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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

70年超の歴史を誇る「牛汁」 淵野辺『上海ジミー』

2023年10月27日 | 洋食屋さん
私の母校・日大三高は、町田市の図師町という、どの鉄道駅からも歩くには遠い場所にある。
今も昔も、生徒の大半はバスで通学しており、私はJR横浜線の淵野辺駅発のバスを利用していた。
下校バスで淵野辺に戻ってくるのが16時台。帰宅部のくせに、育ち盛りゆえ腹は減る。
ただし、メシを喰うのはもっぱら、ふたつ隣の町田駅周辺や、友人が多く住んでいた八王子駅界隈。
淵野辺駅で立ち寄ったのは、どちらも現在はないが駅に隣接していた、『ドムドム』と立ち食いソバ店(店名記憶なし)くらい。
私だけでなく友人たちも、駅周辺に行きつけの店はなく、すぐに電車に乗り先述のエリアに移動していた。
今でこそ、『餃子の王将』や『すき家』などのチェーン店が存在するが、
あの当時、16時台に開いていて金欠高校生でも入れるようなお店が、淵野辺にあったのかは疑問である。

なので、今回紹介する『上海ジミー』も、在学中は既にあり、駅からも遠くなかったのだが、
訪問したことはなく、私が存在を知ったのは、21世紀に入ってから。
三高グラウンドで行われた練習試合を観戦した帰り、たまたま淵野辺駅周辺を探索していたときに発見したのだ。
変わったネーミングの屋号に惹かれて入ってみたら、提供された商品が、なかなか美味しかったのである。
初訪問時に食べたのが、お店の名物らしい「牛汁(ぎゅうじる)」
サイズは小と大があり、価格は小が当時600円で現在は700円、大は今も昔も+200円。
私がオーダーしたのは、小600円と「ライス」の小180円。だいぶ前なのに、珍しくガラケーではなくデジカメだ。


小と言いつつ、牛汁もライスもそこそこ量がある。特にライスは、中の間違いでは? と当時の記憶を疑っている。
牛汁は、豚汁とは違い野菜はなく、牛スジ肉と薬味のネギのみというシンプルな構成だが、メチャクチャ美味しい。
脂身は多いけれど、ドロドロではなくサラリとしており、臭みやしつこさはなく、牛肉独特の旨味やコクが豊富。
牛丼とは違うし、牛スジ煮込みでもなく、焼肉屋のカルビスープや、洋食店のビーフシチューとも異なる。
まさに他では食べられない、上海ジミーさんオリジナルの料理だ。

その後も、母校グラウンドに行くため、淵野辺駅を度々利用しているが、試合があるのはだいたい、お店定休日の日曜。
なので2度目の訪問は昨年。牛汁が食べたくなり、三高野球部とは関係なく、夜の時間帯に訪問。

前回同様、1階のカウンター席に着席。団体客は2階席へ案内されるが、私は利用したことがない。
厨房も1階だけなので、料理は昇降機で2階に運ばれ、客が自ら受け取るシステムらしい。
以前はご夫婦だけだったが、最近は息子さんと娘さんも加わり、4人体制で営んでいる。
娘さんが、お店のツイッター(X)を始めたようで、そちらからお店の外観画像を拝借。

 
隣の建物もお店の所有物件のようで、下記貼紙や石塚英彦さんのロケ訪問時の写真などが掲示してある。


SINCE1951ということは、今年で創業72年。息子さんたちで三代目となる老舗店である。
相模原や町田を紹介するサイトが、お店に取材した記事によると、名物の牛汁は、
「中国の道端で肉を岩塩で煮込んでいたのを、初代店主が見て発案した」と二代目の現店主が証言。
屋号の命名も初代で、「古き良き時代の中国と米国のフュージョン」だと現店主は解釈したとか。
相模原市には米軍基地があり、かつてはお店にも、米兵が大勢来店していたようだ。

2度目の訪問では、70年超の歴史を誇る牛汁で、「キリンラガービール中瓶」550円を飲むことに。


今回も小サイズにしたが、決して少なくないので、牛丼みたいに「並・大」という呼称の方がわかりやすいかも。


途中で、卓上の七味と紅生姜を加えたら、牛丼っぽい味になった。


牛汁ファンは多いようで、私の訪問時は毎回、お持ち帰りの購入客が、次から次へとやってくる。

瓶ビールをお替わりし、さらに壁の黒板に記載されているメニューから「キャベ玉」550円を追加。
こちらは、ちゃんとしたメニューブックもあるが、注文後はすぐ回収されるので、撮影したことはない。
黒板メニューも含め、気になる方は、お店ツイッターでも誘導している、食べログで確認してほしい。

キャベ玉とは、要するに【ニラ玉のキャベツ版】であるが、思いのほか量が多い。


ハシとほぼ同じ幅の大きな鉄板に、キャベツの千切りと玉子を炒めたものが盛られており、


味付けも塩コショウのみとシンプルだが、ビールにぴったりのおつまみである。
醤油を垂らしたり、残った牛汁を加えると、さらにウマさ増幅!


結構満腹になったので、健康を考えて退散…というのはウソで、実は近くの『梅吉』で、シメを食べていたりする。

上海ジミーさんではその後も、何度か通っているので、以下で食べたメニューを紹介していく。
なお、下記の料理以外にも、ほぼ毎回牛汁や瓶ビール、さらに「ウーロンハイ」400円も頼んでいる。

まずは、レギュラーメニューの「カレーライス」。こちらも小中大とあるが、飲み食いした後なので、
一応小600円を選択したのだが、出てきたカレーは、一般的には普通サイズであった。


さっきも書いたが、上海ジミーさんの「小表記」は、全然小じゃないので気をつけよう(笑)。
横アングルも撮影したが、よく見るとカレーには、溶けた食材のような粒々が残っている。


食べてみると、各種素材が溶け込んだような味わいながら、野菜由来の甘味よりも、ピリッとした辛さを感じる。
スパイシーなカレーに食欲をそそられ、そこそこ満腹だったにもかかわらず、すぐに食べ終えた。
こちらには「インディアンカレーホットカレーライス」(700円~)という商品もあるのだが、
お母さんいわく、「辛いのが苦手な人はやめた方がいい」レベルらしいので、私は遠慮しておく。

ここからは、黒板の日替わりメニュー(?)から紹介。こちらもシメに食べた「焼ソバ」は、なんと290円!


