明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

家族経営の駅チカ餃子店 日野『大餃子はんじゃ』

2024年05月24日 | 餃子
ゴールデンウィークに初訪問した、JR日野駅からほど近い、餃子専門店『大餃子はんじゃ』
GWブログの文末でも説明したように、開業したのは今年2月だが、早くも人気を博しており、営業時間中に完売する日も多い。
初訪問した日も、お店に到着する直前で、ちょうど売り切れた模様。さすが、日頃の行ないが悪いオレ!
数日後に再訪したら、基本の「大餃子」が残っており入店できた。座席はカウンター4席のみだが、席の間隔は広く、窮屈ではない。
従業員は女性ふたりで、あとで母娘だと知った。娘さんが「あ、お客さん、この前は(売り切れで)すみませんでした」と、私の顔を覚えていてくれた。
しょぼくれた中年男(私)にも、愛想よく振舞ってくれる彼女が、餃子の焼き担当であり、こちらの店主である。

重複になるが、初回の注文を紹介。「瓶ビール大瓶」600円と、大餃子3個360円。ビールはアサヒであった。
餃子画像も再掲載。1個60グラムと、東京の一般的な餃子店の2~3倍サイズだ。


横アングルと、ビールとの画像も再掲。クリックすれば大きくなる。
  

ビール画像の奥に見えている、卓上のメニュー表がこちら。


餃子は全4種があり、どの餃子も5個注文した方が、1個あたり20円お得。
裏側はドリンクメニュー。度数の高い酒は少ないが、種類自体は豊富だ。


この前のブログでは、「具材にもしっかり味がついており、調味料は不要。ビールとの相性も抜群。」と説明したが、少し補足する。
具材は、野菜が多めで、歯応えが少し残るように刻んでおり、ニンニクも結構効いている。
せっかく包んだ皮を開くのは申しわけないが、中身はご覧のとおり。


肉の旨味、野菜の甘味、ニンニクの香りが三位一体となり、ボリューミーでジューシーでワイルドで、要するにウマい餃子なのである。
なお、かじると結構な量のスープが飛び出すので、取り皿で受け止め、次の餃子に浸して無駄なく食べよう。


大きめサイズの3個だったが、すぐに食べ終えてしまったので、当然お替わり。
訪問時は15時台だったが、他の餃子は既に完売していたので、再び大餃子を、今度は5個で焼いてもらう。価格は500円。
店主は、焼き場に餃子を並べ、水を注いでフタをしたあと、タイマーで焼き時間をセット・計測している。
タイマーが鳴ったあとも、必ず餃子を裏返して焼き目を確認したのち、もう少し焼くか、仕上げるかを決める。
仕上げる場合は、油を少量注入して再度フタをし、皮の表面をパリッとさせて完成。専門店ゆえ当然とはいえ、丁寧な仕事ぶりである。


5個だと総重量は300グラム。『餃子の王将』餃子で換算すると、1個25グラムだから、ちょうど2人前の12個。
現在、東日本の王将餃子は1人前319円だから、638円。はんじゃさんの500円は、大手チェーン店よりも安いことになる。
※5月31日追記 王将餃子、東日本は6月21日より、1人前341円に値上げするそうです

途中で焼酎の「烏龍茶割り」380円にチェンジ。まだ明るい時間帯に、美味しい餃子と一緒に飲むウーハイはウマい!


大餃子を計8個たいらげ、ほろ酔い気分でごちそうさま。
会計時、屋号の由来をたずねたところ、一緒に働いているお母さんが、沖縄の方言で「はんじゃ」と呼ばれていた地域の出身らしい。
調べたところ、沖縄県・読谷(よみたん)村の波平(なみひら)という地域のようだ。その呼び名を店名にした理由を、店主さんが、
「お客さんが故郷のように感じる、くつろげる親しみやすいお店にしたいという願いを込めました」と教えてくれた。
生まれも育ちも、そして現住所も立川市で、故郷に思いを寄せる機会のない私だが、はんじゃさんにはその後、2度「帰郷」した。

ハナシは逸れるが、私の地元・JR立川駅から、中央線でひとつ隣の日野駅だが、下車した回数は極めて少ない。
友人も住んでおらず、行きつけのお店もないため、降りた理由はほぼ、「酔って寝過ごし、立川に戻る電車がないのでやむなく」だ(恥)。
拙ブログで、最寄りが日野駅として紹介した、うどん店の『どんたく』にも、私は毎回徒歩で向かっている。
「食事」というちゃんとした目的があって、日野駅で下車するのは、はんじゃさんが初めてである。

2度目の訪問では、駅ホームからお店外観を撮影。看板の間に見える停車中のバスの奥、


緑色の軒先テントに、青いノレンのお店がはんじゃさん。まさに至近距離である。


17時台の到着で、この日は「キムチ大餃子」が売り切れ。大餃子は前回食べたので、瓶ビールとともに、
「チーズ大餃子」3個450円と、


「しそ大餃子」5個550円をオーダー。ハシを置いてみたので、大きさがわかってもらえるかな。


チーズの方は、チェダーチーズ(左側)とナチュラルチーズ(右側)の2種を使用。


ただでさえウマい餃子に、チーズの濃厚な味と香りが加わるのだからたまらない。
ついでに、餃子の裏部分も撮影。ヒダが7つで、丁寧な成型ぶりがうかがえる。


しその方は、刻んだ紫蘇がアンに混ぜられている。身体に良さそうな味だ。


ビールを飲み終え、ますます身体に良さそうな「青汁割り」450円に変更。


餃子を8個食べ終え、たっぷりの栄養を摂取し、お店の方たちに元気もいただき退散。

店を出てからは、明るい時間帯の日野駅周辺が新鮮だったので、少し探索してみたら、剥き出しの小川が流れていてビックリ。


よ~く見ると、画像中央奥には、ホームで停車している中央線が確認できる。つまり、駅のすぐそばなのだ。


漫画「ドラえもん」では、のび太くんがドブ川に落ちるシーンが度々あったが、近年は暗渠化により川を見かけなくなったので、
「こんな駅チカに残っているとは!」と、驚かされると同時に、酔っ払いが落ちたりしないのか、心配になる。
ところが、私自身がそんな酔っ払いになりかけたのが、3度目の訪問。

電話で「今から行くのでキムチ餃子を取っておいてください」とお願いし、お店に駆け付ける。
こちらは、席予約は不可だが、持ち帰りなど餃子の予約自体は可能。ただし、受付・受け取り時間は17時まで。
青汁割りを注文し、大餃子5個と、未食だったキムチ大餃子3個を焼いてもらう。


さっそくキムチ餃子を頬張ると、おお、結構辛いではないか。
「キムチは辛いのが好きなので」という店主の意向により、辛口キムチを使用している模様。
ちなみに中身はこちら。昔の中央線のような(←そうか?)、鮮やかなオレンジ色だ。


こちらが、一緒に頼んだ普通の大餃子の中身。色の違いは歴然である。


辛い、けどウマい、やっぱり辛い…とキムチ餃子に舌鼓を打っているうちに、ついつい酒も進んでしまい、
滞在時間30分で、焼酎割り4杯目のお替わり。もういいトシなんだから、ペースを抑えろよ。
あと、辛いキムチに合うかと思い、七味を借りてみたが、元のキムチの方が辛かった。


店主さん曰く「マヨネーズとか、調味料もいろいろ用意してますので遠慮なく」とのこと。
そういえば以前、チーズ餃子にタバスコを使っていた常連客がいたな。
既述したように、ここの餃子は調味料ナシでも美味しいが、マヨネーズはちょっと試してみたい。次回のお楽しみだ。

この日も、餃子8個(王将餃子の3人前以上)をたいらげ、焼酎割りを短時間で4杯飲み、酩酊状態に。
のび太くんのように落ちないよう(笑)、帰りはドブ川に近寄らず、まっすぐ駅に向かった。

書き忘れていたが、餃子の成型や仕込みは、店主の旦那さんが担当しているらしい。
母の故郷を屋号にした、家族経営のアットホームな餃子店。実に応援したくなるお店である。
6月からは、新しいテイストの餃子も発売予定と聞いたので、今後もちょくちょく里帰り…というか訪問するつもりだし、
友人知人宅へのお土産もしばらくは、はんじゃさんの大餃子を持参することになりそうだ。



大餃子はんじゃ
東京都日野市大坂上1-32-2
JR日野駅から徒歩約30秒 ※信号次第
営業時間 11時~19時、完売次第閉店
定休日 今のところ月曜のみ
※売り切れ情報などは、お店インスタグラムを参照してください
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GWは餃子ウィーク

2024年05月06日 | 餃子
ゴールデンウィーク、皆さんはいかがお過ごしだろうか。
ロクに仕事をしていない私は、年中ゴールデンウィークのようなものなので、特にありがたがることもなく、
飲んで食って昼まで寝て…と、普段と変わらぬ怠惰な毎日を送っている。
連日の二日酔いを反省し始めた5月の3日頃、自宅で昼食の餃子と冷やし中華(写真はない)を食べていたところ、
「そういえば、最近はずいぶん餃子を食べているな」と気付いた。
【餃子の日】である3月8日のブログでは、「新規開拓こそサボっているが、餃子自体はちょくちょく食べている」と記したが、
この数日間は特に高頻度で、1人前ずつとはいえ、計7店舗で餃子を注文していた。
今年のゴールデンウィークは私にとって、GW=餃子ウィークだったようで、
せっかくなので、食べた餃子をすべて紹介させていただく。偶然だが、3月8日に掲載した10店舗とは別の店ばかりだ。

まずは、1月に紹介した、国分寺から徒歩15分の居酒屋『それはそれ』
注文した餃子は、「オリジナル」121円×2と、「にんにく丸ごと」132円×2の2種。

※緑色の皮が「にんにく丸ごと」

ここの餃子は、かじると肉汁が飛び出すため、2個目からは、その肉汁をタレにもできる。どうだ、ムダがないだろう(?)。
それはそれさんには、ブログアップ後もちょくちょく足を運んでおり、せっかくなので、未掲載の串焼き画像も紹介。
「つくね」154円、「鳥レバー」「もも」「にんにく」176円に、「卵黄」66円と特製の味噌をつけて食べる。もちろんウマい。


Gウィーク中、2本目の「キンミヤボトル」1980円を入れたし、これからも通い続けるつもりだ。

続いては、同じ国分寺だが、駅至近の距離にある居酒屋『多古屋』(たこや)。昼11時から飲める、地元で人気の飲み屋だ。
私も以前、入店を試みたが、満席で断られており、Gウィークに友人と、待望の初訪問を果たしたのだ。
「ギョーザ」は「焼」or「揚」、5個350円or10個550円が選択でき、我々は焼の5個を注文。他にもツマミを頼んでいたからね。


餃子は、自家製なのかもしれないが、他の店でも食べた記憶のある、小ぶりの甘口タイプ。ただし、味自体は悪くない。
他にも、和洋中様々な料理があるし、どれもお手頃価格。この日は、タイムサービスの「チューハイ」150円をがぶ飲みした。


私が嫌う、退店時にドアを開けっ放しにする客がいたが(苦笑)、それ以外は特に不満はなく、また行こうと思っている。

多古屋さんを出たあとは、すぐ近くにある『青空食堂』へ。店名は食堂だが、酒類も充実しており、飲み客も多い。
前の店でも結構飲み食いしたが、ここでもおつまみを数品注文。「水餃子」は3個で200円。


ちゅるんとした歯触りの餃子に、酸味の効いたタレがかかっている。イヤな酸っぱさではないので、私も食べられる。
レギュラーメニューだけでなく、ホワイトボードに記された、日替わりメニューも豊富。
この日は「鶏とネギの七味焼き」をオーダー。表示価格はなんと80円!


