明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

甲子園まであと2勝! 西東京大会は26日に準決勝

2018年07月24日 | 高校野球
すでに代表校の決まった地区もある、第100回全国高校野球選手権大会。
我が母校・日大三が属する西東京は、あさって26日に準決勝、28日に決勝戦が行われる。
その前に、ベスト4まで勝ち進んだ、三高のこれまでの戦いぶりを、振り返ってみようと思う。

まずは、今年は千葉で開催された、2ヶ月前の春季関東大会から。
決勝に進出した日大三だったが、5日間で5試合目という強行日程による疲労を考慮し、主力投手陣を温存。
先発は、実力的には5番手(推定)の林。序盤は無失点だった林が4回に失点し降板したものの、
最後まで主力は出さず、公式戦初登板の投手3人が継投したため、メタクソに打ち込まれて敗戦

5月23日 春季関東大会 決勝 
対健大高崎戦(群馬第1代表)
高000320712→15
三200005012→10


初登板3人のうちひとりは、普段はショートを守ってるキャプテンの日置。
東京大会・開会式では、見事な選手宣誓を行った日置だが、さすがにピッチャーまでやらせちゃダメでしょ。


最後は投手が足りなくなり、小倉監督が自ら投げるべく、ブルペンで準備していたとの噂(ウソ)。
20安打15失点の完敗を喫したが、関東大会なんて、優勝しようがしまいが、夏の大会には無関係だしね。

そうして迎えた西東京大会。第一シード日大三の初戦は3回戦、相手は都立杉並。
1回戦から連続コールドで勝ち上がってきた杉並だが、練習試合では9-0で勝っており、この試合も楽勝が予想されたが…。

3回戦 対都立杉並 (八王子球場)
杉210001000→4
三00030202X→7


先発は公式戦初登板の平野、二番手に先述の5番手エース(←そんな言葉あるか?)林。
彼らが打ち込まれ3点を先制され、自慢の打線もピリッとせず、6回表までリードを許す、予想外の苦戦。
最後は、登板予定はなかったはずのエース中村を送り込んでの辛勝。まったくみっともねえ。
球場スコアの写真を撮り忘れたので、試合後に球場入口で配っていた、朝日新聞の号外を掲載する。


朝日新聞め、杉並ベンチの写真を載せやがって。三高が負けるのを期待して作成しやがったな。
まあ初戦の緊張もあっただろうから、次は大丈夫だろう…との声も聞かれた、次戦の相手も都立の豊多摩。
昨秋に対戦し、やはり9-0で三高がコールド勝ちしていたため、今度もスカッと勝ってくれるだろう、と思いきや。

4回戦 対都立豊多摩(八王子球場)
豊002000010→3
三10122110X→8



先制するも3回に逆転され、その後も毎回のようにピンチを招く。杉並戦に続き、ヒットの数は相手の方が多かった。
初戦に続いて登板した河村と廣澤だが、本領発揮とはならず。配球の組み立てにも問題がありそうだが。
5回に飯村が2ランホームランを放ったあとは、打者は全員ホームラン狙いなのか、フライアウトばっかり。
なお、初戦、2戦目と連続で9回までやった(コールドで勝てなかった)のは、21世紀では初である。
都立相手に苦戦して迎えた、5回戦の相手は私立の駒大高。背番号1の中村が先発したが、予期せぬアクシデントが!

5回戦 対駒大高(八王子球場)
三213304→13
駒200000→2  ※6回コールド



初回先制するもすぐに追いつかれ、今日も乱戦か…と思いきや、この日は打線が活発で、得点を積み重ねる。
しかし、先発の中村が4回途中で、自らベンチへ下がり、そのまま戻ってこなかった。
急きょリリーフした河村だったが、この日は相手に得点を許さず、まさかの(?)6回コールド勝ち。
中村は「腕をつった」ため、大事をとって降板したそうだが、今大会はもう投げるのはムリかも。

ようやく調子が上向きになったところで迎えた準々決勝。舞台は八王子から神宮へと移り、
相手はまたまた都立の片倉。以前も書いたが今年の三高、クジ運だけは歴代最強レベル
片倉との練習試合では、20点くらい取って圧勝したと聞いており、負けるはずはないと確信していた。
試合開始は9時で、終了するのが11時前だろうから、昼酒飲みたいけど、目当ての飲食店が開いてるかな…
などと、試合後の祝杯について心配していた私は、その数時間後に半ベソをかくハメになる。