麺は、スーパーなどで3袋入りで売っている廉価タイプで、具材もひき肉少々とモヤシのみだが、なぜかウマいのである。
味付けは市販のソースではないので、お店独自の焼きそば専用のタレかも…それは違うか。
懐にもやさしいこちらの商品は、牛汁と一緒に食べても美味しいはずだ。

続いては、こちらも390円と、お得価格の「おつまみ生姜焼き」。


やや大きめに刻まれた豚肉と玉ねぎは、歯応えがあってビールが進んだよ。
見た目よりしょっぱくないのは、こちらがやはり、居酒屋ではなく洋食店だからだろうか。

洋食店ならではのメニューとして「オムレツ」480円もある。チーズ入り680円もあったが、まずはプレーンを注文してみた。
白く大きなお皿に、黄色いオムレツと茶色いデミグラスソースと、正統派のビジュアル。


実際食べてみたら、玉子のとろけ具合、バターの風味、デミグラスソースの旨味と、すべてが完璧。
もちろん、「中身が生」なんて失敗もなく、ちょうどいい半熟具合。


生姜焼きもこのオムレツも、三代目候補のお兄さんが、チャチャッとテキトーに作ったように見えたのだが(失礼)、
オムレツは素晴らしい完成度で、お店名物の牛汁と同じくらい感銘を受けた。
とにかく、こんなにウマいオムレツ、久々に食べたよ!
牛すじ肉とオムレツを合わせた、「オム玉丼」という魅惑の商品もあるので、近日中に食べてみようと思っている。

最後に、牛汁と並ぶ上海ジミーさんの推奨メニューである、「100%ビーフハンバーグ」を紹介。
訪問したのは7月31日。母校野球部が甲子園出場を決めた2日後である。
最初の方に記載したように、日大三高生は、過去も現在も淵野辺駅商店街との関係が深くないのか、
「日大三高 甲子園出場おめでとう」のような応援幕は、街中では見かけなかったが、
駅構内に、下記の自家製らしき貼紙を発見。淵野辺駅長さん、どうもありがとう


そもそも、淵野辺は相模原市=神奈川なので、町田市にある西東京代表の三高は、無関係ともいえる。

閑話休題、上海ジミーのビーフハンバーグについて語ろう。
基本の量が180グラムで、「デミグラス」、「テリヤキ」、相盛りの「デミテリ」などの価格は1000円で、
その他「カレー」1350円や「チーズ」1450円もあり、各種ライスは別。 ※ランチタイムは、小ライス付きで少々お得
さらに、240グラムが+300円、300グラムが+600円で、450グラムの1ポンドは+1350円。
サイドメニューとして、「目玉焼き」や「もやし特盛」などが120円、「ミニサラダ」200円もある。
この日の私は、前回食べたオムレツのソースが気に入ったので、デミグラスの240グラム、目玉焼き付きを注文。
しばらくすると、熱々の鉄板にソースをぶっかけられた、ハンバーグ一式1420円が登場。
ただ、煙モクモク状態だし、しかも熱々ソースが飛び散りそうでおっかないので、撮影したのは提供から数秒後。


横アングルも撮影したが、まだ煙が出ている。お楽しみのデミソースも、だいぶ蒸発してしまった。


ここのハンバーグはご覧のとおり、縦長に二等分し、中まで火を通した状態で提供される。
具材はモヤシ、ベーコン、追加の目玉焼き。溶けたバターとデミソースが絡み、すべてがウマくなる。
肝心のハンバーグも、粗めに挽いた牛肉の旨味と歯応えが心地よく、肉臭さは皆無。


目玉焼きを崩し、とろ~り黄身ちゃん画像も撮りたかったが、またまたタイミングを逃してしまった。


ハンバーグ自体も美味しかったし、付け合わせもそれぞれ良かったが、さっきも少し触れたように、
期待していたデミソースが、鉄板に熱されたことで、減ってしまったのが残念であった。
実は、最初に紹介した、牛汁+小ライスを食べた初訪問時に、「ハンバーグ・テリヤキ180グラム」を食べていたので、


次回はカレーかチーズを、300グラム…イヤ、1ポンドで食べてみたいね。
あと、こちらはハンバーグの種類だけでなく、チキンソテーやビーフステーキ、チャーハンや丼もの、
さらに黒板メニューもあり、とにかく品数豊富なのがありがたい。

ここ上海ジミーさんでは、三高生は見たことはないが、近隣の大学生らしき若者や、ラグビー体型の中年男性をよく見かける。
若者たちはライス大盛を躊躇なく注文し、ラガーマン風おやじはさらに、肉増量・牛汁&サラダ付きで食べている。
なのでお会計は、飲み客の私と同等の額になっているが、食後の表情は、実に満足そう。
最近、食べる量が減ってきた私には、うらやましくて仕方がないよ。



上海ジミー
神奈川県相模原市中央区淵野辺3-5-2
JR淵野辺駅から徒歩2分以内
営業時間 11時半~14時、17時~21時
定休日 日曜、祝日、夏休みなどあり
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オリックスは3年連続で頑張った。

2023年10月24日 | プロ野球
いよいよ今週28日から、プロ野球の日本シリーズが始まる。
セ・リーグは阪神タイガース、パ・リーグはオリックス・バファローズと、リーグ優勝したチーム同士の対決となった。
上記のチーム表記、ともにチームカラーの黄色と紺色にしてみたけど、ちょっと見づらいね(特に黄色)。

私がひいきにしているオリックスは、今年でペナントレース3連覇。しかも今年は、2位に15.5ゲーム差の独走V。
数年前まで、ほぼ毎年Bクラスでくすぶっていたのが、信じられない変貌ぶりだ。
ファンになった当初のオリックスなんて、カブレラ、ローズ、ラロッカら外国人の強打者、
言い換えればDH候補ばかりを集めたアンバランスなチームであり、優勝には恵まれなかったが、
打撃重視でバカバカ打ちまくる、バカチーム(←ホメ言葉)が好きな私にとっては、面白い野球をしていた。
強くなったことは喜ぶべきなのだろうが、近年のオリックスは、当時と正反対のチームになり、少々残念である。