念のため店主にたずねたところ、「あ、0がひとつ消えてました」だそうで、正式価格は800円。まあ、そうだろうね(笑)。
ここ青空食堂さんには、すでに何度か訪問しており、近日中に拙ブログで紹介する予定だ。

なお、国分寺駅界隈では、『餃子酒場 谷信』にも行ってみたのだが、Gウィークは1~3日まで三連休であり、
私が訪問したのは3日だった。相変わらずツイてないね。なので、昨年夏に訪問したときの画像を掲載。
特製(普通)、出汁ネギ、しそ、海老の「四種盛り」500円に、「チェダーチーズ」600円。チーズは2個食べたあとだ。


ちなみに、3日間休むことはお店SNSで通知してあったので、未確認だった私が悪いのである。反省。

お次は東京23区内、といってもJR中央線では最西端の西荻窪。 ※隣の吉祥寺から多摩地区
街中華の名店が揃う地域だが、私が選んだのは、迷店扱いされることもある『中華料理21』。コロナ禍以降初の訪問だ。
餃子は「エビ餃子」に名称が変わっており、価格は500円。水を使わず焼いているようで、皮はクリスピー。


以前、奥様が客席で餃子を包んでいるのを見たときは、具材に海老のすり身が入っていたはずだが、現在はオレンジ色の乾燥海老のみ。


個人的には好みの味ではなかったが、店主の欧張さんは元気そうだし、奥様も愛想よく応対してくれた。
撮影し忘れたが、「瓶ビール」500円のあとに追加した、「カリン酒の烏龍茶割り」290円は、なかなか美味しかった。
なお、この日私が座ったテーブルには、調味料やティッシュなどと一緒に、以前はなかった将棋盤と駒が置いてある。


近所の常連客が、飲み食いしながら将棋を打つ、昼下がりののどかなシーンが目に浮かぶ。
営業時間は、以前と同様11時半~翌4時半らしいが、今後も無理せず、営業を続けていただきたい。

隣駅の荻窪では、久々に『野方ホープ軒』荻窪店に立ち寄り、麺類と一緒に「ぎょうざ」380円をオーダー。


卓上のニンニククラッシュを使い、ニンニク醤油ダレを作成。


味の方は、ラーメンチェーンでよく出てくる、とろみの強い甘め小さめタイプ。以前食べたので知っていたけどね。
最後の1個はラーメンに投入。商品名は「-濃-(こく)」で価格は980円。一番安い「元-はじめ-」も950円と、だいぶ高くなった。


ただ、店員さんたちの応対はいいし、背脂が無料で増やせるのは好感。私は「こってり」のさらに上、「こてこて」背脂を選択した。
あと、一度メニューから消えた、荻窪店限定の「きくらげ玉子炒め」(価格失念)が復活していたので、次回試してみるつもり。

そして昨日の5日、競輪の大レース・日本選手権決勝でヤラれたあと、地元立川のラーメン店『パワー軒』へ。
大金を失い落ち込んだときは、パワースポットで食事をしなくては。というか、レース前にパワー軒に来ていれば、当たっていたかも。
近年はレギュラーメニューとして定着した、「餃子」を注文。3個320円と6個600円があり、金欠なので(泣)3個をチョイス。


野方ホープと同様、こちらでもニンニクをクラッシュし、麺と餃子の双方に使用。
券売機の表記によると、餃子は1個42グラムで、一般的な餃子の約1.7~2倍サイズ。
中の具材には、しっかり味が付いており、下記画像とは異なり、実際はもう少し茶色がかっているのだが、


私のデジカメではその色が再現されない。正しい撮影方を、カメラ詳しい方に教わりたいね。
ついでに、この日頼んだ麺類・「ゆず塩ラーメン」930円も紹介。最近登場した新作ラーメンだ。


しょっぱいスープと中太麺に、時折柚子が香る、濃くて爽やか、そしてウマい、ちょっと不思議なラーメンであった。

最後に紹介するのは、専門店では久々の新規開拓となる、今年2月に日野駅前で開業した、『大餃子はんじゃ』。
キムチ入りやしそ入りもあったが、最初なので基本の「大餃子」をオーダー。3個360円で、5個だと500円のお得価格になる。
焼き上がった餃子は、大餃子のネーミングに偽りなく、1個60グラムとパワー軒よりもさらに増量。


大きさを強調すべく、横アングルも撮影したが、あまり意味ないかな。


具材にもしっかり味がついており、調味料は不要。ビールとの相性も抜群。

※頼んだのは「瓶ビール大瓶」600円

明朗な母娘が営んでおり、開店から3ヶ月で、早くも人気店になった模様。
私も、近いうちに再訪し、他の餃子も食べてくるし、その様子は当然、拙ブログにてリポートする。
※追記 大餃子はんじゃさんのリポートはこちら

以上、Gウィークで食べた7店舗+1(谷信)の餃子を紹介してきた。
最終日の本日5月6日は、さっき書いたように、前日競輪で負けたため、自宅でフテ寝の予定であったが、
このブログの執筆中、友人から飲みの誘いを受け、所沢で飲むことになった。
機会があったら、中華食堂『早池峰亭』で、餃子と焼売で一杯やりたいものである。
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3月8日は「餃子の日」らしいです

2024年03月08日 | 餃子
1972年の3月8日に、『味の素』が「冷凍餃子」を発売した記念として、一昨年から3月8日は餃子の日になったらしい。
「○○の日」などは、あまり興味がないが、せっかくなので今日は、餃子について語ろうと思う。

食堂でも居酒屋でも、メニューに餃子があれば必ず注文する私だが、餃子専門店の新規開拓は滞っている。
既知のお店でじゅうぶん満足できるし、年齢とともにフットワークが軽くなくなったのも原因だ。
都内には行きたいお店もあるのだが、安くて美味しい餃子を、交通費かけて食べに行くのも変だしねえ。
しかも、最近は飲食店の価格が軒並み上がっており、安くない餃子も増えてきた。
以前、「大きさにもよるけど、餃子は1個あたり100円、たこ焼きは50円を超えると、割高に感じる」と記したが、
大きさは普通なのに、100円超の値段設定となる餃子も、近年は珍しくない。
無論、私の価値観も古いのだろうが、派手な肉汁、数種類のタレ、パクチーなどの飾りつけ、オッシャレ~な内装やBGMのジャズなど、
餃子本来の味で勝負せず、見た目や雰囲気をウリにして、価格を上乗せする店は、どうも納得できない。

かつては「ニンニク臭い」など、負のイメージもあった餃子が、ここ数年で女性の支持も得て、親しみやすい存在となったのは間違いない。
需要が増えれば当然、供給する側も増え、餃子を扱う新規業者が参入し、無人販売店なども登場した。
選択肢が多くなったのは歓迎すべきだろうが、その分、ブームに便乗した、質の悪い商品も出回っているはず。
我々愛好家も、見た目などで安易に飛び付かず、餃子の味や質を見極める眼力を養わなくてはならない。
…と、偉そうなコト書いている私も、「安い」だけで認めてしまう傾向があるので、気をつけなくてはな。

新規開拓こそサボっているが、餃子自体はちょくちょく食べている。
以下では、自称「餃子の大将」の私が最近食べた、お気に入りのお店10軒を紹介。 ※一部数年前のもあり
すでに拙ブログで取り上げたお店ばかりだが、画像は一応、初公開のものばかりだ。

私の地元・立川市から近い順に紹介していこう。
まずは、北海道ラーメンのお店なのに、煮込みとつけ麺ばかり食べている立川『味源』
「餃子」は一人前8個で500円だが、私はビールとのセット餃子しか食べていない。
かつては瓶ビール500円で餃子も500円、なのにビール&餃子セットも500円、という不思議な価格設定だったが、
その後は、瓶ビールを含むドリンク+お通し+餃子5個で600円のセットが登場。


そしてつい最近は、餃子が4個に減ったものの、


セット価格は500円に。この時勢で値下げとは嬉しいねえ。


具材は、やや肉の甘味を感じるが、ビールの苦みとの相性は良好。
下記貼り紙は、3年前に撮影したものなので、今年で創業33年となる。


「無数にあるらーめん屋から 味源本店をお選び頂きありがとうございます」という、お店からのメッセージも好感が持てる。

続いては、味源からもほど近い、同じ立川の『四つ角飯店』
最近はYouTubeか何かで取り上げられたようで、餃子半額の日(毎月5日・15日・25日)以外でも行列ができている。
ブログアップした2020年は330円だった餃子は、その後何度か値上げし、現在は450円。
『餃子の王将』が、長年200円(税込、税別含む)だったように、四つ角飯店の餃子も300円(同)時代が長かったため、ちょっと違和感がある。
もう何度も食べているし、撮影もしていなかったのだが、約1年前に初めて「海老のチリソース」を注文したとき、


うっかりチリソース餃子を試してしまった。予想どおり、相性はイマイチ。


それにしても、常に行列ができ、長居するのが申しわけなく感じる、近年の人気ぶりには困っちゃうね。

お次は、隣市の国立にある『香来』
ブログアップした2017年に360円だった、基本の餃子である「普通餃子」は、現在400円に。


こちらは、前回ブログでは紹介できなかった「ニンニク餃子」480円。


他の餃子と区別がつかないので、中身を見せようとしたら、なんだか残酷な画になってしまったが、味自体はいい。


餃子は5種類あるが、おススメは韃靼粉を皮に練り込んだ、「ダッタン餃子」かな。

お次も同じ中央線駅から、八王子にある『餃子のパプア』
こちらは、「ニンニク餃子」(右側)と、「チーズカレー餃子」で、どちらも462円。


特製黒酢で食べる「水餃子」は418円。チュルンとした歯触りは相変わらず。


毎週火曜のドリンク半額サービスはやめたようだが、価格自体は、ブログアップ時の2017年とたぶん変わっていないのは素晴らしい!

