明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

ハヤシさんのハヤシで一杯 上北沢『ハヤシヤ』

2023年11月27日 | カレー、ハヤシ
前回の文末でチラッと紹介した、上北沢『ハヤシヤ』の「ハヤシライス」。


この店を知ったのは、「千歳烏山 ハヤシライス」で検索したところ、
やはり前回紹介した、駅南口の『もつやき処 い志井』と一緒に、3つ隣駅のこちらがヒットしたのだ。
珍しいハヤシライス専門店、しかもダイニングバーらしいので、ちょっと気になり行ってみたところ、
「本日貸切」で入店できず。お店のSNSを確認してから向かったのに…。


「日本一臨時休業に出くわす男」を自負しているため、貸切ならば仕方ないと、気落ちはしなかったが、
さすがはオレ(苦笑)、2度目の訪問では、しっかり臨時休業に出くわした。 ※のちに店主の体調不良と判明

2度の空振りにも懲りず、数日後に世田谷区の図書館を利用した帰りに、3度目の訪問。
この日は外に看板が出ており、営業中であることを確認し、入口ドアを開けて階段を上っていく。


店内はさほど広くはなく、カウンター席と、奥にテーブルがひと席。


男性店主にカウンター席に案内され、「食事だけでもいいですか」と確認してから、ハヤシライスを注文。
店主は、ハヤシソースを加熱したのち、お皿に雑穀米を盛り付け、ソースをかけて提供…ではなく、
紫キャベツ、クミン味のレンコン、赤ピーマンを乗せてバーナーで炙り、オイルとオレガノと黒胡椒をかけてから、
最後にカイワレをちょこんと乗せ、お店の看板商品「ハヤシヤのハヤシライス」900円が完成。
冒頭とは別のアングルも掲載。他では見かけない、個性的なハヤシライスである。


まずはハヤシから食べてみると、玉ねぎ主体の甘さを感じたのち、塩味や酸味や旨味、そしてオレガノの香りがやってくる。
次に、ライスと食べてみたら、おお、ハヤシのしょっぱさが抑えられ、さらに旨味が増幅したではないか。
見た目は変わっているが、ここのハヤシライス、なかなかウマいぞ!
雑穀米にはコーンも入っていて、甘味でハヤシを引き立てていたし、


他にも、クミンで味付けされたレンコン(黄色いのはそれが理由)や、炙ったピーマンなども存在感があり、
ひと口食べるたびに、異なるテイストが楽しめるため、スプーンが止まらず。

この日は、別の店に飲み行く予定があり、ハヤシライスを食べ終えたらお会計、のはずだったが、
あまりのウマさに気が変わり、さらに単品ハヤシを追加し、軽く一杯やることに。


バーなのでなんでも揃っているが、ドリンクはいつものウーロンハイ(商品名は「お茶割」)500円を注文。
単品ハヤシは、ご飯はもちろん、野菜やオレガノなどの装飾もなく、ソースのみ。


ご飯がないので、結構しょっぱく感じてしまったのか、ウーハイがすぐ空いてしまった。
せっかくなので、店主に「ハヤシに合うお酒」をたずねたところ、下記のワインをオススメしてくれた。


こちらは、「鹿踊り」と書いて“ししおどり”と読む、珍しいオレンジ色の国産ワインらしい。


味の感想は「これは……ワインだ」である。ワイン音痴で申しわけない。
価格は、会計でハヤシライスとウーハイに1580円足されていたので、単品ハヤシが600円、ワインが980円と予想。
食事中は互いに無言だったが、お酒を頼んでからは、店主といろいろお話しさせていただいた。

お店の屋号『ハヤシヤ』は、ハヤシライスを出すからではなく、店主の名字がハヤシだったから
開店当初は普通のバーだったが、常連客から「ハヤシヤなのにハヤシはないの?」とたずねられ、
ランチだけでなく、夜もハヤシライスが食べられるお店になったそうだ。
飲食店の経験は長いが、ハヤシライスはまったくの独学だったそうで、
「【ハヤシライスはこうあるべき】という定義もないし、自己流で自由に作りました」とおっしゃる。
味だけでなく、雑穀米や野菜のトッピングなどのオリジナリティについても称賛すると、
「あと、一般的なハヤシの肉は薄切りですが、ウチのはゴロゴロしてるんです」。ああ、そういえば!

お店がある上北沢は、知らない方のために説明するが、新宿から京王線で15分もあれば着くが、鈍行しか停まらない。
似た字面の下北沢と比べると、かなりマイナーな駅(失礼!)なので、なぜこの地に店を出したのか質問したところ、
ハヤシさんは元々、この街の別の居酒屋で、8年半ほど店長を務めていたそうだ。
独立するにあたり、知らない場所で開業するよりも、顔なじみの多い、勝手知ったる街を選ぶのは必然である。

その後、「上北沢の街」に話題が変わり、この日の私は、駅反対側の上北沢図書館に寄った帰りに訪問したので、
こちら側に移動する際、駅横の踏切で何本もの通過電車を待つハメになり、閉口したことを店主にボヤくと、
「確かに、あそこの待ち時間は苦痛ですね」と同情しつつも、あの踏切が数年後に廃止されることについて、
「仕方ないとは思いますが、なくなったら、それはそれでさみしいですよ」と語り、その理由のひとつとして、
「日暮れ時に、踏切越しに眺める夕焼けが、なかなか良かったんですよ」と教えてくれた。
独創的なハヤシライスを作り上げた料理センスだけでなく、私にはない(恥)、詩的かつ純粋な感性も持ち合わせる、
そんなハヤシ店主のファンになった私は、数週間後に再訪し、今度はじっくり飲ませてもらった。

今回はメニューも撮影。こちらが主なフードメニュー。


こちらがドリンクメニュー。種類が豊富なので、画像を縮小している拙ブログでは、ほとんど見えないはず。スマン!