昨年10月の日本シリーズ第6戦の前日、オリックスについて語ったのだが、
最後は「この項つづく」と記しておきながら、今まで放置していた理由は、チームの戦い方に不満があったからである。

前日の第5戦は、吉田正尚がサヨナラ2ランを放ち、2勝2敗1分のタイに持ち込んだ。
試合後のバファローズポンタ(Twitter)も、いつも以上に気合が入っていた。


迎えた第6戦は、日大三出身の山ちゃんこと山﨑福也が先発し、5回を被安打1の無失点に抑えていた。
下記画像は、自宅のTV画面に映っている山ちゃんを撮影したもの。彼の打席は、投球以上に注目している。


ところが、6回表にオリックスが1点を先制すると、その裏には早くも投手交代。
確かに、味方が点を取った直後の回で、山ちゃんが失点するのは何度も見ているが(笑)、
この日は調子が良く、球数も少なかっただけに、引っ込めるのが早すぎると感じた。
その後は、4人の投手が1イニングずつ登板する、オリックスの必勝パターンで、3-0と勝利。
中継ぎ陣の層が厚い、オリックス得意の継投策だったが、打線爆発・先発完投という単純明快な野球が好きな私は、
試合時間が長くなる原因でもある、チマチマと細かい継投が大嫌いである。
もちろん、チームが最優先するのは勝利であり、私の不満なんて知ったこっちゃないだろうが、
先述した、私が望んでいた「とにかく打ちまくるバカチーム」との乖離が大きく、日本一に王手をかけたとはいえ、
オレの好きだったオリックスは、どこへ行ってしまったのだ…と、妙に冷めてしまった。

翌日の第7戦は、勝てば日本一が決定する試合にもかかわらず、行きつけのお店へ飲みに行ってしまった。
とはいえ、店で隣り合った客から、試合経過を聞かされ、オリックス優勢のまま終盤に入ったところで、
さすがに「その瞬間」だけは見届けようと思い、あわてて帰宅。
オリックスはこの日も5人の継投。おかげで試合時間が長引いたため、観戦に間に合った(苦笑)。
最終回は、今年唯一の生観戦となった、8月の西武ライオンズ戦に先発した、ジェイコブ・ワゲスパックが締め、
オリックス・ブルーウェーブ時代以来26年ぶり、
バファローズになってからは初の日本一に輝いた!



優勝直後の瞬間を捉えようと、自宅TVの画面を撮影するも…いつものように失敗。


最終戦以外はほぼ観戦したが、ヤクルトスワローズも全力を尽くしたし、いい日本シリーズだったと思う。
地上波でも中継され、普段は野球に興味のない人にも、楽しんでもらえたと信じているが、
中にはやはり、「サッカーなどと違い、妙に中断が多い」とか「試合時間が長くてダレる」と感じた方もいただろう。
それは多分、ピッチャー交代の多さと投球練習など間合いの長さ、つまり継投策のせいだ。

なにはともあれ日本一になったし、他のチームに鞍替えしようか…とも思った23年シーズンだが、
同じリーグのソフトバンクホークスが、バカみたいな大金をかけて補強をしやがったので、
わかりやすい敵が生じたことで、今年も引き続き、オリックスを応援することに決めた。

シーズンが開幕し、5月下旬の時点で3位につけていたオリックスは、着実に白星を挙げていく一方、
優勝候補筆頭のソフトバンクは、7月に怒涛の12連敗を喫し急降下。特に最後に負けたロッテ戦、
9回二死から、今年無敗だった守護神ロベルト・オスナが、角中勝也にサヨナラ2ランを打たれたのは相当キツかったね。

オリックスは、8月下旬には早々とマジックが点灯。Vを確信した私はそれ以降、
昨年のように試合中継を生観戦することは減り、ネットニュースを見て「あ、また勝ったのね」と確認するだけ。
我ながら実に生意気なファンだが、さすがにマジック1で迎えた、9月20日のロッテマリーンズ戦は、
試合開始1時間前からTVの前に陣取り、祝杯代わりの缶ビールを飲み干しながら、優勝の瞬間を待つ。
ところが、オリックス先発・山﨑の調子がイマイチで、5回途中2失点でKO。ナニやってんだ山ちゃん!
打線も冴えず、0-2と劣勢のまま終盤へ。試合前から飲みすぎたのか、だいぶ酔ってきたので、
今日はもう寝てしまおう…と、TVを消してフテ寝したのが7回表終了時。
結果はご存知のとおり、その裏、オリックス打線が突如目覚め、一挙6点を奪う。
オレが寝た途端に逆転しやがって! と腹が立ったが、とりあえず6-2で勝利。
その結果、オリックス、パ・リーグ3連覇を達成!

※産経新聞号外記事のスクショ

バファローズポンタのTwitter改めXも、3年連続ということで、ずいぶんとパワフルだった。


優勝できた理由のひとつとして、私が危惧していた、吉田正尚の穴を埋められたことが挙げられる。
FAで来てくれた森友哉、そして頓宮裕真の成長=首位打者獲得は大きかった。
森に至っては捕手としても、FAで退団した伏見寅威の代わりを務めてくれた。
MVPは、今年も投手四冠の山本由伸だろうが、私はあえて、森を推したい。
さっきも書いたが、よくぞオリックスなんかに「来てくれた」よ。
5年前、FA宣言した浅村栄斗には、オリックスだけ交渉する前から断られたし(怒)。
未確認情報だが、高校時代の清宮幸太郎も、オリックスには指名しないよう通告したとの噂も。だから早実は嫌いなんだ。

打撃陣は、上記2名以外はさほど進歩はなかったかも。開幕直後は、育成出身の茶野篤政が頑張っていたけれど。
ただ、昨年全滅だった外国人打者が、今年はマーウィン・ゴンザレスとレアンドロ・セデーニョがそこそこ活躍。
今期の成績は、ふたり合わせて打率.227、本塁打21、打点72。打率以外は及第点だ。
ゴンザレスは、内野はどこでも守れて、しかもスイッチヒッターという万能選手。
セデーニョは、森が負傷離脱した7月に主軸をこなしてくれ、彼のホームランで勝った試合が、いくつかあった。
若いセデーニョの来季残留は内定しているようだが、ゴンザレスも必要だと思うよ。

