明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

2玉まで無料の替玉にアタック! 新秋津『長風』

2024年10月10日 | ラーメン、つけ麺など
先日ここで告白したように、もういいトシなのに全然収まる気配がない、私の豚骨ラーメン欲
今回は、JR新秋津駅改札を出てすぐの場所にある、豚骨ラーメン店『長風』を紹介させていただく。


こちらのお店は、以前は『春樹』という屋号で、ここも『豚骨ラーメン春樹』のような店名だと思いこんでいたが、
下記の店内ノレンで、屋号が長風だと気付いた。店頭写真をよく見ると、黄色い看板の中央に同じマークがある。


屋号は違うが、現在も春樹と母体は一緒のはず。かつては立川にも、つけ麺推しの春樹があり、私もよく利用した。
つけ麺は、当時いろんな店が提供し、「またおま系」と称された、濃厚魚介豚骨スープと太麺の組み合わせ。
これは10年以上前に、ガラケーで撮影した「野菜つけ麺」だが、さすがに画像がひどすぎるので、


春樹HPからつけ麺画像を拝借。こちらは、麺とスープと具材を分けて提供する。


つけ麺は、味自体は悪くなかったものの、当時流行のタイプとは微妙に異なっていたが、
価格は他店より少し安く、しかも麺の増量は無料と、なかなか頑張っていた。
母体の会社は、華僑や在日中国人向け企業なので、春樹従業員の大半は大陸出身者だと思われるが、
仕事面で不満を抱いたことはなく、少なくとも立川市ではまともな方だった。  ※他がひどすぎるのかも
長風も、上記春樹の特徴と同様、値段はそこそこ安く、替玉無料などのサービスがあり、中国人らしき店員さんが働いている。

さっきの店頭画像を再掲載。春樹とは別のお店HPから借りたのだが、こちらは最近更新していない模様で、


デカデカと記された「らーめん550円」や、「替玉無料1玉まで」などの諸条件は、現在は異なっている。
あと、HPのURLに「chofu」の文字があり、長風は「ちょうふう」と読むことが判明。
私は知らなかったが、「長風」という言葉は実際にあり、goo辞書によると、
“非常に遠くから吹いてくる風。また、遠くまで吹いていく強い風。勢いの盛んなことにたとえていう”らしい。
てっきり、和民と魚民のように、同じく替玉無料のチェーン店『風龍』をパクったのかと思っていた。申しわけない。

こちらが最近のメニュー表で、白、赤、黒の博多豚骨ラーメンやつけ麺、ご飯ものやドリンクなども提供。


一番安いラーメンは「白」の700円。ただし、替玉は2玉まで無料になっている。
珍しく券売機も撮影。さっきの表に記載されてない、「替玉」は100円だった。


開業は2018年で、屋号はともかく店の存在自体は知っていたが、初訪問は今年の夏。
友人と近所の『なべちゃん』で飲んだあとのシメに、「近いからここでいいか」と入店。

店内はカウンター数席に、テーブルが3つほど。豚骨臭はないので、お店でスープは炊いてなさそう。
友人は、白ラーメンと「チャーマヨ丼」の「丼セット」800円、私は「赤」750円の食券を買い、テーブル席に座る。
丼セットは、チャーマヨ丼単品が200円なので100円お得だが、替玉は1度しかできないと、
壁ポスターに説明があった(画像右側)。なお、画像左端の客は、扇風機の風がガンガン当たり、涼しいどころか迷惑そうだった。


我々の席近くの壁にも、下記のような「麺の硬さポスター」が貼ってあったり、


卓上調味料の解説も記されているが、正しくは、×ホワイトペーパー→〇ホワイトペッパー、×ニンニクみじん→〇ニンニクおろし である。


ペッパーの絵も「BP(ブラックペッパー)」だし、母体の会社には日本人スタッフもいるはずなので、早急に修正してもらいたい。

しばらくすると、友人の白ラーメン+丼セットと、


私の赤ラーメンが登場。丼の大きさは普通。


チャーマヨ丼は、チャーシューの細切れに、マヨを和えた茶色いソースを絡めた珍しいタイプ。
チャーシューごはん愛好家ゆえ、少し気になったが、友人曰く「しょっぺえ」とのこと。
私が注文した赤は、普通の白に辛味噌ダレを追加したものだが、『一蘭』などのラーメンと比べると、タレが多すぎて辛い。
最近、辛さに弱い私には、この赤ラーメンは「辛ウマい」ではなく「単に辛い」であった。
「失敗だったかも…」と嘆きつつ、しっかり替玉サービスは利用する。


おろしニンニクを入れ、具材を食べ終え、引き続き辛い辛いとボヤいているうちに、またまた麺を食べ終えてしまったので、
「2玉まで無料」というお店のご厚意に甘え、再度替玉をいただくことに。


上記画像ではわからないだろうが、せっかくなので、人生初の「粉落とし」に挑んでみたが、
「やわらか」好きの私には、やはり気に入らず。粉落としとは真逆の「茹ですぎ」のような、超ソフト麺も食べてみたい。
少しでも柔らかくなるよう、しばらくスープに浸し、なんとか麺を食べ切った。


数日後、都内から西武池袋線で帰ってきて、秋津駅から新秋津駅へ向かう途中で、長風さんに寄っていく。
今回の注文は、初訪問時に友人が頼んだ、基本の白ラーメン。


前回触れなかったが、具材はチャーシュー、キクラゲ、輪切りのネギ。盛り付けの悪さはドンマイ。
スープは臭みがなく、油は浮いているがしつこくなく、ライトな仕上がり。麺は九州ラーメンならではの細麺。
以上、特にインパクトはないが、万人受けする豚骨ラーメンという印象。
すぐに麺を食べ終え、この日もやはり替玉をいただき、さらにもうひと玉頼む。


前回は粉落とし麺に挑戦したが、今回は、だいぶ前にどこかのサイトで見た記憶がある、「担々麺もどき」を試してみる。
確か、「豚骨ラーメン店には、ゴマをくるくる回してする(擂る)容器を設置してある場合が多いので、
丼の上でゴマを大量にすり、さらにラー油を加えれば、担々麺のできあがり」のような内容だった。
調べたところ、「スリッキー」と呼ぶらしい容器ですったゴマを投入し、ラー油を垂らし、ふたつ目の替玉を投入。


やる前からわかっていたが、やはり担々麺とは似て非なるモノであった(苦笑)。


それでも、ちゃんと2玉たいらげ満腹に。計3玉食べて700円のラーメンは、私が知る限りでは現在最安だ。

「ごちそうさまです」と挨拶すると、「アリガトゴザイマース」と、中国人男性店員が返事する。
前回も今回も彼のワンオペ。大繁盛でもないが、ダラダラと客が入ってくるし、私のように替玉を頼む客も多く、結構大変そう。
そういえば、数軒隣の立ち食いソバ店『木曽路』も、私の訪問時は毎回、おじさん店員のワンオペだ。
あと余計なお世話だけど、長風さんの厨房は狭く、しかも照明を節約しているのか異様に暗く、気分が滅入りそうだ。

それから数ヵ月後、3度目の訪問をしたところ、この日もやはり、いつもの男性店員のひとり回し。
よく見ると彼は、お笑い芸人「ジェラードン」のアタック西本さんに似ている気がする。
ちなみに、『一ツ橋大勝軒』のときにも書いたが、私の「○○に似ている」は、賛同を得られないケースが多い。

この日はアタック(勝手に命名)の手間を減らすべく、替玉のない「とんこつ魚介細つけ麺」(券売機表記は「魚介つけ麺」)750円の大盛を選択。
春樹のつけ麺は、麺の量を350~900グラムまで、4段階から選べたが、すべて同価格。
こちらは、並と大盛のみで、特盛は+100円だが、無料で大盛にしてくれるのだから文句はない。
いつものように、アタックが調理し自ら運ぶつけ麺がこちら。麺の量は400~450グラムくらいか。


細つけ麺というが、博多風ラーメンの麺よりは当然太く、具材のメンマとチャーシューが乗せられている。


つけスープは、豚骨ベースで魚介風味を加えた例のタイプで、魚粉と輪切りネギが浮いている。


春樹のスープの方が、もっと濃厚で私好みだったが、これはこれで、豚骨ラーメン店のつけ麺らしくていいかも。
卓上にある、替玉のときに使うラーメンダレを加えてみたが、しょっぱくてつけ麺には合わなかった。


私の食事中も、アタックは調理、配膳、洗浄と休む間もなく活躍。無料替玉の注文にも、イヤな顔せず応じている。
自分も利用したくせに書くのも変だが、替玉サービスは、せめて「ひと玉まで」にした方がいいのでは?

そんな彼を少しでも助けるべく、食後はテーブルを拭き、食器をカウンターの洗い場らしき位置に運んだ。
「ソノママデイイデスー」と困惑するアタックに、いつもひとりで大変ですよね、と声をかけると、
「ヒトリタイヘンネ。デモガンバル」と返答。彼の頑張りが報われることを、願ってやまない



博多ラーメン 長風 新秋津店
東京都東村山市秋津町5-13-42
JR新秋津駅から徒歩約20秒、西武線秋津駅からは徒歩約5分
営業時間 11時~15時、18時~翌1時
定休日 不明だが無休? アタックに休日はあるのか?
※上記データは、駅からの所要時間以外は、お店HPのデータを転記
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人生何度目かの「豚骨ラーメンブーム」到来

2024年09月20日 | ラーメン、つけ麺など
久留米で誕生し、博多、長浜などで発展したとされる、福岡産豚骨ラーメンを求め、
地元周辺で駅チカの店を巡り、そのとき初訪問した、国分寺『木村亭』のラーメンに感動したわたくし。
その後も飽きるどころか、別のお店でも食べ続けている。もう若くないのに、人生何度目かの豚骨ラーメンブームを迎えたようだ。
というわけで今回は、最近食べた福岡豚骨ラーメンを5杯紹介したい。

まずは、かつては「豚骨ラーメン店はここが一番」だと思っていた、南阿佐ヶ谷の『萬福本舗』
前回ブログで、「値段の安さや通いやすさも考慮すると、今の私にとっては、福岡・豚骨ラーメンなら木村亭さんがベストかも」と記した。
立川在住の私には近場の店舗であり、深夜2時まで営業していて、基本のラーメンが650円という諸条件を考慮し、「ベスト」と称したのだが、
※2024年10月追記 木村亭さんのラーメンは750円になりました
ラーメンの味だけならば、萬福本舗さんも負けていないし、むしろおつまみや酒類も豊富で、お店としての魅力は互角である。
久々の訪問となった先日は、基本の「とんこつラーメン」750円と、トッピングの「肉味噌」100円をオーダー。


画像右上に写っているのが肉味噌だが、実はラーメンを頼む前から頼んでおり、
最初は「焼きワンタン」380円に、卓上のゴマと一緒に付けて食べていた。


単独でもおつまみになり、別の料理に付けても美味しく、無論、ラーメンのスープに溶かしてもウマい。


こちらのお店を訪れた際は、この肉味噌も忘れず頼んでいただきたい。
ちなみに、肉味噌の投入は途中からで、最初は純粋に、スープと麺を楽しんだ。前回より濃厚だった気がするし、いずれにしても、
萬福本舗さんのラーメンは相変わらず美味しいので、当然のように「替玉」120円を追加注文。


そのまま丼に投入したら、異様に麺が多い気がする。替玉の方が麺が多い?