次は、立川市から北上し小平市へ。ほぼ毎月チャーシューを買っている『なにや』では、生餃子を購入することもある。
店内で食べると1個180円で2個以上~だが、生餃子はもう少し安いはず。記憶にないが、おそらくオマケもしてもらっている。


ちゃんと焼き方の説明も付いてくる。記載されている「水餃子」も美味しい。


粉で真っ白だが、商品名は「手打ち三色大餃子」なので、焼くとカラフルになる。


私自身は、なにやさんでもっとも好きなのはチャーシューだが、友人・知人は餃子ファンが多い。

小平からさらに北上し、清瀬の人気店『みゆき食堂』へ。
今年久々に訪問したら、おばちゃん店員に「すみませんが、最近値上げしまして…」と告げられた。
どうやら、価格表示が内税から外税に変わったようだが、元の値段が安いので、10%くらい問題ない。
「ジャンボぎょうざ」は495円。500円以下では申しわけないボリュームだ。


みゆき食堂さんは、どの商品も安くてウマいが、中でも餃子は肉々しくボリューミーでおススメ。
餃子のライバル(?)「しゅうまい」は、8個300円と記載されているが、ご覧のとおり13個やってくる(笑)。


ホッピーの中も濃いし、「やっぱりこの店はスゴイ」と再認識させられた。

中央線に戻り、三鷹駅へ。まずは餃子土産の常連店である『一圓 三鷹北口店』
2021年のブログアップ時に1個110円だった「ジャンボ餃子」は、昨年末の購入時が120円で、つい最近140円になった模様。
それでも、重量は一般的な餃子の3倍あるので、コスパは良い。
生で持ち帰り、自宅で焼いて食べることもあれば、


店頭に用意されている、焼餃子を買うこともある。 ※撮影時は1個110円時代


いずれにしても、テイクアウトはお店の袋を利用する。焼餃子の場合、電車内で匂いがダダ漏れだ(笑)。


オーナーは違うようだが、上石神井の一圓にも、行ってみたいものである。

続いては、一圓から徒歩ですぐの『大黒屋 三谷店』へ。
近所にあった、通称『中華 大黒屋』が閉店したため、現在は「三谷店」と書かなくていいかも。


昨年末に訪問し、「味噌ラーメン」と一緒に注文。餃子の価格は、4年前のブログアップ時から変わらず350円。
まずはバター入りの味噌ラーメンがやってきて、


あとから焼き上がった餃子が到着。見てのとおり、つけダレには味噌ラーメンのスープを流用。


元々の餃子がウマいので、コーンが混ざってても気にならない。バターも加えるべきだった!

中央線をさらに上り、阿佐ヶ谷のラーメン店『萬福本舗』へ。
以前はなかった「餃子」が、レギュラーメニューになった。1人前5個400円で、現在は420円。


皮はパリパリで、中身の野菜は粗く刻まれており、手作り感が伝わる、


ブログで紹介した「焼きワンタン」のときと同様、ラーメンのトッピング兼ツマミにもなる、「肉味噌」を付けて食べた。


ビール、餃子&肉味噌、そして味玉。なんとも幸せな三位一体である。

最後はブログ未公開のお店から、テイクアウト専門店の府中『くりばやし餃子』を紹介。


店主(プロ)が焼いたのを、その場で食べるのが、焼餃子のもっとも美味しい食べ方だと信じている私ゆえ、
イートインスペースがないのは残念だが、それでもこちらには、結構昔から通っている、


餃子は7種類あり、営業中も、店員さんがせっせと具材を包んでいる。


一番人気の「オリジナル餃子」は、今どき珍しいニンニクががっつり効いた、私好みのテイスト。「スタミナ餃子」は、さらにニンニクが多い。
テイクアウトでは、お店ロゴ入りの赤い箱に詰めてもらう。


オリジナルは1人前5個537円だが、生餃子だと1個サービスで6個になる。


1個あたり48グラムと、一般的な餃子のほぼ倍サイズと、そこそこ大きめ。比較のため爪楊枝を置いてみた。
他の餃子メニューなど、詳細については、こちらのお店HPを見てほしい。

実際に焼いてみたのがこちら。ビールが「糖質0」なのが恥ずかしいね。


中身の撮影…はまたまた失敗し、見苦しいカットになったが、野菜が多いことはわかってもらえただろうか。


最近こそ、府中に足を運ぶことの多い私だが、10年以上前の行き先は、分倍河原の『ホルモン大学』と、ここくりばやし餃子さんだけであった。

以上、10軒のお店を紹介してきたが、23区内のお店が萬福本舗だけなのは、最近の私が遠出していない証拠だな。
個人的に一番ウマいと思っている、世田谷区の『ヤマタニ餃子店』も、2年以上ご無沙汰している。
なお、私が一番好きな餃子店『赤天』は、昨年末にいったん閉店し、現在は新店舗を探している段階。
来年の今日もまた、【最近行った餃子店10軒】を発表できるよう、今後は都内のお店も巡らなくては。
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高円寺『赤天』、現店舗での営業は2023年で終了!

2023年12月11日 | 餃子
今年もあとわずかという時期に、とんでもないニュースが入ってきた。
餃子愛好家の私が、日本一好きな餃子屋さん、高円寺の『赤天』が、今月一杯で店を閉めるそうなのだ。

ひとまず、TV・雑誌などあらゆる媒体の取材を受けないため、知らない方も多いと思われる赤天さんについて、簡単に説明。
接ブログでも2017年8月に紹介し、その後も何度か触れているが、お店の主な特徴は、
○メニューは餃子と瓶ビールだけ ○1人前6個で注文は2人前から ○店内はカウンター5席のみ
○席数が少ないので持ち帰り客が多い ○自家製の味噌ダレが絶品 ○営業時間は夜の2時間半程度
○国産の肉と野菜を使用した餃子は、軽く美味しく、何個でも食べられる

餃子のウマさもさることながら、一見寡黙だが、実は話好きのマスターとの会話を目当てに、通っている常連客も多い。
私が初めて訪れたのは、たぶん21世紀初頭。当時は、餃子1人前は7個で210円。ビールが480円なので、2人前+ビールが900円であった。

現在もたびたび足を運んでおり、何枚か撮影もしたので、以下で画像を掲載していく。
こちらは、2019年6月の訪問時。ブログ紹介時、店頭画像は商店街のHPから拝借していたので、今度は自分で撮影。


そのときは、まず2人前注文し、ペロリとたいらげたあと、


ビールと1人前をお替わり。注文は2人前からなので、3人前や5人前の注文も可能だ。


年が明けると、コロナ禍により飲食店での食事が禁止され、赤天さんもやむなく、テイクアウトのみの営業に。


過去にも何度か利用しているお持ち帰り餃子だが、やはりマスターが焼いた方が断然美味しい。


その後も、自粛要請やマスターの家庭の事情などが重なり、赤天餃子とは1年以上ご無沙汰。
2021年10月に、ようやく店内営業が再開。このとき記したように、マスターが焼いた餃子を久々に食べたら、感動して涙が出た。
無駄に長い人生で、いろんな料理を口にしてきた私だが、泣いたのはここ赤天だけである。

その後、餃子とビールの価格が少しだけ上がったが、


いつものように餃子&ビールを楽しむ。写真は3人前だが、この日はちょっと、クリスピーな仕上がり。


そして今年に入り、数ヶ月前に訪問した際、下記の価格に変更されていた。


大手チェーンの『餃子の王将』は、現在1人前319円(東日本価格)。20年前からずっと、赤天の方が少しだけ安い。

ここで冒頭に戻るが、赤天閉店の情報を知ったのが、つい先日。
師走の多忙な時期(←本当か?)であったが、真偽を確かめるべく、昨夜お店に行ってきた。
開店直後だったので、先客がふたり。その後すぐに満席になったので、タイミングがよかった。
とりあえず、閉店の話題には触れずに着席。最近は、自動的にビールが出てきて、餃子も準備される。
サッポロの赤星を飲んでいる間に、餃子2人前が焼き上がった。
味噌主体のタレ、びんビール、そして餃子2人前。これぞ私が、長年愛してきた「赤天セット」である


改めて餃子だけアップ。中の具材はもちろん、皮も自家製だ。


熱々の餃子をタレにたっぷり浸し、次の餃子にも付けながら、口に放り込む。


こうすると、次の餃子はタレでやや冷めるため、猫舌の私でも安心して食べられる。
中身の具材は、キャベツと豚ひき肉がベース。ニンニクも入っているが、臭みは少ないため、女性客にも好評だ。


すぐにビールが空き、餃子もさらに2人前追加。赤天餃子は美味しいので、2人前だけで帰るのはもったいない。
この間、テイクアウトの注文もたくさん入っているので、焼けるのに時間がかかったが、その間はビール片手に、マスターと会話。

彼の方から打ち明けてくれたのだが、やはり、赤天の年内閉店は事実
ただし、大家から立ち退きを命じられてのやむを得ない閉店で、マスターはまだまだ引退する気はない模様。
つまり、現店舗での営業は年内までだが、赤天は別の場所で継続するそうなので、ひと安心だ。
ただ、マスターは現在のような小さい店舗、そして高円寺での営業を望んでいるようで、なかなか物件が見つからないらしい。
私も、今の狭いお店、言い換えれば、入客数が限られた密集空間が醸し出す居心地の良さも、赤天の魅力のひとつだと考えている。
「どこで再開しても、通い続けますよ!」と告げた数分後、2度目の餃子が焼き上がったので、3本目のビールと一緒にパクついていく。


ところで、この日相席したお客さんの中に、初対面の方がふたりいた。
ひとりは、マスターとは昔からの顔なじみらしい、「サイトーさん」と呼ばれる若い男性。
あとから来た知人女性によると、「すっごい有名な方」らしいが、いかんせん世間知らずの私には、誰だかわからず。
マサ斎藤かヒロ斎藤、あるいは齊藤明雄だったらわかったのに…あ、斉藤清六もわかるぞ。 ※敬称略失礼
そのサイトーさんの肩書き(たとえば歌手とか)は書けないが 帰宅後に調べたら、本当に有名人だった。
かつてはカンニング竹山さんも来店したことがあるようで、赤天のファン層の広さに驚かされる。