投手陣は、先発、中継ぎ、リリーフと今年も盤石。継投策はイヤだが、安定感は認めざるを得ない。
先発は、さっき触れた山本の16勝を筆頭に、山﨑11勝、宮城大弥10勝とふたケタ勝利が3人。山ちゃんの11勝は図々しいね。
他にも、今年1軍デビューの山下舜平大が9勝、昨年支配下登録された、東晃平が6勝で負けなし。
上記5人以外にも、田嶋大樹や新人の曽谷龍平もいる。来年は全員、もっと完投を増やしてほしい。
というか、来年も全員、オリックスにいてほしいのだが…。
山本の大リーグ挑戦は既定路線のようだが、FA移籍が噂される山ちゃんも気になるよ。
気になるといえば、シーズン終盤には山下と頓宮が負傷で離脱し、山下はCSファイナルでも出番がなかった。
そのCSでも、紅林弘太郎と杉本裕太郎が故障発生との噂。あのふたりがいないのは困るなあ。
それでも、オリックスはCSファイナルを突破し、3年連続日本シリーズ進出決定!


ペナントレース終盤も、CSファイナルも、どうせ勝つと思っていたので、あまり注目していなかったが、
日本シリーズは、相手が阪神なだけに、「あんなチームに負けるな!」と気合が入っている。
山ちゃんの早い降板も、かったるい継投策にも文句はつけないので、とにかく今年は勝ってほしい。

私も昔は阪神ファンであり、現在の選手も別に嫌いではない。佐藤輝明なんか、もっと育ってほしいし。
あんなチームと罵った理由は、民度の低い一部ファンと、岡田彰布監督が大嫌いだからである。
以前どこかで記したが、オリックスの暗黒時代が長引いたのは、岡田監督にも責任がある。
どこかのスポーツ紙が、「オリックスの監督時代、紙切れ1枚でクビにされた」という岡田の自著にあった内容を紹介し、
「非礼を働いたオリックスに対し、岡田監督は復讐に燃えている」と、彼を後押しする記事を掲載した。
オリックスの辞任の伝え方も、ひどいかもしれないが、岡田采配は、それに輪をかけてひどかったのだ。
他人に厳しく自身に甘い言動や振る舞いで、チームを崩壊させたことを棚に上げ、よくもまあ被害者ヅラしやがってよ。
以降で、【岡田オリックスはいかにダメだったか】を、長々と綴るつもりだったが、
このあとの日本シリーズで、万が一阪神に惨敗したらみっともないので(笑)、今回はやめておく。※別の機会に改めて

オリックスファンではあるが、いち野球ファンでもある私としては、
昨年や一昨年と同様、両チームが死力を尽くす、素晴らしい日本シリーズを見たいものである。
オリックスも阪神も、どちらも精一杯頑張ってほしい。ただ、岡田監督の笑顔は見たくねえなあ。
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濃厚スープで野菜を摂取 荻窪『濃菜麺 井の庄』

2023年10月22日 | ラーメン、つけ麺など
私が生涯で一番通ったラーメン店は、このときに語ったように『井の庄』立川店で、通算入店数は171回。
ただし、今から2年ほど前、私の大嫌いな某店の店主が、井の庄が入っている施設【たま館】の館長を兼任していたことが判明。
そうとも知らずに10年以上も通い、たま館にお金を落とし続けてきた己を猛省し、
その後は井の庄だけでなく、同じ施設内の『立川マシマシ』も、自主出禁している。 ※最近、館長が変わったとの噂もアリ

井の庄に恨みはないので、練馬区石神井にある本店に食べに行けばいいのだが、我が街・立川からはちょっと遠い。
もっとも近い系列店は、荻窪にある『濃菜麺 井の庄』なのだが、こちらには、大好きな豚骨魚介風味のつけめんがなく、
屋号に「菜」が入っているのも、野菜嫌いの私には抵抗があり、なかなか行く気にならなかった。
ただ、井の庄立川店も過去には、期間限定で「濃厚野菜ラーメン」のような商品を出しており、
それがなかなかウマかったので、味自体は満足できるだろうとは考えていた。

そして昨年の秋頃、荻窪で飲んだ帰り、久々に締めラーメンが食べたくなり、濃菜麺井の庄を思い出した。

※上記き画像はHPより拝借

壁は白く入口にもノレンなどはなく、外観だけを見たら、ラーメン屋ではなく喫茶店のよう。
ちなみに私は、ずっと「のうさいめん」と呼んでいたが(恥)、入口看板の表記のとおり、「こいさいめん」が正しい。
後日撮影した、グランドメニューがこちら。毎度毎度ヘタな写真でスマン。


店内はカウンター席のみで、店員さんたちがテキパキと働いている。
主要メニューは「濃菜麺」930円、「濃菜つけ麺」970円、「濃菜まぜそば」900円の3種で、辛口や肉増しが加わる。
初訪問時は、濃菜つけ麺をオーダー。数分後には、熱々のスープと麺のセットが登場。


麺の上に乗せられている肉は、荻窪店独自の低温調理チャーシューで、豚と鶏で計3枚。


つけスープの方は、提供前にじっくり再加熱したのか、あぶくが多数浮いていてる。


見ただけで濃厚なのがわかる動物系のスープに、モヤシ、キャベツ、ニンジン、ニラなどが入っている。
ただし、二郎のような野菜(ほぼモヤシだが)山盛りではないので、この量なら許容範囲だ。
太麺をどっぷりと浸し、肉や野菜と一緒に、ズルズルとすすった。


スープは結構な粘度としょっぱさがあり、野菜で薄まることもなく、麺との絡みも抜群。
感想はもちろん、「ウマい!」である。さすがは井の庄グループだ。
屋号どおり、濃厚で野菜も摂れる、素晴らしいつけ麺だったので、
数ヶ月後に2度目の訪問。このときはシラフだったかな。