小川の『いし』さんでも同じ感想を抱いたが、よく考えると、ひと玉めでスープを飲み過ぎてしまっただけだろう。
散々飲み食いしたので、スープは少し残したが、麺と具材は食べ切り「ごちそうさまでした」。
一時期、体調を崩していた店主さんも元気に調理していたし、萬福本舗さんでは、今後も飲み食いさせていただくつもりだ。

続いては、たった今名前を出した、東京で初めて福岡豚骨ラーメンを出したとされる、『九州ラーメン いし』
友人と小川駅周辺のの居酒屋で飲んだあと、2軒目として訪問。まずは「焼酎」=いいちこのウーロン茶割り400円を注文。
おつまみは、「チャーシュ」500円と、初めて頼む「目玉焼」450円を選択。


ラーメンに並ぶ名物である、明朗な店主との会話を楽しみつつ、焼酎割りを3杯ほど飲んだあと、
友人も私もシメの「ラーメン」700円を注文。私は紅生姜抜きでお願いしてみた。


大鍋でたっぷり泳がせるように茹でた、博多・長浜風よりは太めの麺と、臭みのないスープはやっぱり好相性。
途中で、ラー油を垂らして辛味と色味を加え、その後は一心不乱に麺を啜った。


酩酊かつ満腹状態でお店を出たあとは、小川駅至近の喫茶店『待夢』でひと休み。
友人はコーヒー(銘柄は忘れた)、私は「クリームソーダ」350円を注文し、懐かしい純喫茶の雰囲気を存分に味わう。
 ※ブレ失礼

西武線小川駅で下車した際は、いしさんで飲んで喰って→待夢さんで休息という、昭和満喫コースをぜひ試してほしい。

3杯目は、分倍河原のラーメン居酒屋『麺屋 しょうちゃん』。別の店で飲んだあと、シメのラーメンを食べるために訪問。
お酒は頼まず、基本の「博多豚骨ラーメン」780円に「味玉」100円を追加。


以前も記したが、しょうちゃんさんの味玉は甘口でイケる。さすがは甘口醤油の文化がある、九州のラーメン店だ。
ここの豚骨スープも、臭みはなくまろやかで、細いけれど九州っぽくない麺を使っているのは以前と変わらず。
すぐに麺を食べ終え、「替玉」120円と「替玉子」を追加。替玉子は、単なる味玉の追加である。


おろしニンニクを加え、玉子と麺を丼にドボン。


ひと玉めで、スープはまろやかというか、「ちょっと薄い?」と感じたのだが、替玉をしたら、さらに薄まってしまった。
卓上には追加タレはなく、置いてあるのは、九州のように甘くない、普通の醤油のみで、足すのも変だ。
この日のスープは物足りなかったが、繰り返しになるが、ここの味玉は甘くて美味しい
一挙に5個くらい注文し、ラーメンに入れて食べてみたいが、お店の人に気味悪がられそうだ。

4杯目は、最近ちょくちょく通っており、冒頭でも名前を出したお店、国分寺『木村亭』
「豚骨ラーメン」650円の食券を購入後、「生玉子ありますか?」とたずねたが、用意してないそうなので、「味玉」100円を追加。
同じ九州の佐賀ラーメンは、生玉子入りが主流と聞いたが、福岡ラーメンのお店ではあまり見かけないね。 ※7年前食べた佐賀ラーメンはこちら
数分後、豚骨ラーメンが登場。前回ブログでも似たような画像を何枚も見たと思うが、今回もあえて撮影・掲載。


見た目はシンプルだが、普通のお店とは一線を画すウマさを秘めており、夜遅い時間の訪問だったが、スープはいつもと同じ濃厚さ。
時間によって味が違う、たとえば、開店直後の時間帯は、煮込みが足りず味が薄い、というお店もあるようだが、
木村亭さんは毎回ブレが少ない、というかほぼブレがなく、高レベルで安定している
あとから来た味玉も、ちょうどいい半熟具合。麺もスープも残さず、大満足でお店を出る。


こんなにハイレベルなラーメンが、今の時代に650円で食べられるなんて、なんだか申しわけないよ。

そして昨日、毎月恒例、一橋学園の『なにや』にチャーシューを買いに行ったのだが、
珍しく新小平駅からではなく、一橋学園駅から向かったところ、
駅の近くに新しいラーメン店ができているのを発見。しかも博多長浜ラーメンのようだ。
チャーシュー購入後、お店に戻ってみると、屋号は『博多長浜とんこつ亭』で、都下では珍しい立ち食いラーメン店と判明。


入口脇にメニューが貼ってあったが、立ち食いとはいえ「とんこつラーメン」550円は安い!


入店すると、厨房を囲むカウンターと、離れた場所にカウンターがひとつ。最大キャパは8名くらいか。
券売機で食券を購入し、厨房にいた男性店員に渡す。ひとりが調理担当で、もうひとりが客対応及び調理補助か。
この券売機、新札、新五百円玉(出たのは2021年だが)は使用不可で、替玉などの追加注文もその都度、券売機での購入を求められる。
「背脂とんこつラーメン」650円も気になったが、最初はやはり、基本のとんこつラーメンに、「生たまご」50円をトッピング。
生玉子は別皿提供も可能なようだが、私は「月見ラーメン」にしてもらった。


店員さんから丼を受け取り、立ち食いカウンターでへ。丼は結構熱々なので気をつけた方がいい。
安価だけど量は普通のお店と変わらず。具材もバラ肉チャーシュー3枚、キクラゲ、ネギと、不足はない。


まずはスープをひと口飲むと、最初の印象は豚骨ではなく、東京の醤油ラーメン!?
その理由は、輪切りにされた長ネギにあった。福岡豚骨ラーメンは、青ネギの小口切りが一般的だからね。
長ネギの風味がスープに溶け込み、それが東京醤油ラーメンを思い出させたようだ。
改めてスープを味わってみたが、意外と油っこさはあったが、豚骨臭さはなく、コクや旨味も控えめ。
店内貼紙にあった、「豚骨が苦手な方でも食べられるラーメン」の説明どおり、無難なテイストといえる。
麺は、味や細さに問題はないが、他店よりも短い気がした。食べづらくはないけどね。


薄いバラチャーシューは味付けも薄く、肉の味がダイレクトに伝わり、昭和時代のチャーシューを思い出す。
麺とチャーシュー1枚を食べ終え、「替玉」150円を追加注文。硬さは柔らかめを希望した。
なお、最初のひと玉は、客の要望は受け入れられず、お店指定の「硬め」で提供される。
ネットで苦言を呈しているヤツがいたけど、最初くらいはお店推奨の硬さの麺を試してみてもいいじゃないか。
すぐに、ネギが乗った替玉が登場。「早く安く」もお店のモットーだ。


ふた玉目でも、特に薄まったりすることはなく、黄身ちゃんを溶いて麺や肉に絡めたりして、美味しくいただいた。
ラーメン、替玉、生玉子で、計750円はお得だし、味や接客も問題はないが、立ち食いという業態は、やはり客を選びそうだ。
食事の時間が限られている、ビジネスマンには需要がありそうだが、そういうお店はビジネス街で開業すべきで、なぜ一橋学園駅前なのかなあ。
ちなみに、この店舗の隣には立ち食いそば屋があったのだが、建物老朽化などの理由で、数年前に閉店している。
博多長浜とんこつ亭さんには頑張ってほしいが、薄利多売の多売が難しそうだ。
あと、カウンターがちょっと低くて、足の長い(胴が長い?)私には不便だったが、これは仕方がないかな。

以上、最近食べたラーメンを5杯紹介したが、依然として私の豚骨欲は燃え盛っている。
新規開拓も含め、福岡豚骨ラーメン巡りは、まだまだ続きそうだが、身体に悪影響が無いか心配だ…(←何を今さら)。

おまけ
日本から出たことのない私が、「世界一のチャーシュー」と絶賛する、なにやさんのチャーシューが、


昨日購入したら、通常の約4割引きと、メチャクチャ安かった。他の店なら、倍から3倍は取られるぞ。
しばらくこの価格らしいので、なにやさんのチャーシューを試すなら、ぜひこの機会に!
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美人も訪れるラーメン店 国分寺『木村亭』

2024年09月06日 | ラーメン、つけ麺など
今年初めて訪問し、ラーメンの味が気に入り今後も通うと決心した、国分寺の『木村亭』

※初回に食べた「豚骨ラーメン」

2度目の訪問は数週間後。店内はカウンター席のみで、席によっては券売機で食券を買ったあと、一度店外に出る必要がある。
この日は、券売機の隣に座ったので、メニューを撮影できたのだが、相変わらずのピンボケで申しわけない。


提供しているのは、基本の豚骨ラーメンに各種トッピング、あとはご飯、つまみ、飲物だけと少数精鋭。
驚くべきは、ラーメン650円、替玉100円という低価格!
このときも触れたが、愛読しているラーメンブログによると、開店以来まったく値上げしていない模様。
なので、この日頼んだ「味玉ラーメン」も、750円という安価。味玉が100円以上するお店も増えてきたので、ありがたいよ。


横アングルの丼の向こう側に、チラリと見えるのは、


替玉を推奨する「麺の硬さ一覧表」(私が勝手に命名)。以前も記したが、私は「やわらかめ」が好み。


お店で使用している麺は、一般的なものとは異なり、身体に悪いとされるプロピレングリコール(PG)は不使用で、
水あめ、米酢、ハチミツ、三温糖、リンゴ果汁、果実酢、梅抽出液などを加えた、安心安全の福岡の博多麺らしい。


替玉を注文した際、リンゴ味を期待し麺だけかじってみたが、私のバカ舌では、他店の麺との違いはわからなかった。
ただし、豚骨独特の香りとコクと旨味がある、茶褐色の濃厚スープとの相性は抜群。
この日も、絶品豚骨スープと絡んだ麺だけを一気に食べてしまい、すぐに替玉を注文し、別皿で提供された麺を投入。

※替玉は、店主が現金対応してくれる

さっき転記したように、木村亭さんの麺は健康にいい(←そこまでは書いてない)ので、替玉に抵抗はない。
ふた玉目からは具材も味わう。チャーシューは私好みの醤油で煮込んだ甘じょっばウマいやつで、
やや厚めの長いサイズが1枚。下記画像は、途中で二手に分かれた状態。


味玉は、ちゃんと火が通っており、黄身ちゃんはほどよい半熟。


卓上には、ラーメンダレ、コショウ、ゴマもあるが、私が使うのはおろしニンニクと紅生姜だけ。
具材と麺ふた玉をたいらげ、スープも飲み干し「ごちそうさまです」。

店主は金髪の男性で、一見ヤンチャそうな外観(失礼)だが、食券を渡すときや替玉注文時、そして食べ終えて丼をカウンターに上げる際は、
必ず笑顔を作って「ありがとうございます」と挨拶してくれるし、調理や仕込みの作業も丁寧だ。
帰り際、「ここのラーメン、ずいぶんお安いですね」と声掛けしたところ、
「自分ひとりでやってますので…」と返答してくれた。イヤ、人件費がかからないとはいえ、それでも破格でしょ。
ラーメン1杯650円という安価を維持している、店主の真摯な姿勢も、木村亭のファンになった理由のひとつだ。

こちらのお店が営業している場所は、2012年頃から頻繁にラーメン店が入れ替わっていた。
屋号や味は変わっても、オーナーは一緒だったようだが、その中に、私があまり好きではないお店が混ざっており、
木村亭も、同一オーナーの店かと勘違いしていたため、長年、訪問を避けてしまっていた。
店主曰く「もう8年くらいやってます」とのことだが、  ※開業は2015年説が濃厚
安くてウマいラーメンを、国分寺駅近くで深夜まで提供、という好条件のお店に、今年まで未訪問だった自分が悔しい。

その後も、南口の『それはそれ』で飲んだ帰りや、都内で飲んだあとに途中下車し、
シメのラーメンを求め木村亭に寄ってみたところ、ことごとく開いてなかった!


そのうち1回は定休日の月曜だったが(苦笑)、他は通常は営業しているはずの曜日と時間帯。上記画像は金曜の夜であった。
最後に店の前を通ったのが、近くの『紅葉』もスープ切れ閉店で振られた、8月4日の日曜日。
それから数週間後、久々に足を運んでみたところ、おおっ、木村亭さんの店内に灯が! 


感動のため、外観撮影はブレてしまったが(←しょっちゅう)、気にせず店内へ。
この日は「青ねぎラーメン」750円をオーダーした。


例の店主が、いつもと変わらぬ笑顔で提供してくれたのは、いつもと変わらぬ旨味じゅうぶんの豚骨ラーメン。
青ねぎ増し=野菜を摂取したから、と自分に言い聞かせ、ちゅうちょなくスープまで飲み干す。
丼には、粉末状に砕かれた豚骨が残る。木村亭さんが、長時間豚骨を炊いている証拠である。


食後、店主に聞いてみたところ、「お盆やらスープ切れやらで休んでいた」とのこと。
たぶん、日頃の行ないが悪い私が訪れたときに、たまたま休日だっただけで、長期間は休んでいなかった模様。
いずれにせよ、木村亭さんが通常営業していたことは、単純に喜ばしい。

さて、今回のブログは、タイトルに釣られて読んだ方もいるだろうから(笑)、そろそろ「美人も訪れる」について、説明しよう。
初訪問時、あとから若い女性客がやってきて、空いていた私の隣席に座った。
女性は酩酊しており、さらに入店後、「瓶ビール」500円も追加し、隣の私に「ねえねえ」などと親しげな口調で、いろいろと話しかけてきた。
人見知りかつ、心の狭い私は、見知らぬ年下の人間に、タメ口で話しかけられた場合、通常なら不快感を露わにするが、
この日は、私より15~30歳は若い女性に対し、終始敬語で応対した。なぜなら、彼女が美人だったからである。
女性はビールは少し残したが、ラーメンはしっかり食べて、満足そうに退店した。どうやら初訪問ではなさそう。
私自身、青春時代(笑)はとっくの昔に過ぎたし、自分でも正直枯れたと思い込んでいたが、若い美女に話しかけられたら、やはり嬉しい…
という感情が、自分に残っていることに驚いた。美人よ、気付かせてくれてありがとう!

