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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

安い、ウマい、卒業できない(?)名門大学 分倍河原『ホルモン大学』

2020年08月04日 | 定食、食堂
新型コロナウイルス騒動以外にも、なにかと不愉快なことの多い今日この頃。
たとえば母校野球部の準々決勝敗退とか(笑)。笑ってられない試合内容だったが。
こうなったら、ウマいもんでもガッツリ食べて、気分を晴らすしかない…
そんなとき、私がよく利用するのが、分倍河原の焼肉屋さん『ホルモン大学』


お店の場所は、以前紹介した、ラーメン居酒屋『しょうちゃん』のすぐ近く。

※しょうちゃんの「W背脂こってり豚骨ラーメン」

以降で、こちらのお店について語っていくが、料理などの画像はこれまでに撮りためたもので、
母校敗戦で大量ヤケ喰いしたわけではないので誤解のないように。

創業は1972年。お父さん、お母さん、息子さんで営む、家族経営の庶民的なお店である。
店内はテーブル席3つとカウンターに5席。カウンターには写真のロースターがふたつ設置してある。


ホルモン大学さんのおすすめポイントは、ズバリ「安さ」
こちらがメニューの表面。お肉などの焼き物や食事類ほか。毎度のことながら、影が映りこむヘタな撮影ですまん。


裏面にはドリンクや一品料理。厨房やお店のサイズを考慮すると、品数豊富である。


お肉の最高値は「牛タン塩」の580円。「キリン瓶ビール」も大瓶で500円。格安チェーン店よりも安いぞ。
もちろん、量が少ないわけでもなく、こちらは「バラ塩」350円と「豚ホルモン」300円。


1人前としてはじゅうぶんな量だし、豚ホルモンはつい最近まで250円だった。
下記画像は、ホルモン1人前を焼いているところ。大小サイズは異なるが、全部で13切れもあった。


肉が丸まらないよう、切れ目が入っているのも嬉しい。タレに漬けこむ手間などを考えると、300円でも破格である。
こちらのお店には、友人たちとも訪問したことがあるが、大半はカウンター席でのひとり焼肉だ。
「最初はタン塩」「濃い味はあと回し」「火は通しすぎない」「野菜も喰おう」など、焼肉にもセオリーがあるようだが、
好きなモノを、好きな順番で、好きな焼き加減で、好きなだけ食べるのが私の流儀だ。
以前、珍しく“最初は塩”を試してみようかと、「肩ロース」「ピートロ」「カルビ」の塩を先に食べたところ、


すぐにお腹いっぱいになってしまい、その日は結局、一番好きな部位のタレ焼きを、あまり食べられず(苦笑)。
トシのせいか、最近は胃が小さくなったよ。まあ、「あまり食べられず」と言いつつ、しっかり2人前たいらげたが。
私が好きな部位は、脂が乗った「カルビ」や「肩ロース」など、わかりやすい味の部位(←子供かよ)。

※「カルビ」1人前をすべて焼いたところ

そして、さきほど「一番好きな部位」と記した、ここの一番のオススメはハラミである。


メニューには「ハラミ」としか記載されていないが、タレでも塩でも注文可能(「肩ロース」も同様)。
下記画像は、塩とタレをそれぞれ焼いたところ。さっき、ホルモンの画像にも映っていた白い物体は「ニンニク」だ。


歯応えよく、脂も適度で、旨味はしっかり。そんな素晴らしいお肉が1人前450円!
ホルモン大学より高いハラミを出す店は多い。というか、ここより安い店は希少だが、味で上回っている店はほとんどない。
私自身は、高級焼肉店で食べた経験はほとんどないし(叙々苑くらい)、価値観は人それぞれ異なるけれど、
ハラミはここのでいい。と最大文字で主張しておく。

他に、私が毎回必ずオーダーするのが、この「つつみ菜」250円で、写真は2人前(奥はハラミ)。


野菜嫌いゆえ(←やっぱり子供か)、飲食店ではサラダなど滅多に注文しない私が、唯一欲する野菜料理、
それが焼肉屋のサンチュであり、ホルモン大学のつつみ菜である。熱々の肉を包んで食べると実にウマい。
そして、もうひとつ必ず頼むのが、さっきのホルモンやハラミの画像に映りこんでいた「ニンニク」100円だ。