そしてもうひとりの初対面の方が、マスターの息子さん。まさしく、親父さんが若返ったような風貌であった。
高円寺ではよく飲み歩いているそうで、赤天の高円寺での継続営業を、マスターに推奨したのも息子さんらしい。
雑談中私が、「赤天の開業は1981年ですよね」とたずねたら、息子さんは「もっと前から、ここ高円寺でやっているはずです」と証言。
1981年説は、確かマスターに聞いたはずなので、本人に確認したところ、「昔のことだから覚えていない」だって(笑)。
今さらながら、高円寺赤天は50年近い歴史を誇っていたことが判明。なおさら、閉店による移転が惜しまれる。
2度目の餃子を食べ終え、3本目のビールを飲み終えたところでお会計。


帰り際、息子さんに対し、自分が餃子好きであること、全国の餃子店を巡っていること、
そして、「赤天が世界一好きな餃子店であること」を告げた。マスターに面と向かっていうのは、ちょっと恥ずかしいからね。
次の店舗は、曜日によっては息子さんも手伝うと聞いたので、
「私のように、ここの餃子を愛しているファンは大勢いますので、どうか今後もよろしくお願いします」と頭を下げてから、お店をあとにした。
ちなみに、持ち帰り生餃子も購入しておいたので、今から自宅で晩酌をするつもりだ。

※運び方が悪く、形が崩れてしまった

繰り返しになるが、赤天の現店舗営業は、2023年12月一杯で終了。
マスターの「24日ぐらいまでかな…」という発言を、息子さんが「もっとやれ」と却下したので、昨日10日の時点では最終日は未定。
いずれにしても、現店舗での営業は残りわずか。ファンの皆さんもそうでない方も、
店内での焼き立て餃子&ビールを、味わっておいた方がいいよ!



赤天 ※現店舗のデータです
東京都杉並区高円寺北2-41-16
高円寺駅から徒歩約8分
営業時間 18時半~21時 最近は19時頃開店? 売り切れによる早じまいあり
定休日 水曜、年末年始
※席数が限られているので、大人数での訪問は控えましょう
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餃子とちゃんぽんの穴場店 西国分寺『千尋』

2022年05月04日 | 餃子
つい最近、西国分寺の駅改札を出てすぐの地点で、それまで見たことがなかった、
「ちゃんぽん ぎょうざ」の白い看板が目に留まった。


場所は、人気カレー店『すぷーん』のちょっと先にあるラーメン店の2F。
「餃子の大将」を自称する餃子マニアとしては、未知の店に遭遇したら素通りはできぬ。
看板地点まで行ってみると、赤い看板と「アルバイト募集」の貼紙がある。屋号は『千尋』らしい。


メニューの一部を記した黒板もあり、「ちゃんぽん650円」など安心価格だったので、入店してみることに。
階段を上った先はすぐ店内で、厨房の店主が気付き、テーブル席に案内される。
冷水が入ったジョッキを運んできた店主に、とりあえず瓶ビールと餃子をオーダー。
店主が素早く栓を抜き、グラスにビールを注ぎながら提供してくれた。「キリンクラシックラガー」は600円。


こちらがドリンクメニューで、


裏がお食事メニュー。調べたところ、ちゃんぽんと皿うどんは『リンガーハット』より安い。


店主は気さくな方で、作業をしながらいろいろと話しかけてくれた。いいトシこいて人見知りな私にはありがたい。
「以前はお好み焼き屋だったんですけど、つい最近、餃子とちゃんぽんの店に変更しまして」。
確かに、私の目の前にある台には、お好み焼きやもんじゃ焼きが記された、旧メニュー表が置いてあった。
テーブルもよく見ると、裏返せば鉄板になりそうで、卓上で焼くことも可能な様子。
「コロナのせいで、バイトがやめて人手不足で、ひとりでもできる現在の業態に変更しました」。
確かに、お好み焼き屋さんは、お客さんのテーブルで調理する手間もあり、ひとり回しは絶対無理。
とはいえ現在だって、餃子を焼いて、麺を茹でて野菜を炒め、酒を作って…と、大変なのは変わりないのだが。

「元々、餃子が好きで、いろんなお店を食べ歩いたんですよ」。おお、それは私と一緒だ。
店主が出した結論は、「奇をてらわぬ、普通の餃子が一番美味しい」だそうで、
お気に入りのお店は、大阪の『丸正』らしい。私は食べたことはないが、行列のできる超有名店である。
数分後、大きな鉄皿に盛られた餃子が登場。商品名は「マスターぎょうざ」で、1人前6個450円。


丸正の餃子はひと口サイズだが、こちらのは横幅が長く大きめで、一般的なサイズの3割増しくらいか。
中身はざく切りの野菜が主体で、ニンニクも結構効いており、味もしっかり付いているので調味料ナシでもOK。


店主は「普通の餃子」が理想のようだが、大きさや食感、味付けなどには個性が感じられる。
また、添えられた千切りキャベツにはポン酢が少量かかっており、柑橘系の香りでいい口直しになる。
私好みの餃子だったので、店主に「美味しいです。水餃子もお願いします!」と、すぐに追加注文。
一応、調味料もいくつか試してみたが、卓上に設置の海苔ふりかけ「さるかに合戦」が、意外と好相性であった。


しばらくすると、スープに入ったマスターぎょうざ=水餃子450円がやってきた。


丼は、ラーメンなどに使うようなサイズで、スープもたっぷり入っており、450円は破格だ。


ラー油や、辛口薬味(『ホープ軒』に置いてある赤い粉のようなモノ)もスープに溶かし、味わってみた。


餃子はもちろん、スープにも旨味があり、一滴も残さずたいらげてしまった。
酒類は瓶ビールのあと、「ホッピー白」セット450円と「なか」200円を飲み干し、
店主がオススメする「特製緑茶ハイ」450円を注文したら、ティーパックが入ったジョッキが来た。


店主が他の店で同じ商品を飲んで気に入り、作り方やお茶の仕入れ先などを教わったらしい。
緑茶は香ばしい風味で飲みやすく、すぐにお替わり。すると、同じグラス&緑茶パックで再登場。
あとで伝票を見たら、「なか」扱いになっていてお得。店主曰く「4杯くらいまではパックから味が出ます」とのこと。
さらに「なか」をお替わりし、だいぶベロベロになってきたところで、シメのお食事を。
お店のウリである「東京ちゃんぽん」650円を頼むべきかもしれないが、私はあえて「ぎょうざラーメン」800円を選択。


要するにワンタンメンの餃子バージョンだが、それだけ千尋の餃子を気に入ったのである。
具材は炒めたキャベツにモヤシ、そして刻み玉ねぎ。あとは餃子と、角煮風のチャーシューが1個。
他の客が食べていた、ちゃんぽんの具材も野菜主体で、似たような色合いだった。
長崎ちゃんぽんのように、ピンク色のカマボコなどは入らないから、「東京ちゃんぽん」という名称なのだろう。
麺はラーメン用の細麺。店主曰く「有名なカンノ製麺所から仕入れてます」とのこと。


おそらく、いろんな人気ラーメン店で使用されている、『菅野製麺所』のことだろう。
無知な私は今までずっと、「スガノ製麺所」と誤読していた。店主さん、教えてくれてありがとう(苦笑)。
なお、スープの底に沈んでいたチャーシューが、肉自体の旨味を感じさせ、なかなかウマかったと報告しておく。


塩味ベースの熱々スープをすすり、身体中にアルコールが回り、ベロベロになったところでお会計。
帰路は立川までふた駅なのに、中央線内で爆睡し、寝過ごすところであった。

ゴールデンウィーク中の営業日を聞きそびれたので、ワンオペなのに申しわけないが、とある日のランチタイムに電話し、
当日の夜、営業していることを確認してから再訪。営業時間に合わせ、駅周辺を少し散歩。
店舗がある北口ではなく、線路を挟んだ南口から、お店の外観を撮影してみた。


入店後はすぐに、「昼間、忙しいときに電話してゴメンなさい」と店主に謝罪。
今回は、窓際の席に案内された。駅を行き交う電車が丸見えで、「鉄ちゃん」にはたまらない席であろう。


私が入店したあとも、続々と客が入ってくる。あまり宣伝はしていないそうだが、早くも認知されているようだ。
この日はホッピーセットからスタートし、なかを飲み干したあとは、またまた緑茶ハイを注文。
注文したおツマミは焼き餃子と、「チーズクリスプ」400円。チーズのおせんべいみたいな料理だ。


店主によると、このチーズクリスプを使用したかき氷も考案中とのこと。
チーズとかき氷の組み合わせとは斬新だ。歯が悪いので氷はキツイけど、発売された際は食べてみようかな。
焼き上がった餃子と一緒に食べてみたが、餃子へのチーズはやはり、とろけるタイプがいいようだ。


最初のオーダーで「(ガッツリ飲んだ)あとで皿うどんを注文します」と伝えたつもりだったのだが、
しばらくしたら、いきなり「国分寺皿うどん」650円が提供されてしまった。


この日はベロベロになる前に退散するつもりだったので、ちょうどいいか、と食べ始める。
具材はキャベツとモヤシの他、竹の子、竹輪、豚肉なども加わる。
九州から取り寄せた皿うどん専用の細麺は、アンと混ざっても独特の歯応えを維持。


東京ちゃんぽんと同様、本場の皿うどんとは異なり、魚介類やウスターソースはないが、これはこれでウマいよ。
全部食べ終わったところでお会計。店主にゴールデンウィーク後の営業時間や定休日を聞いたところ、
驚いたことに千尋さんの営業日は、当面は月火水のみで、木金土日は休みとのこと。
金土日はなんと、やはり西国分寺駅の近くで、『千俵』というダイニングバーを営んでいるらしい。
今度はそちらにもお邪魔して、カウンター越しの店主と、餃子談義でも楽しみたいね。



千尋(ちひろ)
東京都国分寺市西恋ケ窪2-6-5 2F
JR西国分寺駅から徒歩約1分
営業時間 11時半~14時半、18時~22時
定休日 木、金、土、日 (月~水も、週によって昼のみor夜のみ営業の場合もあり)
※営業時間や定休日などの詳細は店主ブログにてご確認を
※金土日営業の『千俵』は、東京都国分寺市泉町3-33-16
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メニュー豊富だがメインは餃子 千歳烏山『世田谷餃子』

2022年01月22日 | 餃子
ここ数日、とある資料集を探していたのだが、非売品なのか見つからず。
国会図書館ならありそうだが、立川から永田町は遠いし、場所柄か絶対に職質を食らうのも不満(経験済み)。
いろんなサイトを検索した結果、世田谷区の粕谷図書館に、置いてあることが判明。
世田谷は、他の区市町村の住人にも図書を貸してくれるようなので、さっそく足を運んでみた。
粕谷という地域の最寄り駅は、京王線の千歳烏山。個人的には下車した機会の少ない駅で、
図書館がある駅南口に至っては、まさに未踏の地であったが、駅からほど近い場所に銭湯もあるし、


さらに駅に近い、バス乗り場の真ん前には、いかにも昭和チックな中華食堂もあった。


千歳烏山、なかなかいい街ではないか。ただし、粕谷図書館で応対した職員は憎たらしかった(苦笑)。

せっかくなので、帰りはどこかで食事することに。時刻は15時、さっきの中華食堂も含め、飲食店はほぼ休憩時間だが、
出発前に開いている店をチェックしておいた。それが、今回のテーマである『世田谷餃子』さん。
店舗は、駅改札を出てすぐの場所にある『箱根そば』の2階。箱根そばって、小田急沿線が縄張りじゃなかったっけ?