前回がつけ麺だったので、今度はラーメンの濃菜麺をオーダー。
提供された丼には、初回と同じく低温チャーシュー計3枚が、全体を覆うように乗っていた。


こちらが横アングル。丼のサイズは、最近では大きい部類に入るのかな。


あと、商品名に入っている野菜も、ちゃんと乗っていることを証明するため、別アングルも掲載。


さっきは触れなかったが、麺は軽く縮れた、歯応えのある太麺。


前回もやったが、レアチャーシューが苦手な私は、スープに浸しミディアムに。せっかくの低温調理なのに申しわけないね。


店内壁には、下記のお知らせが貼ってあったので、


店員さんに願いして一味と胡椒をいただき、味を変えてみた。辛味が加わり、さらに食欲が増したため、


ここから一気に食べ終えた。つけ麺のスープは残したが、濃菜麺のスープは、全部飲み干してしまった。

濃菜麺 井の庄というお店は練馬にもあるのだが、荻窪店限定なのが低温チャーシューと、汁なしタイプの濃菜まぜそばである。
先日、3度目の訪問を果たしたので、そのまぜそばを注文してみた。
なお、最初が酩酊、2度目はシラフだった私だが、3度目は泥酔気味であったので調子に乗ってしまい、
サイドメニューの「肉ごはん」480円に、トッピングの「ニンニク」20円も追加してしまった。
肉ごはんは、レモンソルトやホット&スパイシーなどの味もあるが、私は基本のエッグ&ソイソースを選択。

まずは、その肉ごはんが登場。少し火が通った例のチャーシュー群に卵黄を乗せ、醤油ダレで味付けしている。


お肉の下には、刻みネギも少々。とろける黄身ちゃんに魅了されつつ、肉と米を絡めてパクつく。


ボリューミーで味もよく、480円でも全然高くないと思わせるクオリティだ。
しばらくすると、濃菜まぜそばと、ニンニクの小皿が登場。


さっき汁なしと記したが、そこそこタレが入っている。さっそくニンニクを全部投入し、


具材の下に潜んでいる麺を掘り出し、「まぜそば」らしく、タレが均等に絡むよう全体を混ぜる。


具材はチャーシュー、モヤシ、キャベツの他、青ネギ、岩海苔、卵黄、背脂など。
HPの画像を見たら、ニンニクチップもあったようだけど、おろしニンニクのせいで記憶なし。
いざ食べ始めてみると、ツユだくのタレが、濃厚スープをさらに凝縮したようで、実にウマしょっばい
ニンニクもがっつり溶け込み、ジャンク極まりないテイストだが、私の口にはマッチするためハシが止まらず。
まぜそばのタレは、さっきの肉ごはんにも注ぐ。食欲旺盛な頃なら、さらに「ごはん」150円を追加していたね。


無我夢中で食べまくり、肉ごはんと麺・具材は食べ切ったが、丼のタレは残した模様。


酔っていたため、上記画像を撮った記憶がない。「ツユを残した自分がエライ!」と思ったのだろうか。
主要メニュー3種はどれも美味しかったが、最後までスープが温かい、濃菜麺が一番気に入った。

最後に、濃菜麺 井の庄荻窪店を、より楽しむためのメニュー3種も補足解説。
①肉増し 例の低温調理肉を、+450円で増やせる。しかも、毎月29日=ニクの日はさらにお得。
説明し忘れたけど、お肉は豚も鶏も柔らかく、しっとりとした歯触りだ。
②野菜増し 野菜大盛は+170円、さらに野菜の小鉢も+120~150円で販売。
小鉢は「ジロベジ」「カラベジ」「トマベジ」「バジベジ」の4種。ジロベジはいわゆるラーメン二郎系の野菜で、
茹でたモヤシやキャベツに、背脂やニンニクを乗せたもの。他の3種も、ネーミングでなんとなくわかるでしょ。
③辛さ増し 井の庄本店の人気商品「辛辛魚らーめん」と同系列のメニュー。
「辛辛濃菜麺」は+70円、つけ麺とまぜそばの辛辛バージョンは+80円だ。
私はかつて、井の庄立川店で「辛辛魚つけめん」を、店員さんの「辛さ控えめもできますよ」の忠告に従い、
そのとおりに注文したところ、全然控えめでない辛さに悶絶させられたので、こちらの辛口も警戒している。
「より楽しむためのメニュー3種」と言いつつ、写真が一切ない理由は、もうおわかりだろうが、
辛口はもちろん、低温肉も野菜もすべて苦手なので、追加したことがないからである(笑)。
ただし、ここの野菜は濃厚スープを吸ってウマくなっているため、追加したこともないが、不要だと思ったこともない。
むしろ、毎回野菜が摂取できたため、普段野菜不足の私には、実にありがたかった。
野菜入りのヘルシーかつオイシーラーメンを食べられて、本当にウレシー(←書いてる本人も気持ち悪い)。

最初の方で書いたが、私はまだ、井の庄本店で食べたたことがないので、近いうちに行こうと思っている。
あと、大泉学園には、系列の豚骨ラーメン店があるそうなので、そっちも気になるな。



濃菜麺 井の庄 荻窪店
東京都杉並区上荻1-18-3
JR及び地下鉄荻窪駅西口から徒歩約2分
営業時間 10時~23時
定休日 年末年始
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映画『アントニオ猪木をさがして』を観てきた。

2023年10月07日 | プロレス
映画に興味がない私が、実に39年ぶりに、自分の意思で映画館に行ってきた。
その作品とは、昨日10月6日公開の『アントニオ猪木をさがして』である。


今回は、拙ブログ初の【映画レビュー】となるが、ネタバレを気にする方は、読まない方がいい。
あと、作品の感想だけでなく、映画館の情報など無関係なコトもダラダラと綴っているので、
途中で読むのを辞める人も多そうだけど(笑)、まあそれは仕方がない。
これでも一応、上映前に食べたラーメンとか、駐車場から歩道へ出る抜け道の情報とかを省いたんだけどね。
なお、文中はすべて敬称略とさせていただいた。

上映している映画館は、地元の「TOHOシネマズ 立川立飛」(以下「立川立飛」に略)がもっとも近かった。
この日は、立川駅北口に小池百合子都知事が来ており、群衆で混雑していたが、当然私は素通り。
アントニオ猪木と都知事、どちらが大事かは、書くまでもない。

他の映画館は知らないが、立川立飛では『アントニオ猪木をさがして』の大人料金は2000円。
曜日や時間などによって割引があるようで、私は500円安い、21時25分からのレイトショーを選択。
昔は、基本料金が1500円くらいだったが、他の物価が上がっている割には、映画は価格維持に努めていると感じたよ。
比べるのも変だが、甲子園の高校野球やディズニーランドなんて、すげえ値上げしてるからね。

ネットで席を予約&購入してから来館するのが主流のようだが、アナログ人間の私にはムリなので、
昔のように現場に着いてから買うことにした。立川立飛には、上映開始30分前くらいに到着。


入場券を購入したいのだが、担当の係員さんが見当たらず。すると、ポップコーンなどを販売しているお姉さんが、
私の存在に気付き、連絡してくれたようで、奥の部屋から男性係員が出てきた。
「チッ、メンドくせーな」のような表情はせず、券売機へ誘導し、買い方を親切丁寧に教えてくれた。
他の市町村では当たり前かもしれないが、立川市でこの応対は貴重である。  ※あくまで個人の感想です
何でもないようなことが幸せに感じる、「ロード」の歌詞のような街、それが立川だ!