木村亭の近所にある、オムライスとパンケーキのお店『eggg Cafe』に、私のような男性客が入店をためらうのと同様、  ※詳細はこちらの文末で
男性客が主体の牛丼屋やラーメン屋には、ひとりでは入りづらいと感じている女性は、現在も少なくないはず。
豚骨臭もせず、店内は清潔で、店主が温和な男性とはいえ、豚骨ラーメンのお店に、単独で訪問するのは勇気がいるはずだが、
木村亭さんには通算4度入店したが、異なる美人客に3度遭遇。初回の方と同様、3名とも常連と思われる、慣れた振る舞いであった。
根拠のない勝手な持論だが、美人は周囲の評価などはさほど気にしない、信念のある方が多いと思う。
木村亭に来る美人も、「豚骨ラーメン店に女性ひとり?」といった、私のような古い人間からの好奇の目を気にすることなく、
「私はここのラーメンが好き。だから食べに来ている!」だけなのかもしれない。
一方、これは偏見かもしれないが、豚骨が臭いだの、男ばかりでイヤとか文句をいう女は、だいたいブスであり、
食べログなどに、飲食店の文句をネチネチと書き込む女も、全員ブスに違いない…ここまで書くと、「かもしれない」ではなく明らかに偏見か(笑)。
とにかく、この店には大勢のファンがいて、その中に美人が数名含まれていることは事実である。

つい先日、シラフの状態で木村亭さんに4度目の訪問。
このときは、通算3人目の美女もあとから来店し、ラーメンを食べたあと、小声で替玉を追加注文し、
すぐにたいらげ「ごちそうさまです」と挨拶し、颯爽と退店。あまり見た記憶のない「美人の替玉」だが、サマになっていたよ。
一方の私は、豚骨ラーメンと一緒に、「ホッピー」350円と「おつまみチャーシュー」300円+味玉100円の食券を購入。
「最初に少し飲んでから、ラーメンを食べます」と店主に告げ、豚骨ラーメン以外の食券を渡した。
まずは、ホッピーの外と、断熱タンブラーに入った焼酎が提供される。


タンブラーからのぞいても氷しか見えないので、焼酎の量は少ないようだが、350円だしね。


さらに店主から、「焼酎の追加は現金でお受けします。150円です」と告げられ、安さにビックリ。結局、ナカは2回お替わりした。
そして、期待以上に素晴らしかったのが、おつまみチャーシュー。味玉も一緒のお皿に盛ってもらった。


ラーメンに入っているものよりも分厚い、高品質なチャーシューが全5枚。


薬味は刻んだ青ねぎと、白い部分の斜め切り、さらに細切れチャーシューも少し混ざっていた。

※紅生姜を追加してみた

このチャーシューと味玉があれば、本気で飲んだらナカをあと5杯は飲めそうだが、泥酔しては迷惑なので自重し、
3杯目のナカを飲み終えたところで、豚骨ラーメンを調理してもらう。スープに泡が浮き、いつも以上に濃厚かつウマそうだ。


残っていたおつまみのチューシュー2.5枚と、味玉半分を乗せ、さっそく食べ始める。


熱々スープで温めたチャーシューはウマさが増し、さらに食欲を増進。すぐに麺を食べ終えたため、替玉を注文。


そういえば掲載していなかった、ラーメンブログでおなじみ「麺リフト」を撮影。このブログでは需要なさそうだが。


いつものようにスープまで飲み干し、豚骨紛を確認して「ごちそうさまでした」。
これまで、たくさんの豚骨ラーメンを食べてきたし、ここよりも濃い店、油っこい店、臭い店など、いろんなお店を知っているが、
値段の安さや通いやすさも考慮すると、今の私にとっては、福岡・豚骨ラーメンなら木村亭さんがベストかも。

この日は、いつもより長く滞在したため、店主が巨大なヘラで大きな寸胴をかき回す、スープ仕込みの風景を拝めた。
マジメな店主がマジメに作っているラーメンは、ウマいに決まっているし、そりゃあ美人客が訪れるわけだ。
退店間際、「ラーメンだけでなく、ホッピーも安すぎませんか?」と聞いてみたところ、店主は苦笑いしながら、
「さすがに苦しくなってきたので…近いうちに少し(値段を)上げるかもしれません」とつぶやいた。
開店から9年間価格を維持してきたのだから、少しくらいの値上げは、私も含め常連客なら誰でも納得するはず。
おひとりでの営業は大変だろうし、どうか無理せず、今後も美味しいラーメンを作り続けてほしい。
※2024年10月追記 ラーメンは750円になりました

最後に、私が木村亭さんに通うのは当然、ラーメンが目的であり、決して美人客が目当てではないことを、ご理解いただきたい。
って、わざわざ書くと、かえって疑われそうだな(苦笑)。



ラーメン 木村亭
東京都国分寺市本町2-11-1
JR、西武線国分寺駅から徒歩3分以内
営業時間 19時~深夜2時
定休日 月曜、その他、お盆休みなど不定休あり
※月曜日も、店内で仕込みをしているときは、急きょ営業することもあるそうです
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東京では初の「九州・福岡ラーメン」 小川『いし』

2024年08月24日 | ラーメン、つけ麺など
お盆前のとある土曜日の夕方。
西武線小川駅からほど近い、『百薬の長』で飲もうと思い、お店の付近まで行ってみたところ、店内の照明が消えている。 
どうやら、最近は水・土・日・祭が定休日になったらしい。 ※百薬の長・武蔵小金井店についてはこちら
実はその前に、萩山駅と八坂駅近くのお店にも足を運んだのだが、どちらも開いておらず(泣)。
クソ暑い中徒歩で移動したのに、3軒とも空振りという惨劇に落ち込んでいた、私の視界に入ったのが下記のお店。


ラーメン屋さんだけど飲み客が多い、『九州ラーメン いし』(←正式名)で飲ませてもらおう!
上記画像は、退店時に撮影したため空席が見えるが、入店時はほぼ満席で、ひとつだけ空いていた席に、なんとか入れてもらった。

先客の大半が飲んでいたので、私も心置きなく「ビール」700円と「餃子」500円を注文。
お店メニューは、厨房奥の壁に貼ってある。この他、夏季限定の「冷し中華」1000円もある。


あと、近くのおっちゃんが、「細切れチャーシューと紅生姜入りオムレツ」を食べていたが、あれは常連限定の裏メニューかな。

寺島進似(?)のダンディな男性店主が、アサヒの大瓶とコップを提供したのち、餃子を焼き始める。
キリン党の私だが、暑い中を歩き回った挙句、ようやく飲めたビールだ。ウマいに決まっている。
ちなみに、キリンもあるらしいが、この日はすでに売り切れていた。
数分後には餃子が焼き上がり、酸味のあるタレと一緒に登場。


1人前6個で、具材は野菜主体。自家製ゆえ、形がやや不揃いなのはご愛敬。


すぐにビールを飲み終えたため、メニューにはないが他のお客さんが頼んでいた、ウーロンハイを追加。
乙類焼酎で作るらしく、「麦と芋どっち?」と聞かれたので、麦でお願いしたところ、
いいちこのウーロン茶割りが出てきた。価格は「焼酎」や「ハイサワー」と同じ450円。


先客にもひととおり、ドリンクや料理が行きわたったようで、店主も端っこの席でひと休み。
こちらのお店に来たのは、このとき以来2度目だが、前回はラーメンを食べてすぐに退散したので、
せっかくなので今回は、店主といろいろとお話しさせていただいた。Qが私でAが店主だ。

Q「こちらは、東京で初めて九州ラーメンを出したお店になるんでしょうか?」
A「イヤ、新宿の『桂花』さんの方が先。ただ、あちらは熊本ラーメンだから、ウチとはちょっと違うね」
Q「そうでした。桂花が最初でしたね。では、久留米というか、福岡のラーメンはここが最初でしょうか?」
A「そうなるかな。創業した年? もうだいぶ前のことだから忘れちゃったよ(笑)」
調べたところ、開業は1973(昭和48)年。いずれにしても、数ヶ月前にここで取り上げた、
「九州・福岡スタイル」のラーメンを、東京で最初に出したのは『いし』さんのようだ

いしさんの歴史について簡単に説明。
ブリヂストンの東京工場が小平にできたとき、久留米の本社から、従業員が大量に引っ越してきた。
彼らは当然、故郷・久留米の豚骨ラーメンを欲したが、東京では出しているお店がない。
その頃、おなじく久留米から東京に出てきて、ブリヂストンとは別の仕事をしていた店主が、
知人に「久留米から来た従業員のためにラーメンを作ってくれませんか」と頼まれ、東京の福岡ラーメン1号店・いしを開業したそうだ。
屋号のネーミングは、店主の名字・石橋から。ブリヂストン創業者一族と同姓だが関係はないらしい。

Q「ラーメン作りの経験はあったのですか?」
A「奥さんの実家が久留米のラーメン屋さんで、学生時代、そこで4年間働いていた。
博多や長浜との違い? よく知らないけど、元祖は久留米だからね。自分が九州にいた頃は、長浜ラーメンはそんなに有名じゃなかった」
私も以前、福岡豚骨ラーメン発祥の地は久留米と聞いたことがある。

本場仕込みのラーメンは、久留米出身のブリヂストン関係者に大好評。次第に、九州豚骨になじみのない東京育ちのファンも増えていったそうだ。
A「最初にお店を出したのが、ブリジストン工場の近く。次に施設内のマーケットに移転して、今の場所が3軒目。
昔は朝から深夜まで、休む間もなくラーメン作っていたよ。おかげで遊ぶヒマもなかった」
まさにブリヂストンのタイヤと同様、客も回転しまくっていたのだろう(←ウマいこと書いたつもり)。

Q「東京向けに、味を変えたりしましたか?」
A「当初は久留米と同じように作っていたけど、匂いに苦情が出てね。だから途中から匂いを抑えるようになった。その分手間はかかるけど。
2度目の移転先となったここ(現店舗)も、近所の人に“匂いは大丈夫でしょうね”なんて釘を刺されたよ(苦笑)」
店内は確かに、独特の豚骨臭が漂っているが、提供しているラーメン自体に臭みはない。

別の客から、酒類の注文が入ったので、私もウーハイをお替わり。
ついでに、貴重なお話を聞かせていただいた、店主にも一杯飲んでいただこうと思ったが、その前に、
Q「営業中はお酒飲まないんですか?」
A「営業中どころか、酒はもう、50年くらい飲んでないよ」 
Q「そうなんですか! よかったら一杯どうぞ…と思ったのですが」
A「なんかの祝い事とかに呼ばれたときは、少しだけ口つけるけど、それ以外は本当に飲んでない。
ここのお客さんもオレが飲まないの知ってるから、誰も勧めてこないでしょ。若い頃は、ウイスキーなら一晩で1本半空けたけどさ」
そう言い終え、再び客席に戻ってきた店主は、ペットボトルの清涼飲料水で、喉を潤していた。

その後、常連客の団体から、「ラーメン4杯にチャーハン2皿」と、食事のオーダーが入り、店主は再び厨房へ。
このとき、店主と会話していた私に対し、「お話し中に悪いねー」と気遣ってくれた方がいて、「と、とんでもないです」と返答。
私の隣に座っていたお姉さまにも、「私たちうるさくてごめんなさい」と何度か謝られてしまい、恐縮してしまった。

居酒屋などで厄介なのが、テメエの店でもねえのに我が物顔で振舞い、新規客に自身が常連であることを誇示する客の存在。
そういう態度をとることよって、客が減って店がつぶれ、自分たちの居場所がなくなることに、気付かないのかね。
私の地元立川市は、そういう常連をたしなめるどころか、店側も一緒になって新規客を軽視する飲食店が多く、実に嘆かわしい。
その点、この日いしさんで飲んでいたお客さんは、ヨソ者かつ若輩者(皆さんよりは)の私を、邪魔者扱いするどころか親切に接してくれた。
「ウチに悪い客はいないよ。いたらオレが追い払うから」と語る店主さん自身も、気さくな好漢であり、
素晴らしい居酒屋に巡り合えて、久々に感激してしまった…あ、ここは飲み屋ではなくラーメン店だった(苦笑)。
ウーハイを何杯かお替わりし、酩酊してきた私も、シメのラーメンを作っていただくことに。