準々決勝 対都立片倉(神宮球場)
片000051000→6
三10002041X→8



先発の河村が、5回に四球とエラーで失点し降板。交代した廣澤も大乱調で、ヒットに四球にエラーで5失点。
6回にもエラーで出たランナーを還され、3点リードを奪わる展開に、三高応援席はイヤ~なムードに。
7回裏、二死満塁でピッチャー廣澤の打順を迎えたところで、三高は代打として小澤を送り込む。
河村と廣澤は降板させ、中村は打者として出場しているが、ケガの影響かこの日は投球練習すらしなかった。
真のエース井上は、4月の春季大会の早実戦でケガして以来、今大会だけでなく、練習試合でも投げていない。
そうなると…三高のピッチャーはもう、先述の「5番手エース・林」しか残ってないではないか。
しかも、代打に起用されたのが、左投手相手なのに左打者、しかも2年生の前田も残っているのに3年の小澤。
林の登板も併せると「試合をあきらめ、思い出作りに3年生を出すのか?」と疑いたくなる采配だ。
さらに、小澤は私の目の前ではヒットを打った記憶がなかったため、「なんで小澤なんだよバカヤロ…」と愚痴った途端、
代打逆転満塁ホームランが飛び出した!
劇的な一発に、周囲の観客が見知らぬ同士で喜びのハイタッチを交わす中、
小澤登場への不満を口にしていた私は、そのハイタッチに参加する資格はなく、ただただうつむいていた。
そして、8回表から登板した林は、我々常連観戦者たちの不安を払しょくするような好投を見せ、
片倉打線を寄せ付けず、2イニングを無失点で切り抜け、逃げ切り勝ち。
言いワケさせてもらうと、昨年秋頃の拙ブログで「今年の新戦力は変化球投手の林くらいだ」と書いていたように、
最近の公式戦では結果こそ出していなかったものの、林のポテンシャル自体は認めていた。
この日、途中から出場した、2年生キャッチャー佐藤英との相性もよかったのかな。
だが小澤については…なぜ打てたのかいまだにわからん。小澤、期待してなくてゴメンよ。

最近の東京大会は、準々決勝以降は、試合後に勝者チームの校歌を流すことにしている。


この光景をあと2回観ることができれば、5年ぶりの夏の甲子園出場となる。
準決勝の相手は東海大菅生。昨年も、一昨年も、そして4年前の夏も負けている宿敵だ。
今年こそ、ここ数年の恨みをお返しするような圧勝劇を披露し、決勝進出といきたいところだが…
いかんせんエース中村と真エース井上に目途が立たず、残った投手陣もイマイチ。
河村は悪くないけど、彼の登板時はエラーやポテンヒットが多く、どうも運に恵まれない印象だし、
廣澤は、大会前は練習試合などでいい投球をしていただけに、最近の不調が解せない。夏バテか。
林も、過度な期待は荷が重そうだし(笑)、日置ら他の投手は…さすがに使わないだろう。
そうなると、冒頭で触れた関東大会決勝のような、ウンザリするような乱打戦も予想されるが、
失点にめげず、15点取られたら16点取ればいいだけのこと
今大会、幸か不幸かウンザリするような試合は何度も経験しており(苦笑)、むしろ望むところだ。
打倒・東海大菅生、そして西東京制覇を目指し、ガンバレ三高。
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真昼の異空間でいただく和風カレー 東高円寺『平日昼だけ』

2018年07月20日 | カレー、ハヤシ
前回のつづき。
2日前、方南町のうどん店『御利益』さんを訪問したところ、先月末で閉店していたことを知った。


廃業のショックもさることながら、高円寺駅から炎天下を30分ほど歩いて向かったため、心身へのダメージが大きい。
いまさら気付いたけど、ウォーキングは健康にいいというが、日中35度超での徒歩は死を招くな
仕方なく、再び高円寺駅へ引き返すべく、暑さでボーっとしながらも、環七をとぼとぼ歩き始める。
青梅街道との交差地点に到着したときは、もはや歩道橋の階段をのぼる気になれず、あてもなく左折。
すると、和食レストラン『華屋与平衛』を過ぎたあたりの歩道にて、写真の看板を発見。


「高円寺に昼だけやってるカレー屋がある」との噂は知っていたが、ここのことだろうか。
せっかくなので入ってみるかと、看板から少し歩くと、お目当てのお店らしいアバンギャルドな(?)建物を発見。


おっ、やっぱりここだ。カレー屋さん『平日昼だけ』


「外観が怪しい」とは聞いていたが、ここまでとは…。普通は店内に入るの、ためらうよね。
いざ入店してみると、目の前には広がるのは、外観以上にカオスな空間!