階段の両脇には貼紙がいくつかあり、「時給1300円」(高給!)や「大日本プロレス応援店」などの気になる情報や、


「世田谷餃子は 野菜が9割の餃子 2人前で1日分の野菜」というコピーも。


野菜9割はいいとして、2人前で1日分の野菜ってのは本当? 重量だと350グラムに該当するそうだが。
まあ、餃子は野菜多めが好きで、日頃から野菜不足な私にとっては、喜ぶべきポイントではある。
階段を上がり入店すると、奥で仕込み(休憩?)をしていた男性店員が出てきて、「お好きなお席へどうぞ」と案内される。
着席し、卓上のメニューブックを開くと、たくさんの料理や酒が記されている。
メインの餃子メニューがこちらで、全7種類。


続いてドリンクメニュー。過不足なく揃っている。


こちらは「おすすめメニュー」。いきなりナポリタンなのが面白い。


さらに「今週のお勧め」という期間限定メニューもあり、


おまけに、シメとして「ご飯もの」や、


「麺類」まであったりする。もはや居酒屋ではなく食堂だ。


あと、壁に貼られた手書きメニューもかなりの数。


以上、こちらは餃子各種の他にも、ナポリタン、オムレツ、チャーハン、カレー、ラーメン、クリームコロッケと、
私が(注:子供も)大好きな料理が豊富に用意されている。これは注文に迷うね。
上記以外にも、豚角煮、厚揚げ、グラタン、ビフテキ、黒酢の酢豚、麻婆豆腐など、和洋中いろいろ揃っている。
あと、この時世らしいメニュー「PCR検査キット」1800円もあった。頼んだ客が陽性だったら、どうするんだ!?


検査キットはさておき、これだけ種類があると仕込みが大変だろうが、店内は先述の男性店員ひとりだけ。

とりあえず、最初の注文は下記の「平日・月~木の午後3時~7時限定 世田谷餃子と生ビール」550円を選択。

※「ヘルシーな餃子」の記載がいいね!

生ビール単価が550円なので、実質餃子はタダ。立川『味源』が以前やっていた、瓶ビール&餃子セットと同じだ。
さらに、「にんにく餃子」520円も追加注文。最初にビール、数分後に餃子が焼き上がった。
2種類とも外観はほぼ一緒だが、手前が基本の「世田谷餃子」、奥が「にんにく餃子」である。


餃子周辺の黒いシミは、お皿の模様であり、油や焦げカスなどではないので、誤解のないよう(私も最初、見間違えた)。
中身の画像を撮ろうと思ったが、どちらも皮がしっかり閉じられており、
結局、せっかくの餃子を引き裂いてしまう結果に。見苦しいので画像は縮小して掲載するが、
  とりあえず「野菜が多め」なのはわかってほしい。

味自体は、野菜主体とはいえ、しっかり旨味を感じられる、なかなかウマい餃子。
やはり、餃子をメインとしているお店だけのことはある。
一方のにんにく餃子は、具材の3割をニンニクが占めるそうで、ひと口食べただけで強烈なインパクトが!
築地の『餃子と沖縄』のと同様、ニンニクたっぷりで私好みの餃子である。
どちらも、最初は何も付けずに食べたが、2個目からは、提供時に店員さんが推奨した、卓上の味噌ダレを使ってみることに。


神戸三宮や川崎でも、餃子を味噌ダレで食べるが、ここのタレはずいぶん酸味が強い。酢がたくさん入っているのかな。
あと、醤油も普通のタイプ(右側)だけでなく、「香味醤油」と記されたものも用意されている。


試してみたら、普通の醤油よりも、コクと旨味が増して、なんとなくしょっぱさが和らいだ印象。
ひと言でいえば「香味だ!」になる。よくわからない感想でスマン。でも、この醤油の方が餃子には合う気がした。
ちなみに、香味醤油の左に見える、追加注文の「エビスビール」は、メニュー表記(750円)よりも安い700円だった。

無事に餃子2人前を食べ終え、1日分の野菜を摂った(よね?)が、さらにもう2人前追加。
頼んだのは、鶏ひき肉に生姜とシソを入れた「鳥餃子」580円と、米粉皮を使用した、スープ入りの「水餃子」470円。
まずは鳥餃子が登場。やはり外観はさっきの2種類と同じ。


さっきよりキレイに皮を開けたので、中身の写真を載せる。シソも入っていて、全体的にグリーンだ。


こちらも9割野菜とのことで、鶏肉は少なめ。商品名は「しそ餃子」のは方がわかりやすいかも。
続いてとんすいとスプーン、そして熱々のスープに浸った水餃子がやってきた。


焼き餃子はみんな1人前5個だが、こちらは3個。だけどその分、サイズが大きめ。

※比較のため並べてみた

米粉を使用した皮は、一般的な茹で餃子よりもモチモチ。しかも、和風ダシのスープがウマい。
食事メニューにうどんはないが、このダシで「かけうどん」を作れば、ウマいのができそう。

ビールも飲み終わり、餃子4種も食べ終え、満腹一歩手前になったが、
壁メニューで「セタギョ名物一番人気」と書かれている、「モツの煮込み」610円が気になって仕方ない。


せっかくなので、シメとして「モツ煮込みご飯」670円として食べてみることに。


ご飯、スープ、シバ漬け、そしてメインのもつ煮込み。ぶっかけスタイルで食べるそうだ。
煮込みは、大根などの野菜が入らない、モツだけを短時間煮込んだと思われる、あっさりタイプ。


ひと口食べると、あっさりどころかしっかりとした旨味があり、ショウガやニンニクの風味も。これはイケる! 
先日食べた、『ダウドン』の「パンチ」も気に入ったけど、ここの煮込みはさらにウマい。
さすがは餃子居酒屋なのに一番人気の煮込み。それでいいのか、という疑問も残るが。

ご飯は硬くもなく、ちゃんと炊けており、スープはさっきの水餃子と似ているが、こちらの方が味濃いめ。
モグモグズルズルと一気に食べまくり、ちょうど満腹になったところでお会計。

滞在したのは1時間半くらいだったが、私と店員さん以外は、誰も来なかった。
千歳烏山には、昼酒を飲むヤツが少ないのだろうが、店員も彼だけというのは、メニュー数を考えると気の毒。
会計時にお話しさせていただいたら、彼が店主であった。以下でやり取りを紹介。
私「メニュー多くて仕込みが大変じゃないですか?」 店主「いやあ、今の時間はヒマですから…」
いや、時間はあるだろうけど、手間の方が心配なのだが。仕込み専用パートさんもいないようだし。
私「ほとんどの料理、ここで作っているんですか?」 店主「ハイ、すべて手作りです」
失礼だけど、本当かなあ。こんなに多くのメニューが全部自家製なんて、無理だと思うんだが。
私「餃子も煮込みも美味しかったです。また来ます」 店主「ありがとうございます。励みになります!」
最後はラーメン店『壱発』みたいな返答だったが(笑)、店主がマジメな方なのはよくわかった。

冒頭で書いたように、この日千歳烏山に来た理由は、「図書館で資料を借りるため」。
借りた本は当然、返さなくてはならない。近いうちにまた、この街を訪れることになる。
帰りは再び、世田谷餃子さんにお世話になるかも。「まん防」なんてクソくらえだ



世田谷餃子
東京都世田谷区南烏山5-17-12 2階
京王線千歳烏山駅西口改札より徒歩約30秒
営業時間 11時半~翌1時 金、土は翌2時まで 15時まではランチメニューあり
定休日 不定休だけど基本なし
※まん防期間の営業については不明
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実はお得なジャンボ餃子 三鷹『一圓』

2021年10月23日 | 餃子
コロナ禍以前は、数ヶ月に1度の割合で、友人・知人宅で「餃子パーティー」を開催していた。
私の役目は、餃子を100個分持参するだけ。他の参加者には別の料理や飲み物を用意してもらう。
大半が生餃子だが、「焼き」などの調理はほぼ他人任せで、私はただ飲んで食べてバカ笑いしているのみ。
割り勘ではないため、当初は安く済まそうと、業務用スーパーの特売品などを購入していたが、
近年は“餃子の大将”の称号(自称だが)に恥じないよう、値段より品質を重視し、まともな餃子を選ぶようになった。
よく買うのは、高円寺『赤天』や千歳船橋『ヤマタニ餃子店』など、拙ブログの【餃子】カテゴリーで紹介した名店ばかり。

そのような餃子宴会に欠かせないお店ながら、これまで紹介していなかったのが、中華食堂『一圓』さん。
吉祥寺の本店の他、三鷹の北口と南口、石神井に支店がある。屋号こそ一緒だが、経営者は違うかもしれない。
初めて入店したのは10年以上前。本店を訪問したところ、酒を置いてないことに気付き、あわてて退散。
同じ吉祥寺の井の頭通りにあった店舗に移動し、そこでジャンボな餃子とビールを楽しんだものだった。