上記の他、日替わりメニューもある。この日は「牛ランプステーキ」もあった。


普段は居酒屋で、ウーハイやホッピーに串焼きやもつ煮ばかり頼んでいる私だが、せっかくバーに来たのだからと、
この日は「ジンリッキー」700円と、「ラ・フランスのコンポートと生ハム」780円をオーダー。我ながら、ずいぶん無理しているな(苦笑)。
こちらがラ・フランスのコンポートと生ハム。コンポートなんて単語を口にしたのは初めてだし、そもそも意味を知らなかった。

※コンポートとは、果物の砂糖煮のこと。goo辞書より

横からのアングルも撮ってみた。なお、ラ・フランスは洋梨の一種であり、社会的に用無しの私は共食いである(泣)。


食べてみたら、甘いラ・フランスとしょっぱい生ハムの相性は、メジャーな生ハム&メロンよりいいかも。
ちなみに、ジンリッキーはライムがなかったそうなので、レモンで代用。


いずれにしても、ジンが苦手な私にはツラかったので(←頼むなよ)、その後はいつものウーハイに変更した。

店主との会話を楽しみ、ウーハイを数杯飲み干したのち、シメのお食事を食べることに。
今回もやはり、お店自慢のハヤシライスを、「特製ハンバーグ付」+300円で注文。
前回同様、店主はハヤシソースを加熱しながら、ハンバーグの形成を始める。作り置きじゃないとは嬉しいね。
炊飯器から雑穀米をよそり、焼き立てのハンバーグを乗せてから、ハヤシソースが注がれ、
飾りつけは日によって変わるのか、今回は紫キャベツとカイワレの代わりに人参と大葉、そしてバーナー炙りがなかったが、
なにはともあれ、ハヤシ店主特製のハンバーグハヤシライスが完成!


ソースをよけて、ハンバーグだけアップで撮影。玉ねぎ多めのハヤシが、シャリアピンソースみたい。


まずは、ハヤシライス部分だけ食べてみる。やはりこのソースは、ご飯と一緒のほうがいいね。
続いてハンバーグをひと口かじると、中はミディアムレアで肉汁が飛び出す。


店主曰く、「以前は、つなぎに玉ねぎを入れていたが、現在はほぼ肉だけ」とのこと。
さっき書いたように、ハヤシにも玉ねぎがたっぷり入っているから、その方がいいかもね。
ただでさえ絶品のハヤシライスに、肉々しいハンバーグも加わるのだから、ウマくないはずがない。
ジンや焼酎を飲んだあとだが、今回もやはりペロリとたいらげ、「ごちそうさまでした」。

コーン入りの雑穀米や飾りのトッピング、そしてハンバーグなどを絶賛してきたが、
もっとも素晴らしいのはやはり、ハヤシさんが丹精込めて作り上げた、基本のハヤシソースである。
おツマミにある、ナチョスとの組み合わせはもちろん、メニューにはないが、パスタで食べても絶対に美味しいはず。
日替わりの「トマトソース・生ハム・ルッコラのピザ」なども気になるし、何より、話題豊富な店主との会話も楽しい。
自宅からは決して近くないが、ハヤシヤさんには今後も足を運ぶつもりである。どうか、臨時休業はカンベンしてほしい(笑)。
なお、こちらのお店は基本年中無休だが、夜0時以降は別の店主に交代し、毎週日曜は、さらに別の方が店主を務める。

※お店のインスタグラムより

ハヤシ店主のハヤシが食べたければ、火曜~土曜の昼か、月~土の夜24時までに入店すべし!

そういえば、今度の土曜日のテレ東系「アド街ック天国」は、番組初の上北沢特集らしい。
たぶん、ハヤシヤさんも紹介されると思うので、放映直後は混雑しそうだ。


※12月2日追記 アド街上北沢特集、ハヤシヤとハヤシ店主が出てました!


ハヤシヤ
東京都世田谷区上北沢4-16-10
京王線上北沢駅から徒歩約2分
営業時間 11時半~14時、18時~24時
定休日 月曜の昼と日曜、祝日
※訪問前に、お店のインスタグラムを確認してください
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ハヤシライスにもっと光を… その3

2023年11月19日 | カレー、ハヤシ
今年突然、ハヤシライス愛に目覚めた私がお届けする、【ハヤシライス・ガイド】第3弾。
第1弾から第2弾の間隔が、ちょうど1ヶ月だったのに、今回は4ヶ月も空いてしまった理由は、
ハヤシライスを提供しているお店が少ないから、に他ならない。
特に、地元の立川市は私が知る限り、常時提供しているのは第1弾で紹介した、老舗洋食店の『にゅうとん』だけである。


近隣の市もネット検索してみたが、やはり扱っているお店は見当たらず。
昨年までの私もそうだったが、西多摩地区の住民は、ハヤシに興味がないのだろうか。

レトルト商品ならば、100円ローソンで売っていた「大盛ハヤシ」は食べている。

※パッケージは捨てちゃったので、HPより拝借

過去にも何度か購入したので知っていたが、108円にしては悪くないテイストである。


ハヤシのレトルト商品は、カレーよりも当然少ないけれど、ハズレはない気がする。

固形ルーの商品では、『ハウス』の「完熟トマトのハヤシライスソース」を作ってみた。

※さっきの大盛ハヤシと同じ

実は私、生のトマトが苦手で、『モスバーガー』の「モスバーガー」もトマト抜きで注文するほど(←魅力半減では?)。
なので、トマト推しのこの商品には、やや抵抗があったのだが、いざ食べてみたところ、
確かにトマトの風味は強いが、くどくなく美味しい。意外と気に入り、お替わりしちゃったよ