まるで江戸川乱歩の世界のようなこちらの店舗、本来は骨董品屋兼カフェバーらしいが、
店名通り、平日の昼間だけ場所を借りて、カレー屋さんを営んでいるそうだ。
そんな、白昼夢のような光景から現実に戻してくれたのが、女性店員の「いらっしゃいませ」の声。
お店の怪しさに反比例するかのように、丁寧な応対をする、チャーミングな女性であった。
「どこでもお好きなお席に…こちらはどうですか」と案内してもらったのが写真の席。


念のため繰り返すが、ここはカレー店であり、江戸川乱歩の「妖気蠢く洋館」ではない。
とはいえ、黒いソファの座り心地は、なかなかよかったよ。

テーブルには、メニューのほか、こちらのお店について説明したマニュアル(?)が置いてある。


それらを眺めていると、さきほどのお姉さんが「クリスタルガイザー」のペットボトルを持ってきた。
クソ暑い中を歩いてきたので、一気に飲み干そうかとも思ったが、2本目からは有料なので自重(セコイ)。
でも、こういう飲料水の提供の仕方は珍しくてユニークだね。
珍しいといえば、こちらのメニューは、写真のように「和だしそぼろカレー」980円のみ。


トッピングはカツやコロッケなどはなく、オクラ、納豆、みょうがなど、和だしに合わせた和風食材が多い。
私はとりあえず、トッピングなしのノーマルを選択。なお、ご飯の量は240グラムとのこと。
しばらくすると、カレーが運ばれてきた。水分多めで、スープカレーみたい。


ソースの具材は玉ネギのみ。ご飯の上にはそぼろ肉、竹の子、大葉、揚げ玉、梅干し、鰹節などが盛られている。
「お好みで山椒をお使いください」とのことだが、まずはカレーだけひと口。


ムム、この味わいは…カレーうどんのツユのようだ
「カツオ、コブ、どんこ、いりこで出汁をひき、そば屋の醤油(私注:かえしのことだろう)を使う」
と、メニューに記載されていた通り、まさに「和だし」のカレーソース。
この日は、御利益でカレーうどんを食べる予定だったので、ちょうどよかった。
一方、ご飯の上に盛られた、各種食材も個性的。


大葉はさわやかだし、揚げ玉や竹の子は食感が面白く、梅干しはかなり熟成されたタイプで、酸味がすごい。
パクパクと食べ進み、あっという間に完食。温玉つけて大盛りにするべきだったな。
それにしても、複数のスパイスを組み合わせて作る、いわゆるインド風のカレー屋さんが増えている今、
あえて和風カレーで勝負している、店主の思い切りの良さに拍手を送りたい。
できることならば、あのカレーのご飯を、うどんに変えて食べてみたいな。

お会計時、「お持ち帰りのコーヒーもいかがですか」と声をかけられたので、ありがたく頂戴することにする。
普段の私は、コーヒーはブラックでなくブラウンに限ると豪語し、
砂糖とミルクがたっぷり入った、コーヒー牛乳しか飲まない(←子供かよ)のだが、かわいいお姉さんが勧めてくれたのでね。
最後、厨房の店主らしき方にも「ごちそうさまです」と告げて、お店を出た。

外は相変わらず異常な暑さのため、もらったアイスコーヒーにさっそく口をつける。


クリスタルガイザーとコーヒーで水分を補給し、和の食材とダシを使用したカレーで栄養も補給し、
お姉さんの丁寧な接客に癒される、素晴らしいランチであった
御利益の閉店で落ち込んでいたのが、少し和らいだ気がしたよ。



平日昼だけ
東京都杉並区梅里1-21-21
地下鉄東高円寺駅から徒歩約5分、新高円寺駅からは約9分、JR高円寺駅からは約13分
営業時間 11時半~15時
定休日 土、日、祝日
※カレー完売次第閉店、夜のお店の都合による臨休あり


追記:2020年に、東京都杉並区上荻1-4-3に移転したようです
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方南町の人気うどん店『御利益』が閉店していた!