※だいぶ前に食べたときの画像。大きさがわかるよう、つまようじを置いてみた

井の頭通り店は、4年前に惜しまれつつ閉店したが、すぐ隣には同系列の『篭蔵(かごぞう)』というお店がある。
こちらは餃子・点心のテイクアウト専門店で、宴会用や自宅用に、たびたび購入している。

ハナシは変わって。今年の4月頃に東京都が適用した、「まん延防止等重点措置」を覚えておられるだろうか。
通常の飲食店は21時までの営業だが、都内23区や一部地域は、1時間短い20時まで、という謎のルール。
1時間の短縮で、まん延が防げるのかは疑問だが、会社帰りの客目当ての飲食店が、苦しくなるのは間違いない。
一部地域とは、私の地元立川市や、八王子市、町田市などガラの悪い…じゃなくて、繁華街のある市ばかり。
その中には、吉祥寺がある武蔵野市も含まれていた。ちなみに吉祥寺も、実はガラの悪い人間が多かったりする。
一部マスコミも指摘していたが、JR三鷹駅は、南口こそ三鷹市だが、北口は武蔵野市なのである。
なので、北側の飲食店は、南側より1時間早く閉めなくてはならない。
これでは、南北にそれぞれお店がある『一圓』は、北側のお店が気の毒である。
不可解な規制に悩まされているお店を、微力ながらも応援するつもりで、北口店へ夕飯のおかずを買いに行った。

お店は、駅からちょっと歩いた場所にあり、やはり餃子がおいしい中華屋さん『大黒屋 三谷店』の手前だ。


訪問時は中休みの時間帯で、シャッターも半分閉まっていたが、


「餃子のtakeoutの方は中へどうぞ!!」のお言葉に甘え、シャッターの下から店員さんに声をかけて入店。


購入したのは、お店の看板商品「ジャンボ餃子」。1個110円×4で440円。


一般的な餃子だと、4個では少ないかもしれないが、こちらの餃子はとにかく重量感がある。


図ってみたところ、4個で300グラム超、つまり1個あたり約75グラムだ。

※容器と輪ゴムの重量も含む

有名チェーン『餃子の王将』が1個25グラムなので、一圓餃子4個は、王将餃子12個分=2人前に該当する。
王将は現在、餃子1人前264円(東日本地区)。これでもじゅうぶん安いが、重量比較では一圓はさらに安いのである。
さっき、「餃子パーティーには100個分持参する」と書いたが、こちらの餃子1個は2個扱いにしてもらっている。
3個分で計算すれば、34個=3740円で済むではないか。次回からそうしよう(笑)。
また、王将より安い中華チェーンもあるけれど、味の面を考慮すれば、そこで買うよりも断然お得である。

後日、今度は店舗で食事をした。餃子はプロの焼き立てを食べるのがもっともウマいからね。
アルコール提供禁止時期だったのでビールを頼めず、まずは餃子3個と「ミニチャーハン」350円を注文。
ここ三鷹北口店は、餃子は2個から頼めるのがありがたい。


しばらくして、餃子とミニチャーハンが同時に登場。


ここの普通の「チャーハン」は800円。メニュー表の写真と比較してみたところ、ミニは1/3くらいか。味は、やや塩分強め。
それより、久しぶりに店舗で食べたジャンボ餃子が、期待以上にウマいではないか。
自宅や友人宅で焼いて食べるのもおいしかったけど、やはりプロが焼いたのは格別。
たくさんの具材を包む皮は、もちろん自家製。分厚くモチモチで存在感あり。
そんな力強い皮の中身はこんな感じ。機械を使わず包丁で刻む野菜は、やや粗目で歯応えあり。


肉とのバランスもいいし、調味料を付けなくてもOK。大きくてもペロリとたいらげられる。
サイズは大きいけれど、味自体はオーソドックスかつ正統派であり、誰もが好きなテイストである。
女性の中には、「ここの餃子は大きすぎて苦手」な方もいるかもしれない。
ただし、「ここの餃子は味が苦手」という方は、申しわけないが、餃子に縁のない人生を送るしかないと思える。
とにかく、日本で生まれ育った人間ならば、一圓さんの餃子は絶対に気に入るはずだ。

この日、チャーハンのミニを頼んだのは、シメに麺類を食べたかったから。選択したのは「ほうれん草らーめん」730円。


ベースのスープは塩味で、具材はほうれん草、チャーシュー、ネギ、そしてシャキシャキの炒め玉ねぎ。


麺も一橋学園の『なにや』でおなじみ、ほうれん草を練り込んだ緑色の特製麺だ。
野菜主体でヘルシーかと思ったら、チャーハンと同様、スープがしょっぱい。酒がススム味付けである。
今度は、酒類販売が解禁されてから来ようと決意し…つい最近、待望の餃子&ビールを楽しんできた。

カウンター席に案内され、さっそく餃子4個とビール「中瓶」550円をオーダー。


餃子4個が、普通のお店の2人前にあたることは先述した。もちろん、冷えたビールとの相性は抜群。
ここで、壁に貼ってあったメニューに、「一圓セット」があるのに気付いた。


前回訪問時は、販売停止中と書かれた紙で隠してあったから、存在を忘れていた。
生ビール380円+餃子2個220円+めんま少々で550円は安い。瓶と生の違いはあれど、このセット+餃子2個にすればよかった。
ちなみに、レギュラーメニューはこちら。ヘタな撮影で、しかも縮小してあるので全然見えないだろうけど。


くわしいメニューや価格などは、お店のHPか食べログで確認してちょうだい。 ※HPはもうひとつある
この日はもう一品、食べたことのなかったメニューから、大好物のKTI=きくらげ玉子炒めも注文していた。


こちらでの商品名は「豚肉と卵とキクラゲの炒め物」680円。ご飯に乗せる「かけごはん」だと850円。
ひと口食べると、おおっ、ガツンと塩分、そしてニンニクの荒々しい味わい。
「熱い! ウマい!」とパクつき、思わず「ウーロンハイ」380円を追加注文。
塩ニンニク調味料として、餃子と絡めて食べてみたら、予想どおりウマさが倍増。


ついついウーロンハイもお替わりし、シメの食事がナシでも、大満足のまま退散。
餃子以外の商品はほとんど未食の私だが、かつて井の頭通り店で食べた醤油味のラーメンは、なかなかイケた記憶がある。

あさって25日から、東京都もようやく、飲食店の時間短縮要請が解除される模様。
もう、餃子&ビールの楽しめない日々なんて、まっぴらだよな。
これからも、一圓さんの店内で飲み食いもするし、テイクアウトも利用する予定だ。
個人的に、今後は高校野球秋季大会もあるし、明日24日は競輪の大レース・寛仁親王牌の決勝戦も行われる。
さらに今年は、よせばいいのにオリックス・バファローズが、まだ優勝争いを続けている!
ぜひ自宅で祝勝会をやりたいね。おつまみは当然、一圓の餃子だ。

ただ、日大三は明日の3回戦は勝つだろうけど、準々決勝であたりそうな東海大菅生にはどうかね。
親王牌の本命は1番車の地元・諸橋愛。あまり人気ないみたいだけど、三連単総流しで勝負!
首位オリックスは残り1試合で、2位ロッテが残り5試合でマジック4。今日の日ハムには、引き分けてほしかった…(嘆)。
どうも祝勝会どころか、ヤケ酒をくらう日々になりそうな予感がしてならない。
その点、どんなときでも期待を裏切らずおいしい、一圓餃子は本当にいいヤツだな(笑)。



一圓(いちえん) 三鷹北口店
東京都武蔵野市西久保1-6-21
JR三鷹駅から徒歩約6分
営業時間 火曜〜土曜11時〜15時40分、17時〜21時 日曜・祝日は20時まで
定休日 月曜
※日曜以外の営業時間、25日からは以前と同様、22時までかも?
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住宅街の中にある餃子屋さん 恋ヶ窪『餃子屋さん』

2021年10月06日 | 餃子
ちょっと前に、「持ち帰り専門の餃子屋さんに行く途中、『きっちんコバヤシ』さんを発見した」と記した。
今回紹介するのは、その餃子屋さん。ブログタイトルでおわかりだろうが、店名も『餃子屋さん』である。
きっちんコバヤシを出て、まっすぐ南下。玉川上水を渡り、住宅街をうねうねと歩いていく。
日が沈むのが早まり、すっかり薄暗くなった中、舗装されていない私道のような歩道の先に、灯りを発見。


どうやらここが…


お目当ての『餃子屋さん』だ!


店頭のメニュー看板の隣には、「心をこめて手作りしてます」のキャッチコピーも。


メニュー表の撮影を忘れたので、後日撮りなおした。下記画像だけ明るいのはそのためである。


「柚子餃子」と「蕗のとう餃子」は季節限定メニュー。他の商品も、時間帯によっては品切れになることも。
店頭の受け渡し口には呼び鈴もあったが、奥に人がいるのが見えたので、呼んでみたところ、
「はいはーい」と女性が出てきた。この方が、店主の住田さんであろう。
お店のHPによると、店主はホテルのレストランや、ラーメン・餃子専門店での勤務経験があるとのこと。
その後は研究・改良を重ね、国産食材のみを使った無添加の餃子を完成させ、自宅を改装した持ち帰り専門店を開業。
住宅街の中にある自宅兼店舗ゆえ、素人の方が始めた店、という印象を与えるかもしれないが、
店主は接客も調理も、経験豊富なプロであり、愛想がいいのも当然ながら、餃子自体も絶品であった。

初回は、基本の「餃子」330円と、「しそ餃子」360円、「水餃子」420円を、冷凍したものを購入。


こちらの餃子は、常温だとコラーゲンが溶け出してしまい、品質が落ちてしまうため、生餃子は扱っていないとのこと。
すぐに帰宅して冷凍庫に入れ、深夜に、缶ビールのお供として楽しむことにした。
どの餃子か判別できるよう、しそ餃子には「しそ」と書かれたシールが貼られており、


冷凍餃子の焼き方は、同封されたお店のパンフレットに記載してあり、


水餃子にもちゃんと、作り方の説明書が付いている。こういう気配りがありがたいよね。


この日は、一番調理時間が短そうな水餃子を食べることに。


1人前10個、茹で上がったらお皿に並べる。美しくない盛り付けだが、食べるのは自分なので許してくれ。


最初は何もつけず、2個目からは生姜醤油を使用した。ひと口食べると、中身のアンからジュワっと旨味がしたたる。
コラーゲンというか、スープが練り込んであるようで、なぜか甲殻類の風味も感じた。
むっちりとした皮の歯触りもよく、10個の餃子を一瞬でたいらげてしまった。
※現在HPでは、「水餃子」は8個430円と記載されている

