には触れずに着席。最近は、自動的にビールが出てきて、餃子も準備される。
サッポロの赤星を飲んでいる間に、餃子2人前が焼き上がった。
味噌主体のタレ、びんビール、そして餃子2人前。これぞ私が、長年愛してきた「赤天セット」である


改めて餃子だけアップ。中の具材はもちろん、皮も自家製だ。


熱々の餃子をタレにたっぷり浸し、次の餃子にも付けながら、口に放り込む。


こうすると、次の餃子はタレでやや冷めるため、猫舌の私でも安心して食べられる。
中身の具材は、キャベツと豚ひき肉がベース。ニンニクも入っているが、臭みは少ないため、女性客にも好評だ。


すぐにビールが空き、餃子もさらに2人前追加。赤天餃子は美味しいので、2人前だけで帰るのはもったいない。
この間、テイクアウトの注文もたくさん入っているので、焼けるのに時間がかかったが、その間はビール片手に、マスターと会話。

彼の方から打ち明けてくれたのだが、やはり、赤天の年内閉店は事実
ただし、大家から立ち退きを命じられてのやむを得ない閉店で、マスターはまだまだ引退する気はない模様。
つまり、現店舗での営業は年内までだが、赤天は別の場所で継続するそうなので、ひと安心だ。
ただ、マスターは現在のような小さい店舗、そして高円寺での営業を望んでいるようで、なかなか物件が見つからないらしい。
私も、今の狭いお店、言い換えれば、入客数が限られた密集空間が醸し出す居心地の良さも、赤天の魅力のひとつだと考えている。
「どこで再開しても、通い続けますよ!」と告げた数分後、2度目の餃子が焼き上がったので、3本目のビールと一緒にパクついていく。


ところで、この日相席したお客さんの中に、初対面の方がふたりいた。
ひとりは、マスターとは昔からの顔なじみらしい、「サイトーさん」と呼ばれる若い男性。
あとから来た知人女性によると、「すっごい有名な方」らしいが、いかんせん世間知らずの私には、誰だかわからず。
マサ斎藤かヒロ斎藤、あるいは齊藤明雄だったらわかったのに…あ、斉藤清六もわかるぞ。 ※敬称略失礼
そのサイトーさんの肩書き(たとえば歌手とか)は書けないが 帰宅後に調べたら、本当に有名人だった。
かつてはカンニング竹山さんも来店したことがあるようで、赤天のファン層の広さに驚かされる。

そしてもうひとりの初対面の方が、マスターの息子さん。まさしく、親父さんが若返ったような風貌であった。
高円寺ではよく飲み歩いているそうで、赤天の高円寺での継続営業を、マスターに推奨したのも息子さんらしい。
雑談中私が、「赤天の開業は1981年ですよね」とたずねたら、息子さんは「もっと前から、ここ高円寺でやっているはずです」と証言。
1981年説は、確かマスターに聞いたはずなので、本人に確認したところ、「昔のことだから覚えていない」だって(笑)。
今さらながら、高円寺赤天は50年近い歴史を誇っていたことが判明。なおさら、閉店による移転が惜しまれる。
2度目の餃子を食べ終え、3本目のビールを飲み終えたところでお会計。


帰り際、息子さんに対し、自分が餃子好きであること、全国の餃子店を巡っていること、
そして、「赤天が世界一好きな餃子店であること」を告げた。マスターに面と向かっていうのは、ちょっと恥ずかしいからね。
次の店舗は、曜日によっては息子さんも手伝うと聞いたので、
「私のように、ここの餃子を愛しているファンは大勢いますので、どうか今後もよろしくお願いします」と頭を下げてから、お店をあとにした。
ちなみに、持ち帰り生餃子も購入しておいたので、今から自宅で晩酌をするつもりだ。

※運び方が悪く、形が崩れてしまった

繰り返しになるが、赤天の現店舗営業は、2023年12月一杯で終了。
マスターの「24日ぐらいまでかな…」という発言を、息子さんが「もっとやれ」と却下したので、昨日10日の時点では最終日は未定。
いずれにしても、現店舗での営業は残りわずか。ファンの皆さんもそうでない方も、
店内での焼き立て餃子&ビールを、味わっておいた方がいいよ!