2018年07月18日 | そば、うどん
全国各地で高校野球の地区予選が始まったが、前評判の良かった高校が次々と敗れている。
我が母校・日大三も、勝利こそ収めたものの、初戦、次戦と公立校相手に、途中までリードを奪われる苦戦。
21世紀に入ってからは、初戦から2戦続けて9回までやった(=コールドで勝てなかった)のは、今年が初めてである。
母校がカツことを願い、ゲンかつぎにカツを喰うだけでは効果がないようなので、
『御利益』という縁起のいい店名のうどん屋さんで食事をし、御利益を得ようと思い、お店に向かったところ、
今回のブログタイトルのように、衝撃の事実に出くわしてしまった。


閉店したのが先月末の6月30日で、私が最初で最後の訪問をしたのが、その約2週間前。
店主のおじちゃんもおばちゃんも元気だったし、お店も繁盛していたので、突然の閉店にはビックリである。
結果的に、一期一会となった御利益さんのうどんを、以下で紹介することにする。
1度しか食べたことのない私が、このお店について語るのはおこがましいだろうが、そこはご容赦願いたい。

以前から「ウマくて量が多いうどん屋さん」と評判だった御利益さんだが、
店舗の場所が杉並区で、最寄り駅は地下鉄丸ノ内線の方南町、しかも営業時間が10時~14時の昼だけというのは、
東京の西側に住んでいて、普段は正午くらいまで寝ている私には、なかなか行きづらかった。
その日はたまたま早起き(一般的にはだいぶ遅いが)したので、御利益さんのうどんをいただこうと決意。
JR中央線に乗り高円寺で下車し、環七と方南通りを約40分間てくてく歩き、13時頃ようやくお店に到着。
ピークの時間はすぎたらしく、カウンター席が空いていたが、その後もどんどんお客さんが入ってくる。
着席するとすぐに、接客担当のおばちゃんが、冷えたお水の入ったビンとコップを持ってきてくれた。


暑い中を歩いてきて、ノドがカラカラだったので、このお水はありがたいよ。
私がオーダーしたのは、冷たいうどんに天ぷら盛り合わせがつく「ざる天ぷら付」1100円。
「天ぷらがバカ盛りで、値段以上の価値アリ」との噂を聞いていたのでね。
しばらくすると、隣の若い男性客に「たぬきうどんの冷やし」が提供された。
一般的な冷やしたぬきは、揚げ玉にネギ、キュウリ、あとはせいぜいナルトとワカメと紅生姜くらいだと認識しているが、
こちらのは、上記の具材以外にも、ナスとイモの天ぷらに、厚焼き玉子まで加わり、しかもうどんは山盛り。
噂通り気前のいい店だなあ…と感心している私の前で、店主のおじちゃんがジャンジャン天ぷらを揚げだした。
他に天ざるを頼んでいる客はいないけど、あれってまさか、全部私の分なのか…という不安がよぎる中、
まずは各種薬味とつけ汁が登場。


ネギと生姜に昆布の佃煮。ツユの中には、柑橘系果実の皮がひと欠片入り、さわやかな香りがする。
その後すぐに、冷水で締められたうどんがやってきた。まずは上からのアングル。


そしてこちらが横からのアングル。普通でもじゅうぶん大盛りだ。


まずはうどんだけをツユに浸して食べると、やや細目の麺にはしっかりコシがあり、薄口ツユとの相性も良好。
天ぷらの量だけでなく、うどん自体で満足できるな…と喜んでいたところに、天ぷらが別皿で登場!


さきほどの不安が的中する、予想以上の量に驚き、思わず苦笑いしてしまった
こちらが別のアングル。タテやらヨコやら、よくもこれだけ盛り付けたものだ。


天ぷら盛りの内訳を、あいうえお順に羅列すると、アスパラ(1本丸ごと)、海老2尾、エリンギ、カボチャ、
さつまいも、しいたけ、春菊、ズッキーニ、ナス(1個丸ごと)、ニンジン、ピーマン、レンコン、
そして巨大なししとう(万願寺唐辛子?)に、春菊に似た形状をした、謎の黒紫色の物体、以上全14種15個
各種天ぷらをうどんの上に乗せて、
 

塩やうどんツユに浸して食べてみる。


ピーマン隣の黒い固まりが、先述の謎の物体。正体がおわかりの方、ぜひ教えてください。


個々の具材がデカいので、食べても食べても減らない。これで1100円とは、「何かの間違いでは?」と疑いたくなる安価である。
そのような、大量の天ぷら軍団との格闘に、かなりの時間を費やしてしまったのだが、
その間もうどんは伸びることなく、なめらかな歯触りを保っていたのに驚いた。
店内壁の説明によれば、「当店は水、昆布、煮干し、みりん、塩などは、吟味かつ厳選した食材を仕入れ」、
「お子様からご年配の方までの健康食・美容食としてお召し上がっていただくよう努めております」とのこと。
御利益さんは量もさることながら、うどん自体の質もよい、素晴らしいお店であった