前回の注文は普通のラーメンだったので、今回はラーメン700円+大盛100円+生玉子100円にしてみた。
店主は麺を茹でる際、テボは使わず下記の平網(平ザル)を使う。


店主曰く、「麺は泳がすように茹でなきゃダメ。だからウチではテボは使わず、ずっとコレ(平網)」
「たまに、湯切りの時に声出したり、テボを振り回したりするお店があるけどさあ…」
以下は、店主が「ここだけのハナシな」とおっしゃったので割愛。まあだいたい想像はつくでしょ。
バカみたいなパフォーマンス(あ、書いてもうた)はせず、店主が真摯に作り上げた、久留米発祥の九州ラーメンがこちら。


具材はチャーシュー2枚、ネギ、紅生姜、茹で玉子のスライスに、追加の生玉子。
麺は、ストレートの細麺だが、一般的な博多・長浜ラーメンよりは太い。今回頼んだ大盛は、通常の1.5倍くらいか。


臭みのない豚骨スープは、粘度はないが旨味はしっかりあり、油が入るため熱々。紅生姜の周辺は、ピンク色に染まっていく。


白身が少し固まってきたところで、黄身ちゃんを崩し、麺に絡めて一気にすする。当然ながらウマい。


身体に悪いとはわかっているが、スープも飲み干し「ごちそうさまでした」。なぜだろう、初めて食べた時より美味く感じた。
大盛にしてバランスがよくなったのか、店主や周りのお客さんの温かさに触れたからか。おそらく後者かな。
私より先に来たのに、ずっと飲み続けている常連さんに「お先に失礼します」と挨拶し、店主にも「また来ます」と告げて退散。

そしてつい先日、今度は最初から、いしさん目当てに小川へ。
待望のキリンビールを注文したら、高菜のお通しもサービスに出てきた。


おつまみには「チャーシュ」500円を選択。チャーシュー6枚にネギ、おろし生姜、酸味のあるタレがかかっている。


この日も、店主とお話しさせていただき、彼はお酒だけでなく、東京の醤油ラーメンやうどんも食べたことはないと仰る。
「ラーメンはやっぱり、昔から食べている豚骨が好き。東京で食べたのは『どさん子』の味噌ラーメンくらいかな」とのこと。
昔の多摩地区には、『どさん子』や『どさん娘』の店舗が結構あったはず。  ※どさんこ両店についてはこちら

うどんも、地元福岡の柔らかいうどんが好きだそうで、「わざわざ九州から取り寄せて食べていた」そうだ。
小平周辺は、武蔵野うどんの名店も多いのだが、博多うどんとは相反する、ゴツゴツとした硬さが特徴だからねえ。
東京に出てきてから50年以上たっているが、店主の九州愛は変わっていないようだ。
その九州愛がもっとも表れているのが、こちらのラーメンなのだろう。
いろいろ質問してきた私に対し、店主は自身のラーメン哲学(?)について語ってくれた。
「匂いだけは出さないように変えたけど、スープの仕込み方も麺の茹で方も、すべて昔のまま。
久留米で習ったラーメンの作り方を、そのまま守り続けている。ただそれだけだよ
そんな店主のラーメンは、九州出身者だけでなく、多くの客の心をつかんできた。遅まきながら、私もそのひとりに加わった。

この日も、シメにラーメンをいただくことに。今回は並盛で、写真の茹で玉子を追加。


玉子の殻を剝き終え、完成したラーメンに投入(中央左)。さらに、残っていたお通しの高菜も加えた。


並盛にした理由は、メニューにはないけれど、店主が「できるよ」と教えてくれた、九州ラーメンでおなじみの「替玉」をするためだ。
最初の麺を食べ終え、紅生姜のピンク、高菜の黄色、そしてラー油の赤が混ざり、スープの色が混沌としてきたところに、


替玉が到着。価格はたぶん150円。推定1.5倍の大盛が+100円なので、適切価格である。


さきほど、「一般的な博多・長浜ラーメンよりは太い」と評した麺だが、太いだけでなく量自体も多い気がする。
なので、食べても食べても麺が減らず、酒も飲んでいたため、途中で満腹状態に。
それでも、残すことなく2玉の麺はたいらげたが、もったいないことにスープは残してしまった。
そんなワケないと思うが、「替玉って、最初の麺より多くないですか?」と店主にたずねたところ、「そんなワケねーだろ」と即答。あ、やっぱり(笑)。 
出っ張ったお腹をさすりながら、お会計を済ませ、この日もいい気分で店を出た。

数年前、いくつかの媒体の取材を受けた際、店主は「東京五輪までは頑張りたい」と語っていたようだが、
常連たちの熱烈な支持を受け、パリ五輪が終わった現在も、いしさんは昼から夜まで絶賛営業中である。
次のロサンゼルス、その次のブリスベンでも、常連客と談笑しながら真摯にラーメンを作り続ける、店主の姿が目に浮かぶ。



九州ラーメン いし
東京都小平市小川西町3-18-10
西武線小川駅より徒歩約3分 JRなら新小平駅から徒歩約18分
営業時間 11時~14時、17時~23時くらい
定休日 月、お盆、その他
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語り継ぎたい「チャーシューおこわ」 新宿『航海屋』

2024年08月21日 | ラーメン、つけ麺など
みんな大好き(かな?)ラーメンのお供、「チャーシューごはん」について語ったとき、
『航海屋』の名物メニュー「チャーシューおこわ」についても触れた。


余ったチャーシューの端っこを刻み、タレと一緒にお米と混ぜて炊いたもので、単品販売はなく、麺類を注文しないと頼めない。
かつては100円、現在は150円で、ランチタイムは無料。しかも2回お替わりできるので計3杯食べられる。私は当然、毎回3杯食べていた。
上記の画像はお店HPから拝借したものだが、近年は更新されていない。

航海屋さんは、いくつか支店があったが、私は阿佐ヶ谷店しか入った記憶がなく、最後に訪問したのが2018年。
その頃は、麺類との100円セットごはんが増えており、おこわではなく未食の「カレーライス」を選択した…までは前回記した。


ここからは、そのとき食べた商品を紹介。+100円のカレーも安いが、基本の「ラーメン」も、450円に値下げされていて驚く。


基本の鶏ガラスープ「基味」と、魚介風味が加わる「新味」が選べ、私は基味をセレクト。


普通のラーメンでも、やや小ぶりだがチャーシューが4枚も入る。
たくさんのネギとメンマも加わり、麺は私の好きな平打ちタイプだったが、以前は普通の中細麺だったはず。


鶏ガラ醤油スープに、チャーシューとネギの風味が移り、この店独自のテイストになっていく。
なお、カレーライスはこちら。味自体は平凡だったが、100円にしては量がある。


以上のラーメンとカレーで550円。6年前とはいえ、さすがに安すぎる
その後はコロナ禍もあり、足が遠のいてしまい、23年に阿佐ヶ谷店は閉店。
チャーシューごはんブログで、「名物おこわ(とラーメン)を、近日中に食べに行くつもりだ」と記したとおり、
数ヶ月後には、航海屋で唯一残った、新宿店を初訪問してきた。


その前に、航海屋さんについて簡単に説明。
開業したのが1993(平成5)年。開店当初は『丸信 航海ラーメン』という屋号だった。
私が初めて買った、1995年発行の下記ラーメンガイドによると、創業者は、


「たまたま入った那須のラーメン屋さんの味に魅せられ、他に本業がありながら修業を積んだ」と記載されているが、
実際は、「伝授料と称して200万円取られたが、ロクに指導してもらえなかった」と、お店HPの「航海日誌」という枠でボヤいていた(笑)。
修業はほとんどしていないようだが、創業者はラーメン作りの才能があったようで、数年後には人気店に。
20世紀末から21世紀初頭にかけて、発刊されたラーメン本では、航海屋さんがたびたび掲載されていた。
なので、最大5店舗あった支店が、現在は新宿にしかないと知ったときは、さみしく感じたものだ。

閑話休題。初訪問した新宿店の店内は、カウンター席のみで、HPによると全16席。店員さんは若い男性ひとり。
ワンオペで疲れているのか、なんとなく不機嫌そうで、私への「いらっしゃいませ」も、あまり心がこもっていない印象。
それでも、壁メニューの「17時以降ドリンク・おつまみALL300円」に、うっかり心奪われる私。


しかも、新宿店は一番安い「ラーメン」が750円なのだが、ドリンク+おつまみ+ラーメンで1150円というお得なセットもある。
当初の予定を変更し、軽く一杯やってからラーメンを食べ、余裕があったらチャーシューおこわを追加することに。
選んだのは、「ウーロンハイ」+「水餃子」+「とんそば」のセット。
とんそばというのは、要するに豚骨醤油ラーメンで、私は食べたことがなかった。ラーメンより50円高く、セット価格も1200円になる。
まずはウーハイが登場し、チビチビ飲んでいたところで水餃子が登場。


水餃子の提供時に店員さんが、「ラーメンはあとにしますか?」とたずねてきたので、「あ、じゃあそうしてもらえますか」と返答。
「いつでもお出ししますので、お声がけしてください」と告げ、厨房へ戻る。なんだ、意外と気が利く方ではないか。

水餃子は、たぶん自家製ではないよくあるタイプ。スープも薄味なので、おろしにんにくや黒胡椒を投入し食べた。


ウーハイを飲み終えたので、店員さんにお願いし、とんそばを作ってもらった。


丼サイズは、一般的なお店よりやや小さめに感じた。


具材は、阿佐ヶ谷店のラーメンと同じ、チャーシュー4枚にネギとメンマ。麺は昔ながらの中細ストレート。


ネーミングどおり、スープはちょいと豚骨臭がある。普段の鶏ガラ醤油スープの方が好きかな。
私がシメのとんそばを食べ始めた頃は、先客の大半が退店したが、ひとりだけ残っている中年男性がいた。
この男が、スマホの動画を見ながら行儀悪く食べていたのが、チャーシューおこわであった。
しかもこの男、しっかりお替わりもするのだが、店員さんに無言で茶碗を差し出す、憎たらしい振る舞い。
150円のサービス商品なのに、エラそうにお替わりしやがって…この日、店員さんが不機嫌だったのは、この男に原因があると見た。

ここまで書くのを忘れていたが、航海屋さんのウリは、チャーシューおこわではなく、チャーシューそのものであり、
脂の多い順に大トロ、中トロ、赤身の3種があり、好みを選べるのである。


HPから拝借した、チャーシュー画像がこちら。右から順に、大トロ、中トロ、赤身。


注文時に要望を出さなかった場合は、自動的に中トロになる。このとんそばのチャーシューも中トロだ。


私は過去に、3種とも食べたことがあるが、大トロは脂がきつく、おススメは中トロだね。
「チャーシューメン」950円にすると、8枚増えて12枚に。とんそばなど他のラーメンも、+200円でチャーシューを増やせる。
私が20年ほど前に食べた、「ダブルチャーシューメン」は1150円で、チャーシューが計20枚入る。画像がないのでまたまたHPから借りた。


お店が力を入れているチャーシューは、麺類やおこわに使うだけでなく、単品販売もしていた。


1本約200グラムで、阿佐ヶ谷店があった頃、近くに住んでいた飲み仲間の先輩がよく購入していた。
先輩は「切らずにそのままかじり、その日のうちに食べ切った」らしい。その豪快な食べ方、私もやってみたい。
セットを食べ終えたら、やはり満腹になってしまったので、チャーシューおこわは別の機会に。

それから数ヵ月後、新宿で飲んだ帰りに、航海屋新宿店に再訪問。
腹八分かつベロベロだったので、麺類+チャーシューおこわの双方を食べるのは無理そうなので、この日は麺類だけの注文。
選択したのは、これまた食べたことのない「つけめん」850円。具材は既述の麺類と同じ。


HPの説明によると、「ラーメンより濃いめのつけだれに 流水で締めた麺をからめて食べる」とのこと。
その後、「かつおの香りとネギ油が麺によくからみ(後略)」と続くが、酔っててネギ油に気付かず(恥)。
つけダレはそれほど濃くはなく、酸味を感じる昔流行ったタイプ。卓上の自家製辛味噌も入れて食べた。
つけ麺専用の太麺を使用しているらしいが、他店の極太つけ麺に慣れちゃうと、インパクトは薄い。
ただ、この日の中トロチャーシューは、ほど良く締まった肉質で、なかなかウマかった。


食後はスープ割りもできるそうなので、お願いすると、ポットに入ったスープが登場。


スープは透明で味はほとんどなし。清湯スープにしては透明すぎるが、醤油味のラーメンには合っているのだろう。


割りスープでつけダレも飲み干し、「ごちそうさまです」と告げて退散…する前に、
出口付近に設置してある、次回利用できるトッピング無料券の中から、


次回訪問時のために、「チャーシューおこわ無料券」を獲得。


店を出ると、両隣のもつ焼き屋と串カツ屋は大繁盛しているのに、航海屋さんは、例の男性店員ひとりで、余裕で回せる客入り。
店内壁には、来店した著名人のサイン色紙がたくさん貼ってあるが、色紙の日付を見ると、大半が20年以上前に書かれたもの。
このお店だけ、時代に取り残されている印象で、大きなお世話だろうけど、ちょっと心配になった。

そしてつい最近、航海屋さんのおこわが食べたくなり、お盆休みの情報がないかネット検索してみたら、
残念ながら、新宿店が7月で閉店していたことが判明!