断定はできないが、同じハウスが昔売っていた「ククレハヤシ」も、こういう味だったような。

一応、ハヤシライスがあるお店も探しており、たびたび図書館を利用している、世田谷区の千歳烏山では、
洋食店ではなく、駅近くの『もつやき処 い志井』で提供していることがわかり、本を返した帰りに寄ってみた。
い志井は調布に本店を構え、支店やのれん分け店が多数存在する、もつ焼きの名店である。
私も以前、本店を訪問したことがあったが、ハヤシライスを出していたとは記憶になかった。
せっかくなので、もつ焼き数本と煮込みで軽く飲んでから、シメのお食事として注文。
商品名は「東京ハヤシライス」で、価格は700円。右側のは付け合わせのスープではなく、煮込みの残りである。


飲んだあとのシメを想定しているのか、量は少なめ。ご飯は160グラムくらいかな?


トロミはなくサラサラしており、味わいは結構ビター。具材のお肉がなかなか大きいのが特徴。


酔いもお腹具合も、いい感じになったところでお会計。私の計算より429(税抜き390)円高かったが、
世田谷区の図書を、しょっちゅうタダで借りているので、それくらいはヨシとしよう。  ※下記は最近借りた本


先日は、中野に用事があったので、ついでにハヤシライス専門店の『ハヤシ屋中野荘』に寄ってみた。


開店したばかりの頃に利用したことがあったが、味の印象は「可もなく不可もなく」で、
客入りもあまりよくなかったため、飲食店激戦区の中野では苦しいだろうな…と侮っていたのだが、
お店のインスタグラムによると、今年で14周年を迎えたらしい。おみそれしました!
オムレツやチーズなどのトッピングもあるが、ここはやはり、ベーシックな「ハヤシライス」600円を注文。
開店当初は確か500円で、100円しか値上げしていないのは素晴らしいが、その分ちょっと少ない…かな。


200グラムくらいだと思われるご飯に、お玉一杯のハヤシソースが盛られる。


14年ぶりの訪問ゆえ、前回の記憶がないため、改めて味わってみる。
ソースは甘味、酸味、苦みが適度で、突出しないバランスの良さが、長年支持される秘訣なのかも。
ちなみに、屋号はハヤシ屋だが、「カレーライス」や「ナポリタン」などもあるため、
卓上のスパイスや福神漬けも使ってみたが、ハヤシとは合わなかった。


元の味に文句はなく、食後はもう少し食べたくなった。単に量が少ないからかもしれないが(笑)。

私はこの夏、甲子園に出場した母校野球部を応援するため、関西に行ったのだが、当然ハヤシも食べてきている。
訪問したのは、難波の『自由軒』。関東にも出店している、『せんば自由軒』の本家もここである。


情報満載のお店HPによると、こちらは関西初の洋食店として、1910(明治43)年に開業。
100年以上の歴史を誇る老舗ながら、気さくなおばちゃんが応対してくれるのは、さすがは関西。
カレーとご飯を混ぜて生玉子を乗せた、「名物カレー」が有名だが、混ぜないバージョンや同種のハヤシもある。


私が注文したのは、ハヤシソースとご飯を混ぜない、「別ハイシ」750円。


なぜ2枚撮ったのか覚えていないが、せっかくなので掲載しよう。


いざ食べてみると、苦みは皆無で、甘味と旨味が強く、軽やかなようで意外と濃厚。
少し歯応えが残っている具材の玉ねぎや、数個散りばめられたグリンピースも、いい脇役だよ。
ある程度食べ進めたのち、黄身ちゃんを割って混ぜたら、美味しさは増幅。


もちろん、ソースも黄身も、スプーンで残さずすくい、「ごちそうさまでした」。
明治から受け継がれている伝統の味に大満足であった。 ※ハイシが明治からあったのかは不明
東京の高級老舗店とは違う、大衆食堂っぽい雑多な雰囲気も、妙に居心地がよかった。
次回は、「トンカツ」や「海老クリームコロッケ」でビールを飲んでから、名物カレーでシメたいね。

最後にもう1軒、世田谷区の上北沢に、『ハヤシヤ』という屋号のバーがある。
こちらでは、昼も夜もハヤシライスを提供しており、ご覧のとおりアバンギャルドな外見なのだが、


食べてみるとなかなかウマいのである! お店の詳細は、数日後にアップする。 ※しました→こちらをクリック

以上、今回もハヤシライスを6皿紹介してみた。
次の第4弾は来年になりそうだが、毎回文末で触れていた、「ケンコバさんがTVで紹介したハヤシ」
=五反田『グリルエフ』のハヤシライスは、次回必ずリポートする。

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恩師(?)が愛したラーメン 高井戸『ほづみ亭』

2023年11月11日 | 中華食堂
このブログを開設してから、約7年半が経過した。
ブログ自体は、だいぶ前から友人たちに勧められていたのだが、「メンドくさいから嫌だ」と拒んでいた。
今でも執筆はともかく、見知らぬ方からのコメントの応対は、メンドくさく感じるときもある。
私が「いいお店だ」って紹介しているのに、赤の他人の分際で、わざわざ否定意見を寄こすヤツって、
いったいナニが目的なんだろうか。その店の関係者に、肉親でも殺されたのか?
つい先日も、某店の記事に「ここの店員は愛想が悪い。私は嫌われているのかも」といったコメントが、長文で届いた。 ※投稿は公開前に削除
よくわかんねえけど、会ったこともない人間に、こんな愚痴めいた投稿を送るようなヤツだから、「嫌われている」のではないか。
以前も記したけど、ここで改めて、拙ブログの投稿ルールについて断っておくが、
非常識な言葉遣い、かったるい自分語り、誤字脱字だらけの文など、
メンドくさいコメントは無視するので、どうか送ってこないでくれ