なんとか全部たいらげ、お会計をした際、おばちゃんに「おいしかったけど、ずいぶん多いですね…」と感想を述べたところ、
「少な目もお作りできますよ」というおばちゃんの返答にかぶせるように、店主が「これがウチの量だから!」と補足。
厨房内では、おばちゃんへの指示以外はほとんど声を出さず、寡黙で頑固そうな店主だが、
店の前を通る下校中の小学生に対し、「おかえりー!」「こんちはー!」と声をかけ、児童たちも返事していたのが印象的だった。
そういえば、ここの割り箸の入った紙袋には、お店の名前ではなく、店主の心意気を表すかのように、


の一文字が記してあったっけ。
私も小学生のように背筋を伸ばし、「また来ます!」とはっきりとした声で告げ、お店をあとにした。
帰路での私は「次はカレーか、肉汁か、それともざるの大盛りか…待てよ、天ぷら単品にビールもいいなあ」と、
次回訪問時に何を食べるか悩んでおり、この時点では本当に、近日閉店になるとは、思いもよらなかった。

連日、大勢のうどんマニアをうならせ、大食漢の若者たちを満足させ、地域のお子さんたちにも慕われていた、
粋で真面目なご夫婦が営むうどん店に、もう行くことができないなんて、残念で仕方がない。
最後に、失礼なのは承知の上で、この場を借りて最後の御挨拶を。
おじさん、おばさん、おいしいうどんをありがとうございました。御利益のことは一生忘れません。
どうか、いつまでもお元気で! 
コメント (2)
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餃子がウマい良心的な居酒屋 東小金井『太平楽』

2018年07月08日 | 居酒屋・バー
TVや雑誌で「JR中央線の街特集」をやる場合、吉祥寺から西の駅は、どうも扱いが悪い気がする。
その中でも東小金井駅は、隣の武蔵境や武蔵小金井とひとくくりにされることも多く、なんとも不憫である。
そんな東小金井だが、私自身は以前からちょくちょく足を運んでおり、個人的には好きな街だ。
よく通う店は、ストイックな店主が、注文が入るたびに皮を伸ばして餃子を仕込む『餃子喰人』、
深夜1時過ぎでも営業している、油そばがおいしい駅近くのラーメン店『のんき亭』、
安くてボリューミーな、庶民の味方的な中華食堂『エフエフ』。この3店にはしょっちゅうお世話になった。
「なった」と過去形で書くのは、現在はみんな閉店してしまったから。
餃子喰人の店主さんには、餃子のことをいろいろレクチャーしてもらったので、いまだに閉店が残念である。

最近の東小金井で、私がおススメする店は、北口のラーメン店『くじら食堂』
雑誌に何度も紹介されている有名店で、地元民以外にも知名度が高く、営業中は常に行列を作っている。
そしてもう1軒、ネット検索しても情報は少なく、行列こそないものの、
地元民らしき常連客たちでいつも賑わっている、穴場的居酒屋の『太平楽』さんだ。


こちらはもうひとつの入口と看板。


赤ちょうちんの「やきとり」の文字と、「手造りの味 餃子」という看板が目を引く。
餃子も串焼きも大好きな私が、引き寄せられるように入店したのが、今から10年ほど前。
店内はカウンター席のみで、客は近所に住む常連と思わしき方々ばかりで、ほぼ全員顔見知りのようだ。
皆さん、私よりだいぶ年上のようだが、元気に飲んで喰って、楽しそうに語り合っている。
人生の先輩方の雑談・猥談などをBGMに、ビールで餃子や串焼きを流し込むと…おっ、ウマいじゃないか。
新参者ゆえ、アウェイ感は否めなかったが、絡まれたり邪魔者扱いはされないので、居心地は決して悪くはない。
店員さんたちの付かず離れずな応対もよく、お店自慢の餃子も気に入ったので、いまだに通い続けている。
ここ数年、しばらく訪問していなかった間に、頑固そうな先代から二代目に代替わりし、
お母さんとキレイな女性店員(二代目の嫁さん?)の3人体制となり、そのためか若い世代や女性の客も増えた。