似た味のラーメンは、修行先(?)の那須『丸信』で食べられるだろうが、チャーシューおこわは完全に幻の一品になってしまった。
航海屋さん、31年間の営業、お疲れさまでした
最近は行けてなかったですが、何度も満腹にさせていただいた、チャーシューおこわの御恩は忘れませんよ!



航海屋 新宿店
東京都新宿区新宿3-12-4
JR新宿駅から徒歩約5分、地下鉄新宿三丁目駅から徒歩約2分
営業時間 11時~0時、土曜は19時まで
定休日 日曜
※住所や駅からのアクセスは、お店HPからの転記ですが、JR新宿駅からは徒歩だと5分じゃ着きません

※※文中のとおり、残念ながら2024年7月に閉店しました
コメント (3)
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製麺一筋50年の名人直伝! 国分寺『紅葉』

2024年08月05日 | ラーメン、つけ麺など
このとき絶賛した、国分寺駅北口の豚骨ラーメン店『木村亭』。
その後も何度か通ったのだが、7月中旬くらいから、私の訪問時は毎回閉まっている。
ただし、近所には『甚五郎』『麺創研 紅』など、代わりになりうる、遅くまで営業しているお店がいくつもある。
その中のひとつが、紅の2軒隣にある、22時ラストオーダーのつけ麺専門店『紅葉』
開業は2006年で、私も過去に何度か食べたことはあるが、店頭に待ち客がいることも多い人気店である。

麺切れによる終了や、長い行列などにより、近年はなかなか入店できなかったが、数ヶ月前に久々の訪問。
私がご無沙汰している間に、メニューは変わったようで、現在提供している商品はこちら。

紅葉HPより

昼と夜でメニューが異なるが、昼夜ともに麺は、常に5~6種類用意している。

※同上

麺の見本がこちら。保存料・添加物は当然未使用。

※同上、以降の画像は私の撮影(なのでヘタ)

麺は種類だけでなく 量も小~特大盛まで、90グラムずつ増量の全6種類から選べる。価格も、並以上は+90円ずつ増額。


種類と量、双方を選べる紅葉さんの麺は、HPの説明によると、
「製麺一筋50年の麺づくり名人より、秘伝の打ち方を修業、直伝(中略)その技術を最大限に生かしたこだわりの自家製麺」とのこと。
この日は、「創業からのつけ麺」並盛950円の平打麺を選択し、製麺一筋50年の名人直伝の味を堪能した。

最初に、細切れチャーシュー、メンマ、ナルト、海苔、ネギが入った、つけスープが登場し、


直後に平打麺が提供される。ちなみに私は、太麺と縮れ麺は食べたことがある。


初めて食べる平打麺は、麺に粒々が見える。全粒粉使用なのだろう。 ※他の麺も入っていたかもしれないが、記憶にない


麺だけ食べてみると、ちゃんと小麦の味がするが、私の好みよりちょいと硬め。スープに浸し、少し柔らかくした方がいいかな。
歯応えが強く、噛みしめる回数が増えるため、並でもお腹いっぱいになる。
スープは、お店の説明によると「3日間炊き出し、動物系・魚介系・野菜と果物のジュースをブレンドしたトリプルスープ」で、
よくある魚介豚骨タイプより、ジュース由来の甘味と酸味を感じる。野菜嫌いでビタミンが不足がちな私には、ありがたいスープだ。

基本の麺とスープを楽しんでから、こちらのお店は、味変アイテムも充実しているため、途中で使ってみることに。
一味&七味に、追加タレ、特製生姜、七品目のあげ玉、


さらに粒胡椒、レモン酢、ジャスミン茶の濃縮液まである。せっかくなので、2杯目はジャスミン茶にした。


さらにさらに、店員さんにお願いすれば、冷蔵庫からおろしニンニクと刻み玉ねぎも持ってきてもらえる。


この日は、おさじ2杯の揚げ玉と、


血圧を下げる効果があるとされる、玉ねぎとニンニクに、胡椒も何度か振りかけた。


麺を食べ終えたあとは、つけダレを余すことなく味わうため、魚介ダシの割りスープをいただく。


薄まったスープを一気に飲み干し、満腹になったところで「ごちそうさまでした」。
久々に食べた紅葉つけ麺は、以前よりたぶん、麺もスープも進化している。
実際、最近のお店Xでは、麺の太さを変えたことを報告しており、お店の向上心と、麺への情熱がうかがえる。

数日後、隣の客が食べていて気になった、「和え麺」を食べるために再訪問。
この時期の和え麺は「自家製ミートソース麺」で、そのままでも食べられる模様。


前回と同様、創業からのつけ麺・並盛の食券を購入し、店員さんに「和え麺でお願いします」と告げる。
すぐに一式が登場。スープは前回とほぼ同じだが、麺のビジュアルが明らかに違う。


ミートソース麺は、一番人気の太麺に、ミートソースを乗せて粉チーズを振りかけたもの。
通常具材のチャーシュー、ナルト、海苔はなくなっている(+100円で入る)が、
ブロッコリー&自家製マヨネーズが付き、おろしニンニクとタバスコも一緒に提供される。


「半分位までは、そのままでお召し上がりいただき」との説明があるので、最初の数口は麺にソースを付けて食べ、
その後はよく混ぜ合わせ、麺全体にミートソースを絡める。結構ひき肉が入っているね。


さすがは50年の秘伝で作られた麺、パスタよりもミートソースに合う気がする。
このままでも美味しいが、「途中からつけ汁に付けて味の変化をお楽しみください」という指示に従い、
麺をスープに付けたところ、元々の甘味・酸味に、ミートソースの旨味と酸味が合わさり、衝撃的にウマい!


その後、特製生姜を初めて使ってみたら、紅生姜を細かく刻んだ、牛丼屋や家系ラーメン店とは異なる独自のタイプだった。


今回も刻み玉ねぎをいただき、ミートソース&つけスープとのブレンドを楽しみ、


麺がなくなったら前回と同様、割りスープをもらう。


先日はちょっと薄く感じたが、今回はひき肉や玉ねぎが残っており、最後まで濃厚なまま美味しくいただけた。


トマト風味が苦手なため、最初は不安があったミートソース麺だったが、そのままでもスープに付けてもウマく、
生姜や玉ねぎを加えても、スープ割りをしても、最後までミートソースらしさ(?)は失われず。
期間限定でなく、ぜひともレギュラー商品にしてほしいね。

そして昨夜の日曜、未食の油そばを目当てに紅葉さんに行ってみたら、残念ながら「スープ切れにより早期終了」。


念のため、木村亭にも寄ってみたら、この日もやはり謎の休業。ただの夏休みだといいのだが。


それでも私には、年中無休の『武道家』さんが残っている。最近は深夜3時までの営業らしい。


「ラーメン」(並)900円とお替わりOKの「ライス」100円を、いいトシこいてガツガツ食らう。
酩酊&満腹のいい気分で国分寺駅に向かったら、下記横断幕が視界に入ってしまい、一気に不機嫌に。


もちろんこれは、日大三高ファンのくせに、早実の地元を歩いた私が悪い。
紅葉さんがある界隈は、早実生の通学路であり、いい飲食店が揃う名店街でもある。
先述した油そばや、製麺一筋50年の名人から受け継いだ、別の麺も試してみたいので、紅葉さんには今後も通うつもりだ。
このエリアの飲食店を利用する際は、三高ファンであることは隠し、早実の悪口も控えるので(笑)、どうか温かく迎え入れてほしい。

地区大会の失点数、早実は全国49代表中49位とビリらしいが、西東京代表として、甲子園では頑張ってもらいたい。
あまり気は進まないが、次回は西東京大会の決勝戦を振り返ることにする。



つけ麺 紅葉
東京都国分寺市本町2-2-15
JR、西武線国分寺駅北口から徒歩約2分半
営業時間 11時15分~15時、17時半~22時半、ラストオーダー各30分前
定休日 月曜、土曜の夜
※売り切れ早じまいあり
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侮れない「茨城豚骨」 八王子『美しょう』

2024年06月27日 | ラーメン、つけ麺など
前回、立川近隣の駅チカにある、九州・福岡スタイルの豚骨ラーメン店を紹介したとき、一応、3つ先の八王子駅周辺も探索していた。
『六角堂』ナンたらというお店に行ってみたら、なぜか営業しておらず、どうやら先日閉店した模様。
豚骨ラーメン店はもう一軒あったけど、そこは「博多じゃない、久留米でもない」と非九州をアピールしていたので除外。
そのお店は『美しょう』という屋号で、コンセプトは、個人的には初耳の「茨城豚骨」
外壁に貼ってあるポスターでは、提供商品やポリシーについて説明しているのだが、


上記部分には「茨城豚骨」の大文字のあとに、さきほど記したように、


“博多じゃない。久留米でもない。鹿児島でも、熊本でも、長崎でもない。 これが茨城の男たちがつくった「茨城豚骨」です”のコピーが躍る。
茨城が全国有数の養豚地であることを語り、業務用スープやインスタントラーメンがはびこる現勢を嘆き、
そんな世に訴えるべく、日々努力し作り上げたのが、地元茨城県産の食材で作る「感動の一杯」=こちらのラーメンのようだ。

美しょうというお店は、ここ八王子店だけのようだが、母体の会社は茨城で、別名のラーメン屋を数店舗経営している。
初の東京進出店ということで、茨城豚骨を全面に押し出す宣伝文句も理解できるが、提供しているラーメンを調べてみたところ、
麺は細麺で、具材はチャーシュー・ネギ・キクラゲ、薬味に高菜、紅生姜、ゴマなどを使い、麺を食べ終えたら替玉…と、
「博多じゃない~(略)」と言いつつ、内容はほぼ、九州・福岡の豚骨スタイルを踏襲・模倣している。
唯一、福岡系との違いを感じたのが、一番安いラーメンが900円もすること。
「替玉」は100円で、券売機には以前、「このご時勢にこの値段」と記されていたが、ラーメン自体が高いので割安感はない。 

HPを見てみると、「麺は完全自家製 スープは15時間掛けて炊き上げた~(後略)」という白文字が目に付くが、
すぐ下の説明では、「茨城産の豚頭を丸1日以上かけて炊き上げ丁寧に仕上げた」と、いきなり齟齬が生じている。
文章を書くのが不慣れな個人店のHPや、頭の悪い食べロガーの雑文ならまだしも、数店舗経営している会社で、このような食い違いは珍しい。
HPは制作会社に丸投げしたのかもしれないが、任せっきりではなく依頼者側も文面はチェックすべきだ。チェック漏れの可能性もあるが。

資本系やチェーン店、高価なラーメンを好まず、誤字誤記にうるさい(自分の文章はさておき)私には、このお店に魅力を感じなかった。
一応、愛読しているラーメンブログで、美しょうの最新情報をチェックしていたところ、  ※HPは更新が途絶え、新情報はなし
私好みの新商品を発売したことを知り、先日初訪問してきた。いつもと同様、前置きが長くてスマン。

お店の場所は、JR八王子駅北口から歩いてすぐ。繁華街ゆえ、いかがわしい呼び込みもうろついている。
まずはお店メニューを紹介。さっきのポスターでは判読不可能だろうから、券売機の画像を掲載したが、これも縮小しているので見づらいか。


こちらの主要メニューは、基本の「まる」、辛口の「かく」、味は不明の「新味」の3種のようで、


さらに具だくさんバージョンの「特製」などがあり、あとは餃子、ご飯もの、ドリンクも用意。
あとから加わったのが、「うめとんこつ」「つけ麺」「まぜそば」に「チャーハン」、そして、私の目当てである「鬼濃厚」である。
愛読ブログによると、かなり濃厚らしく、以前私も食べた、『天下一品』の「こってりMAX」をも凌ぐとか。
いきなり鬼濃厚から食べてもいいのだが、まずはベーシックのまるラーメン900円を試してみることに。