翌日、「餃子」と「しそ餃子」を焼いてみた。こちらがベーシックの餃子。


中身はこんなかんじ。たくさんのヒダで丁寧に包んであったので、開封するのが申しわけなく感じた。


水餃子同様、肉汁したたるアンで、最近食べた新規の餃子では、一番ウマいね。
しそ餃子も、皮や基本のアンは同じだと思うが、皮から透けて見えるグリーンが美しい。


旨味の強いアンと、爽やかな紫蘇の風味がマッチしている。


期待以上のおいしさだったので、他の種類も試してみたくなり、数日後に再訪。


JR西国分寺駅から歩いてみたが、最寄り駅は西武線の恋ヶ窪のようだ。
この日は水餃子以外の5種を冷凍で、さらに店主が焼いたのを食べてみたかったので、普通の餃子を焼きで注文。
なお、「焼き」の注文は2人前からで、電話での予約がオススメとのこと。
「12分ほどお時間いただきますよ」と告げられたので、その間に近くのコンビニへ行き、缶ビールを購入。
約10分後、店に戻ったらすでに用意されており、冷凍餃子は専用の保冷バッグに入れてくれた。


このバッグは、今後の買い物にも、ありがたく使用させていただく。

お店の斜め前くらいの位置に小さな公園があるが、あまりに狭く、薄汚い男(私)がいると、他の方が利用できない。
なので、二番目に近い「上水本町地域センター公園」で、焼き立て餃子を食べることにした。
こちらは面積も広いし、ちゃんとテーブル席もある。


平日の昼14時台ゆえ、他に利用者はおらず、私を見ているのはポニーちゃん遊具(※正式名称不明)のみ。


遠慮なくテーブル席を占拠し、缶ビールと餃子を楽しませてもらう。


予想どおり、綺麗で均一な焼き色である。やっぱりプロは違うね。
2人前は10個だが、「1個オマケしておきましたよ」とのこと。ありがとうございます。

ハシも小皿も用意してこなかったので、お行儀悪く手づかみで食べさせていただいた。
真っ昼間から公園で飲酒している時点で、お行儀もクソもないけどさ。
焼き立ての餃子屋さんの餃子、最初のひと口は…「熱い!」。まあ当然である。
ビールで口内を冷まし、再度かじると…おおっ、やはりウマい!
野菜と肉がバランスよく混ざり、鶏ガラ、手羽、もみじなどを煮出した(HPの情報)スープを加えたアンを、
皮で丁寧に包み、それを抜群の焼き具合で仕上げる。そんな餃子、ウマいに決まってるよな。
缶ビールがすぐに空いたし、たまに通りかかる近隣住民の視線が冷たいので、残りは帰宅してから食べることに。
時間がたつと、皮の食感が悪くなるため、レンジで温めても美味しさは復活しない。
どこの餃子にも当てはまるが、特に餃子屋さんの餃子は、焼き立てに限る

ここからは、後日焼いた他の餃子を一挙に紹介。
これは「エビ餃子」と「ホタテ餃子」、どちらも1人前5個で400円。オレンジ色が透けている上の方がエビだ。


エビ餃子の中身はこのとおり。ジューシーな具材とぷりぷりのエビがよく合う。


ホタテ餃子は、細かく刻まれたものがたくさん入っていた。


こちらは別の日に焼いた「あさり餃子」360円。


当然のようにあさりが入っているのだが、アンとの比較ではやや印象が薄い。


これからの季節は、水餃子をお鍋に入れてもおいしいだろうし、餃子パーティもやりたい。
季節メニューの柚子や蕗のとうの餃子、いつも売り切れている「春巻」もまだ食べていない。
専用バッグもいただいたし、「餃子屋さん餃子」は、今後も利用する機会が多そうだ。

そういえばHPには、「孫たちも応援してくれています!!」のセリフと、かわいいお孫さんたちが掲載されていた。


餃子も好きだが、実は小さなお子さんも大好き(なんかアブない…?)な私には、たまらない画像である。
私もお孫さんたちと一緒に、『餃子屋さん』を応援していこうと思っている。



餃子屋さん
東京都小平市上水本町3-8-13
西武線恋ヶ窪駅から推定徒歩8分、JR新小平駅からは約18分、西国分寺駅からは約25分
営業時間 11時~19時
定休日 月、木、その他不定休
※お店の名前、正しくは『住田さんの餃子屋さん』かも
コメント (2)
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ここの餃子はやっぱりウマい! 千歳船橋『ヤマタニ餃子店』

2021年06月07日 | 餃子
今回のブログタイトル、ひねりがなくて申しわけないが、
過去にも何度か述べてきたように、『ヤマタニ餃子店』の餃子はウマいのである。
こちらのお店のオーナーは、国分寺で『ぴぐもん』という居酒屋も経営しており、
当店の人気メニューであった、「餃子」の専門店を、世田谷区の千歳船橋でオープンしたのが2016年。
その後、ぴぐもんは閉店したが、ヤマタニ餃子店は隣駅の経堂と祖師ヶ谷大蔵にも支店を出し、現在に至る。
「餃子の大将」を自称する(山下清さんを意識)ほど餃子を愛し、いろんなお店で食べてきた私が、
一番好きなお店は高円寺『赤天』なのだが
一番ウマいと思っているのが、ぴぐもん=ヤマタニ餃子店なのである。

ここで、ぴぐもん紹介時にも載せた、ヤマタニ餃子店のレギュラー商品「特製餃子・焼」の画像を再掲。


写真は2人前で、1人前は現在429円。「にんにく・にら」の有無を選べ、私は当然「あり」を選択。
普通よりやや大きめで、丁寧に包まれた皮の中身となるアンは、よく練り込まれた肉が主体。
けれども臭みやしつこさはなく、口に含むと旨味が充満。餃子は野菜多めが好みだが、ここだけは例外。
また、しっかり味も付いているので、調味料ナシでもイケる。
シソ、チーズ、海老入りなどもあるが、基本のアンが優れているので、どの具材とも合う。
以上、ここの餃子について解説してきたが、ぴぐもんのときも、同じようなことを語っているので、
気になる方は、そちらも見ていただきたい→こちらをクリック

とにかく素晴らしいヤマタニ餃子だが、いかんせん、私が小田急線に乗る機会が少ないため、
お店で食べた回数はごくわずか(持ち帰りはよく買っていた)。国分寺にあれば、頻繁に通うんだけどねえ。
ここからは、数年前に経堂店で食べたときの様子をお伝えする。
訪問したのは夕方16時台、私の大好きな日が沈む前の酒+餃子だ。
まずはメニューから。現在は少し値上げし、さらに税込表示になっている。




まずはホッピーセットの白を注文すると、お通しのキャベツサラダが出てくる。

※お通し220円、酒類注文客のみ

振りかけられた、オレンジ色の人参ドレッシングがおいしい。当然、お店のオリジナルだ。
しばらくすると、まずは「まるごと海老餃子・水」が完成。


一尾丸ごと入った海老と肉々しいアン、そしてチュルンと歯触りのいい皮との組み合わせが秀逸。
続いて、「特製餃子」と「チーズ餃子」が焼き上がった。


あまり美しくないが、皮をめくった中身の画像を。こちらが基本の「特製」。肉のピンク色が鮮やかだ。


こちらが「チーズ」。ベースは特製と同じ。チーズが濃厚な旨味をさらに増幅させる。


ホッピーもお替りし、別の餃子も食べたりして、すっかり酩酊&満腹で「ごちそう様です」。
この日の餃子は、オーナーではなく若手の社員が焼いていたように、部下も順調に育ってきた印象。
その後も経堂店は、テイクアウトの購入で何度か利用したが、オーナーとは会えずじまい。
既出したように、祖師ヶ谷大蔵にも支店を出したし、経堂店は部下に任せ、そちらで働いていたのだろう。

以降は、忌々しいコロナ禍もあり、最後の訪問から、約2年ほど空いてしまった。
最近のヤマタニ餃子店さんは、経堂店は臨時休業、他の2店舗も時短かつ酒なし営業を続けている。
そんなお店を応援するため…というか、あの餃子がモーレツに食べたくなったため、先日、千歳船橋店を訪問。
この日は、オーナーのひとり営業。コの字カウンターの店内席は、イスの数を減らし間隔を空けていた。
あと、おつまみメニューを絞り、定食や油そばなど、食事客向けのメニューが増加。


「どうもご無沙汰してます」と店主に挨拶し、さっそく餃子2種と油そばをオーダー。
以前は大勢の客でにぎわっていた千歳船橋店だが、この日の客は私だけ。
さすがのヤマタニさんでもこうなるか…とさみしく感じたが、その後は食事や持ち帰りの客が次々と訪問。
全盛期ほどではなかったが、店主はひとり回しのため、調理、接客、(持ち帰り注文の)電話応対と、忙しそうであった。
お酒を注文した客も何人かいたが、提供できないことを店主が詫びると、納得したのかソフトドリンクに変更していた。
揉めないのはさすが世田谷区民…というか、この辺の人は「都内の酒提供禁止」を知らないのか(苦笑)。
ノンアルコールビールなどもあるようだが、私は「ウーロン茶」330円を注文。
無論、「ちょこっと焼酎を入れてください…」といった、お店を困らせる要求はしない。
ちなみに、現在はドリンク注文は必須ではないようで、食事客にはジョッキ入りの冷水が提供される。

さてハナシは戻り、久々のヤマタニ餃子を味わうことに。まずは、「特製餃子・にんにくにらあり」429円。


個人的には、店主が焼いたのを食べるのは、約4年ぶり。相変わらずイイ焼き色である。
ひと口かじれば、焼き立てならではの熱気とともに、強烈な肉の旨味が口内にあふれ出す!
感想はただひと言、「やっぱりウマい!」だ。
ただ、ヤマタニ餃子をシラフで食べるのは、たぶんこの日が初めて。濃い味付けゆえ、酒が欲しくなった。
こんなにウマい餃子を、酒ナシで食べるなんて、ツラすぎるよ…。