上記デメリットを予測しながらも、ブログを始めたきっかけとなったのが、たまたま見かけた、とあるブログ記事。
ブログ主さんは、職種こそ異なるが私と同じフリーランスで、感銘を受けた記事を大雑把に説明すると、
「今の時代、ブログやSNSで宣伝はできる。待っていても客や仕事はこない。とにかく動いてみよう」といった内容を、
エラそうな物言いではなく、軽妙な語り口調で綴っていたため、へそ曲がりの私でも共感できた。
無論、宣伝だけが拙ブログの開設理由ではないが、上記記事に背中を押されたのも事実。
残念ながら、拙ブログが仕事に繋がったケースは、いまだにないが(金銭面で折り合わず)、
「隠れた名店の情報が寄せられる」というメリットもあり、開設してよかったかな、と満足している。

間接的ではあるが、拙ブログの師匠にあたるブログ主さんに、もうひとつ教わったのが、
『ほづみ亭』というお店の存在。今回も前置きが長くてすまないねえ。
お店の場所は、京王井の頭線の高井戸駅近くで、店頭の黄色い看板が目印。


看板には「ラーメン」と表記されているが、「チャーハン」や各種定食もあり、実際は中華食堂だ。
ブログ主さんは、こちらのお店を「マジでなんでも美味い」と絶賛しており、
食べログの評価点の低さや、投稿内容に対し、「こいつらは味音痴のクソバカ野郎だ」などと罵倒していた。
食べロガー批判とは、さすがは私の恩師である。 ※ただし、クソバカ野郎とは書いてない

そんなブログ主さんが、ほづみ亭さんのイチ押しと評価していたメニューが、「牛乳味噌ラーメン」
4年前に初訪問したときの私も、当然のようにオーダー。価格は当時750円で、現在は850円。

※現在のメニュー札の表記は「牛乳みそらあめん」

横アングルも撮影。おしぼりも付いてくるのはありがたいね。


上記の画像2枚ではわかりづらいが、ほづみ亭さんの丼はかなりデカい
その大きく深い丼に、麺と具材、そしてたっぷりの牛乳味噌スープが注がれている。


麺はやや縮れた細めのタイプで、具材はモヤシ、玉ねぎ、ニンジン、ニラ、キクラゲにひき肉少々。
この商品の特徴はやはり、オリジナルの牛乳味噌スープだろう。
結構油も入っており、最初のひと口は熱々だが、いざ味わってみると、味噌のコクと旨味が広がる。
無論、牛乳のおかげであと味はまろやかで、味噌のしょっぱさよりも、むしろ甘味すら感じる。
店内はカウンター席だけなので、厨房の調理過程も観察できたが、店主は白い粉を2度投入していた。
ひとつは旨味調味料で、もうひとつは砂糖ではないか。塩ならもっとしょっぱいはず。
過去に何度も告白したように、私は甘党なので、甘いスープも甘いひとときも大好きである。
甘いウマい、と食べ進めていくうちに、同時に注文していた「餃子」が焼き上がった。


1人前6個で、価格は当時も今も500円。味は決して悪くなかったが、一緒に頼んだメニューの印象が強すぎた。
牛乳味噌スープが気に入ってしまったので、餃子も浸して食べたりして、


スープまで全部飲み干し「ごちそうさまです」。デカい丼ゆえ、食べ応えがあったよ。

その後は、高井戸方面に行く予定がなかなかなく、2度目の訪問は2年後。
八幡山駅近くの『NAGAHAMA』世田谷店で、ラーメン+替玉をたいらげたあと、  ※『NAGAHAMA』についてはこちら
せっかく近所(でもないか)に来たのだからと、ほづみ亭さんにも寄ってみることにした。
麺類を食べたあとだったので、ご飯ものの中では比較的軽めな(?)、チャーハン700円を頼むつもりだったのだが、
「中華丼」も700円だったので、重めなのは承知で変更。現在はチャーハンが750円で、中華丼は800円。
チャーハンと中華丼、同価格だったら具材豊富な中華丼を選ぶよね!?
前回と同様、寡黙な店主はすぐに調理を始め、ほんの数分で完成させた。


ラーメン丼もデカかったけど、中華丼が盛られた鉢も、かなりのビッグサイズ。


豚肉、竹の子、ピーマン、キャベツ、玉ねぎ、キクラゲなどの具材を、中華アンでまとめている。
ニンジンやナルトなどの赤みがなく、全体的に茶色いビジュアルだが、味については問題ナシ。
満腹中枢が働く前にたいらげたかったが、アンは熱々だし量は多いしで、かなりの苦戦。
付け合わせのスープがいい口直しになり、どうにか全部食べ切ったが、会計後は腹十二分で汗だく。
薄々わかっていたが、他店で食事したあとに、ほづみ亭さんへ行くのは無謀!

そしてつい先日。前回の府中本町『天下一』で、牛乳野菜ラーメンを食べたことで、ほづみ亭さんを思い出した。
あのとき、「牛乳ラーメンは過去に何度か食べた」と記したが、そのうちの1軒がここであった。
久々に食べたくなり、2年ぶり3度目の訪問。荻窪駅からてくてく歩き、夜の営業時間再開と同時に入店。
壁のメニュー表が変わっていたので改めて撮影。角度が悪くて見づらいが、こちらが麺類。


価格部分が隠れているが、右下の「焼きそば」~「広東めん」までは800円で、「スペシャルらあめん」は850円。
ついでに、座席の近くにラーメン丼が重なっていたので、そちらも撮影。丼の大きさが伝わるだろうか?