店内にはカウンター席がいくつかあり、さらに奥まったところに、個室のようなテーブル席もある。


あと、白いノレンの向こう側にも座席があるのだが、訪問時は従業員の休憩所になっていた。


厨房は綺麗で豚骨臭は皆無。働いているのも、既出の「茨城の男たち」ではなく、若い女性ふたり。
母体がある茨城の工場か店舗で炊いたスープを、八王子の店舗で再加熱していると思われる。
ラーメンが届く前に、卓上のニンニクの皮を剥き、クラッシュの用意をする。皮つきで置いてあるニンニクは珍しい。


数分後、まるラーメンが登場。福岡系よりもスープの色が濃い。


さっき、「具材はチャーシュー・ネギ・キクラゲ」と書いたが、ネギは万能ネギと長ネギの2種を使用し、さらに海苔も入っている。
まずは豚骨スープを、レンゲですくうと、ポタージュのような粘度があり、


ひと口すすってみたら、やっぱり濃い! なので細麺ともバッチリ絡む。


ここまで濃い豚骨スープはなかなかなく、しいて挙げれば、奈良発祥の濃厚豚骨ラーメン『無鉄砲』に近いか。
もっとも、無鉄砲よりは獣臭を抑えており、マイルドで食べやすいといえる。
具材は、万能ネギはいいけど、普通のネギはいらない気もする。あと、薬味の紅生姜が、妙に乾いていた。


ただし、上記画像でわかるように、茨城豚で作ったチャーシューは、分厚くてなかなかイケる。
もう一軒立ち寄るつもりだったので、替玉はしなかったが、もっと食べたいと思わせる私好みの味で、
主張どおり九州とは異なるが、じゅうぶん満足できる豚骨だった。「資本系」と侮って申しわけない!
“八王子一濃厚”と自称していた、西八王子『かなえ』は閉店したが、代わりになりうる濃厚ラーメンのお店が見つかってうれしい。

数日後、茨城豚骨の神髄である(?)、鬼濃厚ラーメン1050円を味わうために再訪問。
チャーシューごはんマニアゆえ、「叉焼丼セット」400円も注文。セットということは、麺類と一緒に頼まないとダメなのだろう。
前回と同様、ラーメンが提供される前に、ニンニクの皮を剥いておく。正直メンドくさいので、市販のおろしニンニクの方がいいな。


まずは叉焼丼が登場。細切れチャーシュー、佃煮風チャーシュー、ネギに、万能ネギと糸唐辛子を少々。


細切れチャーシューは、炙ってあるので温かいが、佃煮の方は冷蔵庫から出したばかりなのか、冷たかった。
普通のネギは辛く、できれば万能ネギだけにしてほしいが、原価の問題もあるからね。
その後、メインの鬼濃厚ラーメンが登場。さっそくニンニクを絞り、食べ始める。


見た目は、前回のまるラーメンと同じだが、レンゲですくうとスープの違いは歴然。
とにかく粘度があり、レンゲを傾けても、スープがこぼれるのが遅い。


「まる」スープは一応液体だったが、鬼濃厚のスープはほぼ固体。たとえるならば「フルーチェ」か。
濃度は確かに、テンイチのこってりMAX以上で、大阪の堺筋本町で食べた、『どろそば将』の「鬼どろ」レベル。
これまた画像では伝わらないだろうが、麺にもねっとり絡みつき、スープがどんどんなくなっていく。


あと、前回は気付かなかった(折りたたんだのかな?)が、横幅の長い海苔は、切れていないので食べづらい(苦笑)。


麺を2/3ほど食べ進めたところで、店員さんに百円玉を渡し、「替玉」をカタで注文。


上記説明によると、切り刃26番を使用とのこと。26/30=約1.15ミリだから、替玉麺は最初の麺より細いようだ。
すぐに替玉が届いたので、さっそく丼に投入したのだが、


ただでさえ麺がスープを吸うのに、叉焼丼にもレンゲ2杯分乗せて食べたりしていたら、


丼のスープがなくなってしまい、見てのとおり油そばのようなビジュアルに。


わずかに残ったスープと旧麺を、替玉と混ぜて食べていく。
左が替玉麺で右が旧麺。確かに替玉の方が細いね。なお、さっきから普通に使用しているが、「旧麺」なんて言葉はない。


水分を補給するため、ダメ元で紅生姜と一緒にラー油も加えてみる。ラーメンダレもあったが、しょっぱそうなのでやめておいた。


結局、食べ終えたときは、レンゲ1杯分の豚骨フルーチェ(?)が残ったのみ。


よくない見栄えなので、読者の皆様は、「ナニを見せられているんだ!」とご立腹だろうが、
撮影していた私も、「オレはいったい、ナニを撮っているんだ…」とウンザリしていた。
見た目はともかく、味自体は悪くなかったが、やはり濃すぎるのも困るので、鬼濃厚はしばらく遠慮しようと決意(笑)。

多摩地区屈指の濃厚豚骨ラーメン店として、美しょうさんには今後もお世話になりたいのだが、
私が訪問したのは、初回が平日19時台、2度目は日曜18時台だったが、とにかく客がいない
お陰で、券売機や麺リフトの撮影が堂々とできたし、白ノレンの向こう側を休憩場所にしているのも納得。
駅チカゆえ家賃も高いだろうし、私が訪問した日以外も、さみしい客入りが続いているとしたら、ピンチのはず。
母体があるので、即閉店とはならないだろうが、もう少しお客が増えてほしいので、
このブログの読者の皆さんにも、どうかお店に足を運んでください! とお願いしておく。
ついでに、退店直後の私をおっぱいパブに勧誘した呼び込みの男、お前もたまには美しょうでラーメンを喰え!



茨城豚骨 美(み)しょう
東京都八王子市三崎町2-7
JR八王子駅から徒歩約3分、京王線京王八王子駅からも歩ける
営業時間 11時~22時、金、土は翌1時まで営業
定休日 なし
コメント (2)
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立川近辺・駅チカの豚骨ラーメン

2024年06月22日 | ラーメン、つけ麺など
年齢とともに食べる量が減った私だが、最近なぜか、飲んだあとのラーメンが復活しつつある。
ただ、以前のような濃厚豚骨醤油の家系ラーメン+ご飯何杯もお替わり、はキツいので、普通の豚骨ラーメン+替玉程度。あまり変わらないか。
この場合の豚骨ラーメンとは、乳白色のスープに、細麺、チャーシュー・ネギ・キクラゲが入り、薬味としてゴマや紅生姜を使い、
麺を食べ終えたら替玉を頼む、博多、長浜、久留米をルーツにする、九州・福岡スタイルのラーメンだ。


上記画像は、この系統の店で私が一番気に入っている、南阿佐ヶ谷『萬福本舗』の「とんこつラーメン」。
最近は、南阿佐ヶ谷付近で飲むこともなく、閉店が21時半と早まったため、ご無沙汰しているが、「豚骨欲」が覚めないうちに食べに行くつもり。

ここから、私が最近食べた豚骨ラーメンを紹介していくが、お店は、最近飲む機会が多かった○国分寺駅と、
私の地元○立川駅にあり、飲んだあとということで、○駅からさほど歩かない距離の5軒だ。
最初の1軒を除き、このブログでは紹介したことがなく、私自身も初訪問のお店ばかりである。

1軒目は、このときにも紹介した、立川駅ビルのルミネ内にある、有名チェーン店『一風堂』。
注文はタッチパネル方式になっており、前回は基本の「白丸」を頼んだから、今回は「赤丸」を選択したつもりだったが、


帰宅後に確認したら、前回も赤丸を食べていた(驚)。食欲の復活は喜ばしいが、記憶力の低下は悲しい。
前回「ちょっと高い」と感じた920円の「赤丸新味」は、980円とさらに値上げ。
ただし、チャーシューが1枚減り、キクラゲがなくなる、「赤丸シンプル」890円という新商品があったので、そちらを注文。
タッチパネルの注文が伝わっているのか不安だったが、すぐに下記のラーメンがやってきた。


前回載せなかった横アングルも撮影し、さっそく食べ始める。


前回は、麺の画像も載せていなかったので、リフトも撮影。


価格はともかく、味に不満はないので、再びタッチパネルを操作し、替玉と無料のニンニクを追加発注。
普通の「替玉」は150円とお高い(注:私基準)ので、ハーフサイズと思われる「小玉」100円にしておいた。


ニンニクをクラッシュし、半替玉と、卓上のピリ辛もやしも一緒に丼へドボン。
よく見ると、あとから加えた麺の方が少し細い。白丸や替玉=細麺、赤丸=やや細麺と、味によって使い分けているようだ。


ラーメンの感想は、以前も書いたように、脂分が増え味も濃くなり、私好みのテイストだった。
麺1.5玉と、スープも残さずたいらげ、レジでお会計。次回こそは、基本の白丸をオーダーしよう。

次のお店も立川市から、駅北口から少し歩けば着く『長浜や』。


以前紹介した、九州・長浜とは無関係らしい『NAGAHAMA』とは別のグループである。
長浜やは、HPによると「笹塚の総本店を始め、都内を中心に19店舗」と説明しているが、笹塚本店が閉店しており、信用できない。
私が最後に利用したのは、10年ほど前の阿佐ヶ谷店だが、そこでは麺類を頼んだ客に、「チャーハン」を50円で提供していた。
しかも、半チャーハンでなく全チャーハンで、作り置きではなく、注文のたびに中華鍋で作られる。 ※半チャーハンの注文も可 
下記画像は、阿佐ヶ谷店の「ラーメン」+「チャーハン」で、価格は確か600+50円。


味は悪くなかったが、50円で売られるチャーハンを、なんだか不憫に感じたものである。
立川店はラーメン、チャーハン、餃子の他、「麻婆豆腐」や「エビチリ」などの中華料理や、酒類も揃っている。
「チャーハン」は550円で、「半チャーハン」は300円だが、麺類とのセットだと、それぞれ300円、180円になる模様。
さらに、基本の「博多ラーメン」680円と半チャーハンのセットは850円と、さらに10円安くなるので、それを選択。
入店したのは18時台だったが、ふたりいた店員の片方が、休憩だか勤務時間終了なのかは不明だが、いなくなってしまいワンオペに。
そこそこ客も入っていたが、ひとり残った店員はあわてることなく、まずは博多ラーメンを完成させた。


キクラゲはなく、チャーシュー、ネギ、海苔が乗る。麺は、一般的な福岡スタイルよりも、少し太いか。


すぐに食べ終わったが、半チャーハンがまだ来ていないので(苦笑)、やむなく「替玉」100円を追加。
遅れた理由は、私のあとに来店した、4名客の食券購入を待ち、半チャーハンの注文があるのを確認してから、私の分と一緒に作り始めたから。
ワンオペならではの合理的作業ではあるが、店員の「メンドくせえ。マジだりぃ」という心の声が、思いっきり態度や表情に出ているため、
待たされた側としては結構イラっとくる。過去に何度も書いてきたけど、立川のチェーン飲食店で働くヤツって、こんな輩ばっかりだよな(嘆)。

数分後、かったるそうに作った半チャーハンが完成し、


さらに数秒後、替玉も到着。卓上にあったおろしニンニクや紅生姜、そしてラーメンタレも使ってみることにした。


他店のラーメンタレは、もっと薄い褐色なのだが、ここのはピーナッツバターのような色をしている。
味わってみると、異様にしょっばい! ラーメンだけでなくチャーハンにもかけたのは失敗だった。


ラーメンの感想は、以前の印象と同様、「無難な豚骨ラーメン」であり、嫌いな人はそんなにいないと思う。立川店の接客はさておき(笑)

ここからは国分寺のお店を注文。まずは、南口を出てすぐの場所にある『福や』。
池袋に支店があるみたいだけど、母体は不明。メニュー構成は、一品料理や酒類が豊富で、長浜やの立川店と似ている。
驚いたことに、今回ブログの執筆にあたり、ネット検索してみたところ、
長浜やも福やも、白、黒、赤のラーメン3種を、「三種神器」と称しているポスターを掲示しており、
しかも赤ラーメンは→「多種類の唐辛子を組み合わせ、コクと旨味が増して、ほどよい辛さが楽しめる自信の一杯です」と、文面もまったく一緒。
実は同じグループ、あるいは友好関係があるのか。そうではなく、勝手にポスターを模倣しているのはマズいぞ。
まあポスターなんて、ほとんどの客が真剣に見てないから、問題ないのかな。私自身も、酩酊状態だったので、ポスターの記憶がない。
注文したのは、「博多ラーメン」730円と「餃子」300円のセット。950円と、定価より80円お得になる。
まずはラーメンが登場。チャーシュー、ネギ、海苔でキクラゲなしと、長浜やと同じ構成。やはり同系列なのか!?