もうひとつの餃子は、最近メニューに加わったと思われる「お好み焼風餃子」462円。


「紅しょうが餃子」に、ソース、マヨネーズ、削り節、青海苔をかけ、お好み焼き風に仕上げたもので、

※わかりづらいが、アンには紅ショウガ入り

以前紹介した、八王子の餃子専門店『餃子のパプア』にも、同様のメニューがある。
それから数分後、これも初めて食べる「しょうゆ油そば・並」726円が完成。


当初は、祖師ヶ谷大蔵店のランチタイム限定商品だったのだが、千歳船橋店でも提供されるように。
こちらは横からのアングル。スープ付きが嬉しいよ。


具材は、大きめカットのチャーシューに、メンマ、かいわれ、ネギ。底のタレと、よく混ぜ合わせてから食べる。
いざ麺をすすってみると、タレの風味が独特で、シンプルなようで複雑な、クセになるテイストだ。
醤油タレには、メンマの旨味のようなものが溶け込んでいるのだが、バカ舌の私には、もちろん味の正体はわからない。
味の濃さもほどよく、いずれにしても、麺150グラムの並では足りないウマさであった。
次回は300グラムの大盛か、もうひとつの「麻辣油そば」に挑戦だな。
なお、付け合わせのスープも、ショウガ風味でウマかった。つけ麺風にして食べればよかったかな。

最後に、もうひと皿だけ餃子が食べたくなり、「しそ餃子」429円を追加注文。

※ニラと区別つかないだろうけど、刻んだシソが入っている

焼肉屋でミント味のガムを噛むかのように(←全然違うのでは?)、お口を爽やかにしてからお会計。
「相変わらず美味しかったです」とオーナーに告げて退店。マスク内のにんにく臭が、実に心地いいね。

美味しかったのは事実だが、ヤマタニ餃子は、異様に酒が欲しくなるという危険性(?)に気付いてしまった。
餃子+ビール、あるいは餃子+ホッピーという、麻薬のように魅力的な組み合わせを味わうためにも、
次回は酒類販売OKの時期に行かなくては。



ヤマタニ餃子店 千歳船橋店
東京都世田谷区経堂4-7-8
小田急線千歳船橋駅から徒歩約1分
営業時間 現在は11時半~20時 19時半ラストオーダー
定休日 月曜(祝日は営業し、翌日火曜が休み)
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日伊合作の餃子と麺類 西武柳沢『一八亭』

2021年04月02日 | 餃子
数年前のことだが、友人がSNSで、ちょっと変わったラーメン店を紹介していた。
お店の名前は『一八亭』といい、屋号自体は奇抜ではないのだが、
イタリア人のシェフがいて、生ハムやチーズを使用した、餃子や麺類を提供しているらしい。
調べてみたところ、シェフはお店の娘婿らしく、ローマ出身の彼が働くようになってから、
イタリア~ンな中華メニューが加わったようだ。
最寄り駅は西武新宿線の西武柳沢だが、私は電車代をケチって、JR三鷹駅から徒歩で向かった…疲れた。

到着したのは夕方。外観はごく普通だが、確かに、イタリア人らしき方が働いている。
 ※お店のHPより拝借

店内に入ると、厨房を囲むようにカウンター席があり、奥には団体客向けのテーブル席も。
厨房は意外と広いのだが、この時間はシェフのひとり回し。そのせいか、少しお疲れの様子。
私が入店したときも「お好きな席へどうぞ」と小声だったし、オーダー時の受け答えも、うなずくだけでほぼ無言。
イタリア人は全員陽気だと思い込んでいた私は、ちょっとカルチャーショック。
だが、こちらのお店は、通常は11時~翌朝4時半まで営業している。やっぱり疲れてるのかな。
その後、友人に教えてもらったのだが、昼の時間帯はイタリア人旦那、夜は日本人奥さまが店番だそうで、
夜になっても旦那(本名は「ジャンニ・ジャンマリオリ」さんらしい)は退店せず、客席で晩酌を楽しんでおり、
忙しくなると、席を立って奥さまを手伝うとか。やはり、お店には長時間滞在しているようだ。
ちなみに晩酌は、メニューにない洋風おつまみとワインだって。「洋風おつまみ」、気になるな。

さて、初訪問時の私が最初に頼んだのは、びんビール550円と餃子3種。
ドリンクは他にも、サワー類やハイボールなどの定番や、ワインも当然、白と赤の2種を用意。
また、ここ一八亭さんは料理メニューも多彩で、特に餃子などの点心類は豊富。
今回のブログカテゴリーも、「中華食堂」や「居酒屋・バー」かで悩んだ挙句、「餃子」にしてみた。
最初に完成したのが、茹でるタイプの「モッツァレラの水餃子」。通常は590円だが、3個だと330円。


モッツァレラチーズを包んだ皮に、トマトソースとチーズをかけた、ビールに合う餃子だ。
「ビールお替わり」の注文と同時に、「焼き餃子」430円(ハーフ230円)と、


「海老にら餃子」550円が焼き上がった。


こちらの創業は1985年。イタリア旦那が働く前から存在したと思われる焼き餃子は、当然イタリア風ではなく、
和風タイプ…イヤ、厳密には中国風になるのか。とにかくオーソドックスな餃子だ。
海老にら餃子は大きめのが4個。中には小エビがいくつも入っている。

※できれば、鉄板に残った汚れを取り除いてから盛りつけてほしかった

途中でウーロンハイ370円に変えて、餃子3種を食べ終わったところで、シメのお食事を注文。
選択したのは、お店の一番人気らしい「油そば」730円。


自家製の太麺にタレを絡め、削り節とネギ、そしてチーズを振りかける。
日本(たぶん多摩地区)発祥の油そばに、イタリア産パルメジェーノチーズを加えた、日伊合作メニューだ。
なお、「パルメジェーノ」という表記は、お店HPに従ったもの。イタリア風の正しい発音なのかな?
油そばなので、よく混ぜてから食べることに。さっきの画像では見えなかったが、チャーシューもちゃんと入っているよ。


チーズは入るものの、油そば自体の味が濃いので、さほど気にならなかった。もっと個性的なテイストを期待したのだが。
カルボナーラ風の「ローマのまぜそば」や、トマトソースの「トマトのまぜそば」にしておくべきだったか。

それから数ヶ月後、三鷹から歩くのはしんどかったので、西武柳沢駅からのルートで再訪。
ただし、駅近くの『どさん子』でラーメンを食べたあとだったので、食事はせず軽く飲むだけに。
友人に聞いたとおり、夜の時間帯は奥様がひとり回しで、旦那さんは客席で飲んでた(笑)。
注文したのはびんビールと、おつまみ「3点盛り」630円、そして「サルシッチャ餃子」550円。
ラーメン店の「3点盛り」でよく使われるのは「チャーシュー」「メンマ」「味玉」で、店によってはザーサイやキムチも。

狛江『狸小路』の「とりあえず三点盛」350円

ところが、一八亭さんは、さすがはイタリア人シェフがいる(そして飲んでる)お店。
3点盛りが「カポナータ」「生ハム」「チーズ」と、イタリアン仕様だ!


本当はビールより、ワインの方が合うんだろうけど、私はワイン飲むと悪酔いしちゃうので…。
しばらくすると、サルシッチャ餃子が焼き上がった。


一見、「おやき」みたいだが(?)、中にはお肉の塊とモッツァレラチーズが詰まっている。


中身のイタリアンソーセージ(お店メニューの表記より)は、肉々しいけどハーブなど調味料も効いており爽やか。
濃厚チーズとの相性も最高だし、一八亭さんの餃子では一番のおススメだ。

緊急事態宣言などいろいろあり、久々となった3度目の訪問は、先述した友人と一緒に昼間から飲みに行った。
せっかくなので、こちらの餃子・点心類をすべて制覇すべく、未食メニューを注文させてもらった。
こちらが「水餃子」430円。さっき書き忘れたけど、焼き餃子はニンニク入りだが、水餃子はなし。


シンプルだけど旨味が強く、皮の歯応えもヨシ。餃子ではサルシッチャの次にオススメだ。
こちらは「焼売」550円。自家製らしく形が不揃いだが、それがまたイイ。


最後の紹介は、世界三大珍味のひとつを使用した、「トリュフわんたん」690円! 


ただ、私自身はいいトシこいて、トリュフを食べた記憶がない。誰かの結婚式で出たかもしれないけど。
トリュフと思われる黒い粒々を、生ハムと一緒に味わってみたが…残念ながら、私の苦手な味であった。


口に含んだ瞬間、「お前はやめとけ!」と、脳内から命令がきた。なので、残りは全部友人に食べてもらった。
無論、原因はお店でもトリュフでもなく、私の貧乏舌のせいである。
トリュフが苦手でない方は、ぜひ食べてみてほしい。

他にもいろいろ一品料理を頼み、結構長い時間飲み食いしたため、我々以外のお客さんがいなくなってしまった。
イタリア旦那も、休憩したそうなので(推測だが当たってるはず)、シメを食べて帰ることに。
私がオーダーしたのは、飲んだあとに最適な「塩らぁめん」690円。


油そばのときにも記したけど、こちらは自家製麺を使っている。滋味あふれるスープも、当然自家製だろう。
結局、実は満腹だったのに、残さず食べてしまった。ここのラーメン、ウマい気がする

失礼ながら、一八亭さんのことは、イタリア風のメニューがある変わったお店だと捉えていたが、
普通の商品もしっかりしている。先代(娘さんの父親?)は腕のいい職人だったのだろう。
もちろん、現店主も頑張っていらっしゃる。友人が頼んだのは、イタリア旦那の母国の味を取り入れた、
味噌ラーメンにカポナータとリコッタチーズを加えた、日伊合作商品「味噌ポナータ」890円!


友人も結構飲み食いしたはずなのに、しっかりたいらげていたから、味には満足しているようだ。
こちらには他にも、ラグーが入る「味噌ラグー」や、バジル使用の「ジェノベーゼ」などもある。
これからも、イタリア旦那と日本人奥様による、新たな日伊合作メニューに期待したい。
「汁なしケチャップ炒めそば」とか作ってほしい…って、それはただのナポリタンだ。

日が沈む前に飲める、「イタリアンバル兼ラーメン店」は、私にとって貴重な存在。
食べていないメニューも多いし、一八亭さんには今後も通い続ける予定だ。
なお、店内には漫画本もたくさん置いてあり、ひとり酒でもさみしくないよ…たぶん。



一八亭(いっぱちてい)
東京都西東京市柳沢2-1-23
西武線西武柳沢駅から徒歩約7分、三鷹駅からは徒歩約45分、近所に「東伏見稲荷神社」というバス停あり
営業時間 火~土、祝日、祝前日 11時~翌4時半 日 11時~23時半
定休日 月(祝日の場合は11~23時半)
※現在は毎日、21時閉店です
※くわしくはお店のHPにて→https://ippachitei.com/
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