こちらは、定食などご飯もの類。これまた、照明が反射し一部が判読不明で、申しわけない。

 
見えない料理名は右側から、野菜炒め、肉野菜炒め、ニラレバと回鍋肉を挟み、鶏肉辛味噌炒め、茄子肉味噌炒め、
生姜焼き、さらにニラ玉子を挟んで、竹の子肉ピーマン炒め、のはず。
最後に、お酒や麺類のトッピングなど。元々の量が多いので、「大盛り」は危険。


この日はまず、定食のおかずのみが注文可能かを確認したのち、「ビール 中」600円と「生姜焼き定食」の単品を注文。
ビールはアサヒで、お通しとしてメンマの小皿も付いてきた。


厨房では店主が、中華鍋で豚肉や玉ねぎをサッと炒めてタレを注ぎ…
短時間で生姜焼きが完成。前回もそうだったが、店主は手際がよく、どの料理も短時間で提供する。


横アングルも撮影。餃子用の楕円形のお皿に、たつぷりの千切りキャベツと肉野菜が盛られている。


生姜焼きは、中華丼のようにトロミがあり、ひと口頬張ってみると、当然熱々。
生姜風味よりも先に、牛乳味噌スープと同じくまずは甘味を感じ、その後に塩味や酸味が来て、最後に旨味が爆発!
ビールだけでなく、ご飯にも絶対に合うテイスト。定食はもちろん、「肉かけ丼」も絶対おいしいだろうね。
照りのあるタレが浸みた、キャベツがこれまたウマい! 野菜嫌いの私でも、これなら食べられる。


すぐにビールが空いたので、「烏龍ハイ」400円に変更。店主は無表情のまま宝焼酎と烏龍茶を用意し、
グラスに焼酎をドボドボと注いでいる。氷を加えたら、グラスの約2/3が焼酎だよ。


人見知りの私が珍しく、「焼酎、濃いですねえ」と告げたところ、店主は表情を変えず「……」。まるでゴルゴ13だ。
往路と同様、復路も荻窪駅まで徒歩だったが、濃いウーロンハイが効いたのか、エライ時間がかかった(苦笑)。

酩酊してきたが、せっかくなのでシメも食べていく。
スペシャルらあめんが気になったので、どんなラーメンか店主にたずねたところ、
「ラーメンに野菜炒めが乗る」と教わり、野菜嫌いの私は注文を断念。千切りキャベツと被りそうだし。
なので、同価格の「チャーシューメン」850円に変更。「豚肉被り」はいいのか、と怒られそうだな。
店主が大きな丼をスタンバイし、調理を始める。チャーシューは、注文が入ってから包丁で切り分けていた。


相変わらず手際よく、数分後にはチャーシューメンが登場。


丼の大きさを伝えるべく、割り箸を置いてみた。もちろん、箸はごく普通の長さである。


麺は牛乳味噌と同じ、細い縮れ麺。ただ、中華丼の付属スープと比較すると、スープは結構油っこい。


チャーシューはモモ肉かな? 脂身が少ない噛み応えのあるタイプが計5枚。あとはメンマとワカメとネギ。
スープは残したが、麺とチャーシューはしっかりたいらげ、お会計をお願い。
合計額から、生姜焼き単品は650円と判明。定食が850円なので、単品は200引きと判断。

ほづみ亭さんには計3度訪問したが、私だけでなく他の来店客も、店主と注文以外の私語を交わしたのを見たことがない。
寡黙ではあるが腕利きでもある店主には、同系統キャラのゴルゴ13のように、末永い活躍を期待したい。
高井戸方面に来たときは、また飲み食いさせてもらいますよ!



ほづみ亭
東京都杉並区高井戸東3-28-7 ※食べログでは3-27-8
京王線高井戸駅より徒歩約5分、JR・地下鉄荻窪駅から徒歩約26分 ※どちらも信号次第
営業時間 11時半~14時、18時~22時くらい? 数年前、そのくらいの時間には閉まっていた
定休日 日曜
※住所や営業時間は未確認
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独自メニューが楽しいお店 府中本町『天下一』

2023年11月05日 | 中華食堂
今から数年前、母校野球部の試合が、府中市民球場で行われたときのこと。 ※たぶんこのとき
中央線が事故で動かず、球場最寄り駅の北府中へ行けなかったため、立川から南武線で分倍河原に行き、そこから徒歩で向かった。
試合に遅れないよう、早歩きで向かったので、はっきりとは覚えてないのだが、
明らかな住宅街なのに、老舗っぽい個人営業のおそば屋さんや食堂が、いくつも残っていた。
そしてつい最近、「府中市 食堂」で検索してみたところ、予想どおり個人店がいくつもヒット
その中の1軒で、以前から気になっていたのが、JR府中本町が最寄り駅の『天下一』
以前紹介した、かつて大手チェーンだった『天下一』とはおそらく無関係な、個人経営の飲食店である。

こちらのお店は昨年の夏頃、愛読しているブログでその存在を知り、
店内メニュー札に、他ではあまり見かけないユニークな商品がいくつかあったため、印象に残ったのだ。
府中本町界隈に行く機会はなかなかなく、あと回しにしていたが、先日の夜、ようやく初訪問を遂げてきた。
お店の場所は、駅西側にある遊歩道を、南武線の線路沿いに南多摩駅方面に歩いていき、
大東京綜合卸売センター、通称・府中市場を過ぎて最初の十字路を右折し、さらに歩く。


もはや住宅しかないぞ…と焦り始めた頃、黄色い灯りが見えてくる。


入店すると、カウンター席にテーブル席、さらに、お座敷席もあったりする。

.
カウンターの端に着席し、入口看板に【サントリーモルツ】のロゴがあったので、とりあえず「ビール」を注文。
おばちゃんに「生? 瓶?」と聞かれたので瓶を選択。出てきたのはプレミアムの中瓶で、価格は500円。
サントリービール工場が至近距離にあるので、きっと生ビールもウマいはずだ。