こちらが横アングル。丼は長浜やと異なり、渦巻状の模様(雷紋)がある。


麺が福岡風ほど細くなく、クセがなく無難な味、というのもそっくりだが、福やは店員がふたりいて、どちらもマジメに働いていた。
しばらくすると、セットの餃子が到着。見ただけでわかる、無個性な業務用餃子だ。


ただ、こちらのお店は「替玉1回無料」だったので、ありがたく注文させていただいた。


卓上の紅生姜やおろしニンニクを投入し完食。替玉付きで730円なら、現在では安い方になるのかな。

別の日に、今度は国分寺駅の北口にある、お目当ての店舗に向かったところ、
数日後に「替玉10円セール」をやると判明したため、その日はやめておき、


駅から少し歩き、人気食堂『だるまや』さんの脇を北進したところにある、もう1軒の候補店『木村亭』へ。
この場所は一時期、ラーメン店が何度も入れ替わったが、木村亭は過去のお店と違い長続きしており、
私が愛読しているラーメンブログでは「2015年5月26日開業」、食べログや別ブログでは「2014年5月開業」と記されている。
反食べロガー主義の私としては、愛読ブログの2015年開業、今年で9周年説を支持したい。
初訪問なので、基本の「豚骨ラーメン」650円の食券を購入。愛読ブログによると、9年前からまったく値上げしていない。
お店はカウンター席のみで、メニューはラーメンの他は、ライスに酒類と少数精鋭。店主は一見コワモテ(失礼)だが、応対は丁寧だった。
数分後には豚骨ラーメンが完成。具材はチャーシュー2枚、キクラゲ、ネギ。


横アングルも含め、長浜や・福やと見た目は似ているが、スープを飲んだら全然違った!


不快にならない程度の豚骨臭を感じる、ちゃんと濃くてウマくて、早く麺が食べたくなるスープだ。
壁の貼り紙によると、麺には果汁などが含まれていると説明してあったが、バカ舌の私にはわからなかった。


けれども、スープを吸った細麺は期待どおり美味しく、なので「替玉」100円をオーダー。


いつものように、紅生姜とおろしニンニクを加え、当然のようにスープまで残さず食べ切った。
価格も手頃で味も良く、今まで未訪だったのを悔やむ、すばらしい豚骨ラーメンだった。

最後の1軒はさっき掲載した、替玉10円セールを実施していた、国分寺北口出てすぐの場所にある『一竜』。
博多中洲に同名の有名店があるようだが、国分寺店の母体は、エセ家系ラーメンや、すた丼のパクリ商品のチェーン店などを手掛けるグループ。
このグループの店には入らない方針だったのだが、替玉10円に目がくらみ、ついに利用してしまった。
グーグルの書き込みでは、「店員の態度が悪い」「遅い」「ぬるい」「店内汚い」などなど批判が多く、
中でも苦情が多かった、小太りの店員も働いていたけど、とりあえず、私の訪問時は不快なことはなかった。

ここも、「焼きめし」や「餃子」の他、「鶏から揚げ」などのつまみもあるようだが、
注文したのは、基本と思われる「とんこつラーメン」。近年はたびたび値上げしており、820円になっていた。
それほど待たされることもなく、ちゃんと温かいラーメンが到着。


具材はチャーシュー、キクラゲ、ネギ。そして、『一蘭』や一風堂の赤丸と同様、中央に赤いタレが添えられる。
中洲にあった一竜のラーメンには、赤いタレはなかったようだが…。
タレを溶かす前にスープを飲んでみたが、あまり豚骨らしさは感じられず、麺との絡みもイマイチ。


ただ、濃くないスープでも、赤いタレの辛味が加わると、そこそこ満足できてしまい、
すぐに麺を食べ切り替玉をオーダー。壁には、下記のような注意書きがあったが、


周囲の客は誰も従わず、店員に直接10円玉を渡し「硬めで」などと伝えているので、私もそうさせていただいた。
替玉も待たされることなく、横長の容器に盛られて登場。


サクッと食べ終え、2度目の替玉を注文。ついでにおろしニンニクももらう。


酔っていたとはいえ、まだまだハシは止まらず、ついに3度目の替玉。


いくら10円とはいえ、私は以前、無料で替玉が無制限にできた頃の府中『節』でも、2回しかできなかった。
母体が嫌いなので認めたくはないが、数年ぶりに3度も替玉をしたということは、私好みのテイストだったようだ。
さすがに計4玉食べたところで退散。820+10+10+10で総額は850円。普段の替玉は110円なので、たぶん3度もしないと思う。

以上、5軒の豚骨ラーメンを紹介した。どこもアクセスは良好なので、近隣の方はぜひ行ってもらいたい。
ただ個人的には、味、接客、価格も含め、木村亭が断トツ。混んでいるのも納得のお店であった。
私の「飲んだあとラーメン」及び「豚骨ラーメン」ブームが終わっても、木村亭には通う気がする。


※追伸 木村亭について、後日ブログを書きました
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替玉50円のお店にエールを 『哲麺』

2024年05月19日 | ラーメン、つけ麺など
かつてはワンコイン=500円で食べられることをウリにしていた、家系ラーメン『せい家』さん。
HPでは長年、「せい家は、500円」のキャッチコピーを掲げていたが、材料・人件費の高騰により価格維持が困難になり、
数年前に税込み550円、近年は650円になり、HPのコピーも消えた。今調べたら、もっと高額設定の支店もある。
今の時代、650円でもじゅうぶん安いのだが、いかんせん500円時代が長かったため、割高に感じてしまう、貧しい私。

同じように、ラーメン1杯500円の印象が強いのが、豚骨ラーメン店『哲麺』


基本のラーメンは塩、醤油、味噌の3種があり、すべて500円。この他にも煮干し風味、つけ麺、餃子やご飯ものなどもある。
豚骨ラーメンゆえ替玉もあるのだが、今回タイトルのとおり、50円という安価で提供していた。

哲麺は06年、八王子に1号店がオープン。その後、お好み焼きの『道とん堀』グループが母体になり、
やたらと店舗を増やしていき、私の地元立川市には、JR立川駅北口と南口、西武線の西武立川駅近くの計3軒あった。
それから数年、いろいろあって立川の全店舗がなくなると、哲麺に行く機会が減り、気付けば店舗の数自体も減少。
下記のHP家系図によると、今も哲麺の屋号で営業しているお店は、東京都内が4軒で、日本全国で13軒。


最下段の福島の店舗が六十三代目、つまり63号店に該当するということは、50店舗ほどが閉店したことになる。
最初に掲載した画像は、3年前、1号店の八王子店で食べたときのものだが、ここも昨年秋に閉店。
大ファンというわけではないが、昔お世話になったお店が、どんどん閉店していく現状は悲しいので、
僭越ながら、お店にエールを送るべく、哲麺の魅力を語らせていただく。

まずは、私が食べてきた商品を紹介。まずはさっきの「豚骨ラーメン塩」+「味玉」120円を再掲載。


乳化した豚骨スープは、臭みはなくクリーミー。妙に白濁しているので、牛乳を使っているのかも。あと、マー油由来なのか、やや苦みがある。
麺は九州風の細麺だが、加水率は九州より高そう。この日は替玉を2回し、1回目は麺に胡椒、


2回目は紅ショウガと、揚げ玉みたいな、自家製食べるラー油を乗せてみた。


絶賛するほどではないが(失敬!)、とりあえず早い安いウマい、吉野家のようなラーメンである。

最近の写真がないので、ここからは、10年以上前にガラケーで撮影した画像を紹介。画質は悪いがお許しを。
私がもっとも訪問したのは、立川北口にあった店舗。今調べたら二十九代目だった。
「餃子」と「つまみチャーシュー」と「ビール」は、全部合わせても千円以下だったと思う。


餃子は100円セールを実施したこともあり、写真はないが、200円のウーロンハイも、よく頼んだものだった。
立川北口店は、期間限定商品をたびたび販売しており、こちらは、刻んだベーコンとキャベツが乗る「ベーコンラーメン」。


のちに、ベーコンを刻まず乗せるタイプが登場したが、そっちの方がウマそうだった。
こちらは「ポテトラーメン」。当時関西で、ポテトフライを入れた立ち食いソバが話題になっており、便乗したと思われる。


ポテトと豚骨スープの相性はさておき、具材がポテトフライと小さい海苔だけ、というのはさすがにさみしかった。
どちらの商品も確か、普通のラーメンと同額の500円だった。

かつては高円寺の中通り(『ニューバーグ』のある通り)にも、『哲麺屋』という支店があり、ラーメンの他にもつまみや定食などを提供。
年中無休・24時間営業だったので、深夜まで飲んだあと、始発を待っている間に何度か利用した。
ここも基本のラーメンは500円だが、他店にないメニューもあり、こちらは「肉玉ラーメン」850円。


酔っていたのであまり覚えていないが、肉と卵黄が乗る、徳島ラーメンのような感じだった。
醤油味と塩豚骨味が同時に味わえる、「ダブルラーメン」なんてのもあった。


価格は確か900円くらいで、2杯頼むよりお得。この特製丼、他店でも使ってほしいな。

ガラケー写真では、哲麺の良さが伝わらないので、今年に入り、昭島店に行ってきた。最寄り駅は拝島だ。
店舗としては、八王子よりあとに開店したのに、なぜかこちらが初代を名乗り、八王子店が二代目扱いだった。
ネットの情報では、「さすがは初代、他店よりウマい」という意見もあったが、真偽は不明。
愛読しているラーメンブログによると、「昭島店には以前、哲さんという愛想のいい店主がいた」そうだが、
私の訪問時にいたのは、普通の店員と、怠惰な店員のコンビであった。
あと、HPでは哲麺のあとに、丸で囲んだ縁の文字が付いている。現在は『哲麺縁』が正式名称なのかな?

ここで、今まであえて触れていなかった、残念な情報を。ラーメン各種500円だったのは数年前までで、
さっき載せた八王子店のラーメンは、580円に値上げしており、
その後、羽村店や昭島店は、600円、700円と値上げしていき、替玉も90円に。まあ、今の時勢では仕方ないよね。
HPにも、※店舗により金額や内容が一部異なりますと断りもあるが、ラーメンは700円、替玉は90円と記載してある。

こちらは、現在の昭島店主要麺メニュー。他にも、野菜マシマシの「哲二郎」や辛口の「蒙哲」など、他店のパクリ風商品もある。


なお、昭島店はラーメンだけでなく、「呑てつ」と称する居酒屋メニューもあるので、食事の前に軽く飲むことにした。


店員さんに声をかけ、回数券を1000円分購入し、その券で酒やつまみを頼むシステム。
以前は1000円で1200円分注文できたようだが、現在は「ドリンク類を50円引く」のみになった模様。
私は「アサヒスーパードライ瓶ビール」定価650円に、「わたし好みの玉子サラダ」200円、「呑てつ煮込み」300円を注文。
ビールが50円引きだが、それでも1100円なので、店員さんに百円玉を追加払い。
まずはビール、そしてサラダが登場。生野菜と細切れチャーシューに味玉を添え、マヨネーズをかけたものだ。


数分後、煮込みが登場。お店で作ったものでなく、パック入りの牛スジこんにゃくを湯煎したものだった。


さっき書いたように、店員がふたりいたが、先輩らしき店員は休憩中らしくまったく働かず、後輩店員をからかったりしている。
しまいには、客席に座りお店のドリンクを飲み始めた。はっきり確認していないが、酒類かもしれない。
ちゃんと券売機で食券を買っていたが、券をわざわざ丸めて、自分の鼻の穴に突っ込んで後輩店員に渡す。小学生か(嘆)。
後輩も無視はできず苦笑い。バカな先輩の相手をさせられ気の毒だが、立川や昭島の飲食店では、ありがちな光景である。
気分を害したので、酒のお替わりはせず、締めを注文。選んだのは「豚骨ラーメン味噌」700円をこってりで。
すぐに後輩店員が作り始める。先輩の鼻の穴から食券を受け取ったあと、手を洗ってない気がするが、ドンマイだ。
麺が細麺なので、調理時間も短く、すぐに豚骨味噌ラーメン・こってりが完成。


こちらの店舗は、おろしニンニクを厨房内で保管しているので、後輩店員にお願いしたところ、
「これくらいでいいスカ?」と、こんもりと盛られた小皿を渡される。こんなには要らないよ(苦笑)。


あまり食べた記憶のない味噌ラーメンだったが、意外とウマい!
こってりで頼んだため、背脂がたっぷり入り、それが豚骨スープのコクを増し、苦みを押さえた印象。
バカ店員が不快なので、とっとと食って退散するつもりだったが、ついつい替玉をしてしまった。


ラー油を入れると、ピリ辛でさらに美味しくなった。「昭島店は初代だからウマい」説、本当かもしれない。
あと、これは他店も共通だけど、飲料水が黒烏龍茶なのも嬉しい。これで脂肪を分解だ!