赤天 ※現店舗のデータです
東京都杉並区高円寺北2-41-16
高円寺駅から徒歩約8分
営業時間 18時半~21時 最近は19時頃開店? 売り切れによる早じまいあり
定休日 水曜、年末年始
※席数が限られているので、大人数での訪問は控えましょう
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餃子とちゃんぽんの穴場店 西国分寺『千尋』

2022年05月04日 | 餃子
つい最近、西国分寺の駅改札を出てすぐの地点で、それまで見たことがなかった、
「ちゃんぽん ぎょうざ」の白い看板が目に留まった。


場所は、人気カレー店『すぷーん』のちょっと先にあるラーメン店の2F。
「餃子の大将」を自称する餃子マニアとしては、未知の店に遭遇したら素通りはできぬ。
看板地点まで行ってみると、赤い看板と「アルバイト募集」の貼紙がある。屋号は『千尋』らしい。


メニューの一部を記した黒板もあり、「ちゃんぽん650円」など安心価格だったので、入店してみることに。
階段を上った先はすぐ店内で、厨房の店主が気付き、テーブル席に案内される。
冷水が入ったジョッキを運んできた店主に、とりあえず瓶ビールと餃子をオーダー。
店主が素早く栓を抜き、グラスにビールを注ぎながら提供してくれた。「キリンクラシックラガー」は600円。


こちらがドリンクメニューで、


裏がお食事メニュー。調べたところ、ちゃんぽんと皿うどんは『リンガーハット』より安い。


店主は気さくな方で、作業をしながらいろいろと話しかけてくれた。いいトシこいて人見知りな私にはありがたい。
「以前はお好み焼き屋だったんですけど、つい最近、餃子とちゃんぽんの店に変更しまして」。
確かに、私の目の前にある台には、お好み焼きやもんじゃ焼きが記された、旧メニュー表が置いてあった。
テーブルもよく見ると、裏返せば鉄板になりそうで、卓上で焼くことも可能な様子。
「コロナのせいで、バイトがやめて人手不足で、ひとりでもできる現在の業態に変更しました」。
確かに、お好み焼き屋さんは、お客さんのテーブルで調理する手間もあり、ひとり回しは絶対無理。
とはいえ現在だって、餃子を焼いて、麺を茹でて野菜を炒め、酒を作って…と、大変なのは変わりないのだが。

「元々、餃子が好きで、いろんなお店を食べ歩いたんですよ」。おお、それは私と一緒だ。
店主が出した結論は、「奇をてらわぬ、普通の餃子が一番美味しい」だそうで、
お気に入りのお店は、大阪の『丸正』らしい。私は食べたことはないが、行列のできる超有名店である。
数分後、大きな鉄皿に盛られた餃子が登場。商品名は「マスターぎょうざ」で、1人前6個450円。


丸正の餃子はひと口サイズだが、こちらのは横幅が長く大きめで、一般的なサイズの3割増しくらいか。
中身はざく切りの野菜が主体で、ニンニクも結構効いており、味もしっかり付いているので調味料ナシでもOK。


店主は「普通の餃子」が理想のようだが、大きさや食感、味付けなどには個性が感じられる。
また、添えられた千切りキャベツにはポン酢が少量かかっており、柑橘系の香りでいい口直しになる。
私好みの餃子だったので、店主に「美味しいです。水餃子もお願いします!」と、すぐに追加注文。
一応、調味料もいくつか試してみたが、卓上に設置の海苔ふりかけ「さるかに合戦」が、意外と好相性であった。


しばらくすると、スープに入ったマスターぎょうざ=水餃子450円がやってきた。


丼は、ラーメンなどに使うようなサイズで、スープもたっぷり入っており、450円は破格だ。


ラー油や、辛口薬味(『ホープ軒』に置いてある赤い粉のようなモノ)もスープに溶かし、味わってみた。


餃子はもちろん、スープにも旨味があり、一滴も残さずたいらげてしまった。
酒類は瓶ビールのあと、「ホッピー白」セット450円と「なか」200円を飲み干し、
店主がオススメする「特製緑茶ハイ」450円を注文したら、ティーパックが入ったジョッキが来た。