卓上にメニュー表はなく、壁の商品札から選ぶ。麺類などを記した黒い札と、手書きの白い札が混合。


中華主体だが、うどんやハンバーグもあり、さらに定食やお得なセットメニューも。


つい最近、50円だけ値上げしたようだが、それでもまだ安価で、千円超の商品はない。
しかも、「ラーメン」と「ワンタン」だけは、以前と変わらず450円のまま。
今の時代、ラーメンは450円でも安すぎるのに、その価格を頑なに維持する、お店の方針が素晴らしい。
また、さっき触れた「他では見ないユニークな商品」が、いくつかあったのにお気付きだろうか。
珍しいモノ好きの私は、当然注文しているので、あとで紹介する。

瓶ビールに合わせるおつまみは、餃子が見当たらないので「五目ワンタン」700円にした。
これも滅多に見ないメニューだが、実際に出てきた商品も、ちょっと変わっていた。


五目そば=塩味のスープという印象があるが、こちらは醤油味のスープ。
具材は焼豚、メンマ、ノリ、ワカメ、ナルト、カニカマ、ネギに、ゆで玉子に玉子焼き。寿司ネタ風の玉子焼きが珍しい。
さらに、ワンタンはお肉少なめとはいえ、12個も入っていた! 麺がない分サービスなのかな。


順番が違うが、横アングルはこちら。結構大きめの丼である。


醤油味のスープは、色は薄いけれど出汁はしっかり効いており、レンゲが止まらず。
ビールを飲み終わったが、まだ具材もワンタンも残っているので、「ウーロンハイ」400円にチェンジ。


そして、壁の端っこに、ないと思い込んでいた「ギョーザ」400円の札を発見したので、当然追加。


すぐに出てきた餃子は、1人前5個でサイズは普通。


味も、野菜多めの昔風ではなく、肉の甘味を感じる、最近よく出回っているタイプだった。
五目ワンタンのスープを飲み進めたら、お店の屋号「天下一」が、誇らしげに印字されていた。


餃子も食べ終えたところで、そろそろシメのお食事を頼むことに。
希少メニュー愛好家の皆様(いるのか?)お待たせしました、いよいよ「他にない商品」の登場です!
その商品とは、白いスープが目に優しい、「牛乳野菜ラーメン」700円。

※「みそ野菜牛乳ラーメン」750円もある

私自身、牛乳入りラーメンは過去に何度か食べたが、悪い感情を抱いたことはない。
こちらの商品も、塩味のスープに牛乳のコクと甘味が加わり、まろやかな味わいで結構イケる。


具材はキャベツ、ニンジン、ピーマン、玉ねぎ、モヤシ、豚肉で、油も多く含んでいるのか、時間がたっても熱々。
冷めるのを待つため、お行儀は悪いが、カウンター席の下に置いてある、
約30年前の人気漫画・「ナニワ金融道」の単行本を読ませてもらう。せっかくなので記念撮影も。


店内には、中華食堂では欠かせない(?)漫画雑誌も数冊設置してあるが、ナニワ金融道が全巻揃っているのはスゴイ。
その後、麺と具材を食べ切り、絶品スープを約90%飲み干したところで、ごちそうさま。
おばちゃんと厨房のおじちゃんに、「おいしかったです、また来ます!」と告げて退散。

なお、帰路には下記の地下道があるが、照明に誘われ下ってしまうと、線路の向こう側に出てしまい、


府中本町駅からは遠くなるトラップなので、暗くても左の脇道を進もう。私は見事にハマってしまった(苦笑)。

「また来ます!」と告げた数日後、今度も夜の時間帯に、有言実行の再訪。
今回は瓶ビールと、やはり希少メニューの「カツフライ」を頼んでみた。カツ+フライという表記、初めて見たよ。
メニュー札の記載は、「定食 カツフライ 800円」なので、単品でも可能かたずねてからオーダー。
「お時間いただきますけどよろしいですか」と確認され、手間がかかる珍しい料理なのかと、期待が高まる。
文字どおり二重揚げなのか、そもそもナニを揚げるのか。その答えは……普通のトンカツであった(笑)。


ただ、ちゃんとラードで揚げているようで、コロモの香りや歯応えがよく、肉の厚さもちょうどいい。


卓上のソースやマヨネーズを使い、オレンジ色のドレッシングがかかった生野菜と一緒に食べていく。
トンカツ…いや、カツフライの単品は、会計時に600円=定食の200円引きと判明。
なお、2度目なので顔を覚えてもらったのか、おばちゃんから「これもどうぞ」と、青菜の胡麻和えもいただいた。


現在も実施しているかは不明だが、ランチタイムにはコーヒーも出るらしい。ただでさえ安いのにサービスいいね。

カツもビールも減ってきたところで、シメのお食事を注文することに。
「たぬき中華そば」550円も気になったのだが、たぶん醤油ラーメン+揚げ玉だろう。
なので、牛乳野菜ラーメンやカツフライを超える、他店では絶対に見たことのない未知のメニュー、
「肉野菜入りひらひら皿ラーメン」800円を選択した。
そもそも、皿ラーメンだけでも謎なのに、ひらひらというオノマトペが付いては、もうお手上げである。
しばらくすると、肉野菜入りひらひら皿ラーメンが、威風堂々と登場!