ちなみに、公開初日とはいえ大入りではなく、私が自宅を出る19時前の時点で、97席中7枚しか売れてなかった。


猪木作品だけでなく、同じ時間帯に上映の『ミステリと言う勿れ』は、3枚しか売れてなくてビックリ。
ミステリ~は「大ヒット上映中」らしいが、立川は例外なのかね。

猪木の映画も、上映開始直前でも席に余裕があり、周囲に人がいない、中央の前から3番目の席を購入。


終演後、退館していく客を数えたら、私を入れて11人だった。

係員の応対は素晴らしい立川立飛だが、残念だったのが、お土産が少なかったこと。
作品HPの「劇場販売商品」では、下記のように品揃え豊富なのだが、


ここで売っていたのは、猪木関連のムック本やブロマイドなど数種のみ。


女性係員にたずねても「そこにある物しかないです」とのことなので、「パンフレット」880円だけ購入。
冒頭で載せた画像の右が、そのパンフレットで、左が来場者プレゼントのステッカーだ。 ※再掲載


ステッカーの正式名は、「新日本プロレス旗揚げ記念ポスターのデザインステッカー」で、


マニアとしては嬉しい配布物だが、どこに貼るか迷ってしまう…あ、貼らずに保存するべきなのか。

もうひとつ残念だったのが、上映開始時間になっても予告編パートが続いたこと。本編が始まったのは、推定10分後だ。
最近は他の映画館もそうなのかもしれないが、21時25分上映開始なら、せめて2分後くらいから始めてほしいね。
ここからようやく、作品解説に入る。映画館の予告編を批判しておきながら、自分のブログも前置きが長すぎるね。反省。

まずはキャスティングについて。猪木について語るプロレス関係者が、
藤波辰爾、藤原喜明、棚橋弘至、オカダ・カズチカらレスラー陣に、猪木の試合を長年撮影してきた、カメラマンの原悦生。
藤波と藤原は、一時期はともかく、長年猪木シンパだったし、棚橋とオカダは、比較的アンチが少ない、はず。
原カメラマンは、プロレスマニアなら誰もが知っていながら、嫌いな方はほぼいない、稀有な存在。
猪木信者と称される熱狂的なファンも、納得の人選だったと思われる。

タレント陣では、俳優の安田顕、くりぃむしちゅーの有田哲平、講談師の神田伯山らが出演し、福山雅治がナレーターを担当。
プロレスファン以外の集客が望める、上記タレント陣の起用は、商業作品としては当然であろう。
恥ずかしながら、私は安田という方が何者なのかわかっておらず、国民的大スターらしい福山も、
バファローズファンの私にとっては、吹石徳一の娘婿という認識である。それはさすがに極端か。
私がよく知っているのは有田だけだが、芸人の中でも彼は、プロレス通として評価されている。
いきなり名前を出すけど、勝俣州和なんて、知識は浅くレスラー愛も薄っぺらく、
私がもっとも拒む、ただ騒がしいだけのミーハーであり、プロレス好きを名乗らないでほしい。
有田はその点、知識も豊富でレスラーへのリスペクトも感じるが、それでも、
「数年前の『アメトーク!』プロレス特集で、畑浩和と松田納(エル・サムライ)を間違えた」などと、
過去のちょっとしたミスを指摘・批判するような、うるさいプロレスファンもいる…私のことだけど。

現在では信じられないだろうが、私の世代のプロレスファンは、芸能人などの部外者が、レスラーと絡むことを拒絶していた。
「俺たちが尊敬する猪木に、タレントごときが近寄るんじゃねえ!」といった感情だろうか。
当時大人気だった、ビートたけしが率いる「たけしプロレス軍団」でさえも、反発を受け暴動が起きたのは有名。
今作品も、主要ターゲットと思われる猪木ファンから苦情がこないよう配慮し、
レスラーもタレントも、無難な人材をキャスティングしたのでは…と感じてしまった。

ところが、今回の映画については、さっき名前を出したレスラーの棚橋が、
「猪木さんを知らない人でも楽しめる作品にしてほしい」という要望を出したそうだ。
それがどこまで反映されているのかは不明だが、作品は、猪木の過去を探ったり、猪木について関係者が語る、
ドキュメント部分が大半を占める一方、猪木ファンの少年の成長をつづった、ドラマ部分も含まれている。
だが、個人的には正直、ドラマは不要であった。
3部構成だが、時間が短すぎたため、先述の安田が「猪木~っ!」と絶叫するシーンも、いかんせん唐突に感じたし、
80年代なのに「ホーガンにリベンジ」なんてセリフがあるなど、時代考証もいい加減で、観ていて冷めた。
※「リベンジ」という言葉は、90年代のK-1が使い始めた

ドキュメント部分も、このときに紹介した、控室でアナウンサーを殴り怒鳴りつける猪木など、


かつての名シーンもいくつか流れたが、未公開の貴重映像は特になし。
神田伯山の巌流島での講談パートや、安田&原のトークパートはなかなか良かったが、
予告編や、パンフレットでの「誰も知らない燃える闘魂がここにいる」は特に見当たらず、
あえて挙げれば、「ブラジル移住後の猪木一家が住んでいた場所を紹介」した程度。
確かに未知の情報だが、ブラジルの土地勘がない私にとっては、「へえ~」という感想しか沸いてこない。
棚橋やオカダが「初めて語る猪木」というのも、彼らと世代が違う私には、あまり響かなかった。

ここからは、かなりの「ネタバレ」になるので、映画を観に行くつもりの人は、読まない方がいい。





さっき書いた、安田の絶叫シーンや、巌流島での講談などは、予告編でも目にすることができる。
もっとすごいシーンがあるかも…という期待は裏切られ、どうやら予告編=名場面集だった模様。
エンドロールでは、若い頃の福山が猪木と一緒に撮った写真も紹介されたが、それもHPで公開している。
観客を驚かすためにも、あの写真は本編まで隠しておいた方が、よかったと思う。

最後は、ナレーター福山の「アントニオ猪木は、我々の中で今も生き続けている」
のようなコメントで締められたが、これは、私が昨年書いた、猪木追悼ブログの結末とほぼ同じである。
プロレス業界とは無関係な、部外者の私でも思いつくようなフィナーレで、観客の心をつかめるのだろうか?