店主が他の店で同じ商品を飲んで気に入り、作り方やお茶の仕入れ先などを教わったらしい。
緑茶は香ばしい風味で飲みやすく、すぐにお替わり。すると、同じグラス&緑茶パックで再登場。
あとで伝票を見たら、「なか」扱いになっていてお得。店主曰く「4杯くらいまではパックから味が出ます」とのこと。
さらに「なか」をお替わりし、だいぶベロベロになってきたところで、シメのお食事を。
お店のウリである「東京ちゃんぽん」650円を頼むべきかもしれないが、私はあえて「ぎょうざラーメン」800円を選択。


要するにワンタンメンの餃子バージョンだが、それだけ千尋の餃子を気に入ったのである。
具材は炒めたキャベツにモヤシ、そして刻み玉ねぎ。あとは餃子と、角煮風のチャーシューが1個。
他の客が食べていた、ちゃんぽんの具材も野菜主体で、似たような色合いだった。
長崎ちゃんぽんのように、ピンク色のカマボコなどは入らないから、「東京ちゃんぽん」という名称なのだろう。
麺はラーメン用の細麺。店主曰く「有名なカンノ製麺所から仕入れてます」とのこと。


おそらく、いろんな人気ラーメン店で使用されている、『菅野製麺所』のことだろう。
無知な私は今までずっと、「スガノ製麺所」と誤読していた。店主さん、教えてくれてありがとう(苦笑)。
なお、スープの底に沈んでいたチャーシューが、肉自体の旨味を感じさせ、なかなかウマかったと報告しておく。


塩味ベースの熱々スープをすすり、身体中にアルコールが回り、ベロベロになったところでお会計。
帰路は立川までふた駅なのに、中央線内で爆睡し、寝過ごすところであった。

ゴールデンウィーク中の営業日を聞きそびれたので、ワンオペなのに申しわけないが、とある日のランチタイムに電話し、
当日の夜、営業していることを確認してから再訪。営業時間に合わせ、駅周辺を少し散歩。
店舗がある北口ではなく、線路を挟んだ南口から、お店の外観を撮影してみた。


入店後はすぐに、「昼間、忙しいときに電話してゴメンなさい」と店主に謝罪。
今回は、窓際の席に案内された。駅を行き交う電車が丸見えで、「鉄ちゃん」にはたまらない席であろう。


私が入店したあとも、続々と客が入ってくる。あまり宣伝はしていないそうだが、早くも認知されているようだ。
この日はホッピーセットからスタートし、なかを飲み干したあとは、またまた緑茶ハイを注文。
注文したおツマミは焼き餃子と、「チーズクリスプ」400円。チーズのおせんべいみたいな料理だ。


店主によると、このチーズクリスプを使用したかき氷も考案中とのこと。
チーズとかき氷の組み合わせとは斬新だ。歯が悪いので氷はキツイけど、発売された際は食べてみようかな。
焼き上がった餃子と一緒に食べてみたが、餃子へのチーズはやはり、とろけるタイプがいいようだ。


最初のオーダーで「(ガッツリ飲んだ)あとで皿うどんを注文します」と伝えたつもりだったのだが、
しばらくしたら、いきなり「国分寺皿うどん」650円が提供されてしまった。


この日はベロベロになる前に退散するつもりだったので、ちょうどいいか、と食べ始める。
具材はキャベツとモヤシの他、竹の子、竹輪、豚肉なども加わる。
九州から取り寄せた皿うどん専用の細麺は、アンと混ざっても独特の歯応えを維持。


東京ちゃんぽんと同様、本場の皿うどんとは異なり、魚介類やウスターソースはないが、これはこれでウマいよ。
全部食べ終わったところでお会計。店主にゴールデンウィーク後の営業時間や定休日を聞いたところ、
驚いたことに千尋さんの営業日は、当面は月火水のみで、木金土日は休みとのこと。
金土日はなんと、やはり西国分寺駅の近くで、『千俵』というダイニングバーを営んでいるらしい。
今度はそちらにもお邪魔して、カウンター越しの店主と、餃子談義でも楽しみたいね。



千尋(ちひろ)
東京都国分寺市西恋ケ窪2-6-5 2F
JR西国分寺駅から徒歩約1分
営業時間 11時半~14時半、18時~22時
定休日 木、金、土、日 (月~水も、週によって昼のみor夜のみ営業の場合もあり)
※営業時間や定休日などの詳細は店主ブログにてご確認を
※金土日営業の『千俵』は、東京都国分寺市泉町3-33-16
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