横アングルはこちら。丼ではないけれどお皿というほど平たくない、中華丼などに使うような深めの器だ。


トロミがあり熱々のスープの中から、平べったい幅広麺が登場。これが「ひらひら」の正体か。


同じ府中市の『どさん娘』のときにも書いたが、私はこの形状の麺が大好きである。


具材は、牛乳野菜ラーメンと同じ、キャベツ、ニンジン、ピーマン、玉ねぎ、モヤシ、豚肉(※コピペ)の6種。
濁ったベージュ色のスープは、旨味がじゅうぶんで、芝麻醤(チーマージャン)由来なのか、ゴマの香りもする。
麺と具材は当然たいらげ、スープまで全部飲み干してしまった。
おばちゃんとの会計時に、他の麺メニューでも、ひらひら麺に変更できるかたずねたところ、
同じスープを使用している「ごま野菜ラーメン」700円なら可能かも、と前置きしつつ、
「スープとの相性もあるので、他のはできません」とのこと。ああ、それは残念。
「肉南ばんカレーラーメン」700円なんて、あの麺で食べたら、相当ウマそうだけどねえ。

ところで、調理担当のおじちゃんは、注文が入っても最低限の返事しかせず、厨房からは出てこない。
寡黙な頑固職人かと思いきや、会計時は毎回、レジまでやって来て、笑顔で「ありがとうございま~す」と挨拶してくれる。
この、おじちゃんの笑顔が、すごくナチュラルで、なんだか心が和むんだよ。
数々の独自メニュー、そしておじちゃんおばちゃんの応対が気に入った私は、今後も天下一さんに絶対通う。
次はたぬき中華そばか、「ハンバーグ」単品で飲むか。ナニワ金融道もまだ読み終わってないし(笑)。

昨日11月4日のテレ東系「アド街ック天国」は、久々の府中特集であり、魅力的な食堂を2軒紹介していた。
ただ、冒頭でも述べたように、府中市には天下一さんのような個人経営の名店が、星の数ほど存在する
拙ブログでは、アド街も見逃した(?)それらの名店を、順次紹介していく予定である。乞うご期待!



天下一
東京都府中市矢崎町4-13-14
JR府中本町駅から徒歩約13分、西武線是政駅からも徒歩圏内
営業時間 11時~14時、17時半~20時半 
定休日 木曜
※店頭看板の表記は 『味のラーメン 天下一』
※※府中市郷土の森博物館内に支店がある
コメント (2)
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大量の麺を噛みしめる快感 国分寺『甚五郎』

2023年11月02日 | そば、うどん
今から10年ほど前のこと。
高血圧及び食生活を主治医に叱られたことで、とりあえず「飲んだあとのラーメン」を自粛することにした。
さすがに自分でも、深夜のラーメン・つけ麺・油そばには、後ろめたさがあったのは事実だし。
決意表明した当日、飲んだあとのシメに選んだのが、国分寺のうどん・そば店『甚五郎』
同名のお店が、地元立川を含め各地にあるが、私が食べたことがあるのは、ここ国分寺店だけ。
渋い屋号に反し、外観は意外と派手。写真上部の「キンチョール」と同様、


店内にもレトロ看板や、古時計などが設置してある。 ※店主の趣味らしい


お店HPによると創業は昭和63(1988)年。看板ほど古くはないが、35年の歴史を誇る実力店だ。

そばは滅多に食べず、当時はうどんにも興味がなかった私が、甚五郎さんを選んだ理由は、ズバリである。
お店のモットーは「旨いものを安く腹いっぱいに」だそうで、それがメニューに反映されている。


うどんは普通盛りで約600グラム、大が800で特が1K。小盛りでも400で、半分盛りが、一般的なお店と同量の300だ。
上記、冷たい麺のもり=「つけ麺」だけでなく、温かい麺のかけ=「丼ぶり」も用意されており、
量はそれぞれ、もりタイプより100グラム少ないが、それでも並うどんは約500と、結構多い。


種類も豊富な甚五郎さんで私が選んだのは、「肉づけ・うどんそば合盛」960円。私が食べたときは700円台だったはず。
ガラケー映像、しかも下記の1枚しかないので、盛り具合の良さが伝わらなそうで残念。


いわゆる武蔵野タイプのうどんだけでなく、そばも通常のお店より太めで、どちらも噛み応えがある。
計600グラムのうどん・そばだが、美味しかったのでペロリとたいらげ、大満足で「ごちそうさまです」。
ただ、普段の背脂ぎっとりラーメンよりはマシだろうが、麺を600グラムも食べたら、やっぱり医者に怒られるね。

その後は、締めラーメンをとっとと復活させ、さらに讃岐風のむっちりとしたうどんのファンになったため、
ゴツゴツとしたうどんの甚五郎さんは、ちょっと足が遠のいてしまった。
今年に入り、お店の存在を思い出し、先述したHPにたどり着いたところ、
【ちょい飲みのススメ】というカテゴリーにて、豊富なお酒と肴を紹介しており、
うどん&そばだけでなく、飲みにも興味を惹かれ、久々に訪問。
お店の場所は、国分寺駅北口から徒歩数分。以前紹介した、老舗食堂『えどっこ』の近くだ。

さっき、麺類を紹介したので、今度は他のメニューを掲載。こちらがドリンク類。


ビールやサワーなどの定番や、飲み比べができる日本酒など、居酒屋なみに揃っている。
こちらがおつまみ類。天ぷらなどの揚げ物はないが、「カレイの煮付」など煮物が多い。


店内脇のカウンター席に案内され、まずは「キリンビール(中瓶)」600円と、「すきやき皿」650円を注文。
すぐに冷えたビールとグラスが提供され、続いて平たいお皿に盛られたすき焼きが登場。


牛肉と玉ねぎだけでなく、糸こんにゃく、ほうれん草、シメジ、人参など具だくさん。
そしてすき焼きといえば、最高のお供「生玉子」を注文。価格は、牛丼屋よりもお得な50円。