猪木のエピソードは、生前からさんざん語り尽くされていたので、新たな事実はないだろうと薄々わかっていた。
また、猪木への想いはファンの数だけあるため、全員が納得する作品制作が、ほぼ不可能なのも理解していたが、
私自身はやはり、楽しめない側であった。上映前の予告編が長くてムカついた、のも原因かもしれない(苦笑)。

没後1年という縛りがあったのかもしれないが、1年といわず、もっと長い時間をかけて、
アントニオ猪木という希代のヒーローを、徹底的に掘り下げてほしかった。
今回の作品がヒットするのかは、私にはわからないが、仮に続編が作られる場合は、
長期間の取材とロケを敢行し、今度こそ「誰も知らない燃える闘魂」を探し当ててほしいね。
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最後に、ちょっと補足 -日大三高野球部2023-完結編

2023年10月03日 | 高校野球
秋の都大会がベスト4春の都大会もベスト4
そして夏の西東京大会で優勝し、甲子園では2勝しベスト16に進出と、
1年間安定した成績を残した、2023年度の日大三高硬式野球部。

※今年9月、母校にて撮影

コロナの影響はだいぶ薄れたとはいえ、監督の途中交代という、
21世紀では初の緊急事態を乗り越えての良績ゆえ、選手たちには例年以上の称賛を送りたい。
秋大会初戦の時点では、攻めも守りも粗削りな印象で、上位進出は難しそうだと思ったものだが、
よくよく考えてみたら、攻撃も守備も雑なのは、近年の三高の伝統である。
一応、【三高野球部5つの誓い】のようなモノもあるようで↓
①サインは一発で決める
②塁に出たら殺されない
③間に合わないところには投げない
④甘いボールは見逃さない
⑤最後まで油断しないし、あきらめない

無論、誓いを破っても厳しい罰則などはなさそうだし、実際しょっちゅう破っている(嘆)。
上記5ヶ条以外は、特に「あれしろこれしろ」と口うるさく指導せず、ある程度は部員に任せている印象。
今年の夏の甲子園を制した、神奈川の慶応ほどではないだろうが、
日大三も、いわゆる強豪と呼ばれる野球部の中では、結構自由度が高いチームだと思える。
とはいえ、強振するのは構わないが、フライばかりポンポン打ち上げるのは、ちょっとカンベンしてほしい(苦笑)。

今名前が出たので、今夏の慶応フィーバーについて、高校野球ファンの視点で語ってみる。
勝ち上がるにつれて慶応を推す声が増していき、その後は一転、アンチが増えた、と記憶しているが、
これは要するに、マスコミ関係に多いとされる、慶応大学卒の人間が称賛記事を発信し、
それに反発したライターや編集者(早大卒?)が、批判記事で応戦し、賛否両論の大騒ぎになったのだ、と私は解釈した。

慶応高校を肯定する意見が、
「野球だけでなく、学業も優秀な文武両道チーム」
「髪型だけでなく戦術や練習法も生徒に任せ、従来の勝利至上主義や、根性論を否定する戦い方が素晴らしい」など。
反慶応の意見は、チームに対してではなく、アルプス席の慶応生以外の応援客に向けてが大半で、
「とにかくうるさい」「慶応高校OBでもないのにウザい」「守備のときは応援を控えるべき」、
さらには「立ち上がって肩組んで“若き血”を熱唱するのは迷惑」「エリート意識が鼻につく」などの苦言が見られた。

慶応高校・森林貴彦監督の持論をインタビューで読んだが、「指導者側の努力不足が体罰や恫喝を招く」など、
納得できる部分も多く、野球指導者として一流なのは間違いない。
ただし、今年のチームの全国制覇は、中学時代から野球で有名だった逸材が揃っていたことが要因であり、
慶応高校野球部に入れば、誰でも上手になれるわけではない、と伝えておきたい。 ※そう思っている人が結構いた

私が考えされられたのは、観客席の慶応ファンへの批判の方で、
決勝戦の外野席では、酔って騒いで、周囲に注意されたら逆上して暴れたバカがいたらしい。
そんな輩は擁護できないが、「応援がうるさすぎた」という批判は、どうかなあ。
実際、決勝戦では、相手校が外野フライを落球したが、あれも「大声援に妨げられたから」という意見もあった。
厳しい表現になるが、あれは落とした選手の集中力及び技量不足だろう。
過去にも、大音量の吹奏楽部を擁するチームや、耳障りなOB応援団が駆けつけたチームもあった。
後者のチームは、私の大嫌いな早稲田実業のことで、数年前の清宮フィーバーの頃は、
慶応の「若き血」以上に、早稲田の「紺碧の空」の合唱が、頻繁かつやかましくて、実に不愉快であった。
清宮在籍以前も以後も常にうるさく、はた迷惑な高校と戦ってきた、我が母校の苦労を知る者としては、
今年の慶応だけを責めるのはおかしい! と訴えておく。

閑話休題、今回のテーマである日大三高2023年度チームについて。
チーム情報の漏洩に繋がるので、本ブログでは公開していなかった、練習試合の結果を以下で発表しよう。
私が実際に見た試合や、信用しているルートから寄せられた情報なので、正確さには自信を持っているが、
あくまで「私の知る限り」なので、下記以外の高校とも練習試合は実施している。