※ハラミ画像のアップ

ロースターの端っこに置き、弱火というか余熱でじっくり焼くと、ホクホクの食べ頃になる。


見た目はよろしくないけど、食べるとおいしいし、臭みもなくスタミナも抜群。
そもそもニンニクは、生だとお腹を壊したりするから、じっくり加熱するといいんだよね(←漫画「美味しんぼ」で得た知識)。

ホルモン大学さんには、キムチやサラダの他、「野菜炒め」や「ジャン玉」などの一品料理もある。
ジャン玉とはジャンボ玉子焼きの略で、ジャン=打鐘ではないのでご注意を。このネタ、競輪ファンにしか伝わらないね。
「ライス」を頼むお客さんが多いが、「チャーハン」も人気商品。これら焼肉以外のメニューは、お母さんの担当だ。
私も「チャーハン」と「味噌ラーメン」を食べたことがあるが、先日は初めて「ラーメン」500円を注文。


具材はネギ、ニラ、人参、モヤシ、ワカメ。お肉は入ってないので、残っていたハラミを追加。


焼肉のシメゆえ味は薄口。濃い味が好きな私は、残った焼肉タレを混ぜた。
ラーメンを食べ終えひと息ついていた私に、お父さんが「どうぞ」とお水を持ってきてくれた。


以前は、肉類の調理はお父さんが担当していたが、近年は息子さんに任せ、自身はサポート役に徹している。
さらに今年からは、爪のネイルが鮮やかな、若い女の子が手伝うようになった。
聞いてみたところ、やっぱり店主夫妻のお孫さんで、お店で働く息子さんの姪にあたるお嬢さんらしい。
二代目、さらに三代目候補まで出現し、ホルモン大学さんの将来は安泰のようだ。
もちろん、お父さんとお母さんもまだまだ元気だし、これからも現役で頑張ってほしいよ。
お会計してお店を出たら、入口近くの壁面に、写真の「感染防止徹底宣言ステッカー」が貼ってあった。

※ピンボケ失礼

8月中は、22時までの営業となるが、感染対策はしているようなので、安心して食事ができる。
さすがの私も最近は、お店を出たらすぐにマスクを装着する。正直、息苦しいし面倒ではあるが、
マスク内に閉じ込められた、焼肉の香りを食後もしばらく楽しめるのは悪くないかな。
ちなみに、店内には煙を吸うダクトもないため、帰宅後も服についた匂いでメシが喰えるぞ(ウソ)。

最後に、屋号『ホルモン大学』の由来について。以前、テレ東の「アド街ック天国」の分倍河原特集で紹介された際、
お父さんが「オレが大学行けなかったから、この名前にしたんだ」というようなことを語っていたが、
それはお父さんの照れ隠しであり、事実とは異なる。
だいぶ前に、私がご夫妻に聞かせていただいた由来は、以下のとおりであった。
「府中には東芝とかNECとか大きな会社があるでしょ。
このお店ができた頃(注:今から50年ほど前)は、地方から来た若い社員が、この周辺に大勢下宿していてね。
みんな高校を出たばっかりで、食べたい盛りだけど、そんなにお金は持ってないでしょ。
そんな若い子たちでも、安い値段設定で安心して焼肉を食べられるよう、この店名にしたんだよ」


そう、ちょっとユニークな『ホルモン大学』という屋号には、
「大学生くらいの世代の若者たちに、たくさんのお肉を安く食べさせてあげたい」
という、ご夫妻の愛情が込められていたのである。この逸話を聞いたとき、感動したのは言うまでもない。
とりあえず、東芝やNECはこちらのお店に、「社員がお世話になりました」と、巨額の寄付金を贈呈するべきだな。

若者ではない私が、こちらに入学(初訪問)してから、およそ10年の月日が流れた。
最近では他の焼肉店に行っても、「ホルモン大学の方が安くてウマい…」と母校(?)への愛情は募るばかり。
現在10年生の私だが、ホルモン大学は一生卒業しないつもりだ。
今後、書く機会はなさそうだが、履歴書には「最終学歴:ホルモン大学」と記入する。



ホルモン大学
東京都府中市美好町1-40
JR&京王線分倍河原駅から徒歩約5分
営業時間 火~土 17時~23時 日・祝は17時~22時 食事のラストオーダーは1時間前
定休日 月曜、年末年始
※人気店なので予約した方がいいです
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