さっそく溶き玉子にして、具材と絡めて頬張っていたら、すぐにビールがなくなってしまい、


うどん・そば店ならではの「焼酎・そば湯割り・温」350円を追加。
しばらくすると、白く濁ったそば湯割りのホットが、ジョッキで出てきた。


見た目は普通のジョッキだったので、熱で割れないかビビりながら飲んだ。

すき焼きをほぼ食べ終え、まだお腹に余裕がある段階で、シメのお食事に。
注文したのは初訪問時と同じ、肉づけ・うどんそば合盛の並。並でも麺が計600グラムあるのは既述した。
量が多いので茹で時間もかかり、約10分後、お盆に乗せられた麺一式がやってきた。


こちらがうどん&そば。デジカメなので、前回のガラケー画像よりはマシ…だと思う。


店員さんが毎日打っている自家製のうどん&そばは、不揃いで武骨ながら、いかにも腰が強そう。
つけダレは、関東風らしい醤油ベースの濃口で、中には豚肉とネギがどっさり。


まずはうどん、続いてそば、時には双方を箸でつかみ、ツユに放り込んでは口に運ぶ。
肉と一緒に大量の麺を、噛みしめて飲み込むこの快感!
途中で刻み海苔と白ネギを追加し、たっぷりの麺を浸し続けても、ツユの味は最後まで薄まることはなかった。
あと、少しだけ残っていた、溶き玉子とすき焼きにもうどんを絡めてみたが、やっぱり肉汁の方がウマいね。


ツユは残しちゃったけど、麺と具材はすべて食べ切り、お腹パンパンでお会計。


満腹感以上に満足感がある、素晴らしいうどん・そばであった。

そして先日、再びひとり酒とうどんを楽しむべく、甚五郎さんを訪問。
ここで耳寄りな(?)情報。カウンター席は5つあるが、現在も席の間に衝立があって狭いので、
料理をたくさん頼む方は、一番幅が広い、入口近くの席を確保すべし!
入口ドアは換気のため、常に開いているが、それでも卓上が広々と使えて快適なはずだ。

※冬場も開けっ放しなのかな?

ちなみに、女性ひとり客は、だいたいテーブル席に案内されるのでご安心を。

3度目の訪問時は、まずは「ウーロンハイ」450円を注文したのち、鍋メニューがあるのを発見。


「豚モツのお鍋」も気になったが、「もつ鍋うどん」1100円というレギュラーメニューがあるので、
レギュラーでは見かけない、「豚キムチのお鍋」をチョイス。 ※「肉みそキムチうどん」という商品はある
「1人前950円、2人前よりご注文お願いします」とのことなので、2人前をオーダーしたが、
店員さんが「1人前もできますよ」と教えてくれたので、素直に1人前に訂正。
この日は、たまたま空いていたのだが、鍋メニューには「混雑時は注文をお断りする」と記載してあるし、
普段はたぶん、1人前のオーダーは不可だと思う。私は運が良かったのだ。
最初に、ウーロンハイとガスコンロが来て、続いて豚キムチ鍋が登場。


横アングルがこちら。ひとり飲みにはじゅうぶん過ぎる量であり、2人前にしなくてよかった。


具材は、豚肉、キムチ、ニラ、豆腐、ネギといった、豚キムチ鍋ならではの食材以外にも、
キャベツ、シメジ、エノキ、舞茸など具だくさん。低カロリーのキノコ類が多くてヘルシーだね。


途中で食べ進めていったら、鍋の底からさらに、人参、紫キャベツ、オクラなども入っていた。


そういえば、豚キムチ鍋のタレって、市販でも売っているオレンジ色のヤツが定番だと思うけど、
こちらのタレは、お店自慢の醤油色したうどんツユだけ…のはず。もし違ったらゴメン。

個人的に、豚キムチ鍋に必須だと思うのが、すきやき皿にも追加した生玉子。


とんすいで提供されたので、鍋スプーンを置く場所ができてよかった。
ある程度、黄身ちゃんが育ったところで回収。鍋底をすくったら、サツマイモもあったよ。


書き忘れていたけれど、ウーロンハイの次に、焼酎・そば湯割り350円を、今度は冷たいバージョンで注文。


割れる心配がないので、今回はその後もお替わりした。

さて、具材の大半を食べ終えたので、旨味がたくさん溶けこんだこのツユで、うどんを食べることにする。


「〆のうどん」は1玉300円。ついでに、生玉子もさらに追加。50円だしね。


再びツユを温め、沸騰したところにうどんを投入。ご覧のとおり、1玉でも満ち足りる量だ。


さらに熱を加え、溶き玉子ちゃんを加えたのだが…失敗。


本当は、もっと玉子ちゃんの固まりを感じたかったのだが、タイミングが悪かったようだ。


それでも、豚キムチ鍋うどんはメチャクチャ美味しく、さらに焼酎そば割りを飲んでしまった。
前回と同様、大量のうどんをガツガツと噛みしめ、そば割りもゴクゴク飲み干し、
ツユを少しだけ残した状態まで食べ切り、ほろ酔い気分&腹十一分状態になったところでお会計。


このお鍋が950円では申しわけないな…と恐縮していたら、会計時に「1人前の場合は+200円です」と告げられる。
まあ、1150円でも全然安いと思うし、鍋類を味わうときは、数名で訪問し2人前を頼むのがベストかな。

私は入ったことはないが、ここ甚五郎さんは二階席もあり、大勢の場合は貸切も可能。
しかも、客自らが冷蔵庫から酒を出して注ぐ、お得な飲み放題コースもあるらしい。
ひとり飲みにも団体飲みにも対応する、懐の深いうどん・そば店であった。



国分寺 甚五郎
東京都国分寺市本町3-12-2
JR、西武線国分寺駅から徒歩約4分
営業時間 10時半~23時(ラストオーダーは22時40分)、月曜のみ16時半~
定休日 基本無休
※うどんのテイクアウトもあり
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