当店の情報はいまだに、ネット検索してもあまりヒットしないが、食べログの最新投稿(2016年1月)でヒドイのを発見。
そいつの言い分を簡単にまとめると、
「入店すると、お店の方がジロリと品定めするような視線」 ※自意識過剰
「“食事をしたい”と告げたら、飲み物を頼んでと言われて驚き、そしてめげた」
「周囲の客の視線も冷たいので仕方なく店を出た。接客は最悪。不快感たっぷり」だと。
拙ブログでは以前から、「食べロガーはバカでクズでロクデナシだ」と繰り返してきたが、
ここまで来ると、バカを通り越して狂気すら感じてしまう。
居酒屋で酒を頼まないという、非常識な行為を恥じることなく、店を批判しネットで同意を求めるとは…。
酒が飲めないのなら、ウーロン茶でも頼めばいいじゃねえか。そんな金すらも惜しいのか。
こいつは5段階評価の点数を最低の1.0にしていたが、こんな悪質クレーマーの評価も含まれるのだから、
食べログの点数なんて妄信しちゃダメだよ

食べロガーのことは忘れて、太平楽さんのオツマミについて紹介していこう。
まずは看板メニューである自家製の「焼き餃子」。私は毎回、必ず注文している。


1個の重量は推定35グラムくらいかな? なかなかの大ぶりサイズで、1人前4個で320円。
こちらのお店は、かつて中華食堂だったためか、厨房内に餃子専用の焼き機がある。焼き色が美しいのはそのためだ。
餃子と一緒に、お酢とラー油も運ばれてくるのだが、私は自分で特製ダレを作って食べる。
作り方は 卓上にある焼鳥用の味噌ダレに酢と醤油を混ぜ、
そこでホッピーセットか中を頼み、グラスの焼酎をほんの少しだけ注いで、かき混ぜる。
ここの焼酎は結構濃いから、少しくらい減っても問題ないはず。
ちなみに、ホッピーはセットが500円、中が250円。サワー類は400円で、ビールの価格は後述する。
完成したタレに餃子を付けると、ああ、やっぱりおいしい。


味噌のしょっぱさと焼酎のほろ苦さが合わさり、野菜多めの餃子とよく合うなあ…と自画自賛。
ピンボケしたけど、餃子の中身はこんなかんじ。野菜の割合が多く、肉の脂分は少なく、個人的に好みの味だ。


続いては、もうひとつのウリである串焼き類を紹介。肉類は130円で、野菜やウズラは110円。
左から「モモ(ねぎま)」、「レバー」、「つくね」、「ししとう」。


こちらは「ウズラ」、「シロ」、豚肉の「かしら」。


他にも数種あるが、串焼きの注文は「3本以上から」なのでお忘れなく。
レバーは新鮮な鶏を使用しており、「鶏レバー刺し」470円も人気商品だ。
あと、最近は「ブラックアンガス牛 990円」という高級串? もあるのだが、まだ頼んだことはない。

ほかのレギュラーメニューは、「もつ煮」「鳥から揚げ」「厚揚げ焼き」「お新香」など。
日替わりのメニューも、壁のホワイトボードに数種書かれており、そちらも人気だ。
以前、「もつ煮」350円と一緒に頼んだのが「マカロニサラダ」300円。


煮込みは臭みのないタイプで、値段の割には具だくさんで嬉しい。
マカロニサラダは自家製らしく、玉子、ハム、千切りのニンジンがたっぷり加えられており、


最近食べたマカロニサラダでは一番おいしい
そんな絶品マカサラとは以後出会えず、つまり一期一会なのだが、今度見かけたときも絶対に食べたい。
先日は「海老春巻き」もあり、2本で400円。日替わりは、和洋中いろいろあるのが面白い。


餃子を食べた直後で、さっき説明した自家製味噌ダレが残っていたので、浸してみたら、やっぱりウマかった。
食事メニューは、焼鳥丼にお茶漬けなどがあるが、日替わりメニューから「牛すじカレー」600円を選択。


牛すじ肉が入ったカレーに、お茶椀一杯分くらいのご飯が乗る。
カレーソースもいいツマミになると思うので、次回はご飯なし370円にしてみようかな。

お店の壁には、15年ほど前に取材されたガイドブックの記事も貼ってあったが、
もつ煮は今と同額、餃子が20円、串焼き類が10~20円上がった程度で、値段がほとんど変わっていない。
「昔から全然値上げしてませんね」と店のお母さんに話しかけたところ、
「いえいえ、消費税の分上がってますよ…」と申しわけなさそうに応えてくれた。なんて謙虚な。
元々、こちら太平楽さんは、お通し代も席料も取っておらず、安く飲み食いできる庶民の味方である。
そんな、お店の誠実さが表れているのが、写真のお知らせ。