<3月>
4日 日大三6-2関東一(東東京)
春の都大会準決勝では敗れたが、練習試合ではかつての師匠・小倉全由監督が、愛弟子の米澤貴光監督に勝っていた。
5日 日大三6-3前橋育英(群馬)
ここで触れたように、相手父母(特にババア)の言葉遣いが悪くウンザリ。
15日 日大三3-9日大三島(静岡)
「どちらが真の“日大三”か決定戦」は、松山遠征の疲労が残っていたか、本家日大三がまさかの敗戦(涙)。
21日 日大三6-2日本航空(山梨)
2年生の谷亀が先発し、6回1失点。他県の強豪に勝つとは、さすがは新年度のエース候補。
22日は、試合はなく、母校グラウンドにて小倉前監督最後のノック
31日は、発表済みの日大三3-3帝京。詳細はこちら

4月、5月は練習試合の観戦に行かず、情報もなし。申しわけない。

<6月>
18日 日大三11-3中京大中京(愛知)
全国区の強豪に7回コールド勝ち。針金が2打席連続本塁打を放ち、「ついに覚醒!」との評判飛び交う。
ただし、エース登板時は無得点だった模様で、その傾向は以降も続いたのである。
25日 日大三5-5横浜(神奈川)
この試合は生観戦し、スコアも盗撮。ご覧のとおり、最終回に3点差を追いつかれる惜しい引き分け。


安田は完投間近で、味方守備陣に足を引っ張られ降板。リリーフの増田は判定に泣き、押し出し四球で失点。
9回の守りでは、二塁手のエラーもあったが、一死満塁から内野ゴロで本塁封殺も、
捕手が一塁に投げず(投げてアウトだったかは微妙だが)、三塁走者を待ってタッチしたのも不可解。
満塁の状況を忘れてしまったのか、それともフォースアウトを知らないのか。どちらにしても残念なプレイだ。
打線も、横浜のエース杉山が登板した5回以降は沈黙。期待の針金も無安打で途中交代。
相手は神奈川大会決勝で、のちに全国制覇する慶応を追い詰めた(5-6の惜敗)実力校だったとはいえ、
西東京開幕前に、負けに等しい引き分けを目の当たりにし、落胆したものである。

白星に飢えていたのか(?)、試合後は三高グラウンド近くの白いあじさいを撮影し、


さらに、もつ煮専門店『マボロシ』で一杯やったら、酔いと熱中症でフラフラになった…のがこの日。

<7月>
2日 日大三3-2平塚学園(神奈川)
7回まで無得点も、8回に平塚のエース駒井が降板した直後に3点を奪い逆転。2番手以降の投手は攻略するようだ。
7日の帝京戦は、ここで詳細を紹介したように10-10。帝京エース高橋から、針金がホームランを打ち拍手喝采。

以上、全国の強豪相手に健闘した2023年度野球部だったが、そもそも三高は毎年、練習試合は結構強い(特に三高グラウンドでは)。
エース級を打てないのが不安であり、もし東海大菅生と対戦していたら、日當に抑えられたかも?

だがしかし、我が母校にも、U-18日本代表にも選出された不動のエース・安田虎汰郎がいたではないか!

※彼の故郷である、鴨川市のHPより拝借

今年のチーム最大のポイントは、彼の成長にあったといえるだろう。
一昨年の1年生の秋大会では、国学院久我山にメタクソに打たれ、屈辱の5回コールド負け。
背番号1で迎えた昨年の秋大会では、準決勝で惜敗。その試合での球速はMAX134。
春大会では、球速表示がおかしい(?)八王子球場だったとはいえ、球速MAXは137程度。
ところが、夏大会前にどこかで140超を記録したと聞き、実際に夏の準々決勝では神宮球場で143kmをマーク。
以前は、左打者にのみ有効とされたチェンジアップも、甲子園で魔球と呼ばれるほどの切れ味を見せ、
球速・決め球、さらに精神力も含め、気が付けば全国レベルの投手に成長していた。

彼は、スポーツ報知のインタビューで、金田正一さんに憧れ足腰を鍛え、小山正明さんの制球力と、村山実さんの闘志を兼ね備えた投手になりたい」と、昭和の野球ファンが喜ぶ発言をしてくれた。
ただ、私も昭和生まれだが、上記3名の現役時代はさすがに知らない。安田め、平成生まれのくせに相当なマニアだな。
私が知っている世代で例を挙げるならば、「北別府学さんの制球力と、津田恒美さんの闘志」になるかな。
 (C)ベースボールマガジン社
※今年6月にお亡くなりになった、北別府さんのご冥福をお祈りいたします

上記レジェンド投手たちには及ばないが、三高からもここ数年、山﨑福也、櫻井周斗、井上広輝らプロ入りした選手、
さらには全国制覇を遂げた吉永健太朗ら、素晴らしい投手を多数輩出しているが、
失礼ながら、彼らは三高が育成したのではなく、勝手に育った印象がある。
辛抱強くチャンスを与え、自身も努力を積み重ね、肉体や精神を鍛え上げて期待に応えた、
安田こそが、唯一無二の三高育ちの名投手かもしれない。
彼の台頭なくて、2023年度チームの躍進はなかった。安田よ、どうもありがとう!

無論、安田を支えた、キャプテン二宮士らの活躍も忘れてはいない。
顔も面白い面々が多いが(失礼)、それ以上に彼らは、この1年間、面白い野球を披露してくれた。
引退した3年生たちは、次の舞台でもぜひ、三高魂で頑張ってください。
2年生以下は、先輩たちの伝統を継ぐべく、日々奮闘してほしい。とりあえず、メシ喰って身体を大きくしよう(笑)。
ただ、昨日は今年の秋大会抽選が行われたのだが、2戦目の相手が、どうも二松学舎らしい…
今年のキャプテンもクジ運は悪いのかもしれないが、明るく正しく強い三高野球を見せてほしいね。
 
※※「日大三高野球部2024」につづく

<おまけ>
ここまで料理の写真がなかったので、甲子園初戦の試合前に球場内で食べた、「カレーうどん」800円の画像を掲載。


ただでさえウマくなかったのに、地べたに置いたから余計マズそうに見えるな。
甲子園球場のカレーソースは現在、1人前ずつ真空パックに入っているのを、注文ごとに開封・提供している。
中身は同じだろうけど、カレーライスは、大きな鍋から注いでいた1杯500円の時代の方が、絶対にウマかった。
まあ、カレーの味はともかく、甲子園球場は大好きなので、来年以降も足を運ぶつもりである。頼むぜ、三高野球部!
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