蛇足だけど、初代哲麺縁昭島店は、


本社研修センターのすぐ隣に位置する。


道とん堀本社は、新入社員よりもまず、昭島店の従業員再教育を実施すべきではないかね。
ラーメンの味はともかく、全体的な印象は良くなかったので、退店後は気分直しのため、『三高飯店』に寄ってしまった。

「哲麺にエールを送る」と書いておきながら、むしろ悪評を広めている感があるが、ここから、ちゃんとフォローするので。
つい先日、一橋学園の『ナイトー洋菓子店』で買い物をした帰り、どこかでメシを喰おうと探索していたところ、
哲麺の支店を発見。どうやらここは、十七代目・小平店のようで、


驚いたことに、「替玉50円」のノボリが出ているではないか。


すぐにつぶれた哲麺立川南口店は、「ラーメン250円」の貼り紙を掲示しておきながら、
よ~く見ると「毎月15日は」と書いてあるという、悪質な罠を仕掛けていたので、
過信は禁物だが、とにかく入ってみることに…いかん、またまた哲麺のマイナス情報を記してしまった。
結論から先に明かすと、小平店は現在も替玉50円で、ラーメンも680円と少し安かった。
替玉が安いのが理由ではないだろうが、次から次へと客がやってくる、結構な人気店である。
私の注文は、「豚骨醤油ラーメン」680円+味玉120円。当然、替玉も予定に入れている。


八王子店の味玉は、中がトロトロで生っぽかったが、小平店のはちょうどいい半熟具合。


ある程度食べ終え、替玉とニンニクをお願いしたら、生ニンニクとガーリックプレスがやってきた。


5~6粒あったが、ふたつだけ使用。まあ、ふたつも潰せば、ニンニクをじゅうぶん堪能できるけどね。
店員さんは男女ふたり体制だったが、忙しくても丁寧な応対で、好感が持てた。
値段も安く、接客がいいと、ラーメンの味までウマく感じる。東京で哲麺に行くなら、小平店がおススメだ

今年4月、小麦粉価格が下がったそうだが、その割合はわずか0.6%。ラーメン店など飲食店の苦労は、解消されぬままだ。
哲麺小平店も、そのうち替玉90円になるかもしれないが、私の信頼は変わることなく、通い続けるつもりだ。
無論、小平店だけでなく、他店舗も陰ながら応援しているので、なんとか生き残ってほしい。
いろいろと余計なことも綴ってしまったが、ガンバレ哲麺! と大文字で表記し、今回の締めとする。



十七代目 哲麺 小平店
東京都小平市仲町422
西武線小平駅から徒歩約6分、青梅街道駅や一橋学園駅、JR新小平駅からも徒歩圏内
営業時間 10時~24時、平日月曜は16時まで
定休日 火曜
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洗練された屋台ラーメン 高尾『しゅんやっちゃん』

2024年05月03日 | ラーメン、つけ麺など
まだ私が子供の頃は、ラーメンやおでんの屋台をよく見かけた。
国民的アニメ『サザエさん』でも、波平とマスオが屋台で仲良く飲んでいるシーンが、度々放映されていた。
ただ、近年は行政から、路上販売についての指導(というか圧力)が強化され、屋台の店舗はだいぶ減った模様。

私自身、屋台飲食の経験は少なく、新宿のおでん屋では、ふたりでビール4缶とおでん数個で5千円という不明朗会計をくらい、
ラーメン屋は過去に、中野、立川、八重洲の計3回食べたことがあるが、八重洲では些細なことで店主と揉めるなど、好印象はない。
唯一のいい思い出は、隣に座った地元のお姉さんと、楽しく飲み食いさせていただいた、福岡・長浜の屋台くらいか。
その屋台は、ラーメンだけでなく酒とおつまみも提供しており、私は餃子とビールと焼酎を注文した記憶がある。
同様の屋台が数軒並んでおり、縁日のような独特のムードがあったのだが、現在はほぼ廃業したと聞いた。さみしいなあ。

さほど思い入れはないが、屋台という文化が完全になくなってしまうのもさみしい。
そのような、無責任かつ中途半端な私の期待に応える、屋台の人気ラーメン店が高尾にあると知った。
お店の名前は『しゅんやっちゃん』で、営業時間は当然、夜間のみ。

※お店のインスタグラムから拝借

高尾にはちょうど、気になる飲食店がもう1軒あったので、そこで食事をしたあとに寄ってみた。
到着したのは、開店15分後だったが、早くも行列ができている。
私に気付いた店員さんが、列の最後尾に案内してくれたので、並ぶことにする。
店員さんは、調理担当、調理補助とお運び担当、客案内担当の3名体制。全員、若い男性だ。
客層も、同世代の男性客が大半だが、女性ふたり組や、お子さん連れの家族といった、屋台らしからぬ客もいたりする。
実は、さっき掲載した屋台前カウンターの他、パラソル付きのテーブル席も4つ隣接しているため、
昔の屋台ラーメン店のように、薄汚いおっさんと隣り合わせになることはないため、女性や子供も安心だ。
しばらくすると、薄汚いおっさんの私も、空いたテーブル席に案内された。
4人席だが、さすがに知らない者同士4人を一緒にはせず、あとから来たひとり客が、向かい側に相席となった。
こちらが、各テーブルに置いてあるメニュー。


右下には、「しゅんやっちゃんのラーメンは無添加、無化調!! 具材も全て手づくり!!!」と記されている。
こちらは、期間限定のトッピング。春菊や菜の花は、ラーメン店では珍しい。


注文したのは、もっともベーシックな「素ラーメン」600円。
だいたい2杯ずつぐらいのペースで調理をしているようで、やや待ったのち、素ラーメンが完成。

具材は玉ねぎのみとシンプルだが、麺が綺麗に揃った、美しい盛り付けである。

横アングルはこちら。丼のサイズは普通かな。


まずは、澄んだ清湯スープからすすってみると、う~む…これは今まで味わったことのないテイスト。
洋風っぽいし和風の要素もあるけど、もちろん中華風でもある、不思議なスープである。
お店インスタグラムに、仕込み段階の画像があったが↓、野菜など多彩な食材を使用する模様。


醤油、野菜、動物、魚介、いろんな旨味が混ざり合い、正直、私のバカ舌ではよくわからないが、ウマいのは間違いない!
しかも、刻んだというか、すりおろした状態に近い玉ねぎが、徐々にスープに溶け込み、さらに美味しくなった。
ネットでは「味が薄い」という感想も散見されたが、そんなことはなく、しっかり旨味が感じられる。
あと、食べログでは「八王子ラーメン」という意見が多いが、玉ねぎが入るからって、勝手に決めつけてはいけない。
とりあえず、私が食べたことのある八王子ラーメンは、醤油ベースでもっと単純なテイストである(失礼!)。
複雑かつ美味なスープに感動し、調子に乗ってすすったら、結構油も入るようで、喉と舌をヤケドした(苦笑)。

麺は加水率低めと思われる、やや硬めのストレート。後半、スープを吸って私好みの柔らかさになった。
別の飲食店からのハシゴだったが、麺はもちろん、スープも残す気にならず、全部飲んでしまった。
「屋台のラーメン」という物珍しさで訪問したのだが、味で満足できるとは、いい意味で期待を裏切られた。
会計時、厨房の店員さんたちに「美味しかったです、また来ます」と告げて退散。

数日後、初回はお客さんが多くて撮影できなかった、屋台やパラソル席を撮影するため、開店の1時間前に到着。


「コッペパン」のノボリが目立つが、同じ敷地内に、『いなこっぺ』というコッペパンを売るカフェがあり、
しゅんやっちゃんのオーナーは、いなこっぺのオーナーでもあるのだ。


夕方17時までは、パラソル席はいなこっぺのお客さん用に開放し、18時からはしゅんやっちゃん用になるようだ。
こちらがパラソル席。青い服の男性は、お店関係者かと思ったら、開店前に戻ってきたら列の最前列にいた。気合の入った客だ。


コッペパンの販売は、17時以降も続いているようで、しゅんやっちゃん営業時のテーブルにも、下記のチラシ(?)が置いてあった。


せっかくなので、私も夜食用に、ナポリタンと玉子を挟んだパンを購入(商品名は失念)し、テーブル席に置いて撮影。


イートインだと500円だが、持ち帰り価格は491円。帰宅し、封を開けた状態がこちら。


パンはバケットのような硬めの食感で、ずっしりお腹にたまるタイプ。


具材の玉子もナポリも美味しかった。


なお、しゅんやっちゃん営業中は、店舗だけでなく屋台の前でも、カゴに入ったコッペパンを数種売っていたが、
そちらはタイムサービスなのか、300円で販売していた。しまった、もう少し待てばよかった。

別の場所で時間を潰し、開店10分前に戻ってきたら、先述の青服を含め先客は6名。私の後ろにも、次々と客が並び始める。
開店時間になり、前から順に席へ案内されていく。7番目でひとり客の私は、8番目で同じくひとり客の若い男と相席に。
店員さんが注文を聞きに来ると、8番目が先にオーダーを告げる。これでは、あいつのラーメンが先に調理され、私のは後回しになってしまう…
と、心狭くムッとしていたところ、実際に先に届いたのは、私が頼んだラーメンであった。
私の方が先に並んでいたことを、店員さんがメモっていたのかもしれない。こういう気づかいって、うれしいよね。
この日の私の注文は、人気NO1らしい「チャーシューメン」950円に、「玉ねぎ」50円をさらに追加。


本当に一番人気なのかはさておき、具だくさんのチャーシューメンは、前回の素ラーメンよりだいぶ豪勢である。
4枚入った自家製チャーシューは、柔らかな仕上がりで薄口の味付け。メンマ、海苔、青菜などは特に印象ナシ。


また、前回気に入った刻み&おろし玉ねぎをダブルにしたところ、他の具材も多かったためか、
なんだかスープが冷めるのが早まった気がした。お陰でこの日は、ヤケドすることなく、スープをゴクゴクと飲み干せた。
スープの味や美しい盛り付けに感動した、初回ほどのインパクトはなかったが、高品質なラーメンであることは間違いない。

そしてつい先日、しゅんやっちゃんさんに3度目の訪問。19時台に到着したら、やはり行列。混んでない時間帯はないのかな。
少し待ってからパラソル席に案内される。調理作業を眺められる、屋台カウンター席にも座ってみたいね。
注文したのは、基本の「ラーメン」750円に「味玉」100円、さらに、他店では滅多に見かけない「春菊」100円も追加。


まずはスープをレンゲでひと口飲み、ウマさを再確認したのち、麺をすすっていく。
半熟の味玉は、外観の色合いと同様、薄口テイスト。チャーシューと同様、スープの邪魔をしないよう、過度な味付けは避けているのかな。


春菊はあまり好きではないが、身体にいいらしいので選択したところ、独特の苦みはあるけれど、ラーメンとの相性は悪くないかも。
あと、これは私だけかもしれないが、食べているのがラーメンではなく、すき焼きなどの鍋料理に感じてしまうのが面白い。
半分くらい食べたところで、前回は卓上になかった、おろしニンニク&ショウガを試してみることに。


上品なスープの味を壊さないよう、入れない方がいいのだろうが、私は上記の薬味2種が好きなのでね。
使ってみたところ、可もなく不可もなく、という印象だった。さっきのすき焼きと同様、家系ラーメンを食べてる気分になるし(苦笑)。
今回も気付けば、スープを残さず飲み切ってしまったが、健康食材・春菊の効能に期待しよう(←甘い!)。

こちらのラーメンを3回食べたが、やはりスープ自体を味わってほしいので、一番のおすすめは素ラーメンかも。
チャーシューメン愛好家であり、角煮ラーメン支持者でもある私が、具なしラーメンを推奨するのは珍しいよ。

かつての屋台ラーメンの印象を払拭するような、洗練されたラーメンを提供しているしゅんやっちゃんさん。
高尾で飲酒する機会は少ない私だが、ここのラーメンは、酔ったあとに食べるとウマいだろうねえ。
最後に、さっき掲載した屋台画像に貼ってあった、お店データを拡大して再掲載しておく。



屋台ラーメン しゅんやっちゃん
東京都八王子市初沢町1277-8
JR、京王線高尾駅から徒歩3分ちょい
営業時間 18時~23時
定休日 日、月、雨や雪など天気の悪い日
※詳細はお店のインスタグラム
※惣菜ベーカリー&カフェいなこっぺも、同じ敷地内
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