「ビールの仕入れ値が25円上がったので20円値上げしますが、2年後の減税時には値下げする予定です」
値上げのお知らせとともに、将来の値下げも約束するなんて、初めて見たよ。
こんな良心的なお店に、理不尽な要求をした挙句に低評価を下した食べロガーには、「恥を知れ!」と言ってやりたい。

実際、最近ビールを値上げした店は多いが、2020年に値下げを考えている店は少ないはず。
この写真を、行きつけの飲み屋の店主に見せつけて「お前も見習え」と迫ったところ、
その日に頼んだ生ビールが、ジョッキの8割が泡という、ささやかなイヤがらせをくらってしまった。
もちろん、値下げしろってのは本気で言ってるわけではないし、太平楽さんだけでなく他のお気に入りの店も、
無理のない価格を維持し、末永く営業を続けてほしいよ


太平楽
東京都小金井市東町4丁目43-13
東小金井駅南口から徒歩約2分
営業時間 17時半頃(←入口の表記通り)~23時
定休日 月曜
※17時40分くらいには開いているはず
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ゲン担ぎにカツ丼を喰う。 -夏の高校野球開幕-

2018年07月01日 | 丼もの
今日7月1日は神宮球場にて、高校野球・東西東京大会の開会式が行われる。
例年だと、各校が入場行進を終え整列したあと、選手宣誓や関係者のかったるい挨拶があり、
その後一試合だけ、東西どっちかの1回戦を実施するのだが、今年は開会式のみとのこと。
それでも、しっかり入場料800円は取るらしい。相変わらず東京都高野連はがめつい!

選手宣誓は規定により、今春の東京都大会の優勝チームのキャプテンがすることになっている。
つまり今年は我が母校・日大三の日置がやらされるのだ
過去にも数名の先輩が経験しており、最近では3年前、当時キャプテンの田村(現日大)が大役を果たした。
(C)東京MXテレビ/三高応援団

どうか失敗のないよう、恥をかくことのないよう、無難に済ませてほしい。

高校野球シーズンの開幕は、母校の勝利を願い、ゲン担ぎにカツを喰う時期の開幕でもある。
最近の私は、串カツで一杯やる程度で、とんかつ定食やカツ丼とはご無沙汰しているのだが、
それでも、他人におススメできるカツ丼をいくつか知っているので、以下で紹介していこう。

まずは、以前当ブログでも紹介した、高円寺『あげもんや』さんの「カツ丼」1080円。


アジ、ホタテ、半熟玉子入りメンチに鳥からあげと、すべての揚げ物が美味しいお店だが、
カツ丼もやはり、とんかつの揚げ具合、ダシの味付け、玉子のとじ方など、すべてが絶妙で抜群にウマい。
量的にはけっこう多いのだが、最後までもたれることもなくペロリとイケる。
昨年、これを食べた直後の春季大会決勝では、憎き早実に敗れたのだが、今年は勝たせてくれよ!

もう1店舗、以前紹介したお店で忘れてはいけないのが、新小岩の『かつ善』
写真は「ロースかつ丼」900円。左上に抹茶ハイが写っているのはご愛敬。


アットホームなとんかつ屋さんで、こちらの御子息は、数年前の日大三の背番号1=エースであった。
ご家族の方とお話しするため、そして安くて美味しいカツを味わうため、東京の西側から通ったものだ。
エース本人が働くのは見たことないが、厨房にはお父さん、ホールにはお祖母さんがいらっしゃる。
神宮での試合後は、常連ファンたちとこちらのお店に立ち寄り、打ち上げをする予定だ。

ここからは、東京以外のお店を紹介する。
まずは甲子園の帰りに立ち寄った、カウンター席主体のカツ丼専門店『吉兵衛』(よしべえ)
神戸を中心にいくつか支店があり、兵庫県民なら知らない人はいないほどの有名店らしい。
確かに、三宮本店には長い行列があったので入店をあきらめ、宿のある梅田の支店で食べることに。
ソースかつや辛味噌マヨかつなどもあるが、やはり一般的な「玉子とじかつ丼」の並盛680円を、玉子2個+50円で注文。


ダブルにしたため、玉子が多いのは当然だが、玉ネギは入らず、ネギがたっぷりかかっているのも特徴。
とんかつは薄すぎず厚すぎず、ちょうどいいサイズ。ご飯も玉子もダシも問題ない。


すべてが標準以上というバランスの良さが、人気のヒミツかな。
食べ終わってお店を出たら、店からだいぶ離れた場所で休憩中(買い物?)の店員さんとすれ違ったところ、
「どうもありがとうございましたー」と挨拶され、ちょっと感激。一見客の私の顔を、ちゃんと覚えているとは。
東京の飲食店の、ろくに挨拶もできないバカ店員たちも、ぜひ見習ってほしい。

次のお店の場所は、競輪場があることでも有名な(←そうか?)、岐阜県の大垣市。
JRの普通電車乗り放題の「青春18きっぷ」で関西へ向かうと、大垣駅での乗り継ぎが悪く、待たされることが多い。
そこで、駅周辺でメシでも喰おうと検索し、見つけたのが『朝日屋』さんだ。
昼時で満席だったため、店員さんに「奥の部屋へどうぞ」と案内されたのは、
自宅の居間のような、タタミの部屋だった。かえって居心地よかったけどね。

本来はそば・うどん店らしいのだが、客の大半が「中華そば」470円か「カツ丼」670円、あるいは両方を食べている。
しかも、こちらのカツ丼はご覧の通り、他にはないビジュアルをしている。


揚げたとんかつに、ダシで味付けしたフワフワの玉子がかかる、不思議なタイプ。
かつはやや厚みがあり、煮込んでいないため、サクサク感が残っている。


ダシ入り玉子がご飯と混ざり、ツユだく状態になったのを、かつと一緒にかっこんでいく。
食べたことないけど、新宿『すずや』の「とんかつ茶漬け」って、こんなかんじかな?
このカツ丼も気に入ったけど、他の客が喰ってた中華そばもウマそうだったな。
スープは関西のうどんダシのように澄んだ色で、麺も細くてスルスル食べられそう。
ナルトでなくカマボコが入っていたのも微笑ましかったし、次回寄ったときは、中華そばも必食だな。

最後にもうひとつ。東京でも屈指の人気を誇る、西荻窪『坂本屋』のカツ丼を紹介したい。
雑誌「dancyu」で“日本一のカツ丼”に選ばれ、某有名評論家もここのカツ丼を絶賛していた。
この評論家のことは大嫌いだし、常に行列ができていたので、あまり食べようと思わなかったのだが、
ある日、たまたま行列がない時間帯に通りかかったので、味わってみることにした。
実はこちらは中華食堂であり、各種麺類やチャーハンもあるのだが、客の9割が「かつ丼」を注文している。
また、繁盛店でありがちな、「とっとと喰ってとっとと帰れ」的な乱雑な接客はせず、
カツ丼も当然作り置きせず、注文が入るごとに、ひとつひとつ丁寧に作っていた。
ただ、店内壁に貼ってあった、先述の某評論家のサイン入り色紙が、個人的には不快だったね。
しばらくして、日本一と噂の「かつ丼」800円が完成。


かつ、玉子、玉ねぎ、そしてグリーンピース。見た目は普通のカツ丼だが、食べてみると…
なるほど、こりゃあ確かにウマい
外見は普通だし、高級食材も使ってはいないと思うのだが、かつ、玉子、ダシ、ご飯がそれぞれうまく融合し、
「普通なのにウマい」逸品として成り立っている。
さっきの『吉兵衛』と違い、とんかつはまだサクサクの部分と、煮込まれてシットリとした部分があり、
玉子も白身と黄身、半生とそうでない部分が見受けられ、当然味わいも異なってくる。
しかし、そのアンバランスさが、かえって魅力になっていると思えるのだ。
吉兵衛が「かわいく清楚な女の子」なら、坂本屋のは「かわいい顔してエッチな娘」といったところか。
…あまり巧みな例えではないし、そもそも坂本屋さんに失礼な表現になってしまい、申しわけない。
蛇足だが私の好みは、「いかにもエロそうなのに実はウブな女性」だ。本当に蛇足でスマン!

日本一かどうかはともかくとして、坂本屋さんのカツ丼は、誰もが満足できるはず。
最近は、昼の15時までしか営業してないそうだけど、ぜひ1度、食べてみてほしいね。
あと、母校野球部も、この夏は日本一を目標に、最後まであきらめず戦い抜いてくれ。
まずは西東京一を目指し、頑張れ三高、カツんだ三高!
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